2026年2月4日放送の「冬のなんかさ、春のなんかね」第4話「小説を書くということ」では、文菜(杉咲花)の元カレで売れっ子小説家・小林二胡(にこ)(栁俊太郎)が突然再登場。トークイベント会場で放った「しょぼい男です」の一言から始まる、切ない過去の回想と約4分間の長回しシーンに視聴者が釘付けになりました。
7年前、クラブで本を読む二胡との運命的な出会い、居酒屋での告白、そして才能への嫉妬と「孤独が必要」という理由で迎えた別れ──。文菜の小説家としての原点が明かされる一方で、現在の恋人・ゆきお(成田凌)との関係性にも影を落とす展開に。
SNSでは「映画1本見終わった感覚」「切なすぎてしんどい」「杉咲花の演技が細かすぎる」と絶賛の声が続出。タバコの煙がゆらゆらと揺れる演出や、長回しによる圧倒的な没入感が話題となった第4話を徹底解説します。
『冬のなんかさ、春のなんかね』第4話 あらすじ
文菜の新作小説『生活123』のトークイベント会場に、売れっ子小説家で元カレの小林二胡が姿を現す。7年ぶりの再会に戸惑いながらも、軽く食事をすることに。
二胡との会話の中で、文菜は7年前を思い出す。大学4年の秋、クラブで小説を読む二胡と出会い、小説をつまみに語り合ううちに惹かれ合った二人。クリスマスには本をプレゼントし合い、偶然にも同時に告白。しかし、交際から1年後、二胡は「才能への嫉妬」「孤独が必要」と告げ、別れを切り出した。さらに「好きでもない人と寝た」という衝撃の告白も。
現在、文菜は久々に二胡の小説を読むが「今の私には必要ないもの」と感じる。ゆきおとの関係を見つめ直しながら、文菜は「一人になりたい」というあの時の二胡の気持ちが「今は昔よりわかる気がする」と独白する。
トークイベントで突然の元カレ再会──「しょぼい男です」の衝撃
第4話は、文菜の新作小説『生活123』のトークイベントから始まります。質疑応答で、ある読者が前作『浮かんでいる』について質問。
読者:「前作の『浮かんでいる』は、あの、大学時代のご自身の恋愛をベースに書かれたっていう風に何かの記事で読んだんですけど、あの、今作は何か経験したからなのか、フィクションなのか、はたまた理想像だったりするのかとか、そのあたりのことをお聞きできたらと」
これに対して文菜は、『浮かんでいる』では「小説を書くきっかけになった人のこととか、あとは大学時代のことを結構そのまま書いてた」と説明。しかし続けてこう言い放ちます。
文菜:「あとは当時の彼もしょぼい男でしたし。はい。なので新作ではいろいろ嘘も想像も交えて書いたっていう感じですかね」
このセリフが、まさかの伏線となります。トークイベント終了後、担当編集から「今日ちょっとある人が来てて、さっき後ろの方で話聞いてたんだけど」と告げられ、振り返った文菜の目の前に現れたのは──。
二胡:「ご無沙汰してます」
文菜:「えーちょっと待って。え?え?聞いてた?トーク?」
二胡:「どうも。しょぼい男です」
文菜:「あ、ちょっと待って。本当、本当ごめんなさい。嘘でしょ。えー」
7年ぶりに再会した元カレ・小林二胡は、今や売れっ子小説家。文菜が公の場で放った「しょぼい男」発言を、本人が直接聞いていたという最悪のシチュエーションに、文菜は動揺を隠せません。
この再会シーンは、視聴者にとっても衝撃的でした。文菜の過去が具体的な人物として登場し、しかも「私が小説を書くきっかけになった人」であることが明かされます。
文菜(ナレーション):「小林二胡は売れっ子の小説家で、私が小説を書くきっかけになった人で。私の元カレだ」
二胡から「この後は忙しいの?」「軽く飯とかどうかなと」と誘われ、文菜は戸惑いながらも「行きますか?」と応じます。気まずさと懐かしさが入り混じった、絶妙な空気感が漂う冒頭でした。
