【朝ドラ『あんぱん』第24週第116話 感想・考察・ネタバレ】アンパンマン誕生に号泣必至!116話で描かれた正義の覚悟とは?

【朝ドラ『あんぱん』第24週第116話 感想・考察・ネタバレ】アンパンマン誕生に号泣必至!116話で描かれた正義の覚悟とは?

朝ドラ「あんぱん」第24週第116話では、ついにアンパンマンの物語がほぼ完成し、作品のクライマックスとも言える感動的な展開が描かれました。嵩(北村匠海)が描くアンパンマンの絵を見つめながら、のぶ(今田美桜)が「私やっぱりこのおんちゃんが好き」と愛らしく語りかけるシーンから始まり、手塚治虫をモデルとした手嶌(眞栄田郷敦)との深い交流まで、重要なエピソードが詰まった回となりました。

朝ドラあんぱん相関図①

朝ドラあんぱん相関図②

朝ドラあんぱん相関図③第14週~
引用元:NHK

目次

朝ドラ『あんぱん』第24週第116話 あらすじ

『あんぱん』第24週第116話で特に印象的だったのは、アンパンマンが「空腹の人にパンを届けるため、戦場の空を飛び回る」というコンセプトが明確に語られたこと。そして嵩が語った「正義を行うということは、自分も傷つく覚悟を持たなければいけない」という深いメッセージは、現在のアンパンマンの「自分の顔を食べさせる」設定の原点を示唆しており、視聴者から大きな反響を呼んでいます。戦争体験を持つ嵩と、それを受けて生まれるアンパンマンの物語は、やなせたかしの作品に込められた平和への願いを改めて感じさせる内容でした。

アンパンマン物語がついに完成!のぶの愛らしい反応に注目

朝ドラ「あんぱん」第116話は、まさにアンパンマン誕生の瞬間を描いた記念すべき回となりました。冒頭から嵩(北村匠海)が集中して絵を描く姿が映し出され、その真剣な表情からは創作への深い情熱が伝わってきます。夜食を持ってきたのぶ(今田美桜)が話しかけても気づかないほどの集中ぶりで、たまごぱんやはむえっぐぱん、コーヒーを頬張りながらも手を止めることなく作業を続ける姿は、まさに芸術家の魂を感じさせるものでした。

「おんちゃんが好き」発言の可愛さが話題

そして注目すべきは、のぶが嵩の描いたアンパンマンの絵を見て発した

「私やっぱりこのおんちゃんが好き。ちっともかっこよくないけど。そこがいい」

という愛らしいセリフです。この何気ない一言が、SNSでは「ヤムおじさん説」として話題になっており、のぶの純粋な感性がアンパンマンキャラクターの本質を捉えていることを示しています。

