2025年11月4日に放送された火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第5話「とり天よ、空を飛べ!」は、涙なしでは見られない神回となりました。勝男(竹内涼真)が兄・鷹広(塚本高史)のために作ったとり天に込められた想い、鮎美(夏帆)との料理シーンで蘇る「もしも」の日常、そして空港での号泣シーンがSNSで大きな話題に。一方、ミナト(青木柚)の元カノ登場に動揺する鮎美が初めて素直に気持ちを伝える姿も印象的でしたが、ラストでミナトが放った「別れよう」の一言に視聴者は騒然。感動と驚きが詰まった第5話を徹底解説します。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」第5話 あらすじ
ミナト(青木柚)が元カノ・関田(芋生悠)と車に乗っているところを目撃した鮎美(夏帆)は、浮気ではないかと不安になる。しかしミナトは悪気なく関田を家に連れてきて一緒に飲もうと提案。マイペースな彼に鮎美は戸惑うばかり。一方、勝男(竹内涼真)のもとに兄・鷹広(塚本高史)が訪ねてくる。完璧で何でもできると思っていた兄の抱える苦悩を知った勝男は、兄を励ますためにとり天を作ることを決意。鮎美に作り方を教わり、空港で鷹広にとり天を渡した勝男は、「1人で抱え込まないで」と涙ながらに想いを伝える。その頃、ミナトに「行かないでほしい」と初めて素直に伝えた鮎美だったが、ミナトから「別れよう」と告げられ――。
元カノ登場で動揺する鮎美、ミナトのマイペースぶりが炸裂
第5話は、鮎美がミナトの車に元カノ・関田が助手席に座っているのを目撃するシーンから始まります。雨の中、ずぶ濡れの関田をミナトが車に乗せている様子を見て、鮎美の表情が曇ります。
「これって…浮気?」
と不安になる鮎美でしたが、ミナトは全く悪気のない様子。
家に帰ってきた鮎美が待っていると、ミナトは関田を連れて帰宅。そして驚くべきことに、
「じゃあ、今日は朝まで飲みましょう!」
と提案してきます。鮎美の戸惑いをよそに、関田とミナトは昔話で盛り上がり、
「元カノって言われると、改まっちゃう。自分のことだってピンとこなくても分かる」
とミナト。二人の自然なボディタッチに、鮎美は硬いパンをかみちぎるしかありませんでした。
SNSでは「ミナトの行動が理解できない」「頭おかしいのかこの男は」という声が多数上がりました。確かに、元カノを家に連れてきて一緒に飲もうと誘うのは、一般的な感覚ではありえない行動です。しかしこれがミナトのキャラクター。友達が多く、誰とでも分け隔てなく接するモテ男の一面が、鮎美の不安を煽る結果となってしまいました。
鮎美は家でアザラシのクッションに顔をうずめながら、
「ドライブ、夜、助手席、女」
とスマホで音声検索。
「夜のドライブは2人きりで、親密に。助手席に座るのは特別な証し」
という検索結果を見て、さらに落ち込みます。
「私がされたことないんだけど、この人と一緒にいるってこと?」
と不安を募らせる鮎美の姿が切なく描かれました。
渚の言葉「言葉にしないと伝わらない」が鮎美の背中を押す
後日、高円寺の高架下を歩く鮎美と渚(サーヤ)。鮎美は渚に元カノのことを相談します。渚は
「はっきり、もっと彼女と会わないで!って言えば?」
とアドバイスしますが、鮎美は優柔不断な態度。
「たぶん、ミナトさんは優しいから困ってる人ほっとけなかったり、友達も多いから、多分誘われたら断れないっていうだけで、多分、恋愛感情とかないと思う」
と「たぶん」ばかりの鮎美に、渚は
「本人に聞かなきゃわかんなくない?」
と一喝。
さらに渚は重要なことを言います。
「長く付き合っててもさ、全部わかるわけじゃないじゃん。言葉にしないと伝わらないよ。念力でも使えない限り」。
この言葉が、後に鮎美がミナトに素直な気持ちを伝える大きなきっかけとなります。
カツオと兄・鷹広の関係性、「男らしさの呪縛」が明らかに
一方、勝男のもとには兄・鷹広が東京に訪ねてきます。後輩の南川(杏花)と白崎(前原瑞樹)を勝男が飲みに誘いますが、兄との時間を優先することに。
「お兄さんだったんだ。電話かかってきてたのに、出なくて」
と気にする白崎に南川が不審がりますが、白崎は
