NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第4週第17話が2025年10月21日に放送され、ついにヒロイン・トキ(髙石あかり)が東京に到着しました。出奔した夫・銀二郎(寛一郎)を追って9日間かけて辿り着いた下宿で、トキは松江随一の秀才・錦織友一(吉沢亮)と運命的な出会いを果たします。疲労困憊のトキの足の傷を見た錦織が見せた一瞬の優しさに、SNSでは「ツンデレ最高」「この数秒に吉沢亮の演技の醍醐味が詰まってた」と絶賛の声が殺到。一方、松江では司之介(岡部たかし)の冷徹な態度が「毒親すぎる」と波紋を呼んでいます。重い家族の闇と爽やかな東京編のコントラストが印象的な回となりました。
ばけばけ第4週第17話のあらすじ
明治19年、出奔した銀二郎を追ってトキが東京へ到着。1週間以上かけた過酷な旅で足には傷ができ、ヘトヘトになりながらも銀二郎の下宿先を探し当てます。しかし部屋にいたのは試験勉強中の秀才・錦織友一でした。「うるさい」と追い返そうとする錦織ですが、トキの足の草履擦れを見て表情を変え、部屋に招き入れて薬を渡します。疲れ果てたトキはそのまま爆睡。夕方目覚めると、松江出身の帝大生・根岸(北野秀気)と若宮(田中亨)が温かく迎えてくれました。一方、松江では司之介とフミ(池脇千鶴)がトキの帰りを待ちながら不安を募らせていました。夜、下宿で4人が水で乾杯する中、人力車夫として働く銀二郎の姿が映し出され、物語は新たな展開へと動き出します。
9日間の過酷な旅路の果てに…トキがついに東京到着!
蒸気船と徒歩で節約しながらの長旅
第17話の冒頭、ナレーションで語られたのは
「1週間、2日蒸気船川船汽船を乗り継いで、ようやく東京にたどりついた」
というトキの過酷な旅路です。明治19年、松江から東京まで9日間。現代では考えられない長い道のりを、トキは節約のためになるべく歩いて移動していました。
画面に映し出されたトキの姿は、疲労困憊そのもの。足を引きずるようにヘトヘトで歩く様子からは、この旅がどれほど過酷だったかが痛いほど伝わってきます。そして足元を見ると、草履擦れによる傷が生々しく残っていました。
「でも、もうすぐ愛する銀次郎さんに会えるのね。頑張ったわね」
というナレーションには、トキの一途な想いが込められています。夫を追いかけて単身東京へ向かう若い女性。その決意の強さと同時に、身体的な限界が迫っていることが、足の傷という視覚的な演出で効果的に表現されていました。
SNSでは「9日かけて東京着いたトキ、ボロボロの足を見た秀才の優しさに涙」という投稿に多くの共感が寄せられました。明治時代の旅の過酷さをリアルに描くことで、トキの愛の深さがより際立つ演出となっています。
「小豆洗いみたいな顔」銀二郎の居場所を必死に探すトキ
ようやく東京に着いたトキは、道行く人に銀二郎の居場所を尋ねます。
「この辺で、松野銀次郎の住まいを探してるんですが、背はこげな高さで、小豆洗いみたいな顔をしちゃって、近頃、島根の松江から引っ越してきたんですが」
この「小豆洗いみたいな顔」という表現に、視聴者からは思わず笑いが漏れたのではないでしょうか。妖怪の名前を出すあたり、さすが「ばけばけ」です。必死に銀二郎の特徴を説明しようとするトキの健気さと、その独特な表現のギャップが微笑ましいシーンでした。
幸運にも、聞き込みをした相手が
「おいで。うちの2階に住んどるけん」
と教えてくれ、トキはついに銀二郎が住んでいるであろう下宿先に辿り着きます。
階段を上り、銀二郎がいるであろう部屋の前で、トキは一瞬躊躇します。扉を開けるべきか、どう声をかけるべきか…。その迷いが伝わってくる演出でした。そして覗き穴から中を覗き見すると、そこには男性の後ろ姿が。
トキは当然、その人物を銀二郎だと思い込み、扉越しに話しかけ始めます。正座をして、丁寧に、しかし必死に。
「金次郎さんトキです。ご迷惑でしょうが、だとしても、銀二朗さんトキです。お気持ちは分かりますが、せめてお返事だけでもいただけるんでしょうか?」
一向に返事がないため、次第にトキの声は荒くなっていきます。この場面での髙石あかりさんの演技は、疲労と焦りと期待が入り混じった複雑な感情を見事に表現していました。9日間かけてようやく辿り着いた場所で、目の前に夫がいると信じているのに返事がない…その焦燥感が画面から溢れ出ていました。
