2025年11月11日放送の「じゃあ、あんたが作ってみろよ」第6話は、別れと成長、そして食べ物を通じた心の交流が胸に刺さる神回でした。ミナト(青木柚)から「結婚願望がない」と突然の別れを告げられた鮎美(夏帆)は、一人暮らしをスタート。一方、料理の腕をめきめきと上げた勝男(竹内涼真)は、SNSに沼落ちしながらも小籠包作りに挑戦します。図書館のテラスで偶然再会した2人が小籠包を食べるシーンでは、「もったいない」という共通の価値観が浮き彫りに。勝男の「鮎美に食べてほしくて料理を始めた」という告白と、鮎美の「バカでも惨めでもない」というセリフが、視聴者の涙腺を直撃しました。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」第6話 あらすじ
ミナトから「結婚願望がない」と別れを告げられた鮎美は、誰にも相談せず一人暮らしを始めます。ふとした瞬間にミナトの不在を実感しながらも、前を向こうとする鮎美。一方、勝男は父親に鮎美との別れを言い出せないまま、鶏がらスープから作るほど料理の腕を上げていました。椿のホームパーティーに手作りの小籠包を持参するも、ほとんど手をつけられず落ち込む勝男。同じ頃、婚活パーティーに参加した鮎美は、自分の意思で未来を選ぶことの大切さに気づきます。図書館のテラスで偶然再会した2人は、冷めた小籠包を一緒に食べながら、それぞれの想いを確かめ合うのでした。
突然の別れ!ミナトの「結婚願望がない」告白に鮎美は
第6話は、鮎美とミナトの別れから始まります。手料理を作って待っていた鮎美に対し、ミナトは突然こう切り出すのです。
「やっぱり俺たち合わないと思うんだ」
まめに掃除してくれることや、手作りのご飯を作ってくれることに対して、ミナトは「プレッシャーになる」と打ち明けます。そして決定的だったのが、
「結婚願望がないんだ。昔からないし、この先も多分ずっと」
という告白。鮎美が以前話していた結婚の話を受けて、ミナトなりに考えた結果の決断でした。
合わないと感じた価値観のズレ
ミナトは「外食とか宅配が気楽で好き」というタイプ。一方、鮎美は手料理を作って相手を喜ばせたいタイプ。この価値観のズレは、実は現代の恋愛においてよくあるリアルな問題です。SNSでも「手料理が重いと感じる男性もいるんだ」「共感できない」という声が多く上がっていました。
ミナトは「あゆちゃんの大切な時間を」と言葉を詰まらせます。一見、相手を思いやっているようで、実は自分を守るための理由を作り出しているとも取れる別れ方。鮎美はゆっくりと深くうつむき、言葉を失います。
「分かった。今までありがとう」
そう言って、鮎美はすぐに荷物をまとめて家を出ます。この即決力が、鮎美の強さを物語っています。
「ちゃんと自分で決めた」鮎美の決断力
家を出た鮎美が向かったのは、スーパー。カートに激辛ポップコーンやテキーラを次々と入れていく姿は、悲しみを振り切ろうとする必死さが伝わってきます。「しびれピーナッツ」「地獄ポップコーン」といった激辛お菓子のチョイスが、鮎美の心情を表しているようです。
一人暮らしの部屋で、激辛ポップコーンを口いっぱいに食べながらテキーラを飲む鮎美。辛さで涙を流しているのか、悲しくて涙を流しているのか分からない描写が、視聴者の胸を締め付けます。
そして最終的に、茶髪に髪色を変えた鮎美がミナトと最後に会うシーン。紙袋を受け取った鮎美は、こう言います。
「今までありがとう。楽しかった」
「ちゃんと自分で決めたから」
この「自分で決めた」という言葉には、誰かに選ばれるのを待つのではなく、自分の意思で人生を切り開いていくという強い決意が込められています。婚活パーティーで「私はまた誰かに選ばれたくてすがろうとしてる」と気づいた鮎美の成長が、このセリフに集約されているのです。
勝男の料理修行とSNS沼落ち!否定からハマるまでのテンポ感が最高
一方、勝男は料理のスキルをどんどん上げています。第6話では、なんと鶏がらスープを一から作るという本格派に!