「好き嫌いで言い表せないのが兄弟ってもんだよ」
と答えます。
九州居酒屋で二人きりになった勝男と鷹広。鷹広は来年度から父の会社を継ぐことを明かします。しかし父が社員から嫌われているという話をする鷹広の表情は重く、
「親父が現場に顔を出した後のケアが…」
と悩みを口にします。完璧に見える兄にも、実は大きなプレッシャーがあったのです。
勝男が
「お兄さんもそろそろ孫見せてあげられるんじゃないの?だってさ、野球チーム作れるぐらい大家族にしたいって言ってたもんね」
と無邪気に聞くと、鷹広は視線を落とし小さく頷くだけ。この瞬間、勝男は何かを察します。
そして勝男が
「最近料理するから」
とポロッと言うと、鷹広は驚いた表情で
「お前が?」
と返します。沈黙が流れ、鷹広はビールを飲み、顔をそらすように横を向きながら
「最近ユリカの機嫌が悪いけんな」
とつぶやきます。この独り言のような言葉から、兄の抱える深刻な悩みが透けて見えました。
椿との会話で気づく「強さの本当の意味」
勝男は、椿と居酒屋でザビエルというお菓子を食べながら兄の話をします。
「兄さんは何でもできる人。昔から勉強も運動も料理も上手で、昔ね、兄さんに勝ちたいと思ったんだけど、ある時気づいたの。そもそも比べられてすらなかった」
と語る勝男。
父が95点のテストを見て
「また満点取れんかったんか?」
と言う回想シーンが挿入されます。高校生の鷹広が完璧な成績を当たり前のように求められる一方、勝男は最初から期待されていなかった。
「自分が当てにされてないって分かった時、寂しさもあったけど、兄さんは強いよ。何があっても、1人で耐えられるんだと思う」
と勝男は言います。
しかし椿はここで重要な指摘をします。
「それって、強いのかな?私も自分のことは自分で何とかするって思ってきたけど、それってただ、頼り方が分からなかっただけなのかもって」。
さらに続けて
「甘えたり助けてって言ったことほとんどないんだよね。強いって思われてる人って、本当はただ、そういうふうにしか生きられなかっただけなのかもしれない」。
この言葉に、勝男はハッとします。鷹広の「機嫌が悪いけんな」という言葉を思い返し、何かを決意した表情で納得したようにうなずきました。
キッチンで生まれた奇跡、鮎美とカツオの「もしも」の日常
勝男は兄のためにとり天を作ることを決意しますが、自分では上手く作れません。スーパーで偶然ミナトと鮎美に会った勝男は、思い切って声をかけます。
「あゆみ、とり天作るコツを教えてほしい。今、兄さん来ててさ、今日の夜の便で帰るんだけど、あゆみのとり天食べたいと言って。でも俺、作り方わかんないからさ」。
ミナトも
「あれ、あゆちゃん前作ってたやつ、めっちゃ美味しかったでしょ?」
と後押しし、
「じゃあ、一緒に作ってあげない?俺も食べたいし」
と提案。祈るように鮎美を見つめる勝男に、鮎美は少し戸惑いながらも了承します。
勝男の家に集まった勝男、鮎美、南川、白崎、ミナトの5人。キッチンに立つのは勝男と鮎美です。鮎美が
「じゃあ、カツオさん、胸肉ひと口大にできる?」
と指示を出すと、勝男は真剣な表情で鶏むね肉をそぎ切りにしていきます。
衣を作る段階で、勝男は勢いよくかき混ぜ始めますが、鮎美が
「そうじゃない。ダメ。そんなに混ぜたらグルテン出ちゃうから」
と止めます。
「グルテン?」
と聞き返す勝男に、
「天ぷらにはいらないの。だから、ダマになってもいいから、これ。切るように」
と優しく教える鮎美。勝男は慎重に菜箸を動かし、
「これ切れてる?」
と確認します。
この自然なやりとりが、別れた二人の「もしも」を感じさせる温かいシーンとなりました。SNSでは
「勝男と鮎美がとり天作るシーンで泣けて泣けて困った。かもしれなかった日常で、既に手遅れなんだけど、その後の涙も含めて鮎美がいい方に変わるきっかけとなるのもドラマチック」
という声や、
「男はこうじゃなきゃというアンコンシャスバイアスから解放された勝男と、誰かの理想を演じることから自然体で言いたいことが言えるようになった鮎美の姿が印象的。夫婦はこの空気感なんよ」
という深い考察も見られました。
油揚げのポイントを教え合う、かつての夫婦の姿
鶏肉を油で揚げる段階に入ります。鮎美が
「よーし、じゃあげよう」
