【ばけばけ第7週第32回ネタバレ感想】「トキ」女中初日の恐怖!”フトン”の誤解に視聴者心臓バクバク

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第7週第32話が2025年11月11日に放送され、SNSでは「ばけばけトキ」がトレンド入りするほどの反響を呼びました。トキ(髙石あかり)がヘブン先生(トミー・バストウ)の女中として初日を迎えるこの回は、朝ドラとは思えない緊張感と恐怖の描写で視聴者を釘付けに。特に朝食後の「フトン!」シーンでは、言葉の壁による誤解がトキの恐怖心を増幅させ、「見ているこっちも身体ガッチガチ」「怪談みたい」と話題になりました。花田旅館の夫婦による温かいフォローや、高石あかりの表情だけで魅せる演技力も絶賛されています。この記事では、第32話のストーリーをセリフとともに振り返りながら、視聴者が注目したポイントを詳しく解説します。

目次

「ばけばけ」第7週第32回のあらすじ

トキがヘブン先生の女中として初日を迎えた。自分がラシャメンかもしれないという恐怖を抱えながら、家族には花田旅館で働くと嘘をついてヘブンの家へ向かう。花田旅館の平太、ツル、ウメはトキの覚悟を知り、ウメも一緒に働いてトキとヘブンが二人きりにならないよう配慮することに。朝食の場面では言葉が通じず、ヘブンの「フトン!」という言葉にトキは別の意味を想像して恐怖する。ウメがお茶を取りに席を外すと二人きりになり、気まずい空気が流れる。夜になるとウメも旅館へ戻り、再び二人きり。書き物をするヘブンの音を聞きながら、トキは緊張で震える夜を過ごすことになる。

「ばけばけトキ」女中初日の朝、家族に嘘をついて出発

第32話の冒頭、トキは朝ごはんをほとんど残していました。フミ(池脇千鶴)が心配そうに声をかけます。

「あら、随分残っちゃないの。」

「ごめんなさい。何だか胸が詰まって」

初めての女中仕事への緊張で食事が喉を通らないトキ。フミは優しく続けます。

「初めての仕事だけん?無理ないけど、あんた、」

「ごめん帰ってきたら食べるから」

しかしトキが向かうのは、家族に伝えた「花田旅館」ではなく、ヘブン先生の家。自分がラシャメン(当時の遊女)として扱われるかもしれないという恐怖を、誰にも打ち明けられないまま家を出るトキの表情は、笑顔から一気に引きつります。この一瞬の表情変化に、高石あかりの演技力の高さが表れていました。

フミの最後の言葉も切なく響きます。

「夜は遅くなるから、夕飯は先に食べちゃってね。」

「あっ、お昼はきちんと食べよう」

母の優しさが、トキの罪悪感をさらに深めていきます。嘘をついて家を出るトキの後ろ姿は、視聴者にもその重圧が伝わってくる演出でした。SNSでは「トキの強張った表情から恐怖が伝わってくる」「借金を返す為に逃げ出すこともできない」といった声が多数見られ、トキの置かれた状況への共感が広がっていました。


花田旅館の神対応!司之介の突撃にも完璧な口裏合わせ

ヘブン先生の家へ向かう途中、トキはウメ(野内まる)に出会います。ウメは明るく挨拶をしてくれました。

「おはようございます」

実は前日、ウメはトキの事情をすべて知り、花田旅館の平太(生瀬勝久)とツル(池谷のぶえ)に話を通していたのです。平太は真剣な表情で語ります。

「できるだけウメも一緒におってもらって、2人きりにならんやにと思ってるんだけど」

トキの覚悟を知った花田旅館の面々が、できる限りのサポートをしようと決めていたのです。ウメも続けます。

「女中の仕事初めてでしょ?だけ引き継ぐいか、教えて差し上げた方がと思います」

この優しさに、視聴者からは「全てを知ったおウメちゃんが花田旅館のご主人夫妻に話を通し、自分の仕事もあるのに出来る限り側にいてくれる優しさにじんわり涙」という感想が寄せられました。

ウメの優しさとツルの機転が光る

そこへ突然、司之介が現れます。トキの父・司之介は、娘が花田旅館で働くと聞いていたため、様子を見に来たのです。事前に口裏合わせを頼む前の突撃に、その場は一瞬凍りつきます。

