大河ドラマ「べらぼう」第45話「その名は写楽」が放送され、ついに伝説の浮世絵師・東洲斎写楽の誕生秘話が描かれました。定信に巻き込まれた蔦重は、平賀源内生存説を広めるという危険な策略に協力せざるを得ない状況に。しかし、そこから生まれたのは江戸中を騒がせる壮大なプロジェクトでした。一方、本屋に物足りなさを感じていた歌麿は、おていの言葉に心を動かされ再び蔦重のもとへ。襖が開いた瞬間、そこに立つ2人の姿に蔦重は驚きを隠せません。史実を大胆にアレンジした展開と、クリエイターたちの熱い魂がぶつかり合う回となりました。
べらぼう第45話 あらすじ
定信らに呼び出された蔦重は、傀儡好きの大名への仇討ちに協力するよう強要される。平賀源内生存説を広めるという危険な任務に巻き込まれた蔦重だったが、ていの機転で「ふざけた騒ぎ」として春町先生の供養にしようと決意。貞一や南畝ら絵師たちと共に、役者絵のプロジェクトを始動させる。その中で「しゃらくさい」というキーワードから「写楽」という名が誕生。一方、歌麿は自分の絵に何も言わない本屋たちに苛立ちを募らせていた。そんな中、ていが蔦重からの「恋文」として絵を持参し歌麿を説得。ていの本音に心を動かされた歌麿は、再び蔦重のもとへ戻ることを決意する。
定信の罠?蔦重が巻き込まれた危険な策略
「源内先生が生きている」という噂を広めろ
第45話は、薄暗い蔦重の家から始まります。ていが
「どうでしたか?」
と尋ねると、蔦重は一言
「狐」
と答えます。嘘をついているとすぐに見抜いたていは問い詰め、蔦重は定信に呼び出されたことを打ち明けます。
回想シーンで描かれる定信との対峙。定信は蔦重に一枚の絵を見せ、
「そなた源内を引き継ぎたいと思わないのか?」
と問いかけます。しかし蔦重は声を荒げて
「源内先生に会ったことないでしょう?」
と反論。定信の周りにいた者たちが次々と蔦重に言葉を投げかけ、出ようとする蔦重を武士たちが刀を構えて阻みます。
定信は冷たく言い放ちます。
「残念ながらもう関わっているのだよ」
そして蔦重に命じたのは、平賀源内が生きているという噂を江戸中に広めること。一ツ橋治済を追放するための策略に、蔦重は否応なく巻き込まれてしまったのです。
ていの機転が生んだ「ふざけた騒ぎ」というアイデア
家に戻り、ていに頭を下げる蔦重。しかしていは腹を据え、
「この際、うんとふざけた騒ぎを起こしてはどうでしょうか?」
と提案します。さらに
「それをもって春町先生の供養としてはどうか?」
と続けました。
この言葉を聞いた瞬間、蔦重の表情に笑顔が戻ります。春町先生の屁の回想が流れ(このドラマならではのユーモア!)、2人の掛け合いが始まります。貞一さんなら源内先生のような作品が書けるのではないか、と話がまとまり、希望の光が差し込むシーンは視聴者の心も明るくしてくれました。
SNSでは「おていさんのアイデア最高」「ていがいなければこのプロジェクトは始まらなかった」といった声が多数上がっています。
「しゃらくさい」から「写楽」へ!プロジェクト始動
絵師たちの知恵が結集した瞬間
安政5年10月。芝居町全体が大きな打撃を受けていた時期、蔦重は芝居町を訪れます。そば屋で長谷川と話していると、ちょうど門之助が現れます。門之助から「蘇我祭り」があることを聞いた蔦重は、何かを思いつきます。
役者絵を見た民衆が「これは平賀源内の作品だ!」と騒ぐ構想が、蔦重の中で形になっていきます。
絵師たちが集まり、蔦重が構想を語るシーン。正信、喜三二、大田南畝らが顔を揃え、議論が白熱します。蔦重がどんどん依頼を出していく中で、喜三二が
「しゃらくさい」
というキーワードを思いつきます。
蔦重も笑顔を見せながら「それだ」という表情。皆がどんどん案を出していき、蔦重が
「しゃらくさい」
と漢字で書きます。何かを思い出しまた書く蔦重。希望に満ちたBGMが流れ、躍動感あふれる演出が素晴らしかったですね。
こうして「写楽」という号が誕生した瞬間は、SNSでも「鳥肌立った」「史実を大胆にアレンジした展開が最高」と大きな話題になりました。
蔦重の要求に重政先生がキレた理由