と言いかけると、勝男が衣をつけた肉をすぐに油鍋に入れようとします。すかさず鮎美が
「あっちょっと待って、ちゃんと拭いてね。油跳ねちゃうから」
と注意。勝男はハッとして鮎美を見ます。
このやりとりの中で、二人がかつて一緒に生活していた頃の空気感が蘇ります。勝男は鮎美の言葉を素直に聞き入れ、手をしっかりと拭いてから鶏肉を油に入れました。洗い物をする鮎美と、とり天をひっくり返す勝男。キッチンに立つ二人の姿は、まるで夫婦のようで、見ている南川たちも微笑ましく見守っています。
そしてついに完成。
「もしかしてできた!」
「おいしそう」
と喜ぶ一同。しかし時間がありません。白崎の彼女が車で空港まで送ってくれることになり、急いで準備を始めます。ここで勝男が
「ちょっと待って。ない。鷹広兄さんは、とり天の時には九州の辛口柚子こしょうって決まってんの」
と言い出します。
鮎美が
「多分うちにある。取ってくるよ」
と答えると、ミナトが
「じゃあ、俺たち、ゆずこしょう、ピックアップしてバイクで追っかけます」
と提案。後輩たちの優しさと、チーム一丸となって勝男を支える姿が印象的でした。
空港で号泣、勝男が兄に伝えた「本当の強さ」
空港に到着した勝男は、椅子に座る鷹広を見つけて走り寄ります。
「兄さん、食べて。とり天」。
袋を差し出す勝男に、鷹広は
「お前がとり天?不安やな」
「サクサクに上がってるから」
と勝男がいうと、鷹広は疑いのまなざしで袋を見ます。
勝男は鷹広の前に座り、
「でもさ、自分だけじゃダメだったんだよね。焦がすし生焼けだし、べちょべちょだし」
と正直に打ち明けます。そして鷹広をじっと見つめ、立ち上がって近寄りながら、
「だから俺1人じゃダメだったんだ」
と伝えます。
「落ち着けって」
と言う鷹広に、勝男は真っすぐに目を見て言います。
「だから、兄さんも1人で抱え込まないでよ。悩み事とか苦しいこととか、誰かに話してよ」。
勝男の目に涙が浮かびます。
「別に俺じゃなくてもいいよ。友達とか誰でもいいよ。相談してほしい」
と続ける勝男。鷹広は
「相談とかと大げさやな。俺なら大丈夫やけん」
と強がりますが、勝男は諦めません。
「自分のことなら、自分でなんとかできる」
という鷹広。勝男の脳裏に昔、
「一家を支える存在が、人前で弱みを見せるんやね。男だろうが」
と父親に言われたことが蘇ります。勝男の涙がこぼれ落ちます。驚く鷹広に、勝男は子供のように泣きじゃくりながら訴えます。
「俺は泣くからね。だって俺は兄さんが心配なんだ。だから1人で悩んでいるのは寂しい。兄さんが苦しんだら俺は悲しい」。
顔をゆがめて泣く勝男の姿に、SNSでは
「男兄弟の俺、空港でのシーンは貰い泣きした」
「子どもみたいに泣きじゃくる勝男にもらい泣きしながら、こんなに愛おしい気持ちになるなんて1話の時点で誰が想像したでしょうか」
「海老カツの泣き方が完全に子どものそれで、泣き慣れてない感がすごくてこっちも泣けてしまった。竹内涼真すごい」
といった反響が相次ぎました。
鷹広は目を伏せ、何かを感じ取ったように勝男を見つめます。そして
「感じたこととかを、心に閉じ込めてほしくない」
という勝男の言葉に、内ポケットからハンカチを取り出し、勝男に差し出します。勝男はハンカチを受け取り涙を拭きますが、鷹広は勝男の頭を軽くはたき、荷物を持って立ち去ります。勝男はその場で動けず、飛んでいく飛行機を見送りました。
兄からの電話「カツオが作った鶏天がさ、うまいよ」
後日、勝男に鷹広の妻・百合香から電話がかかってきます。
「最近ずっとしゃべっとらんでもね、鷹くんが東京から戻ってから急に話し合おうって言ってきたん。ずっと黙っとったけど」
と百合香は話し始めます。
電話の向こうでは、妻の百合香が不妊治療の冊子を手にしている様子が描かれます。
「俺に問題があるんかもしれん。本当はまだ一緒に頑張りたい」
と打ち明ける鷹広。
「頑張っても駄目かもしれんよ」
と百合香がいうと
「頑張ってダメでも、ずっとそばにいてくれんか?」
と妻に伝えたことを話します。
そして百合香は
「プライド高い鷹くんが弱音吐く珍しいけん、どうしたんって聞いたと。そうしたらカツオが作った鶏天がさ、うまいよって言ってさ」
と笑います。機内でとり天を食べる鷹広は、柚子こしょうをつけてもう1口。
