【朝ドラ『あんぱん』第16週第79話 感想・考察・ネタバレ】釜爺の「面白がって生きえ」に涙腺崩壊!よさこい節と最後の言葉が心に響く

【朝ドラ『あんぱん』第16週第79話 感想・考察・ネタバレ】釜爺の「面白がって生きえ」に涙腺崩壊!よさこい節と最後の言葉が心に響く

朝ドラあんぱん相関図①

朝ドラあんぱん相関図②

朝ドラあんぱん相関図③第14週~
引用元:NHK

目次

朝ドラ『あんぱん』第16週第79話 あらすじ

朝ドラ『あんぱん』第16週第79話「面白がって生きえ」が放送され、SNSでは「豪ちゃん」「よさこい節」「千尋くん」がトレンド入り。釜爺(吉田鋼太郎)の最期のシーンに視聴者が涙腺崩壊している。

体調を崩した釜爺のもとに、のぶ(今田美桜)、蘭子、メイコの3姉妹が実家に戻る。元気そうに振る舞う釜爺だったが、肺の調子が悪化していることが判明。嵩(北村匠海)も見舞いに訪れ、のぶの頼みで釜爺のために4コマ漫画を描くことに。古いあんぱんを題材にした漫画に釜爺は大笑い。

夕方になり、釜爺は家族に遺言めいた言葉を残す。「石屋は私の代で畳む」「この家に縛られたらいかん」そして孫たちには「面白がって生きえ」と人生の指針を伝える。のぶには「間違えても転んでもええ、それも全部面白がっていけ」と背中を押す言葉を贈った。

最後は家族全員でよさこい節を歌い、釜爺は雄太郎の帽子をかぶって踊りながら光の中へ。ラジオを「千尋くん」と呼ぶシーンも話題となり、視聴者の心を深く揺さぶった感動的な回となった。

釜爺の体調悪化で実家に集まる3姉妹

連続テレビ小説『あんぱん』第16週第79話「面白がって生きえ」は、釜爺(吉田鋼太郎)の体調悪化を受けて、のぶ(今田美桜)、蘭子、メイコの3姉妹が実家に戻るところから始まりました。釜爺が寝ていた場所には誰もおらず、いつも通り仕事をしている姿に一安心する姉妹でしたが、その裏には深刻な病状が隠されていました。

「この通り、ピンピンしてるで」釜爺の強がりに隠された真実

釜爺は家族を心配させまいと「この通り、ピンピンしてるで」と両手を上げて元気さをアピールしましたが、すぐに深刻な咳をする姿が映し出されました。この演出は視聴者に釜爺の真の体調を物語っており、SNSでは「釜爺の強がりが切ない」「吉田鋼太郎の演技が神すぎる」といった声が多数寄せられました。

羽田子が医師から聞いた病状は「肺のほうが弱っている」というもので、家族の表情は一気に曇りました。この場面で釜爺の体調悪化が決定的となり、物語は感動的なクライマックスへと向かっていきます。

特に印象的だったのは、釜爺が東京の代議士先生からのスカウトの話を聞いて「たまるかー」と驚く羽田子の反応でした。恩返しができていない件を家族に伝えるのぶに対し、釜爺は「お前はどうしたいがじゃ?」と問いかけます。この問答は、後の釜爺の遺言シーンへの重要な伏線となっています。

肺の悪化を知った家族の動揺とのぶの決断

釜爺の病状を知った家族の動揺は、特にのぶの表情に現れていました。高知新報での仕事に対する責任感と、東京での新たな可能性の間で揺れる羽田子の心境が丁寧に描かれました。

釜爺が雄太郎に語りかける「羽田子さんは3人の娘を立派に育て上げたぞ」という言葉は、戦争で息子を失った父親としての誇りと、羽田子への深い愛情を表しています。この台詞に対してSNSでは「釜爺の愛情深さに涙」「雄太郎への想いも込められてる」といった分析が見られました。

嵩の漫画が釜爺に与えた最後の笑顔

物語の転機となったのは、嵩(北村匠海)の見舞い訪問でした。釜爺が喜ぶ姿を見て、のぶが嵩に特別な頼みを持ちかける場面は、今回のハイライトの一つとなりました。

のぶの頼み「釜爺のために書いてくれんやろうか」の深い意味

のぶが嵩に向けた

「釜爺のために書いてくれんやろうか」

という言葉は、単なる見舞いの漫画を求めるものではなかった。「釜爺、嵩の漫画が好きなん」と続けて説明するのぶの表情には、釜爺への深い愛情と、嵩の才能への確信が込められていました。

この場面でSNSユーザーからは「のぶの優しさが滲み出てる」「嵩への信頼も感じられる」といった声が上がりました。また、アンパンマン研究者の間では「これがアンパンマン誕生への第一歩になるのでは」という考察も見られました。

