【朝ドラ『あんぱん』第23週第115話 感想・考察・ネタバレ】21年ぶりヤムおんちゃん再登場!「心のトゲを抜きたい」嵩の決意に涙腺崩壊

【朝ドラ『あんぱん』第23週第115話 感想・考察・ネタバレ】21年ぶりヤムおんちゃん再登場!「心のトゲを抜きたい」嵩の決意に涙腺崩壊

9月5日放送の連続テレビ小説『あんぱん』第23週第115話「ぼくらは無力だけれど」では、長らく行方不明だったヤムおんちゃん(阿部サダヲ)が突然柳井家を訪れ、視聴者を驚かせました。一方、嵩(北村匠海)は憧れの漫画家・手嶌治虫の仕事場を訪問し、映画のキャラクター制作を依頼されるという夢のような出来事が。

朝ドラあんぱん相関図①

朝ドラあんぱん相関図②

朝ドラあんぱん相関図③第14週~
引用元:NHK

目次

朝ドラ『あんぱん』第23週第115話 あらすじ

そして8月15日の終戦記念日。黙祷を捧げる中で、嵩は戦争で心に傷を負った人々の「心のトゲを抜いてあげたい」という強い想いを抱きます。千尋を失った悲しみ、戦争の傷跡、そして人々を喜ばせたいという純粋な気持ち—。ついにあんぱんまん誕生への道筋が見えてきた感動的な回となりました。

ヤムおんちゃんの過去の告白、手嶌治虫との出会い、そして嵩とのぶの新たな決意。残り15話に向けて物語は大きく動き出します。

21年ぶりの奇跡!ヤムおんちゃん突然の再登場に視聴者号泣

第115話の最大のサプライズは、なんといってもヤムおんちゃん(阿部サダヲ)の突然の登場でした。八木さんの会社にあんぱんを届けに来たヤムおんちゃんを蘭子(河合優実)が柳井家に連れてきたとき、のぶ(今田美桜)や羽田子の驚きの表情は視聴者の気持ちをそのまま表していました。

「みんな老けたな」軽口の裏に隠された深い傷

再会を喜ぶ一同に対し、ヤムおんちゃんは相変わらずの軽口で

「しかしあれだな、お前ら全員老けたな」

と言い放ちます。羽田子から

「鏡見ます?」

と切り返されるこのやりとりは、久しぶりの再会を和ませる一方で、21年という長い時間の重みを感じさせる演出でした。

特に印象的だったのは、嵩との結婚を知らなかったヤムおんちゃんが見せた純粋な喜びです。

「よかったなあ」

という言葉には、長年離れていた家族のような存在への愛情が込められていました。

根なし草として生きてきた理由とは

そして夜、のぶに語られたヤムおんちゃんの過去。パンの修行でカナダに行き、戦争に巻き込まれ、命からがら日本に帰ってきた体験。

「国だの戦争だの、そんなもんに二度と振り回されるもんか」

という言葉は、戦争の理不尽さへの怒りと、その後の人生への影響を如実に表していました。

「それからはずっと根なし草さ」

というセリフは、ヤムおんちゃんが家族のように慕っていた柳井家からも距離を置かざるを得なかった理由を説明しています。戦争が個人の人生に与えた深い傷跡を、阿部サダヲさんの名演技が見事に表現していました。