実際のX投稿でも

「116【 “はじめてのアンパンマン呼び?” 】記録「第116回 1分23秒」嵩 発言のぶ「(太った)この おんちゃんが好き」※ヤムおじさん説」

として詳細に記録されており、視聴者がこのシーンをいかに大切に受け止めているかがわかります。

嵩がアンパンマンのコンセプトを語るシーンでは

「アンパンマンは、空腹の人にパンを届けるため、戦場の空を飛び回る。敵も味方も関係ない。お腹をすかせた人に、ひたすらパンを届ける」

という根本的な設定が明らかになりました。しかし続けて

「国境を越えたところで、戦争をしている連中に、敵と間違われて、撃ち落とされてしまう」

という厳しい現実も描かれ、それでも

「大丈夫。決して死にはしないから、お腹をすかせた子どもたちのために」

と希望を失わない強さが表現されています。

嵩の集中ぶりと創作への情熱

一方で、嵩は千夜一夜物語のキャラクターデザインの仕事も佳境を迎えています、手塚治虫をモデルとした手嶌から電話越しに厳しいダメ出ししているシーンも印象的でした。

「あれではダメです。背景は、柳井さんのキャラクターにちゃんと乗っ取って書いてください。全てやり直しです」

という手嶌の厳しい指摘に、編集者が

「正気ですか?」

と驚く場面では、プロの世界の厳しさが描かれています。

「正気で取り組めるほど甘い仕事ではありませんよ」

という手嶌の言葉は、創作に対する真摯な姿勢を表しており、後に語られる戦争体験とも重なる重みのあるセリフとなっています。嵩も

「やっぱり僕は手島さんにはなれないな」

と謙虚に語りながらも、その姿勢から学び取ろうとする意欲が感じられました。

手塚治虫モデル・手嶌の戦争体験が物語の核心に

第116話の最も重要なシーンの一つが、手嶌(眞栄田郷敦)の戦争体験を語る場面です。映画制作について

「映画は、見た人の人生観が変わるほどとびっきり面白いものであるべきなんです。僕は戦意高揚のための映画なんてもう二度と見たくない」

と語る手嶌の言葉には、戦争を実際に体験した世代の重い思いが込められています。

大阪空襲の壮絶な証言

特に印象深いのは、手嶌が語った大阪空襲での体験です。

「学徒動員で大阪の飛行機工場にいました」

から始まる証言は、戦争の恐ろしさを生々しく伝えるものでした。

「工場の監視塔で見張りをしていたら、突然、空襲警報のサイレンが鳴って、逃げる間もなく、そのまま塔の上にいたら、いきなり雲の間から、B29の編隊が現れて、ぐんぐん近づいてきました」

という状況描写は、当時の恐怖を追体験させるリアリティがありました。

そして

「僕は火の中、命からがら逃げました。逃げながら、遺体をたくさん見ました。みんな黒焦げで、空一面がどす黒く燃えていて、世界の終わりのようでした」

という証言は、戦争の悲惨さを端的に表現しており、のぶが

「ごめんなさい。つらいこと聞いてしまって」

と謝罪するのも無理はありません。

映画への思いと平和への願い

のぶは

「二度とそんな時代が来ないように、心を込めて、とびきり面白い映画を作ってください」

と前向きに願いを伝え、手嶌は戦争体験を創作活動の原動力に変えている姿が描かれました。この姿勢こそが、やなせたかしがアンパンマンに込めた平和への願いと重なるものです。

「そのために柳井さんの力を借りました。生き生きとしたキャラクターが、次から次へと浮かぶので、感心しました」

という手嶌の言葉からは、嵩の才能を認めると同時に、戦争体験者としての責任感も感じられます。実際の手塚治虫も戦争体験が作品作りの根底にあったことを考えると、この描写は非常に的確と言えるでしょう。

「正義を行うには傷つく覚悟を」深いメッセージに視聴者号泣

第116話で最も話題になったのは、アンパンマンの物語について語られた深いメッセージでした。のぶが

「向こう(鉄腕アトム)は国民的なヒーローで、こっちはあんぱん配る。ただの太ったおじさんだから、人助けをする強い気持ちは、どんなヒーローにも負けてないけ?」

と語ると、嵩が

「アンパンマンの味方はのぶちゃんだけかもしれないね」

と応え、嵩が核心的なセリフを口にします。

アンパンマンの真の意味とは

「でも。何で撃ち落とされてしまうか。」

「それは、正義を行うということは、自分も傷つくことを覚悟しなきゃいけない。僕はそう思うんだ」

という嵩の言葉は、アンパンマンというキャラクターの本質を見事に言い表しています。この深いメッセージに、多くの視聴者が感動し、SNSでも大きな反響を呼んでいます。

実際のX投稿でも「『アンパンマンの味方はのぶちゃんだけかもしれないね』『正義を行うという事は、同時に傷つく覚悟も持たないといけないから』が『愛と勇気だけが友達さ』に込められてるのかな、とか考えてたら朝から泣いた 鉄腕アトムに負けず劣らずの国民的ヒーローになってるよ…!」という感想が投稿されており、視聴者がアンパンマンの深い意味を理解していることがわかります。

現実のアンパンマンとの繋がり

また別の投稿では

「今日の朝ドラ『あんぱん』に『正義には自分も傷つく覚悟を』というセリフがあった。今のアンパンマンが自分の顔を食べさせる形になったのはそういうことなんだろうね」

という考察も見られ、現在のアンパンマンの設定との繋がりを多くの視聴者が理解していることが伺えます。

この「正義には傷つく覚悟が必要」というメッセージは、現代社会にも通じる普遍的なテーマです。のぶの表情の変化を通して、過去に正義を押し付けて傷つけてしまった経験を想起させる演出も効果的で

