日本テレビ系水曜ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班』(主演・比嘉愛未)が、2026年9月9日放送の第10話で最終回を迎えました。親友を失い、両耳の聴力まで失った光井は、退職願を提出します。それでも、羽鳥が遺した言葉と、これまで救ってきた人たちの声、そしてチームの「一人にはしませんから」が、彼女を手術室へ連れ戻しました。この記事では、最終回のあらすじ・見どころ・感想・考察と、結末までをまとめます。
最終回の結論は、光井明希(比嘉愛未)が音のない世界のまま産婦人科医として手術室に戻り、沢田希美(横溝菜帆)の超ハイリスクな出産をチームで乗り越えたこと。そして同じ日、富永香織(優希美青)の赤ちゃんも誕生し、二つの産声が響いたことです。親友・羽鳥美咲(徳永えり)が最後に遺した「頑張れ、亜希」、永坂海斗(松島聡)の「あなたは一人じゃないです。ずっとそばにいます。僕は皆さんのことが大好きです」、成宮忍(前田敦子)の「ただのコンシェルジュです」——チームの言葉が、退職願を出した光井を引き戻しました。並行して、神谷玲子(真矢ミキ)は厚生労働省の検討会で院長を退くことと自らの過去を語り、「人を一人にしてはいけない」と訴えます。試験運用の中止が決まっていた母子救命プロジェクトは、救われた妊婦たちの声を受けて中止が撤回され、その活動は続いていくことになりました。羽鳥の赤ちゃんも順調に体重を増やし、SNSは「ファーストクライならぬエンドレスクライ」「続編期待」の声であふれました。
ファーストクライ 最終回(第10話)のあらすじ(ネタバレ)
親友・羽鳥美咲(徳永えり)を失った光井明希(比嘉愛未)は、それまで聞こえていた右耳の聴力も失い、退職願を提出します。厚生労働省からは母子救命プロジェクトの試験運用中止が通達され、母子救命救急班は解散に近い状態に。そんななか、希美の恋人・牧村諒太(川﨑星輝)が病院を訪れますが、当の希美は病室から姿を消していました。羽鳥を慕っていた希美は、事実を認めようとしない父・沢田浩一郎(画大)の実況見分の現場へ向かっていたのです。諒太は震えながらも希美の肩を抱いて父と向き合い、希美は病院へ戻ります。一方、希美には前置胎盤による警告出血が起こり、一週間以内に帝王切開へ踏み切らなければならない状況に。転院先も見つからず、執刀できるのは光井しかいません。羽鳥が最後に遺した「頑張れ、亜希」という言葉、そしてチームがこれまで救ってきた母親たちの声に背中を押され、光井は「私に担当させてください」と手術室へ。同じ頃、神谷玲子(真矢ミキ)は厚生労働省の検討会で院長を退くことと自らの過去を語り、「人を一人にしてはいけない」と訴えます。希美の赤ちゃんが無事に生まれ、手術中に痙攣発作を起こした富永香織(優希美青)の赤ちゃんも誕生。試験運用の中止は撤回され、母子救命プロジェクトは続いていくことになりました。
見どころ①|退職願を出した光井と「一人にはしませんから」——チームが取り戻した産婦人科医
最終回の冒頭で光井が口にしたのは、退職の意思でした。もともと左耳は聞こえず、そのストレスから「いつかこっちも聞こえなくなることがあるかもしれない。その時は覚悟してた」と語っていた光井。羽鳥の死をきっかけに右耳の聴力も失い、今の彼女には音のない世界だけが残されています。
「治療しても、いつ聞こえるようになるのかわかりません。やめさせてください」(光井明希/比嘉愛未)
周囲はまず耳の検査を勧め、葬儀が終わったばかりの光井にもう少し休むよう促しますが、退職の意思は固いままでした。追い打ちをかけるように、厚生労働省からは試験運用中止の通達が届きます。「厚労省の賛同があってこそ進められてきた。それがなくなった今、続けられません」——プロジェクトの後ろ盾が消え、チームは拠り所を失いかけます。それでも諦めなかったのが永坂海斗(松島聡)でした。赤羽にある知る人ぞ知る沖縄料理店の話を持ち出して、光井が口の動きからどれだけ会話を読み取れるかを試し、「今まで音が聞き取れない中でもオペをやりきったじゃないですか」と食い下がります。「こぼれ落ちる命を必ず救うって言ってたじゃないですか」と訴える声に、光井は「救えなかった」と答えるしかありません。人物関係を整理したい方はファーストクライの相関図、キャストと役名はキャスト一覧ページもあわせてどうぞ。
