TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第6話「有馬記念」が放送され、視聴率10.4%を記録しました。ロイヤルホープの4度目の有馬記念挑戦、山王耕造(佐藤浩市)のガン告白、そして雨の中での感動的なレース展開に、SNSでは「号泣が止まらない」「神回すぎる」との声が殺到。プロポーズシーンのコミカルな展開から一転、ラストのレースシーンでは過去の想いが交錯するフラッシュバック演出が視聴者の心を揺さぶりました。
ザ・ロイヤルファミリー第6話のあらすじ
GI未勝利ながらファンの支持を集めるロイヤルホープ。しかし山王耕造は栗須(妻夫木聡)に、2018年の有馬記念を最後に自身もホープも引退すると告げる。さらに家族会議で優太郎(小泉孝太郎)を次期社長に指名し、自らのガンを告白。栗須は耕一(目黒蓮)との対面をセッティングしようとするが失敗に終わる。一方、隆二郎のプロポーズに、耕造を笑わせる結果に。迎えた有馬記念当日、雨の中でスタートが切られ、ロイヤルホープは最後の直線で激走するも2着でフィニッシュ。それでもレース後、耕一から栗須にメールが届き…。
山王耕造の衝撃告白…2018年有馬記念で全てが終わる
「来年の有馬を最後に引退する」突然の引退宣言
第6話は、山王耕造が栗須に告げた衝撃の一言から動き出します。
早朝の競馬場で、耕造は栗須にこう語りかけました。
「一回だけわがままを聞いてもらってな。冬の朝の中山を拝ませてもらったことがあるんだ」
霜で凍りついた芝が、オレンジ色の光でじわーっと溶けるように光り出す―そんな美しい景色の描写から始まった会話は、重大な決断の告白へと繋がります。
「来年の秋で、引退する。俺もホープも」
この言葉に、栗須は言葉を失います。2017年の有馬記念の後、まだ1年以上も先の話として告げられたこの引退宣言。視聴者にとっても突然の展開でしたが、SNSでは「社長の決意が重すぎる」「まだ時間があると思っていたのに」との声が上がりました。
耕造が語った中山競馬場の早朝の情景は、彼が競馬に対して抱く深い愛情を物語っています。
「人間が素直になったような、心が洗われてくる」
という言葉からは、競馬という世界が彼にとってどれほど特別な場所であるかが伝わってきます。
次期社長は優太郎に…家族会議で明かされた病状
家族会議の場で、耕造はさらなる爆弾発言を繰り出します。
「俺は、会長職に引く。あとは任せる。優太郎」
これまで後継者問題で揺れていた山王グループですが、耕造は突然、優太郎を次期社長に指名しました。
「これだけは約束してくれ。この先、今いる社員だけは守ってやってくれ」
と続けた耕造の言葉には、経営者としての責任感が滲んでいます。
そして競馬事業については、新会社を立ち上げて管理すると宣言。これには優太郎も京子も驚きを隠せません。
栗須が
「なぜ社長まで引退なさるんですか?」
と問いかけると、耕造は重い口を開きました。
「どこまで持つか分からんそうだ」
ガンであることを明かした耕造。この告白シーンで、佐藤浩市さんの白髪姿が印象的でした。前回までと比べて明らかに老けて見える姿に、視聴者からは「社長の白髪に涙が出た」「急に老けていく姿が悲しすぎる」との声が殺到しました。
栗須は動揺し、
「病気の話ですよね。勝手に動いてかき回して、それから実は俺は言われる、こっちの気持ちも考えてほしいですよ」
と感情をあらわにします。常に冷静な栗須がここまで取り乱すのは珍しく、彼がどれほど耕造を慕っているかが伝わる名シーンでした。
天ぷら屋での感謝と涙…社長を支えたチームの絆
「みんな、ここまで連れてきてくれて本当にありがとう」
ジャパンカップでロイヤルホープが2着になった後、チーム全員が集まった天ぷら屋でのシーンは、第6話のハイライトの一つです。
「有馬で勝つ、それで、ホープは引退だ」
耕造は改めてチームに引退を告げ、そして続けます。
「ホープをここまで連れてきてくれて、本当にありがとう」
これに対して加奈子は言います。
