【ばけばけ第24週第118回あらすじ ネタバレ感想】ブン帝大クビの秘密、司之介&杉田雷麟演じる丈が”秘密同盟”で守る!ヒヤヒヤが止まらない

第24週の『ばけばけ』118話(3月18日放送)は、笑いとヒヤヒヤが同居した、今週いちばんのスリル回でした。ヘブン(トミー・バストウ)が帝大を解雇されたという大秘密が司之介(岡部たかし)に打ち明けられたところへ、今度は丈(杉田雷麟)まで加わって”秘密同盟”がじわじわ広がっていく。

緊張感が続く前半とはうって変わって、後半はヘブンとトキが近くの寺を散歩するシーンが待っていました。「悪いところありませんけど、痛いところあります。」とヘブンが漏らしたこの一言——「痛い(いたい)」と「居たい(いたい)」が重なるダブルミーニングに気づいた瞬間、胸がじんとしてしまいました。史実の小泉八雲ともリンクする、今週の見どころを丁寧に振り返ります。

目次

「ばけばけ」第24週第118話 あらすじ

帝大を解雇されたことを家族に隠しているヘブン。その秘密をたまたま知った司之介は、「今日のことは口が裂けてもしゃべらん」とヘブンを守る決意を固めます。そこへ錦織の弟・丈(杉田雷麟)が雨清水家を訪れ、帝大での出来事を知っているのでは?と緊張が走ります。司之介は丈をうまく”秘密同盟”に引き込み、家族の桃源郷を守るための輪がひとつ広がりました。一方、ヘブンとトキが近所の寺へ散歩に出かけると、ヘブンは「体いたくないですけど、ここいたい」「生まれ変わったら蚊になって学長の血を吸います」と弱気とユーモアをのぞかせ、トキも「この寺の木魚になります」と返す夫婦らしい会話でほっこり。子どもたち・勘太と勲の愛らしい姿も視聴者を癒しました。

司之介とヘブン、”秘密同盟”誕生の瞬間が熱すぎた

第118話でまず目が離せなかったのが、司之介(岡部たかし)がヘブンの帝大解雇をついに知り、ふたりが”秘密を守る仲間”になる場面です。

ミルクホールで司之介がヘブンに「同じ匂いがする」と感じ取り、ヘブンが本心を打ち明けるくだりは、SNSでも視聴者の感想が止まらない場面でした。司之介が「あっ、今から儂の話をちょっとだけするけん」と最初から語り直すところを何度も見返した、という声がたくさん上がっていましたが、確かに岡部たかしさんのあの間と自然さは、何度見ても味わいが深いです。

「今日のことは口が裂けてもしゃべらん」司之介の人情が光る

ヘブンが帰宅したとき、司之介がトキや家族に向けて放ったのが

「今日のことは口が裂けてもしゃべらん」

という一言。この台詞ひとつで、司之介がいかに腹をくくったかが伝わってきます。不器用だけど信義に厚い。この男の人情がこのドラマの隠れた背骨だと改めて感じました。

もともと「没落した元武士」として描かれてきた司之介は、自分も時代に置いていかれた側の人間です。だからこそヘブンの苦境に「同じ匂い」を嗅ぎ取れた。哀しみを知る人間だけが持てる優しさが、このシーンには凝縮されていました。

「東京が地獄になる」一言が重すぎる史実との重なり

秘密をまだ話せていなかったことが話題になった場面で、ヘブンは

「理由よ、もしの一言で 東京が地獄になるけん」

と呟きます。ドラマの文脈では「家族に知れたら日常が壊れる」という意味ですが、この台詞、史実と重ねるとさらに重くなります。

実際の小泉八雲は松江・熊本を愛し、近代化が急速に進む東京に強い失望を感じていました。1903年の帝大解雇はその象徴でもあります。「東京が地獄」という言葉は、単なる秘密の話だけではなく、古き良き日本が失われていくことへの痛みでもあるように聞こえました。

杉田雷麟演じる丈も仲間に!”桃源郷”を守る秘密の輪が広がる

今回の話題を検索すると「杉田雷麟」のキーワードが急上昇していますが、それも納得の登場でした。丈が突然、東京の帝大研究室にいるという設定で雨清水家を訪れ、「久しぶりですね」という話題から一気に緊張感が高まります。