転機は、希美の容体でした。前置胎盤による警告出血が起こり、一週間以内に帝王切開へ踏み切るしかない状況に。転院先は見つからず、超ハイリスクの出産を執刀できる医師は一人しかいません。チームは光井のもとへ集まります。永坂が光井へ向けた言葉は、放送直後のSNSで最も多く引用されたセリフになりました。
「あなたは一人じゃないです。ずっとそばにいます。僕は皆さんのことが大好きです」(永坂海斗/松島聡)
「光井先生はこの服が一番似合います」と白衣を差し出す仲間たち。普段は笑わない富永航(濱正悟)が思わず笑ったと言われて「笑ってません」と返す、ささやかなやり取りも印象的でした。そして成宮忍(前田敦子)は、第5話や第8話で繰り返してきたあの言葉で応えます。
「期待を裏切らない。私はお客様、そして皆さんを支えるただのコンシェルジュです」(成宮忍/前田敦子)
光井は希美の前に立ち、「今の私は音を聞き取れません。ただ、チームが支えてくれます。私に担当させてください」と告げます。希美の答えは「ぜひ光井先生にお願いしたいです」。「いつもの光井先生が戻ってきた」と喜ぶ仲間に、光井は「ここで立ち止まったら、美咲に怒られます」と応え、シリーズを通して母子救命救急班が妊婦に向けてきた約束が、今度は光井自身に向けて交わされました。「一緒に頑張りましょう。一人にはしませんから」——第6話の小山田瑞希、第7話の岸本一華、第9話の希美へと手渡されてきたこの言葉が、最終回では光井を支える言葉として結実したのです。
見どころ②|羽鳥美咲が遺した言葉「頑張れ、亜希」と、救われた母親たちの声
光井を突き動かしたもう一つの力は、亡くなった羽鳥美咲(徳永えり)の言葉でした。希美は光井に「私のこと恨んでますよね?」と頭を下げながら、羽鳥から聞いた話を伝えます。羽鳥がどうしてあんなに人のために頑張れるのか——それは「自分のため」だと、羽鳥自身が語っていたこと。そして「でも亜希のそばにいると頑張れるの」と言っていたことを。20年以上、二人で頑張ってきた親友の最後の言葉を、光井は思い出します。
「頑張れ、亜希」(羽鳥美咲/徳永えり)
この場面は、放送直後のSNSで「羽鳥さんの言葉を思い出すシーン泣いた」と複数の投稿が挙げた、最終回屈指の涙腺ポイントでした。さらに光井のもとには、母子救命救急班がこれまで救ってきた母親たちの声が届きます。「母子救命救急班の皆さんが、私をお母さんにしてくれました」「産むのが怖かった私に、皆さんが寄り添ってくれた。手を差し伸べてくれた」「ゆいの温かさを、今でもこの中に感じている」「HOMEうぶごえと母子救命救急班のおかげで、母親になる覚悟ができた。皆さんはいつだって、一人にしないでいてくれました」——第1話から第9話まで、それぞれの回で「一人にはしない」と支えられた人たちの言葉が、今度は光井を支える側に回ります。「味方はいっぱいいます」という仲間の言葉のとおり、こぼれ落ちかけた命を救ってきた日々そのものが、光井の背中を押したのです。
NICUでは、羽鳥の赤ちゃんが一進一退の呼吸を必死に続けていました。「赤ちゃんは生きるために頑張ってる。一つ一つの呼吸を必死に頑張っています。きっと美咲さんの分まで生きようとしてる」——そう見守る富永航(濱正悟)の姿と、「美咲さんのためにも、赤ちゃんのためにも、立ち止まってるわけにはいかない」という思いが、チーム全員の原動力になっていきました。終盤、羽鳥の赤ちゃんは経腸栄養が順調に進み、体重も増え始めたと伝えられます。「赤ちゃんが助かって良かった」というSNSの安堵の声は、この報告に向けられたものでした。
見どころ③|沢田希美の出産と牧村諒太(川﨑星輝)——震えながら父と向き合う覚悟