「私たちをここまで連れてきてくれたのは、社長です。あのとき、私たちを信じてくれなかったら、ホープはここまで走っていられなかったと思います」
耕造は一人ひとりに感謝の言葉を述べていきます。
「佳奈子ちゃん、あんたがいてくれて本当によかった。弘中も、安川ちゃんも、遠山おっちゃんも、隆二郎も」
さらにビデオ通話で翔平も参加しており、耕造は
「どうだい?競馬学校」
と尋ねます。翔平は
「有馬の日は絶対見に行きますんで、皆さん頑張ってください」
と応え、それを聞いていた広中が
「ちゃんとしたこと言うようになったな」
と目を細めました。
最後に耕造は力強く宣言します。
「やることは、これまでと変わらない。全員で、ロイヤルホープを勝たせてくれ!」
「乾杯!」
この一連のシーンに、SNSでは「社長が感謝を伝えるシーンで号泣した」「天ぷら屋のシーンだけで泣ける」との声が相次ぎました。
白髪の社長に視聴者涙腺崩壊
特に視聴者の心を揺さぶったのは、佐藤浩市さんの白髪姿です。前回までは黒髪だった耕造が、第6話では明らかに白髪が増え、老いが感じられる姿になっていました。
病院のベッドで新聞を読むシーンや、天ぷら屋で笑顔を見せるシーンなど、随所で映し出される白髪の耕造に、視聴者は時の流れと病の進行を実感したようです。
SNSでは「社長の白髪化が切ない」「佐藤浩市さんの演技に圧倒された」「メイクの変化だけでこんなに感情が動くとは」といった投稿が見られました。
栗須との会話で
「どこまで持つか分からんそうだ」
と語る姿、そして
「まだ家のもんしか知らん。みんなには、折を見て自分から話す」
と続ける表情には、家族を思う父親の優しさと、経営者としての覚悟が同居していました。
プロポーズ大失敗!?コミカルな展開に腹を抱えて笑った視聴者続出
加奈子の「私の人生くらい私に決めさせて!」が話題に
シリアスな展開が続く中、視聴者に笑いを提供したのが栗須のプロポーズシーンです。
神社でお参りをする栗須と加奈子。栗須は意を決して切り出します。
「もしもだよ。ホープが勝ったらさ、俺は全く先が見えない立場なんだけどさ。だからこそ、どんな未来でもつくれると思うんだ。本気です。俺と結婚してください」
しかし加奈子の反応は予想外でした。
「やだ、そんなの」
「嫌なの?」
「嫌に決まってんじゃん。それで私がOKすると思った?さんざん馬に人生を翻弄されてさ!小さい頃から馬、馬で、1人息子まで!自分の幸せの勝ち負け、嫌だよ。私の人生くらい。私に決めさせて」
この加奈子の台詞に、SNSでは「加奈子ちゃん最高!」「馬じゃなくて自分で決めさせてって、女性の気持ちを代弁してる」との声が殺到しました。
栗須は慌てます。
「だから、ホープとか関係ないの?全部私が決めるの?結婚も、つまり、しない、」
「結婚はしないのか?」
加奈子は答えます。
「いや、今はね。今は」
栗須は食い下がります。
「まずは社長と添い遂げることを考えて」
「10年でも20年でも待てるから。私は」
このやり取りは、コメディタッチで描かれており、重いテーマが続く中での息抜きとして機能していました。
裏で喜ぶ耕造の表情が最高
さらにコミカルだったのは、その後の展開です。
隆二郎は耕造の部屋を訪ね、正式にプロポーズの許しを請います。
「僕と百合子さんの結婚を認めてください。お願いします」
すると耕造は、予想外の反応を見せます。
「世の中には馬が嫌いだっていう人間もいるんだよ」
「あとは結果に納得させてくれ」
「若いやつは、こっちの予想をはるかに上回ってくるな」
隆二郎は続けて言います。
「有馬で勝ったら結婚させてください」
耕造は一見不機嫌そうに応じますが、部屋を出た後、一人になった途端に満面の笑みを浮かべるのです。この「裏での喜び」の表情が最高で、SNSでは「社長の裏の顔が可愛すぎる」「表と裏のギャップがたまらない」との声が上がりました。
一方、耕造がいなくなった後、加奈子は苦笑いしながら答えます。
「大丈夫だよ。馬が嫌いなだけで、あとはめちゃくちゃ常識的な人だから」