「挨拶程度だったので」丈の咄嗟の機転でヒヤリ回避

ヘブンの帝大の状況を知るトキが「大学でちょくちょくお会いしていますし」と言えば、トキが「あれ?さっきは久しぶりって」と追及します。一瞬ヒヤリとする場面で、丈が即座に答えたのが

「ちゃんと会ったのは久しぶりってことだと思う。すれ違って、挨拶だけとかばかりだから」

この臨機応変な一言で、その場はなんとか切り抜け。見ていてこちらの肩にも力が入りました。SNSでも「アブナイアブナイ」「ボロは出る」と視聴者がハラハラしていたのが印象的でした。

司之介の”秘密を守る念押し”が味わい深い

その後、丈を別室に連れ出した司之介が念押しするシーンも緊張感たっぷりです。「桃源郷をぶち壊さないように、その話は絶対口にしてはいけない」と強く言い含めるくだり。

このドラマでは「優しい嘘」が繰り返し積み重なっていきます。家族を守るための嘘、大切な人を傷つけないための隠し事。ヘブンも、トキも、司之介も、丈も、みんながそれぞれの「桃源郷」を守るために動いている。そこに人間臭さと温かさがあって、このドラマの一番の強みだと思います。

また、第119話のあらすじでトキが「成功祈り人形作り」に動くという話も出ていましたが、トキも事情を知らないなりに「気配で何かを感じながらただ見守る」という立場に置かれているのがよくわかります。今回の演出について、「脚本の意図をカメラワークと編集でもっと表現できたはずでは?」という視聴者の声もあり、確かにトキが漂わせる「気づいていそうで、踏み込めない」微妙な空気感は、もう少し丁寧に映像で見せてほしかった気もします。

「蚊になって学長の血を吸います」小泉八雲らしい本音とユーモアのシーン

秘密を抱えてピリピリする展開の中で、今回の癒しになったのが寺での散歩シーンです。ヘブンとトキが連れ立って近所の寺を訪れ、ヘブンがぽつりと語り始めます。

「痛い」と「居たい」のダブルミーニングが秀逸

「悪いところはありませんか?」というトキの問いかけに、ヘブンが返したのが

「悪いところありませんけど、痛いところあります。」

「え、どこ?」と驚くトキに、ヘブンは境内を指して

「ここです。この寺。寺? 私、この寺みたい。」

そして、ここに「降りたい」ということか、と問われ「坊さんになりたい」という言葉へとつながります。

この「いたい」という言葉、視聴者の間でも話題になっていましたが、「痛い(つらい)」と「居たい(ここにいたい)」のダブルミーニングになっているんですよね。史実の小泉八雲が「大学には永くいたいとは思っていなかったが、止められ方が冷たかった」と妻セツに語っていたことを踏まえると、この一言の重みがまるで違って見えてきます。「居たいのに、追い出された痛さ」が凝縮されたセリフでした。

「この寺の木魚になります」トキの返しに夫婦の絆を感じる

悩みを打ち明けるような流れで始まった会話が、気づけばユーモア全開になっていくのもこのシーンの魅力です。ヘブンは

「ああ、私、生まれ変わり、蚊になります。」

とつぶやき、トキが「え、血を吸う虫の?」と驚くと

「え、私、蚊になる。にくい人をさします。大学の学生をさします。」

「えぇー、馬の合わん学長さんの地数ですか」とトキが返せば、ヘブンはさらに

「会いたい、ヒト をさします。」

とオチをつける。怒りも寂しさも、ユーモアに転化してしまうのが八雲らしさだと思いました。

そして最後、ヘブンから「ママさん、生まれ変わったら何になりますか?」と聞かれたトキが

「私、私、この寺、木魚になりま。」

と答えるのが、またじんわり来るんですよね。坊さんになったヘブンの傍でずっとそばにいる、という意味にも取れる。セリフとしては軽やかなのに、夫婦の絆がにじみ出ているシーンでした。子どもたち・勘太と勲のクリっとした目も相まって、この朝の癒し効果は抜群でした。

史実・小泉八雲との深いリンク――解雇後に待っていたものとは

今回の話を見ながら、「ばけばけ 小泉八雲」で検索した方も多かったのではないでしょうか。史実と照らし合わせると、このドラマの描き方がいかに深く計算されているかがわかります。

帝大辞職後、後任は夏目漱石だった

1903年(明治36年)1月、東京帝国大学の学長・井上哲次郎名義の一通の手紙で、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は突然解雇を通知されます。理由は「帰化日本人にもかかわらず外国人並みの高給」「講義内容が大学方針に合わない」など。このあまりに冷たい”一枚の手紙”に、学生たちは留任運動を起こし、一時は「ヘブン先生がいないなら転科する」という声まで上がりました。