定信に案を報告する蔦重。この2人の対話シーンは、敵同士でありながら知恵比べをしているような緊張感があり、見る者の心を奪います。
蔦重が
「お金がかかる」
と言うと、定信は渋い顔。しかし蔦重がお金の工面を定信へ提言し、何か脅しめいたことを言うと、仕方なく定信が渋々金を差し出します。SNSでは「定信から大金をせしめたのは溜飲が下がる」「蔦重の交渉術すごい」といった声が。
一方、歌麿は弟子たちに絵に助言を求める、
「本屋が何も言わない」
と愚痴を漏らしていました。物足りなさを感じている様子が描かれます。
絵師たちが描いた絵を蔦重に見せると、蔦重の「うるささ」が炸裂。
「こういうのではない」
と何度もやり直しを命じられる絵師たち。ついに温厚な重政先生がキレてしまいます。
「源内先生の絵がどんな絵とかイメージついているのか?」
重政先生の怒りは、蔦重の指示が曖昧だったことへの苛立ち。正信が
「歌麿さんは呼んでこれないのか?」
と言い、ていが困惑した表情を見せます。このシーンは「あの温厚な重政がキレるほどの迷走ぶり」「やはり歌麿がいないとダメなんだ」とSNSで共感を呼びました。
歌麿の苛立ちと創作者の孤独
「何も言わない本屋」への不満
夜、絵が並べられているのを見て考え込む蔦重。頭に浮かぶ絵…そして歌麿が描いた絵を見つめながら
「しゃらくの絵…」
と呟きます。
一方、歌麿は本屋たちに絵を渡し助言を求めますが、本屋たちは
「大丈夫」
としか応えません。納得がいかない歌麿はその場を去り、必死に絵を描き続けます。部屋には沢山の絵が並べられています。
襖を開けて考え込む歌麿の姿は、創作者の孤独を象徴していました。
売れっ子になったからこその悩み
このシーンについて、SNSでは「クリエイターと編集者あるあるすぎる」「売れっ子になって厳しいことを言わなくなるとそれはそれで不満を感じる歌麿、リアルすぎる」といった声が多数上がっています。
蔦重のような熱量を持って向き合ってくれる編集者がいなくなった歌麿の苛立ちは、現代のクリエイターにも通じる普遍的なテーマ。染谷将太さんの演技が、その複雑な心境を見事に表現していました。
おていの「恋文」と禁断の告白
蔦重からの恋文として渡された絵
弟子が「お客が来た」と告げ、ていが現れます。少し驚く歌麿。ていが色付けされた絵を差し出すと、歌麿は外を見ます。
ていが絵を並べながら言います。
「これは蔦屋重三郎からの恋文でございます」
そして続けます。
「恋文への返事でございます。一目でも見てやってくださいませ」
頭を下げるてい。歌麿が絵を見て、ていの前へ座り込み、絵をよく見ます。絵を手で拾い、じっくりと眺める歌麿。
ていが話し始めます。蔦重のこだわり、擦り師と喧嘩しながらも妥協しない姿勢。そして、歌麿が今抱えている悩みに対して、タイムリーに核心を突きます。
しかし歌麿は答えます。
「わりぃけどもうこういうのは懲り懲りなんだ」
「大星由良助」知ってたの!?衝撃の伏線回収
すると、ていが突然言い出します。
「私は出家します」
歌麿が見ます。ていが出家する理由を伝えますが、決して身を引くわけではないと言います。しかし歌麿には見抜かれます。
「嘘だね」
「見抜かれましたか」
そしてていは本音を明かします。
「私の本音を申せば、見たい」
「2人の男の業と性、因果の果てに生み出される絵を見てみたいと存じます」
「私も本屋のはしくれ、性というものでしょうか」
このセリフにSNSは騒然。「おていさん今なんて言った?」「知ってたの!?」「そんなそぶり全然…」という驚きの声が殺到しました。
さらにここで明かされたのが、ていが蔦重の正体「大星由良助」を知っていたという事実。第1話から引いてきた伏線の集積が、ここで一気に回収されたのです。
「一瞬でおていさんを見る目が変わった」「ずっと気づいてないと思ってた」「おていさんの本屋としての業深さ」といった考察がSNSで溢れ、このシーンが第45話最大の衝撃として受け止められました。
歌麿帰還!襖が開いた瞬間の感動
「見たい」というおていの本音
歌麿の表情に変化が出ます。ていの言葉が、創作者としての歌麿の心に響いたのです。
蔦重は重政先生に
「至らぬことで申し訳ございません」