このプロポーズをめぐる一連の展開は、緊張感の続くドラマに適度なユーモアを加え、視聴者からは「腹抱えて笑った」「このバランス感覚が素晴らしい」と高評価を得ました。
早朝の中山競馬場…栗須が見た”光の奇跡”
「霜で凍った芝がじわーっと溶けるように光り出す」
有馬記念の2日前、耕造が救急搬送されるというアクシデントが発生します。病院に駆けつけた栗須は、京子から次のレースのことを聞かれると、
「次のレース、2日後の有馬記念です」
と伝えます。
京子は言います。
「昔から、有馬記念で勝つのが、一番気分がいいだろう。年の最後に勝ち逃げして」
「そんなにうまくはいかないものよ」
翌朝、栗須は耕造がかつて語っていた「早朝の中山競馬場」を訪れます。職員の協力を得て、コース沿いを歩く栗須。
そして目の当たりにします。耕造が語っていたあの景色を―。
「霜で1面の芝が凍りつくようで、そこにスーッとオレンジ色の光が差し込んでくる。するとな。コース全体が、じわーっと溶けるように光り出すんだ」
太陽が昇り始め、凍った芝が徐々にオレンジ色に染まっていく様子。栗須の目には涙が浮かびます。太陽に向かって手を合わせる栗須の姿が、彼の祈りと決意を物語っていました。
職員が声をかけます。
「ロイヤルホープ、僕ね。ファンなんです。JRAの職員がこんなこと言っちゃいけないけど。独り言ですけどね。あの馬の勝負根性が、大好きで、本当に期待してますよ」
この早朝のシーンは、映像美と相まって視聴者の心を掴みました。SNSでは「朝日のシーンが美しすぎて泣けた」「栗須さんの涙に共感した」との声が多数見られました。
耕一との対面は実現せず
栗須は耕一との対面をセッティングしようと奔走していました。しかし、耕一は頑なに拒否を続けます。
ようやく中山競馬場で二人きりで会う約束を取り立てた栗須が耕造に報告します。
「耕一様を、お2人で」
しかし耕造は言います。
「あいつに何を言えばいいんだ」
親子の間に横たわる深い溝。それでも栗須は諦めません。職員に頼み込んで、有馬記念の2日前の朝、競馬場を開けてもらう約束を取り付けていました。しかし結局、耕一は現れませんでした。
栗須の企ては、ことごとく裏目に終わります。しかしこの失敗こそが、後の展開への伏線となっていくのです。
雨の有馬記念、ロイヤルホープ激走!視聴者が「行けー!」と叫んだ瞬間
フラッシュバック演出に涙が止まらない
いよいよ迎えた2018年の有馬記念当日。天候は雨でした。
「午後から雨の予報です」
「雨の有馬か?」
パドックでは、多くのファンがロイヤルホープを応援しています。椎名社長も姿を見せ、栗須に声をかけました。
「どうしてうちの社長のこと?」
椎名は答えます。
「たくさんのものを背負っているからです。私は、たくさんの人の思いを引き受けてる人が好きなんです。それと、いつも楽しそうだったから」
「何かを心から楽しんでる人っていうのは、見ているだけで元気が出ます」
この椎名の言葉は、耕造という人物の魅力を端的に表していました。
レースがスタートします。
「第63回有馬記念、スタートしました!」
「ロイヤルホープが先頭だ。これは引っかかったか?それとも足崎隆二郎の作戦か」
レースが進む中、フラッシュバック演出が挟まれます。
耕造が初めてホープに出会ったとき。
「俺のとこに来るかい?」
初めてのレースで勝利したとき。
「綺麗だろう」
そして耕造が栗須に言った言葉。
「1つ約束しろ。絶対に俺を裏切るな!絶対にだ!」
病院で治療を受ける耕造の姿。競馬学校で学ぶ翔平の姿。チーム全員の想い。そして、スタンドで見守る耕一の姿―。
「坂を駆け上がるホープ!」
耕一は叫びます。
「行けー!」
耕造も病室で叫びます。
「行けー!」
栗須も叫びます。
「行けー!」
しかし、結果は2着でした。
このレースシーンの演出に、SNSでは「号泣が止まらない」「フラッシュバックで涙腺崩壊」「これまでの全ての想いが詰まっていた」との声が殺到しました。
2着フィニッシュ…それでも愛される馬に