最終回の患者は、第9話から続く19歳の特定妊婦・沢田希美(横溝菜帆)です。冒頭、希美のお腹の子の父親・牧村諒太(川﨑星輝)が「ようやく」病院を訪ねてきますが、希美は病室から姿を消していました。チームは希美の心の動きを読み解きます。かつては「死にたい」と口にしていたけれど、赤ちゃんができてから「生きたい」と言うようになった希美。初めて信頼できる大人だった羽鳥を慕い、同じ妊婦でもあった羽鳥に深く感情移入していたこと。悲しみや寂しさという一次感情から生まれる二次感情が怒りであり、その矛先が父に向かう可能性——長年の虐待と抑圧の分だけ、その怒りが暴走してもおかしくない、という分析でした。作品はここで、希美を「危うい人」として突き放すのではなく、彼女がなぜそこへ向かったのかを丁寧にたどっていきます。
希美が向かったのは、父・沢田浩一郎(画大)の実況見分が行われている院内の敷地でした。父は「向こうが勝手に転げ落ちたんです。私は突き飛ばしてなんかない」と主張を変えません。その父を睨みながら、希美は「この人が羽鳥さんを!」と呟きます。そこへ駆けつけたのが諒太でした。第9話で希美の居場所を父に伝えてしまった彼は、「希美さんを支える覚悟を持ってください。根性見せなさい」という成宮からの言葉を受け、震える唇で父の前に立ちます。「羽鳥さんを突き飛ばした!絶対に許さない」——そして希美の肩を抱きます。そこに成宮がやってきて「病室に戻りましょう」と促しました。羽鳥が突き飛ばされた瞬間、すぐそばにいたのは希美自身であり、その証言と映像が父の主張を崩していきます。SNSでは、川﨑星輝の「目の演技」と、父と対峙する場面で「唇が震えてるところ」を評価する声が上がりました。
ファーストクライ、星輝が出るってなって先週分と最終回を見たけどやっぱり星輝の目の演技は好きだし、今回は希美の肩を抱いて恐れてた父親と対峙するところの唇が震えてるところも良かった。
そして出産。「これより、全前置胎盤に対する帝王切開を始めます。私は音を拾えません。皆さん、サポートお願いします」——光井の宣言で始まった手術は、モニターの数値を仲間が伝え、光井が読み取るという、第5話で見せた「合図に頼る」チームワークの完成形でした。ところが手術中、入院していた富永香織(優希美青)が痙攣発作を起こします。妊娠高血圧症候群による痙攣で、血圧は薬では抑えきれないほどの急上昇。チームは二手に分かれ、希美の帝王切開を続けながら香織の処置にあたります。「お前にやれる」「誰に言ってるんですか」「言うようになった。チームは確実に成長してるってこと」——こうしたやり取りとともに、希美の赤ちゃんが無事に生まれ、続いて香織の赤ちゃんも誕生しました。SNSの「今日の赤ちゃんは2人とも元気よく泣いてくれてホッコリ」は、この二つの産声に向けられた声です。希美の母子はともに無事で、希美は「先生の大活躍のおかげです」と光井に感謝を伝えました。
社会テーマ考察|神谷院長の演説「人を一人にしてはいけない」と母子救命プロジェクトの結末
希美の手術と同じ時間、厚生労働省では今年度最後の検討会が開かれていました。来年度の予算のために方針を広く国民にアピールする場で、生配信するメディアも入っています。意見を求められた神谷玲子(真矢ミキ)は、まず「今日をもって、私は院長の立場から退きます」と告げ、報道された自らの過去について語り始めました。かつて我が子をコインロッカーに置き去りにしたこと。「今も罪の意識を感じています。消えることはありません」。ただ、あの時の自分は追い詰められていたこと。16歳で妊娠したことを周囲に伝えるのが怖かったこと。中絶に対する罪悪感。「助けてと、声を上げることができなかった」。命の重みを分かっておらず、最悪の選択をしてしまった、と。
「自己責任だという人もいるでしょう。ただし、人は余裕がない時、その立場を選ぶことができない。誰だって、誤った選択をしてしまうことがあります」(神谷玲子/真矢ミキ)
貧困や医療格差によってこぼれ落ちる命が後を絶たず、特定妊婦の数は急増している。いざ産もうと思い立っても、受け入れ先がなかなか見つからない。だから拠り所が必要で、「人を一人にしてはいけない」——。「子供たちは私たちの未来。そして、社会の授かり物です」「命を前に決して諦めない。そのきれいごとを、私は実現させたい」と語る神谷の言葉は、希美の赤ちゃんが生まれる瞬間と交互に映し出されました。この演説は、シリーズが扱ってきたテーマの総括でもあります。未受診妊婦、若年妊娠、ヤングケアラー、望まぬ妊娠の反復、虐待からの脱出——どの回の妊婦も、「余裕がない時」に「立場を選べなかった」人たちでした。作品は最後まで、当事者を裁くのではなく、その人を一人にした社会の側を静かに問い続けます。