嵩がペンを手にする瞬間の表情の変化も見どころの一つでした。羽田子がうちわで釜爺を優しく仰ぐ姿を見て、嵩は創作意欲を掻き立てられたようにペンを走らせ始めます。この一連の流れは、創作者としての嵩の感性と、家族の絆の美しさを同時に描いた秀逸な演出でした。

古いあんぱんを題材にした4コマ漫画の内容と釜爺の反応

嵩が描いた漫画は古いあんぱんを題材にしたものでした。漫画が読み上げられると、釜爺は心から笑い、嵩、浅田家の皆も一緒に笑いました。この笑いのシーンは、やなせたかしがアンパンマンに込めた「笑顔」の原点を表現しているかのようでした。

特に釜爺が最後まで漫画を見ながら笑う姿は、生涯にわたって「面白がって」生きてきた釜爺の人生観を象徴しています。SNSでは「釜爺の笑顔が最高」「嵩の漫画の内容も気になる」といった反応が多数見られました。

「千尋くん」と呼ばれたラジオに込められた想い

今回の放送で最も話題となったのが、釜爺がラジオを「千尋くん」と呼んで話しかける場面でした。この演出は多くの視聴者の心を揺さぶり、SNSでは「千尋くん」がトレンドワードとなりました。

戦死した千尋への想いが詰まったラジオの正体

釜爺がラジオに向かって「千尋君」と言い、話しかける場面で明かされたのは、そのラジオが昔千尋がくれたものだったということです。戦争で失った若い命への想いが、日常的に使うラジオに込められていたという事実は、視聴者に深い感動を与えました。

この演出について、SNSでは

「ラジオが千尋くんになってて、遠くにいってしまったけど近くにいつもいたんだなって」

という投稿が話題となってます。物理的には失われた存在でも、心の中では常に近くにいるという、戦争体験者の心境を巧みに表現した場面でした。

SNSで話題「千尋くん」呼びに視聴者涙腺崩壊

「千尋くん」への呼びかけは、多くの視聴者の涙腺を刺激しました。

「千尋(📻)つけてくれ…に涙腺がもう」

「ラジオを千尋くん呼びはずるい。不意打ちをくらって泣きそうになった📻」

といった投稿が相次ぎました。

この反応の背景には、戦争で失われた若い命への追悼の気持ちと、それを日常の中で大切に抱き続ける釜爺の人間性への共感があります。また、物との関係性の中に人間関係を見出すという、日本人の心性に深く響く演出でもありました。

釜爺の遺言「面白がって生きえ」が心に響く理由

夕方のシーンで描かれた釜爺の遺言は、『あんぱん』全体のテーマを象徴する重要な場面となりました。浅田家が集まる中で語られた釜爺の言葉は、単なる遺言を超えて、人生哲学として視聴者の心に深く刻まれました。

「石屋は私の代で畳む」家業への想いと決断

「わしゃ、もう充分いきたつもりや、悔いはない」

と語り始めた釜爺の言葉は、人生への満足感と次世代への愛情に満ちていました。「石屋は私の代で畳む」という決断は、伝統的な家業の継承よりも、子どもたちの自由な生き方を優先する釜爺の価値観を表しています。

「この家に縛られたらいかんぞ」

という言葉に続けて

「おまんらも面白がっていきん。雄太郎の言うた通りじゃ。おなごこそ、大志を抱きや」

と述べる釜爺。この台詞は、戦前の価値観に縛られることなく、新しい時代を自分らしく生きることの大切さを説いています。

羽田子が「わてもおなご扱いでええやろうか」と問いかけると、くら婆も同調し、釜爺は「え、ええぞ」と少し冗談交じりに答えます。この場面の温かさは、家族の絆の深さを物語っています。

のぶへの言葉「間違えても転んでもええ」の真意

雄太郎の帽子をゆっくりとかぶる釜爺の姿は、息子への想いと孫への愛情が交錯する象徴的な場面でした。のぶに向けた

「のぶ、おまんをまちいうひとがおったら、そこにむこうて走れ。おまんが助けたい人がおるんやったら、どればあ遠くても走っていけ。なにふりかまわず走れ、まちがうても、転んでもええ。それも全部面白がっていけぇ」

という言葉は、まさに人生の指針となる名言でした。

この台詞に対してのぶは涙を流しながら

「釜爺、うち、釜爺の孫で良かった、最高や」

と応えます。この反応からは、釜爺の言葉がのぶの心に深く響いたことが伝わってきます。

蘭子の「うちも面白がっていきるきぃ」、メイコの「うちは面白い時は歌うきぃ」という返答も、それぞれの個性を認めながら、釜爺の人生哲学を受け継ごうとする意志を示しています。

よさこい節と雄太郎の帽子が彩る感動の最期

釜爺の最期のシーンは、よさこい節の美しい調べと共に描かれました。この演出は多くの視聴者に深い感動を与え、SNSでは「神回」「綺麗な終演」といった賞賛の声が相次ぎました。