約4分間の長回しシーンが圧巻──没入感とタバコの煙の演出
第4話で最も話題となったのが、文菜と二胡の再会後の会話を捉えた約4分間の長回しシーンです。カフェでの共鳴する会話、そして別れ話の場面が、カット割りをほとんど挟まずに描かれ、視聴者を圧倒的な没入感へと引き込みました。
SNSでは「映画1本見終わった感覚」「空気感がリアル」「引き込まれた」と絶賛の声が続出。特に印象的だったのが、タバコの煙がゆらゆらと揺れる演出です。
再会後、洒落た店で食事をする二人。現在の恋人の有無を確認し合う中で、二胡は「特定の人はいない」「三人。いや、四人か」と答えます。
文菜:「それを寝たりとかもしてるわけ?」
二胡:「うん、してる」
文菜:「ふーん。え、付き合ってとか言われないの?向こうから」
二胡:「うん。言われない。そういう人とは一緒にいないから」
第4話はいくつかのシーンの背景で、タバコの煙がゆっくりと画面を漂います。SNSでは「出会った時は友人が煙草ふかして話に入れてなかったけど、別れ際は自分が煙草ふかして話に入れてなかったの切ない」という指摘も。煙の描写が、二人の感情の揺らぎや時間の経過を視覚的に表現していました。
会話は徐々に核心へ。二胡が文菜に「最近の俺の小説とかって読んでる?」と尋ねると、文菜は「あんまり読んでないかも。ごめんなさい」と正直に答えます。
そして文菜は逆に二胡に問いかけます。
文菜:「自分が書いてる小説のことどう思ってんの?」
二胡:「うーん、どうだろう。でも、まあ、あの頃よりは愛せてるかな」
文菜:「ふーん。それはなぜ?なんかきっかけとかあった?」
二胡:「あ? きっかけか。 まあ、たくさん挫折して、身の程を知ったのが大きいかもしれない。うん。 いや、彩菜の小説もさ、そのきっかけの一つだけどね」
ここで二胡は、過去の自分を振り返ります。
二胡:「いや、それこそ最初は、なんだ、常に周りと比べてたし、評価されないわ売れないわで変に意地張って。それこそ、うん、自分にとって必要かどうかだけで書いてたから。俺の小説は芸術だから、みたいなさ。まあ、でも今は違って、もう俺が必要ないものも書けるようになっちゃったんだよね。良くも悪くも」
この告白に対し、文菜は「悪くないでしょ」と返します。
文菜:「すごく残酷なことを言うとさ」
二胡:「言うなよ、残酷なこと」
文菜:「いや、二胡の小説は、私にとっても二胡にとっても、まあ必要ないものかもしれない。けど、うーん、なんかそれに救われる人がいるんだったらさ、それはものすごく価値があることなんだと思う」
二胡:「うん。うん。でも、死にたくなるけどね」
文菜:「やらんよ。うん」
二胡は続けます。
二胡:「俺も彩菜みたいになりたかったな」
文菜:「え?」
二胡:「いや、本当に面白い小説が書けて。自分でも面白いと思えるものが書けて。恋愛もさ、まともに一人の人を愛せて。俺らは別れて正解だったんだよ。彩菜は、俺とは違う人間だから」
しかし文菜はこう返します。
文菜:「まだ言うの?それ。今の私が二胡からどう見えてるのかわかんないけどさ。そんな変わんないよ、あなたと。私はもうあなたの思ってるような人間じゃないよ」
二胡:「俺の知らない彩菜がいるってことか」
文菜:「いるよ。当たり前じゃん」
この長回しシーンは、杉咲花と栁俊太郎の繊細な演技が際立つ場面でもありました。目線の動き、微かな笑み、沈黙──セリフ以上に多くを語る表情の変化が、カット割りなしで捉えられることで、視聴者はまるで同じ空間にいるかのような臨場感を味わえたのです。
脚本・今泉力哉、監督・山下敦弘という映画監督コンビによる、映画的な手法が見事に機能した名シーンでした。
7年前、クラブで本を読む二胡との運命的な出会い