ファーストクライ、妊娠・出産・命という重いテーマに正面から向き合い作品に臨んだ聡ちゃんの数ヶ月は、精神的にも大変だっただろうなと最終話を観て改めて思う。
「不意打ちの大演説。あれで何か変わるんですかね?」という冷めた声に対し、「動き出さないと意味は生まれない。だからまずは動く」「要は覚悟の問題です」と応じるやり取りも描かれ、政界のラインにも決着がつきます。そして終盤、母子救命プロジェクトの試験運用中止は「中止」に。母子救命救急班が救ってきた特定妊婦たちが声を上げ、それを受けて政府側からも応援の声が上がり、神谷元院長の演説も強い後押しになった——という形で、プロジェクトは本格運用へ向けて続いていくことになりました。第2話の試験運用中止決定、第5話の外部調査、第9話の存続危機と、逆風の連続だった縦軸がようやく報われた瞬間です。第9話までの流れは第9話のあらすじ・感想と考察・謎まとめで振り返れます。
縦軸の結末|光井と神谷院長、「頑張ったね」に込められた37年
第8話で実母と判明した神谷玲子と、娘・光井明希。最終回では、二人の関係にも静かな答えが用意されていました。手術を終えた光井は、改めて自分の思いを語ります。「今まで頑張って生きてきた自分のことを、私を産んだ人に見てもらいたかった。頑張ったね、ただ、そう言ってもらいたかった」——第8話で「復讐」の正体として明かされた願いです。そして、その光井に向けて「今まで頑張ってきた。よく頑張った。頑張ったね」という言葉が届けられます。37年前、円山中央病院のすぐ近くのコインロッカーから始まった母娘の物語は、たった一言の「頑張ったね」で結ばれました。母娘が抱き合って号泣する、というような派手な演出ではなく、言葉だけをそっと手渡す。この作品らしい、抑制の効いた着地でした。
チームのその後も、軽やかに描かれます。藤堂直樹(岡部たかし)は“ドクタージャスティス”として「まだ夢の途中ですから。続きを書かせろ」と創作を続け、神谷は「もう少し私の顔を柔らかく描いてくれませんか?可愛げがある感じで」「セリフが臭くないですか?」と注文をつけます。「やっぱりその笑顔好きだなあ。でも、もっと最高の笑顔にしてあげます」という永坂の言葉のとおり、笑顔で終われた最終回でした。SNSでは、永坂の「思わせぶり発言」が面白かったという感想も上がっており、続編があればチーム内の関係の続きも見てみたいところです。永坂と成宮の関係(第5話・第9話)や、姫島義保(遠山俊也)の「最初から私は陰ながら応援していたんです」という手のひら返しなど、細部の遊び心も最後まで健在でした。
SNSの反応|「エンドレスクライ」「続編期待」——最終回直後の視聴者の声
放送直後(9月9日22時〜翌2時)のSNSでは、「#ファーストクライ」関連の投稿が放送中から直後にかけて活発に確認され、公式アカウントの最終回告知ポストは数千いいね・千リポスト超の反応を集めました。ただし、Xの日本トレンドでの具体的な順位や入出時刻は今回の収集範囲では特定できておらず、トレンド入りの有無は断定できません。反応の中身は、感動・涙腺・生命の尊さへの言及が中心の穏やかでポジティブな熱量で、ネガティブな声は少数の「違和感」「入り込めなかった」程度にとどまり、炎上と呼べるものはありませんでした。
ファーストクライならぬエンドレスクライでした 様々な社会問題も勉強になりましたし、永坂先生の思わせぶり発言も面白かった 色んな要素があって最高でした! 続編期待して待ってます
羽鳥さんの言葉を思い出すシーン泣いた 羽鳥さんが亡くなったのやっぱり悲しい。悲しいけど、関わった人たちの心の中にこれからも生き続けるんだな…と。赤ちゃんが助かって良かった。素敵な最終回をありがとうございました
