
2025年7月31日放送の連続テレビ小説『あんぱん』第18週第89話「ふたりしてあるく今がしあわせ」では、ついにのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の新婚生活がスタート。中目黒の長屋への引っ越しから始まった二人の日常に、視聴者からは「微笑ましすぎる」「癒される」との声が殺到しています。
朝ドラ『あんぱん』第18週第89話 あらすじ
昭和23年1月、のぶと嵩がついに新居へ引っ越すときがやってきました。長屋でお世話になったあきらや八木さんに別れの挨拶を済ませ、中目黒の長屋へと向かう二人。新居は共同トイレで屋根に穴が開いているという少々難ありの物件でしたが、のぶは大喜び。家具を組み立てながら、雨に濡れてずぶ濡れになった嵩を見て「たまるかー!」と笑うのぶの姿は、まさに新婚夫婦そのものでした。
牧徹子からは世良経由で引っ越し祝いとして布団をもらい、のぶは当分事務所で電話番をすることに。仕事から帰った嵩が「ただいま」と言い、のぶが「おかえり」と返すやり取りに、嵩は「夢のようだ」と感激します。
そんな中、羽田子からはがきが届き、朝田家一同が東京見物にやってくることに。くらばあ、羽田子、メイコ、蘭子が新居を訪れ、暗い表情で出迎えるサプライズパーティーを開催。最後には美村屋の懐かしいあんぱんも登場し、家族の温かさに包まれた感動的な回となりました。
新婚生活スタート!「ただいま」「おかえり」に視聴者メロメロ
2025年7月31日放送の『あんぱん』第89話では、ついにのぶと嵩の新婚生活がスタートしました。昭和23年1月、二人が中目黒の長屋に引っ越すシーンから始まった今回の放送に、視聴者からは感動と癒しの声が続々と寄せられています。
中目黒の長屋への引っ越しと「柳井のぶ」の表札
物語は、のぶと嵩がガード下でお世話になった人々への別れの挨拶から始まります。特に印象的だったのは、あきらとの別れのシーンです。
「のぶさん、ありがとう。いっぱい本を読んでくれて、ありがとう。字教えてくれてありがとう。俺の事忘れないでね」
このあきらの言葉に、多くの視聴者が胸を打たれました。文字を教わり、本を読んでもらった日々への感謝の気持ちが込められたセリフは、戦後の厳しい時代における教育の大切さと、人と人との温かいつながりを象徴しています。
そして、ついに新居である中目黒の長屋に到着。扉を開ける嵩の表情には、新たな生活への期待と少しの不安が入り混じっています。共同トイレという設備に驚きながらも、のぶは心から喜んでいました。
視聴者が最も感動したのは、表札に「柳井のぶ」と書かれた文字を見つけた瞬間です。SNSでは「表札の『柳井』の文字ぐっときちゃった」「20分で『若松のぶ』から『柳井のぶ』へ」といった投稿が数多く見られ、名前の変化が象徴する二人の新たなスタートに、多くの人が心を動かされました。
家具を組み立てながら始まる新生活の準備は、まさに新婚夫婦らしい微笑ましいシーンの連続でした。のぶがエプロン姿で次郎の慰霊を飾る場面では、亡き夫への思いを大切にしながらも新しい人生を歩もうとする彼女の強さが描かれています。
雨漏りする共同トイレとずぶ濡れ嵩くんの可愛さ
そんな幸せな時間に突然の雨。共同トイレから帰ってきた嵩は、なんとずぶ濡れになって現れました。実は、この長屋のトイレには屋根に穴が開いていたのです。
「たまるかー!」
ずぶ濡れの嵩を見て思わず出たのぶのこの一言に、視聴者は爆笑。SNSでは「ずぶ濡れな嵩くんを見て笑うのぶちゃん」「撮影時は嵩の中の人は水かけられたってことだよね」といった投稿が相次ぎ、コミカルなシーンとして大きな話題となりました。
濡れた髪をタオルで拭いてもらう嵩の表情は、まさに幸せそのもの。このシーンについて、ある視聴者は「新婚夫婦のようだ」とコメントしており、二人の関係性の変化を的確に表現していました。
実際、昭和23年当時の住宅事情を考えると、このような設備の不備は珍しいことではありませんでした。戦後復興期の厳しい住宅不足の中で、屋根に穴の開いた共同トイレも現実的な描写といえるでしょう。しかし、そんな困難な状況さえも笑いに変えてしまう二人の関係性に、視聴者は温かい気持ちになったのです。
「屋根に穴あいてるのに気づかないなんてやっぱり嵩だわ~」という投稿も見られ、嵩の少し抜けたキャラクターが愛される理由がよく分かります。
朝田家総出でサプライズパーティー!くらばあの演技力に注目
新婚生活が軌道に乗り始めた頃、羽田子からはがきが届きます。朝田家一同が東京見物にやってくるという知らせでした。当初はくらばあと羽田子だけかと思われましたが、なんとメイコと蘭子も一緒にやってきます。
世良からは引っ越し祝いとして布団をプレゼントされ、「当分事務所で電話番をしてもらうことになった」と告げられるのぶ。この時の世良の「30秒だけ時間をあげます…29・28・27・・・」というカウントダウンは、視聴者にとっても印象的なシーンとなりました。
「金田一みたい」と話題になった暗い演出の真相
そして、ついに朝田家一同が新居を訪れるシーン。ドアを開けると、羽田子、蘭子、メイコ、くらばあが怖い顔で出迎えるという、まさかの展開が待っていました。
