大河ドラマ「べらぼう」第14話|瀬川の手紙に涙…「長い長い初恋を、ありがた山のトンビガラス」別れと再出発の物語【あらすじ・ネタバレ・考察】

「べらぼう」第14話は、瀬川(小芝風花)と蔦屋重三郎(横浜流星)の関係に大きな転機が訪れた神回。奉行所の裁き、鳥山検校との離縁、そして瀬川が重三郎に遺した手紙が涙を誘います。「長い長い初恋を、ありがた山のトンビガラス」という一文がSNSでバズる中、「市中の土地を買えない吉原民」という新たな差別の描写も大きな反響を呼びました。今回は話題セリフの深掘り、伏線の考察、SNSの声を交えて第14話を徹底レビュー!

相関図

【相関図】江戸市中

【相関図】吉原の人々 – 1

【相関図】吉原の人々 – 2

【相関図】徳川家

【相関図】幕臣
引用元:大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」人物相関図(C)NHK

目次

瀬川が決意した“離縁”の背景とは

奉行所の裁きと「良き民として」の宣言

奉行所の裁きで、鳥山検校(市原隼人)は自ら瀬川との離縁を申し出ます。

「そなたの望みは何であろうと考えると決めたのは私だ」
「奉行様、夫に話をいたしましてもよろしいでしょうか?」

瀬川は、検校に感謝を込めてこう告げます。

「私は決して良い妻ではございませんでした。どこまでいっても女郎癖の抜けぬお心を深く傷つけたことと存じます」

離縁状のやりとりに込められた本心

この別れは、単なる「縁切り」ではなく、瀬川に新たな人生を送ってほしいという検校の覚悟の表れ。

「これより先、鳥山はそなたの面倒を見ることは遠慮したいとのことだ」

この言葉に対し、SNSでは「鳥山検校の“不器用な優しさ”が泣ける」との声も多く見られました。

吉原の“市民外し”は何を意味するのか?

「土地を買えない」規制強化と街の構造

「吉原の人間は土地を買えない」――この一言が視聴者に突き刺さりました。

「吉原のものは市中の土地を買わないとの証文を出すよう申し付ける」

この制度に重三郎は憤りを隠せません。

「俺が神田に屋敷を買おうとしたことなんだよ」

不正取引などなくとも、“吉原出身”というだけで排除される仕組みに、SNSでは現代社会に通ずる差別と重ねる投稿が続出。


吉原という空間の限界と変化

瀬川の言葉には、吉原が「夢を実現できる場ではない」現実への絶望がにじみます。

「吉原はついに公に市民の外されてしまった」

「女郎の行く道はおそらくますます険しいものになる」

吉原の中だけで終わるのではなく、“外”に出る覚悟こそが瀬川の再出発の第一歩でした。


話題の名セリフと視聴者の反応まとめ

「長い長い初恋を、ありがた山のトンビガラス」

「そしたらばいつの日も、町を守り続けてくれた…長い長い初恋を、ありがた山のトンビガラス」

この一文が視聴者の心を撃ち抜きました。

「“ありがた山のトンビガラス”って現代詩みたいで泣いた」(X投稿)

その響きの美しさ、そして“初恋”という単語の切なさが話題に。


「手袋に毒をということで、手袋を取り戻せた未来」

ファンタジー調の語り口がドラマ終盤に登場します。

「手袋に毒をということで、手袋を取り戻せた未来美増やせそうです」

視聴者からは「寓話的表現が印象的」「まるで絵本」と感動の声。


「助けた亀が恩返しに来るんだよ」浦島太郎パロ

離縁直後、仲間たちが語るユーモラスな例え。

「業は亀の化身ってのはどうだろう。助けた亀が恩返しに来るんだよ」

「瀬川は見受けされて竜宮城に行くのさ。浦島太郎じゃねぇかよ!」

深刻な展開の中にふっと入る“江戸ギャグ”。SNSでは「落語みたいなテンポ感」「緩急うまい」と絶賛。


瀬川の「手紙」に込められた未来へのメッセージ

「夢を一緒に見る」ことの意味

「50軒で2人で本屋をやる。旦那の出すこんなのがいい、ああでもないこうでもないと喧嘩もして、それはきっと幸せな毎日さ」

瀬川が描いた“もしも”の未来。それを自ら手放す理由とは――

「吉原の市民の外されてしまった。余計なものを抱え込むと夢をうちにしたいならいけないと思うのさ」

自分が“元花魁”である限り、夢に傷がつく。それが彼女の判断。


「探さないで」という別れの選択

「顔を見るといけなくなりそうだから会わずに行くよ。見つかると戻っちゃいそうだから、どうか探さないでくれ」

あまりにも現代的で、「ジブリみたい」という感想も。

「『探さないで』って完全に風立ちぬ」(X投稿)

一方的な別れだけど、そこには深い愛がある。重三郎の表情にもグッとくるものが。


SNSの考察・感想まとめ【Xより話題投稿】

泣けるという声多数

「離縁状出す瀬川の目がずっと潤んでて、こっちも泣いた…」
「“長い初恋”で涙腺崩壊」

「吉原=地獄」との比喩に賛否

「部外なけりゃ女郎は地獄とはこのことさ」
「でもその地獄を愛で埋めようとしてた瀬川、強い…」

現代の視点で見ても、彼女の言葉は重く、鋭く、温かい。

視聴者の伏線回収予想

「“吉原外し”が今後の展開への布石じゃ?」
「重三郎が吉原の見方を変えるキーパーソンになる気がする」


まとめ:瀬川の旅立ちは“はじまり”だった

第14話は、瀬川の“旅立ち”を通じて、「別れの美しさ」と「吉原の現実」を見事に描いた回でした。涙なしには見られない手紙、苦しみの中の再出発。だがそれは、未来への種まきでもありました。

物語は、ここから大きく動き出す――。


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