
朝ドラ「あんぱん」第18週第90話(8月1日放送)は、のぶと嵩の初キスシーンとくら婆の別れの予感で視聴者の涙腺を直撃しました。SNSでは「宇宙一かわゆい」「悶絶」といった反響が続出し、トレンドワードには「千代子さん」も登場。家族の温かさと恋人同士の純粋な愛情が描かれた感動回を、セリフと演出の意図とともに詳しく解説します。
朝ドラ『あんぱん』第18週第90話 あらすじ
朝田家と柳井家の女性陣が集まり、のぶと嵩の結婚を祝う賑やかなお祝い会が開かれます。くら婆、羽田子、登美子、千代子、メイコ、蘭子が一堂に会し、それぞれの人生と愛について語り合います。千代子さんは「寛さんにウンと惚れちょりました」と告白し、蘭子は「豪ちゃんに一生分の恋をした」と心境を明かします。
お祝い会の後、嵩は一人外に出て夜空を見上げます。そこにのぶがやってき、「うち、嵩とおるだけで、でも、今が一番幸せやったら、嫌やな」と不安を口にします。嵩は「僕がもっと幸せにする」と答えますが、のぶは「幸せって誰かにしてもらうもんでなくて、2人でなるもんでないやろうか」と返します。二人は「2人で探していこう、何がおきても、ひっかえらんものを」と約束を交わし、初めてキスを交わします。
翌朝、朝田家が帰郷する中、くら婆は最後に振り向いて「ありがとう」と言い残し、釜爺の元へ旅立ちます。「ほいたらね」という別れの言葉が、視聴者の心に深く刻まれました。
のぶ&嵩の初キスシーンにSNS悶絶!「宇宙一かわゆい」と話題
朝ドラ「あんぱん」第90話で最も話題となったのは、間違いなくのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の初キスシーンです。90話にしてようやく訪れた二人のロマンティックな進展に、SNSでは「悶絶」「胸キュン」「宇宙一かわゆい」といった反響が続出しました。
「二人で幸せになる」約束が生んだ感動のキスシーン
お祝い会の後、一人外に出た嵩を追いかけてきたのぶ。夜空を見上げながら、のぶは不安な気持ちを素直に口にします。
「うち、嵩とおるだけで、でも、今が一番幸せやったら、嫌やな。」
この言葉には、今の幸せが永続しないのではないかという不安が込められています。結婚という人生の大きな節目を前に、のぶの繊細な心境が表現された名セリフです。
これに対して嵩は「僕がもっと幸せにする」と答えますが、のぶの返答がより深い愛情を示します。
「幸せって誰かにしてもらうもんでなくて、2人でなるもんでないやろうか」
受け身ではなく、二人で築き上げていく幸せを望むのぶの成熟した愛情観に、多くの視聴者が感動しました。SNSでは「のぶちゃんの優しさと強さが表れたセリフ」「二人で幸せになるという考え方が素敵」といった反応が見られました。
そして二人が交わした約束の言葉
「二人で探していこう、何がおきても、ひっかえらんものを」
「そうだね、2人ならきっと見つかる」
この会話の後に自然に生まれたキスシーンは、純粋で不器用な二人らしい初々しさに満ちていました。
御不浄という設定に賛否両論!それでも胸キュンが止まらない理由
一方で、キスシーンの舞台となった場所について話題となりました。二人がいるのは「御不浄(トイレ)の天井に穴が空いている」近くで、SNSでは「御不浄でキス!?」という驚きの声が上がりました。
実際に批判的な意見もありました。
「ええー、御不浄で… いくらなんでもせっかくのキスシーンが可哀想すぎる 水洗じゃないんだよ あんな風に座ってられること自体ありえない過酷な場所ぞ どういうセンス…」
しかし、多くの視聴者はこの設定を含めて二人の純粋さを評価しています。昭和初期という時代背景を考えれば、決して豪華ではない住環境の中でも、二人の愛は美しく輝いているという演出意図が読み取れます。
「不器用で純粋なキスシーンに涙」「魔が入るかとハラハラしちゃった」といった声からも、場所よりも二人の気持ちの純粋さに焦点を当てた視聴者が多いことがわかります。
今田美桜×北村匠海の演技ケミストリーが話題