鶏がらスープから作る本気度
スーパーで顆粒タイプの鶏がらスープの素を手に取り、
「鶏ガラからやってみるっていうのか?」
と悩んだ末に棚に戻す勝男。そして実際に鶏ガラから出汁を取り、完璧な鶏がらスープを完成させます。
「完璧」
と満足そうに微笑む勝男の姿は、もはやプロの領域。職場では「もうプロじゃないですか?」と驚かれるほどのスキルアップぶりです。
そして注目すべきは、炊飯器でご飯を失敗した時の対応。
「これは失敗じゃないな。失敗じゃない。むしろ始まりだ」
とポジティブシンキングを発動。ビチャビチャになったご飯を雑炊にリカバーするなど、料理への向き合い方が完全に変わっています。
「見せびらかすやつの気が知れない」からの豹変
職場でドーナツの差し入れがあった時、勝男は同僚がSNSに写真をアップする姿を見て、こう言い放ちます。
「なんでもかんでも写真撮って、人様に見せびらかすやつの気が知れないんだよね」
ところが南川に
「誰かと共有できたら楽しいじゃないですか。孤独感もちょっとは紛れるかもしれないですよ」
と言われると、
「僕は孤独じゃない」
と即座に否定。しかしその後、勝男は料理の写真をSNSに投稿し始めるのです!
動画サイトでラーメンの投稿を検索し、自分が作ったラーメンの写真を何度も撮り直す勝男。オートフォーカスを使ったり、光の入り方にこだわったり、完全にSNSにハマっていきます。
「この光の入り方、いいだろう」
と南川に自慢げに見せる姿は、完全に「インスタおじ」化。否定→検証→沼るまでのテンポの良さと、竹内涼真さんの可愛すぎる演技が、視聴者の笑いを誘いました。
小籠包が報われない!ホームパーティーと婚活パーティーの対比
勝男は椿のホームパーティーに、手作りの小籠包を持参します。鶏がらスープをゼリー状に固めて豚ひき肉と混ぜ合わせ、生地で包んでせいろで蒸す。手間暇かけて作った自信作です。
「結構自信作」
と満足そうに語る勝男ですが、パーティーでは思わぬ展開が待っていました。
冷めていく料理と冷めていく心
「まずは塩だけで食べてみてください。だしの旨みが一番分かりやすいから」
と参加者に説明する勝男。しかし周囲の反応は冷たく、
「いや、醤油で食べた方がうまいっしょ?」
「しょうがが一番だし」
と思い思いの食べ方をされてしまいます。
そしてパーティーが盛り上がる中、勝男が持参した小籠包はほとんど手をつけられないままテーブルに残されていました。食べかけの小籠包もあり、タレだけがついた取り皿が無造作に置かれている光景。
「もったいない」
勝男は思わずそう呟き、残った小籠包を手づかみで食べ始めます。この「もったいない」という感覚は、後の鮎美とのシーンで重要な意味を持つことになります。
「もったいない」と感じる勝男の優しさ
同じ頃、鮎美も婚活パーティーに参加していました。年収1000万超えの城島という男性が近づいてきて、
「俺の人生についてきてくれる子が理想でさ」
とアピール。しかし鮎美は、
「また誰かに選ばれたくてすがろうとしてる」
と気づき、パーティーを途中で退出します。
綺麗に盛り付けられた料理を見つめながら、「でも誰も食べてないし」と感じる鮎美。ここでも「もったいない」という感覚が描かれています。
勝男のホームパーティーと鮎美の婚活パーティー、どちらも華やかな場所でありながら、本当に大切なものが見失われている様子が対比的に描かれているのです。
【号泣シーン】図書館テラスでの小籠包!元カップルの価値観が重なる瞬間
そして訪れたのが、視聴者の涙腺を崩壊させた神シーン。図書館のテラスで、勝男と鮎美が偶然再会します。
勝男は料理本を何冊も借りて読みながら歩いていて、鮎美もまた料理本を読んでいました。2人とも料理を通じて成長しようとしていたのです。
「鮎美に食べてほしくて料理を始めた」勝男の告白
「ちょっと時間たっちゃったから冷めちゃってるんだけど」
勝男は保温バッグから小籠包を取り出します。パーティーで余った小籠包でしたが、鮎美はそれを美味しそうに見つめます。
「まず1個目は塩だけで食べてほしくて。だしのうまみが分かるから」
またあの説明が始まる…と思いきや、鮎美は
「教えて」
と言ってくれた。
「もういろいろ言ったけど、好きに食べて」
と笑顔を見せる勝男。そして鮎美が塩をつけて一口食べると、
「美味しい。美味しい」
と何度も繰り返します。
その頃、渚は太平に
「バーの前で関田さんたちと会った」
と聞き、鮎美とミナトが別れたことを知ります。
鮎美の食べる姿を見ながら勝男が言います。
「嬉しいな。鮎美に俺の料理食べてほしくて、料理を始めたからね」
この告白に、視聴者は号泣。料理というスキルを身につけたのは、鮎美のためだったという純粋な動機。そしてその想いが、この小籠包を通じて報われた瞬間だったのです。
「バカでも惨めでもない」互いを認め合う2人
クッキングシートに残った小籠包の皮を、2人は丁寧に剥がして食べます。
「こんな食べるんだったっけ?」