しかし、花田旅館の夫婦は瞬時に状況を理解。ツルが咄嗟に芝居を始めます。

「朝稽古せんとね」

自然な演技で司之介を納得させる夫婦の連携プレーに、平太も合わせます。まるで本当にトキが花田旅館で働いているかのように振る舞う二人。この「即興フォロー」に、SNSでは「口裏合わせを頼む前に突撃してくる父上が本当に父上だし、全てを瞬時に悟ってバレないよう動いてくれる花田夫妻が凄かった」「咄嗟に司之介にバレない芝居するのは流石、やさしさだけでここまできた花田さん」と絶賛の声が上がりました。

生瀬勝久と池谷のぶえの自然な演技が、このシーンをより印象的なものにしています。異文化の齟齬を描く中での「人情味」が、視聴者の心を温かくしたのです。


朝食シーンで早くも試練!「フトン!」の誤解に視聴者ドキドキ

ウメと一緒にヘブン先生の家へ入ったトキ。恐る恐る声をかけます。

「朝餉をお持ちしました」

部屋に入ると、ヘブン先生が眠そうに現れました。英語で「4時まで書いていた」「こんなに食べられない」と話すヘブン。ウメは英語がわからないながらも、笑顔で相槌を打ちます。トキとウメは二人でたじたじになりながら、何とか朝食の場を進めていきました。

しかし、本当の試練はここからでした。ウメがお茶っ葉を取りに花田旅館へ戻ることになります。

「お茶っ葉が切れちゃって、食後に一杯だけ飲まれるけん。ちょっと旅館に」

トキは慌てて言います。

「なら私が」

しかしウメは続けます。

「どこにあるか…すいませんさん、ホントすぐ戻りますけん」

こうして、トキとヘブンは二人きりになってしまいました。静かにご飯を食べるヘブン。トキはどこかぎこちなく、気まずい雰囲気が二人の間に立ち上ります。この沈黙の時間が、視聴者にも重くのしかかりました。

高石あかりの表情芝居とカメラワークの妙

このシーンで特に注目されたのが、高石あかりの演技力とカメラワークです。セリフがほとんどないにもかかわらず、トキの恐怖心が画面越しに伝わってくる演出に、視聴者は釘付けになりました。

SNSでは「高石あかりがこんなに演技力があるとは。というか、このばけばけでそれこそ化けていってないか。表情や後ろ姿だけでの見せ方がうまい」「ヘブンをあおりで撮ってるアングルとかトキの心情を表してて上手いなと」といった声が上がっています。

天井からの広角や後ろ姿のカットが、言葉の壁による恐怖を効果的に表現。高石あかりの微妙な表情変化が、「沈黙だけで心情を語る」演技の見本となっていました。

また、「よくあの演出のみで15分魅せたな。冒頭でコミカル展開あるものの、基本はカメラワークとか役者の演技とかスタッフ全員で作る『空気』で惹きつけるじゃん。私の知る限りこういう見せ方する朝ドラなかったと思うけど」という感想も見られ、朝ドラの新しい表現方法として高く評価されました。

食事が終わると、ヘブンが立ち上がって言います。

「ごちそうさまでした」

そして、布団を指差しながら繰り返します。

「フトン!フトン!」

この瞬間、トキの表情が凍りつきます。「布団」という言葉に、トキは別の意味を想像してしまったのです。ラシャメンかもしれないという恐怖を抱えていたトキにとって、朝食後に布団を指差されることは、最悪の事態を意味していました。

言葉の壁が生んだ恐怖の瞬間

トキは恐る恐る布団の前に座ります。俯いて身構えるトキ。しかしヘブンが立ち上がると、トキに優しく声をかけました。

「どうしました?」

そして、布団を片付けるように促したのです。ヘブンはただ「布団を片付けて」と言いたかっただけ。それに気づいたトキは、安堵の表情を浮かべて布団を片付け始めます。

このシーンについて、SNSでは「悲壮感あるBGMも相まってフトン!のシーンで笑ってしまう。朝メシ後だぞ!このドラマこういうところを妙に攻めて描いてきますね」「おトキが不安になる度流れる音楽やめれ!笑 朝の『フトン』みたいに違うかもと安心する回数が増えていくといいね」といった反応が殺到しました。