再会後の会話を経て、文菜は7年前の出会いを回想します。
文菜(ナレーション):「あの日も私は小林二胡の書いた小説を探しに本屋を訪れていた。私が二胡と出会ったのは。今から七年前、私はまだ、前の恋愛を引きずっていて、クラスメイトのえんちゃんに誘われるがままクラブに遊びに行った」
クラブという騒がしい空間で、一人静かに本を読む男性がいました。それが小林二胡でした。
えんちゃん:「あの人、小説家だよ」
文菜:「いくら小説家でもクラブで読むことなくない?」
えんちゃん:「確かに。小林二胡。小林二胡」
二胡が読んでいたのは、心理学に関する専門書のようでした。
後日、大学の授業中に文菜は二胡の本を読みます。
えんちゃんが文菜に声をかけます。
えんちゃん:「どうだった?」
文菜:「何が?」
えんちゃん:「読んでたでしょ。小林二胡」
文菜:「まだ途中。でも何だろう。好きではある」
えんちゃん:「あれ言ったっけ?先輩だって」
文菜:「え?」
えんちゃん:「うちの大学だよ、あの人」
なんと二胡は、文菜と同じ大学の学生でした。しかも「長いこと留年してて。うちらと一緒の4年だよ。確か今二十五」とのこと。
この出会いのシーンは、視聴者にとっても印象的でした。クラブの雰囲気、大音量の中で本を読む二胡の姿、そして文菜の好奇心──運命的な出会いの瞬間が、解像度高く描かれていました。
「満足してないから作る」──小説を書く意味を問う会話
その後、えんちゃんの紹介で、文菜と二胡は居酒屋で三人で飲むことに。ここでの会話が、文菜が小説を書き始めるきっかけとなります。
二胡:「で、文菜さんは自分で書こうとは思う?」
文菜:「小説ですか?」
二胡:「うん」
文菜:「えー?いや、思ったことないですね」
えんちゃん:「それはなんで?」
文菜:「なんで?え、好きだから。好きだと書こうって思わなくないですか?」
えんちゃん:「そう?」
文菜:「うん。いや、あとなんか小説とかって自分なんかが書けるものじゃないっていうかさ。ま、リスペクトもあるし」
えんちゃん:「うーん。好きでリスペクトがあると自分で書こうとは思わないと」
文菜:「うん」
えんちゃん:「だって」
文菜:「あ、いやいやいやいや、違うんです。違うんです。あ、すいません」
二胡:「いや、そうだよね。俺、俺もそう思う」
ここで二胡は、創作に対する持論を語ります。
二胡:「そう。まあでも、今の話なんだけどね。小説も、音楽も、うん、まあ映画とか漫画とか演劇とかでもそうなんだけどね。好きだから自分でも作ろうとする人と、好きだけど、自分では作ろうとは思わない人がいてさ。その差って何なんだろうなって考えたことがあって。うーん、まあ、今あるもので満足してる人は、別に作らなくてもいいと思うんだよね、俺は」
えんちゃん:「ふーん。満足してないの?」
二胡:「そうね。うん」
えんちゃん:「文菜は?満足してる?」
文菜:「いや、考えたこともなかった。まあ満足してるのかな?いやわかんないけど」
えんちゃん:「え、本当に?」
文菜:「え、もうわかんない」
そして二胡は、文菜にこう言います。
二胡:「うん…でも、読んでみたいですけどね。文菜さんの書いた小説」
えんちゃん:「え?え、え、それなんで?」
二胡:「うーん、なんか知りたいかも。思考?何に興味があるのかとか」
えんちゃん:「ふーん。知りたいって、文菜の思考を」
この会話は、文菜にとって大きな転機となりました。「読んでみたい」という二胡の言葉が、文菜の創作意欲を刺激したのです。
その後、二胡は文菜に様々な小説を紹介し、文学賞の存在を教え、とにかくいろんな話をしました。
文菜(ナレーション):「えんちゃんと三人で飲んで以降、二胡は私に面白い小説を教えてくれたり、こんな文学賞があるよと教えてくれたり、とにかくいろんな話をした」