「突然金田一が始まるかと思うようなジメッと暗い演出で笑った」
「サプライズ朝田家(特にくらばあ)が怖すぎて思わず変な声出たww」
このシーンに対するSNSの反応は、まさに制作側の狙い通りだったといえるでしょう。視聴者を一瞬ドキリとさせてから「結婚おめでとう」のサプライズを披露するという演出は、朝ドラらしい温かいユーモアに満ちていました。
特に注目を集めたのは、くらばあの演技力です。「銀幕のスターに憧れていただけあって演技上手い気がする」という投稿にもあるように、サプライズのための「怖い顔」の演技が非常に印象的でした。これまでも朝田家の中でひときわ個性的な存在だったくらばあですが、今回のシーンでその演技の幅を見せつけました。
「嵩君、のぶをもろうてくれてありがとう」
羽田子のこの言葉には、娘を嫁に出す母親の複雑な心境が込められています。のぶの幸せを心から願いながらも、家族から離れていく寂しさも感じている羽田子の気持ちが、短いセリフの中に凝縮されていました。
美村屋のあんぱん8個に込められた家族の愛
サプライズパーティーのクライマックスは、美村屋のあんぱんの登場でした。久しぶりに登場したこのあんぱんに、視聴者からは「久々の美村屋のあんぱん!」という喜びの声が上がりました。
「8個ってことは1人1個として、のぶと嵩が2個ずつって感じ?」
この投稿が示すように、あんぱんの個数にも家族の愛情が込められていることが分かります。朝田家の4人(くらばあ、羽田子、メイコ、蘭子)がそれぞれ1個ずつ、そして新郎新婦であるのぶと嵩が2個ずつという配分は、家族の細やかな気遣いを表しています。
このあんぱんは、単なる菓子パンではありません。物語のタイトルでもある「あんぱん」は、家族の絆、温かい人間関係、そして希望の象徴として描かれてきました。戦後の厳しい時代にあっても、人々を結びつける力を持つあんぱんの再登場は、視聴者にとって特別な意味を持つシーンだったのです。
SNSで大反響!視聴者が感動したセリフと演出を徹底解析
第89話は、SNSでも大きな反響を呼びました。特に話題となったのは、のぶと嵩の日常的なやり取りです。
「賜物」ピアノアレンジが引き出した涙の理由
仕事から帰ってきた嵩が「ただいま」と言い、のぶが「おかえり」と返すシーン。この何気ない日常の一コマに、多くの視聴者が感動しました。
「『ただいま』『おかえり』でときめいちゃう崇かわいすぎた」
「嵩がただいまと言って、のぶがおかえりと言うのが夢のようだと喜ぶ嵩」
嵩にとって、家に帰って「おかえり」と言ってくれる人がいるということは、まさに夢のような幸せだったのでしょう。戦争で多くのものを失い、長い間一人で生きてきた嵩にとって、温かい家庭を築けることの喜びは計り知れません。
この場面で流れたBGMは、RADWIMPSが手がけた主題歌「賜物」のピアノアレンジでした。「プロポーズシーンの『賜物』、ピアノアレンジずるいめっちゃ泣いた」という投稿にもあるように、このピアノアレンジが視聴者の感情を大きく揺さぶりました。
元々「賜物」は、のぶと嵩のプロポーズシーンでも使われた楽曲です。その同じメロディーが、今度は新婚生活の始まりを彩ることで、二人の関係性の発展と深まりを音楽的に表現していました。視聴者がこのシーンに特別な感動を覚えたのは、楽曲が持つ物語性と相まって、二人の愛情の成長を実感できたからでしょう。
SNSでも「あんぱんの主題歌のピアノバージョンはいつから使われているの?」という質問が投稿されており、多くの視聴者がこの演出に注目していることが分かります。
八木さんとあきらとの別れシーンに込められた意味
一方で、引っ越しに伴う別れのシーンも深い印象を残しました。特に八木さんとあきらとの関係性は、多くの視聴者の心に響きました。
八木さんが「家族はいるんですか?」という嵩の質問に対して「いたよ」と過去形で答えるシーンは、戦争の傷跡を静かに物語っています。
「家族に対する強い後悔を抱えていると思われるも、それを内に秘めながら、のぶや嵩や子供たちの傘になってくれる八木の存在の大きさ」
という投稿にもあるように、八木さんのキャラクターの深さが改めて浮き彫りになりました。
あきらとの別れでは、文字を教わったことへの感謝の気持ちが込められていました。戦後の混乱期において、教育を受ける機会を失った子供たちは少なくありませんでした。のぶがあきらに文字を教えていたという設定は、そうした時代背景を踏まえたものです。
「アキラより少し長く生きてきた人々が、自らの経験を通して得た人生の教訓を優しく諭す姿が実に良かったです」
という投稿は、このドラマが単なる恋愛物語ではなく、戦後復興期を生きた人々の人生を丁寧に描いた作品であることを示しています。
SNSでは
「ところで健ちゃんはもう出ないのかな?メイコちゃんが歌手デビューした時の所属事務所スタッフだったりして。妄想です」
といった今後の展開への期待も見られ、視聴者が登場人物たちの今後を真剣に考えていることが分かります。
今後の展開を考察!アキラくんや漫画への伏線は?