「2着、3着は、1着4番」
結果を聞いた瞬間、加奈子は視線を落とします。耕一は目をギュッと閉じ、涙がこぼれ落ちます。耕造は涙をこらえ、まっすぐにテレビ画面を見つめました。
検量室前に戻ってくるホープ。隆二郎は泥だらけで、笑顔はありません。しかし、大勢の観客がホープに拍手を送ります。
人混みをかき分け、ホープを近くで見つめる耕一。
「聞こえるだろう。ホープ、お前のことだ」
耕一は何かを思い、ぐっと口を引き結びます。
2着という結果でしたが、ロイヤルホープは多くの人々に愛される馬になっていました。SNSでは「2着でも感動した」「勝ち負けじゃない何かを感じた」「ホープは十分ヒーローだった」との声が上がりました。
バルコニーで一人コースを見つめる栗須のもとに、耕造から電話がかかってきます。
「お前、何だあのメールは?俺が死ぬみたいじゃないかよ」
「最近、お前、俺が死ぬ前提で話してないか?勝手に殺すんじゃないよ。うるさいな。負けたまま死ねるかよ。ホープの嫁さんも探さなきゃなんないんだ。休む暇なし」
耕造の力強い声に、栗須は安堵の表情を浮かべました。
耕一からのメール…「栗須さんとお話ができたら」
レースを見届けた耕一の心境変化
レース後、栗須は新着メールを確認します。
送り主は―中条耕一。
「先日はお伺いできず申し訳ありません。父ではなく、まず、栗須さんとお話ができたら嬉しいです。中条耕一」
このメールは、大きな変化を示唆していました。
これまで頑なに耕造との対面を拒否してきた耕一が、初めて自分から接触を求めてきたのです。「父ではなく、まず、栗須さんと」という表現からは、まだ直接父親と向き合う勇気はないものの、一歩を踏み出そうとしている耕一の心情が伝わってきます。
次回への伏線と視聴者の期待
第6話のラストは、耕一からのメールで締めくくられました。
「父ではなく、まず、栗須さんとお話ができたら嬉しいです」
このメールが、次回以降の展開への大きな伏線となっています。
SNSでは「耕一の心境変化が嬉しい」「次回でついに和解するのか?」「栗須さんとの会話が楽しみ」との声が溢れました。
予告では、耕一が正装で馬主席に座る姿が映し出されており、「伝えたいことがあるので耕造に会わせて欲しい」という台詞も。視聴者の期待は最高潮に達しています。
また、次回はゲストとして坂井瑠星騎手が登場することも発表されており、「イケメンジョッキー登場!」「リアル競馬界からのゲストが嬉しい」との声も上がっています。
血の継承というテーマが、いよいよ本格的に動き出す予感がする第6話のラストでした。
H2: まとめ:血の継承が紡ぐ物語…第6話の見どころ
第6話「有馬記念」の見どころをまとめます。
【今回の主な見どころ・伏線】
- 山王耕造のガン告白と引退宣言…2018年有馬記念を最後にすべてが終わる
- 白髪の耕造に涙腺崩壊…佐藤浩市さんの迫真の演技と老いの表現
- 天ぷら屋での感謝シーン…チーム全員への感謝の言葉が胸を打つ
- プロポーズ失敗の爆笑展開…加奈子の「私に決めさせて!」が話題に
- 雨の有馬記念でのフラッシュバック演出…「行けー!」の大合唱に号泣
- 2着フィニッシュでも愛される馬に…勝ち負けを超えた感動
- 耕一からのメール…「栗須さんとお話ができたら」で次回への期待高まる
『ザ・ロイヤルファミリー』第6話は、シリアスとコミカルが絶妙にバランスされた神回でした。特に有馬記念のレースシーンは、これまでの全ての想いが詰まった感動的な演出で、視聴者の涙腺を直撃しました。
GI未勝利のまま引退することになったロイヤルホープですが、多くの人々の心に残る名馬となりました。そして何より、耕一の心境に変化が見られたことが、今後の展開への大きな希望となっています。
「血の継承」というテーマが、いよいよ本格的に動き出す第7話以降。ロイヤルホープの仔は有馬記念を勝つのか?耕一と耕造は和解するのか?そして耕造の病状は―?
視聴者の期待は膨らむばかりです。次回「口取り式」も見逃せません!