小説をつまみに飲む日々を重ねるうちに、二人は惹かれ合っていきます。
居酒屋のクリスマス、同時告白のキュンとした瞬間
そして迎えた大学4年時のクリスマス。二人は居酒屋で、お互いにまだ読んでいない小説という条件をつけて、本を一冊ずつ選んでプレゼントし合うことにしました。
二胡:「じゃ、メリークリスマス」
文菜:「メリークリスマス」
互いにプレゼントを開けると──なんと、全く同じ本を選んでいたのです。
二胡:「はい。うん、可愛い袋」
文菜:「え?マジ?」
文菜:「こんなことある?」
二胡:「マジか。あのさ」
文菜:「何?」
二胡:「いや…これなんだけど」
文菜:「何?」
二胡:「付き合ってくれませんか?俺と」
文菜:「え?これってそういうこれ?」
二胡:「ん、はい。もしかしてそっちも?」
文菜:「いやいや、全然。今一番読みたかった小説だった」
二胡:「は、はず」
文菜:「え、これってそういう話じゃないですよね」
二胡:「全然違うの。恋愛とかの告白じゃない。そうそうそう」
文菜:「えー。ほい」
二胡:「うん?」
文菜:「告白返し」
二胡:「じゃあ」
文菜:「よろしくお願いします」
二胡:「よろしくお願いします。マジか」
文菜:「すごいね」
二胡:「ね」
偶然同じ本を選び、同時に告白──このキュンとしたシーンに、SNSでは「恋の始まりのキュンと別れのリアルがギュッと詰まった回」と反響がありました。
その後、文菜は初めての小説を書き上げ、新人文学賞で最優秀賞を受賞。二胡との交際と創作活動が並行して進んでいきます。
文菜(ナレーション):「二胡と付き合って二ヶ月が経った頃、私は初めての小説を書き上げ、とある新人文学賞に応募し、最優秀賞を受賞した。それから六年経った今、私は小説を書きながら、古着屋でアルバイトを続けている」
しかし、この幸せな時間は長くは続きませんでした。
別れの理由は「才能への嫉妬」と「孤独の必要性」
交際から約1年後の冬、文菜と二胡は別れるための最後のデートに出かけます。ライブ会場で待ち合わせた二人は、居酒屋へ移動し、別れ話を始めました。
二胡:「じゃあ話しますか?」
文菜:「うん」
二胡:「話していい?」
文菜:「うん」
二胡:「ふぅ」
文菜:「ため息つかないで」
二胡:「ため息も出るよ」
文菜:「出るか。ため息も」
二胡:「そう、電話でも伝えたし、この間会った時も話したことなんだけどさ。その。別れたい…です」
文菜:「うん。わかった。別れよう」
あっさりと別れを受け入れる文菜。しかし、その理由を聞かされた時、視聴者は胸を締め付けられることになります。
文菜:「この前別れたいって言われた時からずっと考えてたんだけどね」
二胡:「うん」
文菜:「なんでこうなっちゃったのかなーって」
二胡:「なんで?」
文菜:「いや、なんだろ。好きだったのになって。ね、好きだったよね。好きだった時のこととか言わないで」
二胡:「言わないよ。好き好き」
文菜:「だけど、こうやって別れてしまうのはどうしてなんだろうなって。一番は何?」
二胡:「うん、一番?」
文菜:「うん」
二胡:「別れたい理由?」
文菜:「うん」
二胡:「うーん…わかんない」
文菜:「わかんないのに、別れるのか、私たち」
二胡が語る別れの理由は、複雑でした。
二胡:「理由かぁ。理由はね。なんか今は一人になりたい」
文菜:「そっか」
二胡:「うん。誰かと付き合ってるって状態がね。ちょっと俺には無理なのかも」
文菜:「言ってたね」
二胡:「不安定なんだよね。恋人がいるっていう状態が。向いてない。え、全然わかんない?」
文菜:「いや、わかんないことないけど、うん、まあそれの外側になれなかったんだなって」
二胡:「外側?」
文菜:「例外?」
二胡:「ああ、そうね」