命の尊さと出産とはどういうものなのか知る機会になって毎回見ることができて良かったドラマ 光井先生大好きです! 永坂先生も成長してた。 はとりさんのことは残念だったけど、前を向く光井先生が尊かった
キャストへの反応では、永坂海斗を演じた松島聡への言及が目立ちました。「『あなたは一人じゃないです。ずっとそばにいます。僕は皆さんのことが大好きです。』 永坂海斗の台詞だけど、松島聡が言っているようにも聞こえたんだよ。 お互いに刺激を、影響を受けあっているのかもしれないね。バディだね。」という投稿のように、役と俳優の重なりに感動する声や、「最初は自信がなかった永坂先生が、経験を重ねて頼もしく成長していく姿に俳優・松島聡の繊細さが活きてたんだなぁと嬉しくなったよ」という成長への称賛が集まっています。成宮忍を演じた前田敦子には「前田敦子の演技力が凄くなってて1番キャラが良かったし、松島君の優しさが役に合ってた!」、そして光井の涙を前にしたチームの芝居には、次のような声も。
光井先生の涙を前に、泣かない演技をする 濱さんや聡ちゃんがすごいなと思った あのストーリーで、あの比嘉さんの演技を 前にしたら絶対もらい泣きしてしまうわ。
一方で、「エピソードはおもしろかった でも比嘉愛未が呑兵衛は違和感が…頑張って笑ってる感がすごい めっぽう明るい姿は自分を騙す演技だった、なら納得できる 医師役はピッタリなんだけど あっちゃんの”ただのコンシェルジュ”はとても良かった」と、光井の明るさやお酒の描写に違和感を覚えたという声もありました。ただし、いずれもぽろっと指摘する程度の温度で、作品全体への評価はおおむね「考えさせられた」「最高」のトーン。最終回らしい余韻と感謝の声が、深夜まで続いていました。
タイトル「ファーストクライ」が象徴するもの——二つの産声と、聞こえた音
「ファーストクライ(産声)」は命の始まりの音であり、この作品の象徴です。第9話で光井は音のない世界に入り、産声を聞くことができなくなりました。それでも最終回、光井は「私は音を拾えません」と宣言したうえで手術室に立ちます。産声を聞くことに誰よりもこだわってきた人が、産声が聞こえないまま産声を迎えに行く——それが最終回の核でした。この日、聖フィオナ病院には二つの産声が響きます。虐待から逃れ、「一緒に生きたい」と願った希美の赤ちゃん。そして母となる不安と向き合ってきた香織の赤ちゃん。NICUでは、羽鳥が遺した小さな命が呼吸を重ね、体重を増やし始めています。産声は、生まれた瞬間の音であると同時に、そこから続いていく命の合図でもある——「出産の現場では奇跡に近いことが起こる」という言葉と、「感じてあげてください」という呼びかけのなかで、光井は産声を音としてではなく、命の熱として受け取ります。母から「頑張ったね」を受け取った光井が、次の命を「頑張れ」と迎える。タイトルの意味は、最終回で聞くものから感じるものへと更新されました。
最終回(第10話)の見どころ・考察まとめ
- 親友・羽鳥美咲(徳永えり)を失った光井明希(比嘉愛未)は右耳の聴力も失い、退職願を提出。厚生労働省からは母子救命プロジェクトの試験運用中止が通達され、チームは解散寸前に追い込まれる。
- 希美の恋人・牧村諒太(川﨑星輝)が病院を訪ねるが、希美は父の実況見分の現場へ。諒太は震えながらも父・沢田浩一郎(画大)と対峙し、希美の肩を抱いて病院へ連れ戻す。SNSでは川﨑星輝の目の演技と微表情に称賛の声。
- 羽鳥が最後に遺した「頑張れ、亜希」、母子救命救急班が救ってきた母親たちの声、そして永坂海斗(松島聡)の「あなたは一人じゃないです。ずっとそばにいます。僕は皆さんのことが大好きです」が、光井を手術室へ引き戻す。
- 光井は「私は音を拾えません。皆さん、サポートお願いします」と宣言して希美の帝王切開を執刀。手術中に富永香織(優希美青)が痙攣発作を起こすもチームが二手に分かれて対応し、二つの産声が響いた。
- 神谷玲子(真矢ミキ)は検討会で院長を退くことと自らの過去を語り、「人を一人にしてはいけない」と訴える。救われた妊婦たちの声と演説を受け、試験運用の中止は撤回され、母子救命プロジェクトは続いていくことに。