「#朝ドラあんぱん 正義を行うと傷つくこと…。のぶの表情…。正義と思い込んで子どもたちに押し付けて、傷つけ傷ついた、のぶ先生…。台詞に重なった映像によって、間違った正義のことも浮かんでくる」

という投稿にもあるように、複層的な意味を持つシーンとして描かれました。

そして最後にのぶが

「いつの日か、アンパンマン」

と呟くシーンで第116話は終わりを迎え、アンパンマンの未来への希望を示唆する美しい締めくくりとなっています。

家族それぞれの道のりと蘭子の新しい挑戦

第116話では、メインストーリーと並行して家族それぞれの新たな展開も描かれました。羽田子(江口のりこ)の神戸旅行の準備シーンでは、家族の絆の深さと、それぞれが持つ想いが丁寧に描写されています。

羽田子の神戸旅行と家族の絆

羽田子が

「まず、神戸に行って、帰りに温泉にゆっくり浸かってくる気」

と話すシーンでは、亡き夫への想いを巡る旅への意欲が感じられます。当初は一人で行くつもりだった羽田子に対し、メイコが

「お母ちゃんのお供する」

と付き添いを申し出る場面は、家族の温かさを表現した印象的なシーンでした。

特に

「あんたらに迷惑かけとはないがいよう」

と遠慮する羽田子に対して、メイコが

「迷惑やお母ちゃんと旅行なんて初めてやき楽しみなが」

と素直に喜びを表現する場面は、親子の愛情の深さを感じさせるものでした。この家族の自然な会話は、朝ドラらしい温かみのある演出として視聴者にも好評です。

蘭子の戦争体験取材への決意

一方、蘭子(河合優美)の新しい挑戦も注目すべき展開です。登美子の茶道の弟子になることを断り、

「ずっと前から考えやったがよ。戦場で大変な思いをして帰ってきた人たちにインタビューしたいと」

と自分の志を語る蘭子の姿は、キャリア女性としての意志の強さを表現しています。

「戦争の話はしたがらん人も多いけど、だからこそ、1人でも多くの声を聞きたいと思うちゅう。それをどういう形で文章にできるか、まだわからんけど」

という蘭子の言葉からは、ジャーナリストとしての使命感と、戦争の記憶を後世に伝えたいという強い意志が感じられます。

登美子が

「私のお茶の先生で、戦友たちが飛び立つ時に、お茶をたてて見送った方がいて、ぜひその方に合わせてください」

と紹介の申し出をする場面では、戦争体験者同士のネットワークと、体験を語り継ぐことの重要性が描かれています。

また、のぶが語った空腹の辛さ

「体のつらさや痛みは、なんとか我慢できるようになるけど、空腹はどうにもならんて」

という言葉から、

「それで、あんぱん配るおんちゃんの話が生まれたが、やろう」

と蘭子が理解を示すシーンは、アンパンマン誕生の背景にある実体験の重要性を改めて確認させるものでした。

これらの家族描写は、個々の登場人物が持つ内面の成長と、戦争という共通体験が世代を超えて受け継がれていく様子を丁寧に描いており、ドラマ全体の深みを増している重要な要素となっています。


【まとめ】

第116話の見どころ・伏線ポイント

  • アンパンマンコンセプトの完成: 「空腹の人にパンを届ける」という核心設定が明確に語られ、現在のアンパンマンの原型が完成した重要な回
  • 「正義には傷つく覚悟」の深いメッセージ: 嵩が語った言葉が、アンパンマンの「自分の顔を食べさせる」設定の原点を示唆
  • 手塚治虫の戦争体験: 大阪空襲の壮絶な証言を通じて、創作活動の原動力となる体験の重要性を描写
  • のぶの愛らしい「おんちゃんが好き」発言: SNSで話題になったヤムおじさん説につながる重要なセリフ
  • 蘭子の戦争体験取材への決意: 戦争の記憶を後世に伝えるジャーナリストとしての使命感を表明
  • 家族の絆と個々の成長: 羽田子の神戸旅行を通じて描かれる家族愛と、それぞれが歩む新しい道のり
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