そして、さらに踏み込んだ理由が明かされます。
二胡:「あと、正直、俺も小説頑張りたいっていうのもあって」
文菜:「うん」
二胡:「うん。いや、例えばさ、付き合ってても、付き合いながらでも書ける相手っていると思ってて」
文菜:「うん」
二胡:「それこそお互いに高め合えるみたいな。でも俺にとって文菜はそういうタイプの人間じゃないっていうか」
文菜:「どういうこと?」
二胡:「うーん、なんか良すぎるっていうか」
文菜:「良すぎた?私」
二胡:「うん。良すぎた。なんだろう。お互いこう、放っておける感じとかだったらよかったっていうか」
文菜:「うーん、放っておけなかったか」
二胡:「うん。絶対俺じゃないって思った。そう。あなたにふさわしい相手は、俺じゃないって」
文菜:「何それ」
二胡:「文菜はさ、俺とは違う人間だから。あと、これ本当ダサいけど」
文菜:「うん」
二胡:「あなたの才能にも嫉妬してる」
文菜:「才能?」
二胡:「うん」
文菜:「私はニコよりも才能があるのか」
二胡:「あるよ。さすがにわかってるでしょそれは」
「才能への嫉妬」──この言葉は、視聴者に強烈な印象を残しました。好きだからこそ、相手の才能が眩しすぎて、自分が惨めに感じてしまう。そんな切ない感情が、別れの理由だったのです。
文菜もまた、二胡への複雑な思いを吐露します。
文菜:「私はね、もちろん、あなたの小説を読んで、全ては肯定しなかった。うん、面白くは、なかった。でも、あなたの言葉とか、思考とかが好きだなと思った。一緒にいて楽しかったし。それにあなたは私に小説書いてみたら?って言ってくれた人で、読んでみたいなって言ってくれた人で、私が小説を書くきっかけをくれた人なんですよ。それでさ、こう、追いつこうっていうのも違うけど、でも、なんか自分が読んで面白いって思える本を書きたいなと思って書き始めて。で、この間やっと賞に引っかかって。で、編集の人たちのやりとりがさ、始まったばっかりなんだよ。何が言いたいか分かる?」
二胡:「わかるよ、分かってる」
文菜:「さっきもさ、サワの赤ちゃんの話になった時とかに、変に同情しない感じとかさ、やっぱこの人のこと好きだなって思った。誰に対してもフラットなとことかね。本当に好きだよ」
二胡:「うん」
文菜:「尊敬もしてる。人としても、恋人としても。でももう無理なんだよね」
二胡:「うん。ごめん。俺も。書いてみたいんだよね、本気で。うん。だから今、俺には孤独が必要で」
「孤独が必要」──この言葉に、文菜は反論します。
「甘えだよ」文菜の言葉と二胡の衝撃告白
文菜:「いや、甘えだよ」
二胡:「え?」
文菜:「いや、それは甘えだよ。あなた無知な私と別れても書けないよ」
二胡:「なんでそう思うの?」
文菜:「いや、そんな。そんなさー、孤独になったらかけるとか、幸せだと書けないとかさ、そういうんじゃないでしょ。え、じゃあ何?あなた一生不幸でいるの?」
二胡:「そうかも」
文菜:「え、そうなの?」
二胡:「うん。ものを生み出せない方がきついから。俺にとっては」
文菜:「ダッサ。いやそんな、そんなさ。いや、え、てかさ、そもそも孤独って何?物理的に一人になっても慣れるもんじゃないでしょ」
二胡:「いや、そんなことは分かってるよ。でもなんせ、これ以上文菜の邪魔で」
文菜:「邪魔?」
そして二胡は、衝撃的な告白をします。
二胡:「いや、いや邪魔っていうか、ごめん、えー、俺、文菜に嫌われたくて。この間、好きでもない人と寝た」
文菜:「はぁ?」
二胡:「うん」
文菜:「えちょっと待って何がしたいの?」
二胡:「いや、なんか…自分の中で…なに、こう、バランス取りたくなって-」
文菜:「いやいやいやいや、なんのバランス?え、誰?サワじゃないよね」