キスシーンで特に注目されたのは、キス後の二人の照れた表情です。はにかむ様子や、のぶが嵩の方にもたれかかる自然な仕草に、視聴者は「宇宙一かわゆい」と反応しました。
今田美桜さんと北村匠海さんの演技力が光った場面で、「嵩とのぶのキスの後の照れてる感じが、キュンってなった」「照れる2人にもキュン」といった声が多数寄せられました。
90話にして初めて見せた二人の恋人らしい一面に、長く二人を見守ってきた視聴者の感動もひとしおだったようです。
千代子さんの恋の告白が話題!「ウンと惚れちょりました」の破壊力
今回の放送でトレンドワードにもなった「千代子さん」。その理由は、お祝い会での千代子さんの衝撃的な告白にありました。
支える妻ではなく「惚れた女」としての千代子
羽田子が「寛先生も千代子さんの支えがあったからではなく」と話を向けると、千代子さんは予想外の答えを返します。
「寛さんにウンと惚れていた」
千代子さんの言葉の強さが伝わってきます。夫を「支える」という従来の妻像ではなく、一人の女性として「惚れていた」と堂々と言い切る千代子さんの姿に、多くの視聴者が驚きと感動を覚えました。
この告白は、昭和の女性の恋愛観を現代的に表現した印象的なシーンとなりました。SNSでは「千代子さんのカミングアウトの破壊力がハンパない」「支えるじゃなくて惚れてたって表現が素敵」といった反応が見られました。
メイコの「イヤ〜だ!」リアクションも含めて話題に
千代子さんの告白を受けて、メイコが見せた「イヤ〜だ!」というリアクションも話題となりました。このやり取りが、お祝い会の和やかで女性らしい雰囲気を演出し、視聴者に「ほっこり」とした気持ちを与えました。
年配の女性たちが恋バナで盛り上がる様子は、現代でも変わらない女性同士の絆を感じさせる微笑ましいシーンでした。
蘭子の「一生分の恋」に視聴者涙腺崩壊!豪ちゃんへの想いとは
お祝い会では、蘭子の豪ちゃんへの想いを語るシーンも大きな感動を呼びました。
登美子が涙した蘭子の純粋な愛情表現
メイコが「蘭子お姉さんちゃんはどうだった?」と尋ねると、蘭子は静かに答えます。
「豪ちゃんに一生分の恋をしたと言う」
この言葉を聞いた登美子が思わず泣き出し、蘭子に抱き着くシーンは、視聴者の涙腺を直撃しました。登美子自身も「一生分愛したのはあなたのお父さんだけよ」と語り、母娘の愛情の深さが表現されました。
「一生分の恋」という表現は、豪ちゃんとの関係が特別なものだったことを示しています。恋愛結婚が珍しかった時代に、蘭子が体験した純粋な恋心の美しさが描かれています。
「愛」でも「恋」でもない特別な感情への共感
このシーンに対して、SNSでは深い共感の声が上がりました。
「『うちは豪ちゃんに一生分の恋をした。それがうちの心の支えやき』蘭子さんの気持ち少しわかる気がする でも私は『愛』とか『恋』とも違う感じもする」
この投稿のように、蘭子の感情を「愛」や「恋」とは違う特別なものとして受け取る視聴者も多く、それぞれの恋愛体験と重ね合わせて感動していることがうかがえます。
亡くなった人への想いを「一生分の恋」と表現する蘭子の言葉に、多くの人が人生の深い愛について考えさせられたようです。
くら婆の「ほいたらね」に別れの予感…15秒で全てを奪った演出力
今回の放送で多くの視聴者が涙したのが、くら婆の最後のシーンでした。
「長生きしてね」の願いに込められた深い愛情
お祝い会で、くら婆は周りの人たちに向かって心からの願いを口にします。
「長生きしてね」
「のぶより長生きしてね」
「生きてさえ、いれば貧乏でもええ」
これらの言葉は、多くの別れを経験してきたくら婆だからこその重みがあります。釜爺を失った悲しみを知るくら婆が、残された人たちに向ける愛情の深さが表現されています。
SNSでは
「愛する人に、置いて逝かれる悲しみからの、『長生きしてね〜…』だからね……くらばあ。その場に4人の女性が居るし、代弁。」
という投稿があり、くら婆の言葉が持つ普遍的な願いへの共感が示されています。
釜爺の元へ旅立つ予感に視聴者涙