BGMの不穏さと高石あかりの表情変化が、「朝ドラらしからぬ生々しさ」を生み出し、笑いの裏に恐怖を感じる二重構造が視聴者の共感を呼んだのです。ヘブンの無邪気なジェスチャーが、トキの性的誤解を呼び起こす瞬間として、視聴者の緊張を一気に高めました。


二人きりの時間が怖すぎる!トキの緊張が画面越しに伝わる演出

夜の二人きり、ついに本番?ヘブン先生が襖を開ける

そして夜が訪れます。ナレーションが入ります。

「そして夜がやってきました。ギリギリまでいてくれたお梅さんも、旅館の仕事が残っているため、帰ってしまい、おときちゃん1人きり、いえ、とうとう2人きりです」

ウメが旅館へ戻り、再びトキは一人に。部屋の奥では、ヘブンが書き物をしています。布団はすでに敷かれていました。

トキは座りながら、じっと待ちます。ペンの音だけが響く静かな夜。トキは心の中で祈っていました。

「ペンの音が聞こえているうちは大丈夫?」

しかし、やがてペンの音が止まります。「ついに…」と覚悟を決めるトキ。襖が開かれる音がします。

ヘブンがトキを呼びます。

「シジミさん」

ここで第32話は終了。この終わり方に、視聴者からは「おトキの緊張と恐怖がずっと続く15分間、見てるこっちも身体ガッチガチ。これが怪談の醍醐味というものか」「心臓に悪い」といった声が殺到しました。

朝ドラでありながら、まるでホラーやサスペンスのような演出。15分間ずっと続く緊張感が、視聴者を画面に釘付けにしたのです。「トキの緊張と恐怖がずっと続く15分間、見てるこっちも身体ガッチガチ」という感想が象徴するように、視聴者の身体反応までも引き出す演出の力が光っていました。


SNSの反応「身体ガッチガチ」「朝ドラが怪談に」

第32話の放送後、SNSでは「ばけばけトキ」がトレンド入りし、多くの感想が投稿されました。

最も多かったのは「緊張・ドキドキ・恐怖」という反応です。「見ているこっちも身体ガッチガチ」「怪談みたい」といった声が相次ぎ、朝ドラとは思えない緊張感に視聴者は釘付けになりました。

また、

「トラウマになりかねない場面をユーモアでごまかすことなく、率直に描く制作陣の視聴者に対する信頼を感じました」

という感想も見られ、重いテーマを真正面から描く姿勢が評価されています。

一方で、花田旅館の夫婦の優しさに感動する声も多数。「花田旅館の3人、とっても優しい」「咄嗟に司之介にバレない芝居するのは流石」といった温かい反応も広がりました。

さらに、史実を踏まえた描き方への評価も。

「旅館の主人と折り合いが悪くて家を借りたというのは史実だけれど、主人をただ悪者にするんじゃなくて当時の日本人の感覚としては寧ろいい人だっていうのをちゃんと描いているのはとても良い」

という考察も投稿され、異文化理解の齟齬を丁寧に描く脚本への称賛が集まりました。

「ちょっとエッチなラブコメ展開でなくて良かった」という声もあり、安易なコメディに逃げず、トキの恐怖を真摯に描いた演出が、視聴者の信頼を獲得したことがわかります。


📌 まとめ:第32話の見どころと伏線

「ばけばけ」第7週第32話は、トキの女中初日を描いた緊張感あふれる15分間でした。今回の見どころと今後の展開への伏線をまとめます。

  • 言葉の壁による誤解の恐怖:「フトン!」シーンに象徴される、異文化コミュニケーションの難しさが丁寧に描かれた
  • 花田旅館の人情味:生瀬勝久、池谷のぶえ演じる夫婦の即興フォローが、トキを救う温かさを見せた
  • 高石あかりの演技力:セリフに頼らず、表情と後ろ姿だけで恐怖を表現する演技が「化け物級」と絶賛された
  • 革新的なカメラワーク:天井からの広角、あおりのアングルなど、朝ドラの新境地を開く演出が光った
  • ヘブン先生の真意は?:襖を開けて「シジミさん」と呼んだヘブンの意図が次回への最大の伏線
  • トキの嘘がバレるリスク:家族や司之介に嘘がバレた時、どんな展開が待っているのか

次回以降、トキとヘブンの関係がどう変化していくのか。史実では夫婦になる二人ですが、この誤解と恐怖をどう乗り越えていくのか、視聴者の注目が集まります。

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