二胡:「いや、それでさっきの感じだったらやばいでしょ」
文菜:「じゃあ誰?」
二胡:「なぎさ」
文菜:「はぁ、もう最悪。自分のこと好きな人と適当に寝るとか一番最悪だから」
二胡:「え、それでも別れたくない?こんな最悪な俺でも、別れたくない?」
この問いかけに対する文菜の答えは、描かれませんでした。しかし、結果として二人は別れることになります。
文菜(ナレーション):「そして、孤独を手に入れた二胡は、様々な挫折や出会いを経て、売れっ子小説家になっていった。きっと今の自分が妥協の産物であることは、自分が一番わかっているのだと思う。でも、その道を選んだ二胡の現在のスタンスを私は尊敬している。誰もができることじゃない。憧れはしないけど」
才能への嫉妬、孤独への渇望、そして自暴自棄とも言える行動──二胡の複雑な心情が、視聴者の心に深く刺さりました。
現在のゆきおとの関係──「一人になりたい」気持ちの芽生え
7年後の現在。久々に二胡の最新刊を読んだ文菜は、こう感じます。
文菜(ナレーション):「そして久々に読んだニコの小説は、やはり今の私には必要のないものだった」
家に帰ると、恋人のゆきお(成田凌)が待っていました。
ゆきお:「おかえり」
文菜:「ただいま」
ゆきお:「寝てないよね」
文菜:「うん、でももう寝る」
ゆきお:「これ今めっちゃ話題のやつ」
文菜:「うん」
ゆきお:「面白い?」
文菜:「あんまりかなー」
ゆきお:「そんな」
文菜:「うん。あ、てかあげる」
ゆきお:「まじ?」
文菜:「うん」
ゆきお:「ありがと」
そして文菜は、意味深な独白で第4話を締めくくります。
文菜(ナレーション):「私はいつまで純粋に一人の人を好きでいられたのだろうか。一人になりたい。あの時の二胡の言葉が、その気持ちが今は昔よりわかる気がした」
「一人になりたい」──かつて二胡が別れの理由として告げた言葉を、今度は文菜自身が感じ始めているのです。ゆきおとの関係は良好に見えますが、文菜の心には何かが引っかかっている様子。第4話は、文菜の内面の変化を示唆して終わりました。
SNSでは「第4話まで成田凌が良い彼氏なのが、逆に怖い。このまま良い人で終わるのか、それとも…」という声も上がっており、今後の展開に注目が集まっています。
SNSで話題沸騰!視聴者の感想まとめ
第4話放送後、SNSでは数多くの感想が投稿されました。以下、視聴者の生の声をご紹介します。
【長回しシーンへの絶賛】
「『冬のなんかさ、春のなんかね』文菜(杉咲花)と元恋人、2人きり”約4分間”の長回しシーンに反響『没入感すごい』『空気感がリアル』」
「第4話は、映画1本見終わった感覚ぇ引き込まれました。なんでポップコーンと炭酸買って家帰ってこなかったんだって思うくらいつら切なく良かったわ」
「『冬のなんかさ、春のなんかね』第4話、見た。トークイベントの客層やクラブの雰囲気などの解像度が高い。人がたくさんいる状況でこそ、自分のセンサーがはたらく」
【切なさへの共感】
「文菜の元カレ・ニコとの過去が切なすぎてしんどい…。恋の始まりのキュンと別れのリアルがギュッと詰まった回でした」
「冬のさ春のね第4話、文菜に血が通ってる感じがしてこれまでの回でいちばんよかった」
【杉咲花の演技への称賛】
「杉咲花さんの繊細な演技が光る第4話。冬から春へ移ろう空気感の中、揺れ動く感情の描写が素敵で引き込まれました。彼女の表現力は特別で、静かな熱量を感じる素晴らしいドラマです」
【映画的アプローチへの評価】
「『冬のなんかさ、春のなんかね』第4話なう。先週に引き続き、脚本/今泉力哉さん ✕ 監督/山下敦弘さん!大好きな映画監督のWパンチ回!まさに映画」
「第4話『冬のなんかさ、春のなんかね』初めて観てる。。花束みたいな恋をした的なテイストを感じる」