天才と天才の邂逅!手嶌治虫が嵩に託した想い

一方、嵩(北村匠海)は念願だった手嶌治虫の仕事場を訪問します。この場面は、将来のあんぱんまん創造につながる重要なターニングポイントとして描かれました。

男女禁制の聖域で語られた風来坊のキャラクター

手嶌治虫の仕事場は「男女禁制」の聖域として紹介されます。

「漫画家にとって仕事場は聖域ですから、今まで誰も入れたことがなかった」

という説明は、嵩の才能と人柄を手嶌が認めている証拠でもありました。

そこで語られた映画のキャラクター制作依頼。特に「風来坊」というキャラクター設定について

「一つの場所にいられない事情があって、砂漠を転々としている」

という描写は、まさにヤムおんちゃんの境遇と重なります。この偶然とも必然ともいえる符合は、物語の構成の巧妙さを感じさせる演出でした。

「あなたの描く女性は温かい」的確な褒め言葉の意味

手嶌治虫が嵩の絵について語った

「あなたの書く女性は温かくて、目が好奇心に輝いている。あれ、奥さんでしょ」

という観察は、嵩の人柄と愛情の深さを表しています。さらに

「たまにプライドが高くて、強情そうな女性の絵もある。」

「それは多分、僕の母です」

という嵩の答えからは、身近な人への愛情がそのまま作品に反映されていることがわかります。

この場面は、後のあんぱんまん創作において「愛」が根底にあることを示唆する重要な伏線となっています。

終戦記念日に誓った決意「心のトゲを抜いてあげたい」

物語のクライマックスは8月15日の終戦記念日の場面です。テレビから流れる黙祷の呼びかけに合わせ、嵩、のぶ、羽田子が静かに頭を下げる姿は厳粛で印象的でした。

黙祷の中で思い出す千尋への想い

黙祷の最中、嵩の脳裏には千尋の姿がよぎります。戦争で失った弟への想いは、嵩の創作活動の原動力となっています。この場面で千尋の回想が挿入されることで、嵩の決意の根源が改めて明確になりました。

戦争の傷を癒すために僕らにできること

そして嵩が語った重要なセリフ

「僕らは無力だ、でも、何かをしなくてはいられない。千尋のために、千尋を失った母さんのために」。

この言葉には、戦争の悲劇を二度と繰り返してはいけないという強い意志が込められています。

続けて語られた

「みんな戦争で心に傷を負ってる。ヤムさんも、みんなの心のトゲを僕は抜いてあげたい」

という決意は、まさにあんぱんまんの根本理念につながるものです。困っている人を助け、みんなを喜ばせたいという純粋な想いが、後の名キャラクター誕生の礎となることを予感させます。

あんぱんまん誕生前夜!視聴者が見逃せない伏線と考察

第115話は、まさに「あんぱんまん誕生前夜」とも言える重要な回でした。様々な要素が絡み合い、来週の「アンパンマン誕生」への期待を高める演出が随所に散りばめられていました。

未完成のおじさんあんぱんまんの絵が示すもの

エピソードの最後、嵩が取り出した未完成の「おじさんあんぱんまん」の絵。この絵がなぜ今まで色づけされていなかったのか、そして今このタイミングで再び手に取られた意味は重要です。

のぶもその絵を見つめる表情からは、二人の想いが一つになろうとしていることが伝わってきます。この未完成の絵が、完成されたあんぱんまんへと発展していく過程は、来週以降の最大の見どころとなりそうです。

次週予告で明かされる「アンパンマン誕生」への期待

予告編では「あんぱんまん誕生」の文字と共に、ついにあの有名なキャラクターが生まれる瞬間が描かれることが示唆されました。戸田恵子さんの声での「アンパンマン」、そして東海林(津田健次郎)さんの再登場も予告されており、視聴者の期待は最高潮に達しています。

これまで積み重ねられてきた嵩とのぶの想い、戦争の傷を癒したいという願い、そして人々を喜ばせたいという純粋な気持ち。これらすべてが結実する瞬間が、ついに訪れようとしています。

まとめ

第115話「ぼくらは無力だけれど」の見どころ・伏線:

  • ヤムおんちゃん21年ぶりの再登場 – 戦争の傷跡と根なし草として生きてきた理由が明かされる
  • 手嶌治虫との運命的出会い – 風来坊キャラクターの設定がヤムおんちゃんの境遇と符合
  • 終戦記念日の黙祷シーン – 千尋への想いと戦争への決意が込められた重要場面
  • 「心のトゲを抜きたい」という決意 – あんぱんまんの根本理念につながる嵩の想い
  • 未完成のおじさんあんぱんまんの絵 – ついに完成への道筋が見えてきた象徴的アイテム
  • 次週「アンパンマン誕生」への布石 – 津田健次郎さんの声と少林寺さん登場で期待最高潮

戦争の傷を癒し、人々を喜ばせたいという想いが結実する「アンパンマン誕生」まで、いよいよ秒読み段階に入りました。残り15話で描かれる感動のクライマックスに、ますます目が離せません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次