そして八雲の後任として帝大に着任したのが、あの夏目漱石です。英国留学から帰国したばかりの漱石が八雲の空席を埋めることになったわけですが、感情的・情緒的な授業スタイルだった八雲とは真逆の論理・文法重視の授業に、学生が反発。当初は受講ボイコットが起こるほどでした。

「書けない」「蚊になりたい」と弱気なヘブンの姿は、まさにこの時期の史実と重なります。

「書けない危機」から『怪談』誕生へ

帝大辞職後の史実の八雲は、教職の重圧から解放された一方で、心の傷と健康不安を抱えながら執筆に向き合います。翌1904年4月に刊行したのが、生涯最高傑作とも言われる『怪談(Kwaidan)』。妻セツから聞き集めた日本各地の怪談——耳なし芳一、雪女、ろくろ首——を、西洋の読者に届けるための美文に仕立て上げた傑作です。

同年9月には『日本——ひとつの解明』も刊行。神道・仏教・家族制度を体系的に論じた集大成の書ですが、その刊行とほぼ同時期の9月26日、八雲は54歳で急逝します。

「蚊になって学長の血を吸います」というブラックユーモアの裏には、この怒りを創作エネルギーに変えて最高傑作を生んだ男の人生が透けて見えます。ドラマの残り話数でどこまで描かれるのか、目が離せません。

ヘブンはなぜのんびり見える?気になる生活事情を考察

SNSでは「月400円の収入が途絶えたのに、のんびりしているように見える」「毎日ミルクホールで暇つぶしをしているだけでは?」という疑問の声もありました。これは多くの視聴者が感じた素朴な疑問だと思いますので、少し整理してみます。

まず、史実の小泉八雲は帝大解雇の時点で、すでに数冊の著書(『知られぬ日本の面影』『心』『影』など)を欧米で刊行しており、印税収入がある程度あったとされています。帝大の給与(月400円)は高額でしたが、完全に無収入になったわけではありませんでした。

また、ドラマの展開では解雇直後ということもあり、まだ早稲田大学への移籍先を探している時期に当たります。毎日ミルクホールに通っていたのは「書けない」苦悩から逃げるための場所でもあり、「お好きなんですね、毎日いらして」というカフェ店員の言葉は、視聴者が感じたように「毎日来る常連さん」への苦笑い交じりの一言に見えましたが、同時にヘブンの苦しさを象徴するセリフでもあります。家族に「大学がある」と偽りながら、居場所を失った男がコーヒー一杯で時間を過ごす——その孤独と焦りが、このシーンには滲んでいました。

今後の展開でヘブンが執筆を再開し、早稲田への道を切り開いていく様子が描かれることを期待しています。第119話のあらすじにある「執筆で焦るヘブン」と「トキの人形作り」という構図が、この苦境の出口になるのかもしれません。

まとめ:第118話の見どころと伏線

  • 司之介とヘブンの”秘密同盟”:没落した元武士と時代に取り残された外国人教師、「同じ匂い」で結ばれた共感の深さが今回最大の見どころ。岡部たかしの自然な演技が光った。
  • 杉田雷麟演じる丈の登場:帝大研究室という設定で緊張感を一気に高め、「挨拶程度だったので」の機転で切り抜けるスリルが今週随一のヒヤリシーン。
  • 「痛い=居たい」のダブルミーニング:小泉八雲の史実——「いたくはなかったが、止められ方が冷たかった」——と重なる脚本の言葉遊びが秀逸。
  • 「蚊になって学長の血を吸います」:弱気とユーモアを同居させたヘブンらしいセリフ。史実では、この怒りが名作『怪談』誕生のエネルギーになった。
  • トキの「木魚になります」:軽やかなのに夫婦の絆がにじむ返し。ヘブンの傍にいたいというトキの思いが静かに込められている。
  • 秘密がいつバレるか問題:司之介・丈と秘密の輪が広がるほど、どこかでほころびが生まれるリスクも高まる。第119話でヘブンが執筆の焦りを見せる展開と合わせて、いよいよ山場が近づいている予感がします。

記事URL掲載先:dustinprinz.com #ばけばけ #朝ドラ #ばけばけ118話 #小泉八雲 #杉田雷麟

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