【二胡との関係性への共感】
「第4話から観始めたこのドラマの感想。二胡の小説に対する文菜の思いに同じ。第1話から観てたら違ったのかもしれないけど、文菜の思考とシンクロした感じがして何か楽しい」
【演出の細かさへの注目】
「冬のなんかね、4話 出会った時は友人が煙草ふかして話に入れてなかったけど、別れ際は自分が煙草ふかして話に入れてなかったの切ない」
「冬のなんかさ、春のなんかね 凄い。今度は文菜がタバコ吸って二人の会話に置き去りにされてた」
【今後への不安と期待】
「第4話まで成田凌が良い彼氏なのが、逆に怖い。このまま良い人で終わるのか、それとも…」
「冬のなんかさ、4話、めちゃくちゃ笑ったわ。こういう微妙なずれというか違和感というかちょっと背筋が伸びるような感じ、嫌いじゃないです。むしろ好きです」
視聴者の多くが、第4話の「切なさ」「没入感」「演技の繊細さ」に心を動かされたようです。特に、才能への嫉妬という普遍的なテーマが、リアルな恋愛描写と結びついたことで、深い共感を呼びました。
まとめ|第4話の見どころと今後の展開への期待
「冬のなんかさ、春のなんかね」第4話は、文菜の過去が具体的に描かれた重要なエピソードでした。今回の見どころをまとめます。
【第4話の見どころ】
- 元カレ・二胡との7年ぶりの再会
トークイベントでの「しょぼい男」発言を本人が聞いていたという衝撃の展開。文菜の小説家としての原点が明かされました。 - 約4分間の長回しシーンによる圧倒的没入感
カット割りをほぼ挟まず、二人の会話をリアルタイムで捉えた演出が視聴者を魅了。タバコの煙の演出も象徴的でした。 - クラブでの運命的な出会いと居酒屋での同時告白
騒がしいクラブで本を読む二胡との出会い、小説をつまみに語り合う日々、そして同じ本を選んでの同時告白──恋の始まりのキュンとした瞬間。 - 別れの理由「才能への嫉妬」と「孤独の必要性」
好きだからこそ相手の才能が眩しすぎて別れを選ぶという、切ないリアルな心情。「孤独が必要」という二胡の言葉が、今の文菜にも響き始めています。 - 「甘えだよ」と反論する文菜と二胡の衝撃告白
「好きでもない人と寝た」という自暴自棄な行動。創作と恋愛の両立の難しさが描かれました。 - 現在のゆきおとの関係に影を落とす展開
「一人になりたい」という気持ちが芽生え始めた文菜。今後の展開に注目が集まります。
第4話は、脚本・今泉力哉、監督・山下敦弘という映画監督コンビによる、映画的な手法が冴え渡った回でした。長回しシーンの没入感、タバコの煙の演出、そして杉咲花と栁俊太郎の繊細な演技が相まって、視聴者の心に深く刻まれる名エピソードとなりました。
次回第5話(2月11日放送)では、文菜の大学3年時の「優しすぎる」元カレ・佃武(細田佳央太)が登場。さらに文菜の過去の恋愛が掘り下げられるとのこと。才能、孤独、創作、恋愛──複雑に絡み合うテーマが、今後どのように展開していくのか。目が離せません。
見逃した方は、TVerで全話無料配信中(2月11日21:59まで)ですので、ぜひチェックしてみてください。
登場人物
土田 文菜(つちだ あやな) – 小説家・古着屋バイト(27)
演:杉咲 花
佐伯 ゆきお(さいき ゆきお) – 文菜の現在の恋人/美容師
演:成田 凌
小林 二胡(こばやし にこ) – 大学前後の恋人/売れっ子小説家
演:柳 俊太郎
エンちゃん – 文菜の友人・古着屋の同僚
演:野内 まる
多田 美波(ただ みなみ) – 文菜の担当編集者
演:河井 青葉
視聴方法
- TVer:全話無料配信中(2月11日21:59まで)
- Hulu:見放題配信中
- 毎週水曜 午後10:00〜 日本テレビ系列にて放送











