【朝ドラ『あんぱん』第7週第34話 感想・考察・ネタバレ】のぶの涙、寛の言葉──戦時下に光る“やさしさ”

朝ドラ『あんぱん』第7週第34話 感想・考察・ネタバレ

朝ドラあんぱん相関図
引用元:NHK

『あんぱん』第34話は、静かな別れと、新たな決意が交錯する切なさ満載の回でした。のぶの背中越しに語られる崇とのすれ違い、メイコちゃんの恋の芽生え、千尋の優しさ──全員が少しずつ「自分の気持ち」と向き合い、そして誰かの背中をそっと押す姿が印象的でした。

今田美桜さん演じるのぶの涙には、視聴者ももらい泣き必至。心を揺さぶる15分間でした。

目次

第34話のあらすじ

1-1. のぶ、昨日の崇とのやりとりを思い返すような静かな朝の背中

帰省中ののぶ。崇との別れが尾を引くなか、寂しそうな背中を羽田子が見つめます。

のぶに言葉にはせずとも、その表情に全てが表れていました。

1-2. 崇、赤いバッグを千尋へ託す

机で勉強していた千尋の元に、崇が現れます。赤いバッグを持ちながら立ち尽くす姿。

崇「好きな子ができたら、プレゼントしろよ」

崇は結局、のぶには渡せなかったバッグを千尋に託し、その場を後にします。寂しげな背中が、すべてを物語っていました。

1-3. メイコと健太郎の距離が近づく

偶然、街でのぶと健太郎が出会い──

のぶ「崇のこと、よろしくお願いします」

その後、団子屋でくつろぐ健太郎とメイコちゃん。

健太郎が崇とのぶのことを話すと、どさくさに紛れてメイコを褒め、メイコは明らかに動揺。

メイコ「うち、好きな人ができたとです。面白くて、一緒にいると楽しくて…」

だが健太郎は気づかず、まさかの“のらくろ”発言でメイコちゃんの心を裏切ってしまいます。

健太郎「目がキラキラして、のらくろみたいばい」

メイコちゃんの恋が一方通行なまま、切なさが残ります。

1-4. のぶ、メイコちゃんと洗濯中の会話

帰宅後、のぶが洗濯をしていると、メイコが声を荒げて語りかけてきます。

メイコ「うちは、好きな人に気持ちを伝えたで!」

その強さに励まされたのか──のぶは何かを決意し、「ちと出かけてくる」と告げて家を後にします。


1-5. 駅へ向かうのぶ、崇はすでに汽車に…

駅に到着したのぶ。だが、崇はすでに最終列車で出発した後。

そこに現れたのは寛先生。

のぶは崇に謝れなかったこと、素直になれなかったことを涙ながらに告白します。

のぶ「崇さんとは、いつの間にか、考え方や進む道が違ったみたいです……」

寛「のぶちゃんは信じる道を正直に走っていけばいい。いつか2人の道が交わる日が来るかもしれん」

寛「のぶちゃんに、わしはお礼が言いたい。ぶつかりあって、涙を分けて、ようここまで来た」

その言葉に、こらえていた感情があふれるのぶ。


見どころと考察ポイント

2-1. メイコちゃんの恋の痛みと健太郎の鈍感さ

「好きな人ができた」と告白したメイコちゃんの表情は真剣そのものだったのに、健太郎は無自覚なまま“のらくろ”発言。

戦時下の空気のなかでも、少女の初恋がこんなにもリアルに描かれる──その瑞々しさが胸を打ちました。

2-2. 崇の“背中”が語る心の揺れ

赤いバッグを持ったまま千尋の前に現れた崇。

渡せなかった思いを誰にも伝えられず、黙って去る姿がどこまでも切ない。

「プレゼントしろよ」の一言に、崇なりの“けじめ”と“優しさ”が込められていたように感じました。

2-3. 寛先生との対話がのぶを救う

崇に会えなかった後悔と自己嫌悪に涙するのぶに、寛先生はただ寄り添う。

「信じる道を走れ」「どこかで交わるかもしれない」──その言葉は、のぶの心をすくいあげる灯でした。


次回予告と注目ポイント

  • メイコの恋は、このまま終わってしまうのか?
  • のぶは、新たな決意を胸に東京へ戻るのか?
  • 崇と再び交わる日は来るのか──?

まとめ

第34話は、“涙”と“すれ違い”の連続。

だけどそのすべてが、キャラクターたちを前に進ませていました。

のぶの涙、崇の背中、メイコちゃんの叫び──すべてが視聴者の胸を打つ。

戦時下で揺れる心と心。その間にあんぱんが、静かに寄り添っている。

次回、第35話──前へ進むための一歩に注目です。

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