と謝り、もう一度イメージを渡します。
その時、後ろの襖が開かれます。
そこにはていと歌麿が立っていました。
驚く蔦重。この瞬間、SNSでは「嬉しい」「泣いた」「ていが歌麿を蔦屋の元に連れて来た!」という喜びの声が溢れました。
蔦重と歌麿、再び始まる丁々発止
「最近のべらぼう、ずっと重苦しくて辛いよーと言いながら観て数週間後の45話、すごい。私がべらぼうに求めていたのはこのワクワクだったんだよー!」
というSNSの声が象徴するように、歌麿の帰還は視聴者に大きな希望を与えました。
「歌麿との丁々発止は立場は違えど同じ思いを抱く同士の間ならではの緊張感と説得力。この人が居てくれてホントに良かった」という感想も多数。
蔦重と歌麿、2人の創作者が再び手を組む展開は、クライマックスへ向けて物語が加速していることを予感させます。
一ツ橋の野望と大崎の再登場
「日ノ本を一ツ橋の血筋に」という恐ろしい計画
一方、権力の側では不穏な動きが。一ツ橋が上様に将軍の務めを問い、脅しのような感じで「子供を作れ」と遠まわしに伝えます。上様がこめかみを抑える姿が痛々しい。
老中と一ツ橋の会話では、一ツ橋の野望が明かされます。
「日ノ本を一ツ橋の血筋にする」
この恐ろしい計画が、定信の策略とどう絡んでくるのか。
定信のもとには「大崎が見つかった」という知らせが入ります。出家していた大崎が一ツ橋と対面するシーン。一ツ橋は
「何者かが探ってきている」
と言い、
「そやつらから身を守らねばな」
と恐ろしい目で語ります。
このサブプロットが、写楽プロジェクトとどう交錯するのか、今後の展開から目が離せません。
SNSで話題!視聴者の反応まとめ
第45話は、SNSで大きな話題となりました。
「すべての要素が収束し、ついに写楽の名が登場した。これまで起こった出来事、人物らが集い、意志を受け継いでゆく物語。実にシビれる展開」
「冒頭の蔦重とおていさんのやり取りでアイデアが奔流のごとく湧く様子がまず見事」
「おていさんの存在があってこその展開。生きていてくれてありがとう」
「史実をベースに大胆にアレンジを加えながら綴られてゆく超ド級のエンタメ時代劇、ここに極まれり」
特に「おていさんの腐女子告白」「写楽爆誕」「歌麿帰還」の3つが最も話題になり、トレンドワードには「重政先生」「春町先生」「南畝先生」「定信くん」が並びました。
一部では視聴率8.6%という数字に嘆く声もありましたが、内容の評価は非常に高く、「あともう数話で終わっちゃうのか」という惜しむ声も多数上がっています。
まとめ:クライマックスへ加速する「べらぼう」
第45話「その名は写楽」は、物語がクライマックスへと一気に加速する重要な回となりました。定信の策略に巻き込まれながらも、それを逆手に取って江戸中を騒がせる壮大なプロジェクトを立ち上げる蔦重。そして、おていの言葉に心を動かされ、再び蔦重のもとへ戻った歌麿。
次回第46話「曽我祭の変」では、いよいよ東洲斎写楽の役者絵が売り出されます。曽我祭を舞台に、源内生存説の噂がどう広がるのか。そして定信の策略は成功するのか。
残りわずかとなった「べらぼう」から、ますます目が離せません。
📝【6. まとめ:今回の見どころ・伏線】
- 写楽誕生の瞬間:「しゃらくさい」というキーワードから生まれた「写楽」という号。史実を大胆にアレンジした展開が視聴者を熱狂させた
- おていの禁断告白:蔦重の正体「大星由良助」を知っていたことが判明。第1話からの伏線が見事に回収され、「本屋としての業」という深いテーマが描かれた
- 歌麿の帰還:「見たい」というおていの本音が歌麿の心を動かし、再び蔦重のもとへ。クリエイターと編集者の理想的な関係性が復活した瞬間
- 一ツ橋の野望:「日ノ本を一ツ橋の血筋に」という恐ろしい計画。定信の策略とどう交錯するのか、権力闘争の行方に注目
- 重政先生がキレた理由:蔦重の曖昧な指示に苛立ちを見せる温厚な重政。歌麿がいないとプロジェクトが進まないことが明確に
- 次回への布石:曽我祭での写楽役者絵の売り出し。源内生存説の噂拡散が江戸をどう騒がせるのか、クライマックスへの期待が高まる