と驚く勝男に、鮎美は打ち明けます。
「勝男さんといる時は、小食のふりしてたから」
気を遣わせてしまっていたことを謝る勝男に、鮎美は
「勝男さんのせいじゃない」
と答えます。そして続けてこう言うのです。
「別れても私、なんにも変われなかった。誰かに頼ってばかりで、自分がどうしたいのかも分からないままで。髪色変えて変わったつもりでいるなんて、本当にバカで、みじめって感じだよ」
自己否定する鮎美に対し、勝男は力強く言います。
「鮎美はバカでも惨めでもない」
このセリフが、視聴者の心に深く刺さりました。お互いの成長を認め合い、過去の自分たちを受け入れる。冷めた小籠包を一緒に食べながら、2人の間には温かい空気が流れていました。
「冷めた小籠包も美味しい」
という鮎美の言葉には、温度が下がっても美味しいものは美味しい、時間が経っても変わらない価値があるという意味が込められているように感じられます。
ミナトの本心とちょうちんあんこう理論|結婚への恐怖心
第6話では、ミナトの心情も丁寧に描かれています。南川との会話で、ミナトは結婚に対する恐怖心を打ち明けるのです。
一体化することへの抵抗感
「結婚って、ちょうちんあんこうみたいだなって思うことがあって」
ミナトが語った「ちょうちんあんこう理論」。オスがメスに噛みついて体が融合し、メスの一部になってしまう深海魚の生態を例に、結婚への恐怖を表現します。
「完全に一体化して、もう自分じゃなくなっちゃうんです。それがずっと怖くて」
どちらかの名字にしたり、生活スタイルを変えたり、親戚付き合いをしたり。そういった「自分じゃなくなる」感覚が、ミナトにとっては耐え難いものだったのです。
一方、南川は
「ちょうちんあんこうのメスってちょっと憧れます。オスを取り込んで養分にする。むしろ自立してるなって」
と別の視点を提示。同じ現象でも、見方によって全く違う解釈ができることを示唆しています。
「一体化するって、もう1人で頑張らなくてもいいってことかなって?」
南川がミナトに呟く場面は、彼らなりに結婚の意味を模索している様子が伝わってきます。
南川あみなの「本気じゃないなら別れて正解」の言葉
南川はミナトに対して、はっきりとこう言います。
「本気じゃないなら別れて正解でしたよ。本気じゃないのに何年も付き合った後から気づいたら、傷が深くなる」
しかしミナトは
「本気だったよ」
と答えます。さみしげな目で見るミナトに、南川ははっとした表情を浮かべます。
本気だったけれど、結婚という形には進めなかった。ミナトなりの誠実さが、別れという選択だったのかもしれません。視聴者の間でも「ミナトは悪いやつじゃない」「でも共感はできない」と賛否両論の声が上がっています。
ラストの飛行機シーンが意味するもの|運命の再会への伏線?
第6話のラストは、衝撃的なシーンで幕を閉じます。空を飛ぶ飛行機の機内に、鮎美の姿が。そしてトイレから出てきた勝男も同じ飛行機に乗っていたのです!
2人はお互いに気づかないまま、それぞれ下を向いています。これは偶然なのか、それとも運命的な再会の伏線なのか。勝男は実家に帰るため、鮎美も何らかの理由で同じ便に乗っていたようです。
この演出は、次回第7話で描かれる「両家顔合わせ」への布石。予告では、勝男が家族に別れを言い出せないまま、気まずすぎる両家顔合わせに挑む様子が映し出されています。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、毎回ラストに視聴者を驚かせる展開を用意してくれるドラマ。第6話のこのラストシーンも、次週への期待を大きく膨らませる仕掛けとなっています。
📌 まとめ|第6話の見どころと伏線整理
第6話「化石男よ、忍耐女を救え!」は、別れと成長、そして食べ物を通じた心の交流が描かれた感動回でした。以下、見どころと伏線を整理します。
- 小籠包シーンが神回:勝男の「鮎美に食べてほしくて料理を始めた」という告白と、「バカでも惨めでもない」というセリフで号泣必至
- 「もったいない」という共通の価値観:食べ残しを惜しむ2人の感覚が、元夫婦の絆を象徴している
- 勝男のSNS沼落ち:否定から即ハマりまでのテンポ感と竹内涼真さんの演技が最高に可愛い
- 「ちゃんと自分で決めた」鮎美の成長:誰かに選ばれるのを待つのではなく、自分の意思で人生を切り開く強さ
- ミナトのちょうちんあんこう理論:結婚への恐怖心をリアルに描写、現代の価値観の違いを浮き彫りに
- 飛行機での偶然の再会:次回の両家顔合わせへの伏線、2人の関係性がどう動くのか期待大
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、料理を通じて人間関係の本質を描く素晴らしいドラマです。第7話では勝男の家族と鮎美の家族が顔合わせをするという、さらなる波乱が待っています。別れを告げていない秘密がどう暴露されるのか、目が離せません!