- 光井には「頑張ったね」という言葉が届き、37年越しの母娘の物語が静かに結ばれる。羽鳥の赤ちゃんも体重が増え始め、SNSは「エンドレスクライ」「続編期待」の余韻に包まれた。
続編・Huluオリジナルストーリーと、全話を振り返るなら
『ファーストクライ 母子救命救急班』は全10話で完結しました。放送直後のSNSでは「次回」への言及は少なく、「続編期待して待ってます」「また会いたい」といった続編を望む声や、円盤化を望む声が中心でした。続編の有無について公式な発表はありませんが、本編終了後には、羽鳥が遺した赤ちゃんの名前をめぐる「緊急名付け会議」を描くコミカルなアフターストーリー『ファーストクライ Huluオリジナルストーリー』の配信が告知されています。本編では触れられなかった、あの赤ちゃんの名前が気になる方はぜひ。全話を振り返りたい方は第1話のあらすじ・感想から、前回の展開は第9話のあらすじ・感想で、シリーズを貫いた縦軸の整理は考察・謎まとめでどうぞ。
最終回は、「一人にはしませんから」という約束が光井自身に返ってくる回でした。親友を失い、音まで失って退職願を出した光井を、羽鳥の「頑張れ、亜希」、救われた母親たちの声、そして永坂の「僕は皆さんのことが大好きです」が手術室へ引き戻します。音のない世界で執刀した希美の帝王切開、同じ日に生まれた香織の赤ちゃん、体重が増え始めた羽鳥の赤ちゃん——三つの命が、産声を「聞くもの」から「感じるもの」へと更新しました。神谷院長は演説で「人を一人にしてはいけない」と訴えて職を退き、母子救命プロジェクトは救われた妊婦たちの声によって存続。そして光井には、37年間待ち続けた「頑張ったね」が届きました。SNSが「エンドレスクライ」と呼んだ、涙と感謝で締めくくられた最終回です。
- 最終回(第10話)のゲストキャストは?
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希美の恋人・牧村諒太役でB&ZAIの川﨑星輝が出演しました(公式発表)。第9話から続く沢田希美役の横溝菜帆、希美の父・沢田浩一郎役の画大も登場しています。
- 光井の耳は聞こえるようになった?
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最終回では、光井は「今の私は音を聞き取れません」と語ったまま、チームのサポートを受けて希美の帝王切開を執刀しました。作中では「治療しても、いつ聞こえるようになるのかわかりません」と説明されており、聴力が回復したかどうかは最終回の時点で明確には描かれていません。
- 母子救命プロジェクトはどうなった?
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厚生労働省から試験運用中止が通達されましたが、母子救命救急班が救ってきた特定妊婦たちが声を上げ、神谷元院長の検討会での演説も後押しとなって、中止は撤回されました。プロジェクトは特定妊婦の支援を続けていくことになります。神谷玲子は院長の立場を退きました。
- 羽鳥美咲の赤ちゃんは助かった?
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NICUで一進一退の状態が続いていましたが、終盤では経腸栄養も順調に進み、体重が増え始めたと伝えられました。赤ちゃんの名前は本編では決まっておらず、Huluオリジナルストーリーで「緊急名付け会議」が描かれます。
- ファーストクライの続編はある?どこで見られる?
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全10話で完結し、続編に関する公式発表は現時点でありません。本編はHuluで見放題配信、TVerで見逃し無料配信があり、Huluでは本編後日談のオリジナルストーリーも配信されます。
【作品情報】放送:日本テレビ系 水曜ドラマ/水曜 22:00〜22:54(全10話) 脚本:浜田秀哉 主題歌:JUJU「夏蝉」 主演:比嘉愛未(光井明希) 出演:松島聡/前田敦子/濱正悟/徳永えり/川西賢志郎/優希美青/遠山俊也/山村紅葉/岡部たかし/真矢ミキ ほか