翌朝、朝田家が帰ろうとする際、くら婆は最後に振り向いて「ありがとう」と言い残します。そしてナレーションには「くら婆は釜爺の元へ旅立ちました。ほいたらね。」と記されています。
この「ほいたらね」という土佐弁での別れの挨拶が、くら婆の最後の言葉として視聴者の心に深く刻まれました。
「くらばあが東京来た時点で予感はあったよ🥲くらばあも『ほいたらね』て優しい言葉をありがとう😭」
「くらばあ…かまじいのところに行っちゃったのか…😭」
多くの視聴者がくら婆の別れを予感し、涙したことがSNSの投稿からもうかがえます。
特に印象的だったのは、
「今日はくら婆の最後の輝きという感じが強かったです。たしかに、嵩とのぶのシーンは時間の半分くらいは使ってましたけど、くらのラストシーン15秒程度で、すべてを持って行った感じがします。」
という投稿です。
わずか15秒のシーンで、物語全体の感動を象徴するくら婆の存在感の大きさが表現されていました。
結婚祝いの温かい家族愛に視聴者ほっこり!朝田家上京の意味
今回の放送では、のぶと嵩の結婚を祝うために朝田家の女性陣が上京してきました。この設定が、物語に温かい家族愛を添えています。
女性陣に囲まれた嵩の可愛らしさが話題
お祝い会では、くら婆、羽田子、登美子、千代子、メイコ、蘭子といった女性陣の中に、嵩が一人混じって座っています。この光景がSNSで「女子の中に男子ひとりの嵩可愛い」「女子の中にいても違和感ない嵩くん」と話題になりました。
普段は寡黙で控えめな嵩が、女性たちの恋バナを聞きながらも自然に溶け込んでいる様子に、視聴者は微笑ましさを感じています。これは、嵩の優しい人柄と、家族として受け入れられている安心感を表現した演出と言えるでしょう。
慰霊の写真に見守られた温かい祝いの場
お祝い会の会場には、次郎さん、寛、千尋、釜爺の慰霊の写真が並べられています。この設定により、亡くなった人たちにも見守られながらの結婚祝いという、特別な意味を持つ場となりました。
SNSでは
「朝田家が揃って上京してきてのぶの家はとても賑やかに みんなが結婚祝いをしてくれて2人は二人で幸せになることを誓う そうよねやっと繋がったんだから仲良くやってね」
という投稿があり、家族愛の温かさに視聴者がほっこりしていることがうかがえます。
90話の演出意図を考察!御不浄キスの設定に込められた想い
今回の放送で賛否両論となった御不浄でのキスシーンですが、この設定には深い演出意図が込められていると考えられます。
時代背景を反映したリアルな生活感
昭和初期という時代設定を考えると、現代のような水洗トイレは一般的ではありませんでした。むしろ、「トイレの天井に穴が空いている」という描写は、当時の庶民の住環境をリアルに表現したものと言えるでしょう。
やなせたかし夫妻をモデルにした物語として、決して裕福ではない生活の中でも美しく輝く愛を描くことで、物質的な豊かさではない真の幸せを表現していると考えられます。
純粋な愛を際立たせる対比的演出
また,非ロマンティックな場所での美しいキスシーンは,二人の愛の純粋さを際立たせる対比的演出とも解釈できます。どんな場所でも、どんな状況でも、二人の愛は変わらず美しいというメッセージが込められているのではないでしょうか。
「不器用で純粋なキスシーンに涙」という視聴者の反応からも、場所よりも二人の気持ちの美しさに焦点を当てた演出が成功していることがうかがえます。
まとめ
第90話の見どころ・伏線まとめ
- のぶと嵩の初キスシーン – 90話にしてようやく訪れた恋人らしい進展に視聴者悶絶
- 千代子さんの恋愛観 – 「支える妻」ではなく「惚れた女」としての告白がトレンド入り
- 蘭子の「一生分の恋」 – 豪ちゃんへの純粋な想いが視聴者の涙腺を直撃
- くら婆の別れの予感 – 「ほいたらね」の挨拶に込められた深い愛情と別れの暗示
- 家族愛の温かさ – 朝田家上京による賑やかな結婚祝いで家族の絆を再確認
- 時代背景のリアル感 – 御不浄キスの設定で昭和初期の生活感を表現し純粋な愛を際立たせる演出