「うまい」
と完食し、嬉しそうに笑う姿が映されました。
勝男の行動が、兄を変えたのです。SNSでは「誰かに話すことが大事。話すのよ!」「優しさの連鎖を感じた第5話。笑って泣けるこんな話を待ってたよ」という声が多数上がりました。
鮎美の成長と決断、そしてミナトの衝撃告白
一方、鮎美にも変化が訪れます。ミナトが
「あゆちゃん、ちょっと行ってくるんで。今、近くのカフェ、友達集まってるみたいで」
と出かけようとすると、鮎美は
「お昼一緒に食べれるかなって、ちょっと思っただけ」
と控えめに伝えますが、ミナトは
「ごめん、ホント。でもちょっと先に約束しちゃってて」
と断ります。
鮎美は諦めきれず、ミナトの背中に念力のポーズを向けますが、言葉にすることはできませんでした。しかし後日、料理をしている鮎美に電話がかかってきます。
「こうちゃん、今近くに来てて、少しだけあってこようかなって」
というミナトの言葉に、鮎美はついに決心します。
コンロの火を止め、ミナトを見つめて言います。
「ミナトさん、行かないでほしい」。
かすかに驚くミナトに、鮎美は続けます。
「前に付き合ってた人たちと会うのは、やめてほしい。気になっちゃうんだよね。本当は、すっごい気にして。小さい女なの?だから、行かないで」。
この瞬間、鮎美は初めて自分の本音を素直に伝えることができました。渚の言葉通り、「言葉にしないと伝わらない」ことを実践したのです。ミナトは小さくうなずき、
「わかった。あゆちゃんが嫌なことはやらない」
と答え、鮎美を抱きしめます。
ミナトの衝撃告白「俺たちさ、別れよ」
しかしエンディング、ミナトは洗い物をしながら鮎美に語りかけます。
「これからはさ、なるべく早く帰れる日はちゃんと帰るようにする。一緒にいたいし」。
鮎美は
「ありがとう」
と答えますが、ミナトは続けます。
「自分のペースとか、変えるのは、あんまり得意じゃなくてさ。今までの自分の時間変えるとか、人に合わせるとか」。
鮎美が
「でも、それは結婚とかしたら変わるんじゃない?」
と返すと、ミナトは笑顔で振り返ります。
そしてミナトはある日、正座して鮎美に向き合い、言います。
「あゆちゃん、話したいことあって」。
鮎美は器と菜箸を置き、緊張の表情でミナトの目を見つめます。
「俺たちさ、別れよう」。
この衝撃的な告白に、視聴者はSNSで騒然となりました。
「でもミナト、お前は許せん。ずっと一緒に居るよみたいな事言ってたよなぁぁ!?」
「5話の感想:ミナトの別れる発言に大激怒」
という怒りの声や、
「じゃあ、あんたが作ってみろよ、面白かった!笑いあり涙あり意外性あり。勝男の号泣で感動して終わりかと思ったら最後に鮎美とミナトの別れまで。すごい展開力だ」
という驚きの声が多数上がりました。
📌 まとめ:今回の見どころと伏線
第5話「とり天よ、空を飛べ!」は、感動と衝撃が詰まった神回となりました。今回の見どころと伏線を整理します。
- 勝男の成長と「男らしさの呪縛」からの解放:兄に素直に想いを伝え、号泣する勝男の姿は、従来の「男らしさ」を超えた本当の強さを体現していました。
- 鮎美とカツオのキッチンシーン:別れた二人が一緒に料理を作る姿は、「もしも」の夫婦像を感じさせる温かく切ないシーンでした。
- 鮎美の成長と素直な気持ちの表現:「行かないでほしい」と初めてミナトに本音を伝えた鮎美。渚の言葉「言葉にしないと伝わらない」を実践し、大きく成長しました。
- とり天が象徴する「人との繋がり」:一人では上手く作れなかったとり天を、みんなの助けで完成させた勝男。料理を通じて人と人が繋がる温かさが描かれました。
- ミナトの衝撃告白の真意は?:「別れよう」と告げたミナトの本当の意図は何なのか。鮎美の成長を促すため?それとも本気で別れたい?次回への最大の伏線です。
- 鷹広の不妊治療問題:兄夫婦の抱える深刻な悩みが明らかになり、今後のストーリーにどう絡むのか注目です。
第6話「化石男にチャンス到来!」では、勝男の恋愛面での成長とミナトの告白の真相が描かれる予定。SNSでは「第6話も波乱の予感…!『じゃあ、あんたが作ってみろよ』ってセリフ、もうすでに名言の予感する。放送日が待ち遠しい〜!」という期待の声が高まっています。