第89話では、今後の物語展開につながる重要な伏線もいくつか描かれました。
手塚治虫作品への嵩の反応が示唆する未来
特に注目すべきは、嵩が会社で手島おさむ氏の漫画を読むシーンです。この「手島おさむ」は、明らかに手塚治虫をモデルにしたキャラクターです。
「手嶌先生の『新宝島』を読んで言葉を失う嵩くんのシーン良かった。戦前の漫画で育った人たちは、手塚漫画はそれこそビートルズの衝撃くらいだっただろうな」
この投稿が的確に指摘しているように、戦前の紙芝居的な漫画に慣れ親しんできた嵩にとって、手塚治虫の革新的な漫画表現は大きな衝撃だったはずです。読み終えた後の嵩の「感服そうな表情」は、新しい漫画表現に触れた驚きと感動を表しています。
このシーンは、嵩がこれから漫画家として歩んでいく道筋を示唆する重要な場面といえるでしょう。八木さんから「漫画を書かないのか?」と聞かれていた嵩ですが、手塚作品に触れたことで、自分の進むべき道を見つけるきっかけを得たのかもしれません。
実際の歴史を振り返ると、手塚治虫の「新宝島」は1947年に発表され、戦後漫画界に革命をもたらした作品です。従来の4コマ漫画や紙芝居的な表現から、映画的な手法を取り入れた新しい漫画表現を確立しました。嵩がこの作品に感動したということは、彼もまた新時代の漫画家として成長していく可能性を示しています。
世良の30秒カウントダウンが暗示するもの
もう一つ印象的だったのは、世良の「30秒カウントダウン」です。
「世良の30秒カウントダウンを『数えてる』と言う嵩が可愛いくてやられました」
「29、28、27……今度いつ聞けるかなぁー、世良さんのカウントダウン(笑)」
この世良のカウントダウンは、これまでも物語の要所要所で登場してきました。表面的にはコミカルな演出ですが、実は世良という人物の性格と、のぶとの関係性を象徴する重要な要素です。
世良の口調は穏やかですが、指示は容赦なく厳しいものです。これは、のぶを一人前の仕事人として認めているからこその態度といえるでしょう。30秒という短時間での判断を求めることで、のぶの成長を促しているのです。
「世良の口調や物腰は穏やかですが、のぶへの指示は優しさを含みながらも容赦なく厳しいです。薪鉄子はもちろん、あれだけ有能な世良ものぶのことを一人前として認めている証拠だと思います」
この投稿が指摘するように、世良のカウントダウンは単なるコミカルな演出ではなく、のぶの成長と自立を支援する愛情の表れなのです。
今後も世良のカウントダウンは、のぶが重要な決断を迫られる場面で登場する可能性が高いでしょう。それは同時に、のぶがさらに成長していく証でもあります。
まとめ
第89話「ふたりしてあるく今がしあわせ」の見どころと伏線を以下にまとめます:
- 新婚生活の微笑ましさ:「ただいま」「おかえり」のやり取りと「柳井のぶ」の表札が象徴する新たなスタート
- 朝田家のサプライズ演出:「金田一みたい」な暗い演出から始まる温かい家族愛の表現
- 美村屋のあんぱん再登場:8個のあんぱんに込められた家族の絆と物語のテーマ性
- 手塚治虫作品への反応:嵩の漫画家としての将来を示唆する重要な伏線
- 世良のカウントダウン:のぶの成長を支援する愛情深い指導方法の継続
- 戦後復興期の生活描写:屋根に穴の開いた共同トイレなど、当時のリアルな住宅事情の再現