家族全員で歌うよさこい節の美しさ

釜爺が

「お前らのよさこい節がききとうなった」

と言うと、メイコが持ち前の美しい声で歌い始めます。蘭子とのぶも一緒に歌い、涙を浮かべながら謡う姿は、家族の絆の美しさを表現していました。

釜爺がくら婆を見つめて

「ありがとうね」

と言う場面では、長年連れ添った夫婦の深い愛情が感じられました。くら婆も歌に加わり、ひぐらしの声が響き渡る中、家族全員の心が一つになっていく様子が丁寧に描かれました。

光の中で踊る釜爺の姿に込められた演出意図

最後に釜爺がよさこいの踊りを踊りながら、雄太郎の帽子をかぶって踊る姿は、まさに映画的な美しさでした。光が照らされる中で歌を歌う釜爺の表情は、人生への満足感と家族への愛情に満ち溢れていました。

この場面についてSNSでは

「よさこい歌い踊りながらのさいごに時代劇映画みたいだった」

「こんな素敵な最期のシーン見たことない」

といった感動の声が寄せられました。また

「結太郎に導かれてよさこい歌って踊りながら向こうの世界に行く」

という解釈も見られ、雄太郎の帽子の象徴性についても多くの考察がなされました。

SNSで話題沸騰!視聴者の反応と考察

第79話の放送後、SNSでは多くの反響が寄せられ、複数のワードがトレンド入りを果たしました。視聴者の反応は感動から考察まで多岐にわたり、朝ドラとしては異例の盛り上がりを見せました。

トレンドワード「豪ちゃん」「よさこい節」の背景

「豪ちゃん」がトレンドワードとなった背景には、釜爺が戦争で失った息子や仲間たちへの想いが込められていることがありました。視聴者は釜爺の最期のシーンに、これまで語られてきた戦争の記憶と失われた命への追悼を重ね合わせて見ていました。

「よさこい節」については、高知県の代表的な民謡として、地域性と家族の絆を象徴する重要な要素として機能しています。家族全員で歌うよさこい節は、釜爺の人生の集大成として、また家族の結束の証として描かれており、多くの視聴者の心に響いたのではないでしょうか。

アンパンマン誕生への伏線として読み解く79話

今回のエピソードは、アンパンマン誕生への重要な伏線として読み解くことができます。嵩が釜爺のために漫画を描くという展開は、創作の原動力が「誰かを喜ばせたい」という純粋な気持ちにあることを示しています。

釜爺の「面白がって生きえ」という言葉は、やなせたかしがアンパンマンに込めた「正義」の概念とも通じるものがあります。困っている人を助け、笑顔にすることの大切さは、まさにアンパンマンの核心的なテーマです。

また、古いあんぱんを題材にした漫画という設定も、後にアンパンマンというキャラクターが生まれる土壌を作っているように見えます。SNSでは「これがアンパンマン誕生への第一歩」「嵩の創作活動の原点になる」といった考察が多数見られました。

のぶの役割についても注目すべき点があります。嵩に漫画を頼むのぶの行動は、創作者を支える存在として、やなせたかしの妻の役割と重なる部分があります。今後の展開で、のぶが嵩の創作活動をどのようにサポートしていくかが注目されます。

第79話「面白がって生きえ」は、釜爺という愛すべきキャラクターの最期を通じて、人生の意味と家族の絆、そして次世代への希望を描いた感動的なエピソードでした。SNSでの反響の大きさは、視聴者がこの作品に深い愛着を持っていることの証拠でもあります。今後の展開で、釜爺の遺した言葉がどのようにアンパンマン誕生へとつながっていくのか、多くの視聴者が注目しています。

まとめ:第79話の見どころと今後への伏線

  • 釜爺の「面白がって生きえ」の人生哲学:困難な時代を生きた釜爺が孫たちに遺した言葉は、やなせたかしがアンパンマンに込めた「誰かを笑顔にする」という精神の原点となる重要なメッセージです。
  • 嵩の漫画制作がアンパンマン誕生への第一歩:のぶの頼みで釜爺のために描いた古いあんぱんの4コマ漫画は、後にアンパンマンというキャラクターが生まれる創作活動の出発点として位置づけられます。
  • 「千尋くん」ラジオが示す戦争の記憶と希望:戦死した千尋からもらったラジオを「千尋くん」と呼ぶ演出は、失われた命への追悼と、それでも希望を失わない人間の強さを象徴しています。
  • よさこい節と雄太郎の帽子による演出の意味:家族全員で歌うよさこい節と、息子の形見である帽子をかぶって踊る釜爺の姿は、生と死を超えた家族の絆を美しく表現した名シーンです。
  • のぶの成長と創作者支援の役割:嵩に漫画を頼むのぶの行動は、創作者を支える存在としての彼女の成長を示し、今後のアンパンマン誕生において重要な役割を果たす伏線となっています。
  • SNSトレンド化が示す社会的インパクト:「豪ちゃん」「よさこい節」「千尋くん」がトレンド入りしたことは、朝ドラが現代の視聴者にも深く響く普遍的なテーマを扱っていることの証明です。
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