吉沢亮演じる錦織との運命的な出会い!「うるさい」から始まる優しさ
試験勉強中の錦織を邪魔するトキ
しかし、扉を開けて出てきたのは銀二郎ではありませんでした。
「うるさい!誰だ君は!」
怒気を含んだ声とともに現れたのは、吉沢亮演じる松江随一の秀才・錦織友一。約6年半ぶりの朝ドラ出演となった吉沢さんの登場シーンは、まさに「うるさい」という一言から始まったのです。
この「うるさい」というセリフが、実は今回の大きな話題となりました。SNSでは「ばけばけ第17話、吉沢亮の『うるさい』が伏線だった!」という投稿が拡散。試験勉強中の錦織にとって、扉越しに延々と話しかけてくるトキは確かに「うるさい」存在だったわけです。
「銀次郎は仕事でいない。帰ってくれ!」
錦織は一方的に告げて扉を閉めようとしますが、トキはそこで引き下がりません。
「あっ、すみません。ここは銀次郎の住まいであっちゃいますか?仕事場はどこでいつ頃帰ってくるんでしょうか?」
必死に食らいつくトキ。錦織が何度「帰れ」と言っても、トキはひるみません。
「もう。あの、あの教えていただけたら帰りますけど」
「頼む、今取り込み中なんだ」
「すいません。でも私も帰るわけには」
このやり取りには、若干のコメディ要素も感じられました。真面目一辺倒の秀才と、必死すぎて空気が読めなくなっているトキ。二人の温度差が絶妙なテンポを生み出していました。
足の傷を見た瞬間の表情変化が「神演技」すぎる
そして、今回最も話題となったのがこのシーンです。
錦織が
「君は出雲の人間か銀二郎の妹か?」
と尋ねたとき、トキは答えます。
「いえ、銀二朗の妻です。あと、せめて仕事場だけでも教えてください」
妻だと知っても、錦織は冷たく突き放します。
「彼は人どこにいるかは知らん」
「今取り込み中だと言ったような」
しかし、ここで錦織の視線がふとトキの足元に落ちました。草履から覗く、傷だらけの足。その瞬間、錦織の表情が変わったのです。
セリフは一切ありません。ただ、視線が下に向かい、一瞬だけ足を見つめ、そして表情が柔らかくなる。この数秒間の演技に、SNSでは絶賛の嵐が巻き起こりました。
という投稿は、まさに多くの視聴者の気持ちを代弁していました。
錦織は黙って部屋の中に戻り、薬を持って戻ってきます。
「これ塗ったら出てってくれよ!」
言葉は相変わらず冷たいですが、その行動には優しさが溢れていました。この「ツンデレ」な態度に、視聴者は一気に心を掴まれたのです。「ヤダこんなの好きになっちゃうじゃん」という率直な感想がSNSに溢れたのも納得です。
錦織が、
「薬を塗ったか?」
と確認のために振り向くと、そこには意外な光景が広がっていました。
疲労困憊のトキが見せた「妖怪じみた」振る舞いに視聴者爆笑
爆睡→金縛り→いびき…予測不能な行動の連続
薬を塗るどころか、トキはすっかり爆睡していました。9日間の疲れが一気に出たのでしょう。他人の部屋で、初対面の男性の前で、しかも夫を探している最中だというのに、トキは完全に意識を失っていたのです。
そして次の瞬間、トキは突然驚いたように目を覚まします。
「かなしばりだ!」
という描写が入り、視聴者は思わず「え?」となりました。金縛り…?妖怪ドラマらしい展開ではありますが、この唐突さが逆に面白い。
しかも、その後またすぐに寝てしまうトキ。今度はいびきまでかき始めます。錦織は完全に困惑した表情です。
この一連の「爆睡→金縛り→再び爆睡→いびき」という流れに、視聴者からは「妖怪じみてる」「珍獣みたい」という声が相次ぎました。
SNSでは
という投稿が話題になりました。
確かに、普通のラブコメなら「美少女が下宿に転がり込む」というシチュエーションは王道中の王道です。しかし「ばけばけ」では、その前提が「夫を追いかけてきた妻」であり、ヒロインの行動が「疲れすぎて正常な判断ができない」という状態。この独特のバランス感覚が、このドラマの魅力なのでしょう。
帝大生たちの紳士的な対応が心温まる
夕方、風鈴の心地よい音とともに、トキは目を覚まします。西日が差し込む部屋で、トキはようやく正気を取り戻したようです。
「おはようさん、おはようございます」
起きたトキを迎えたのは、錦織以外にも二人の男性がいました。根岸(北野秀気)と若宮(田中亨)、銀二郎と一緒に暮らしている帝国大学の学生たちです。
「松野銀二朗の住まいで合っちゃいますか?」
「会っちゃいますよ。我々は銀さんと一緒に暮らしてるものです。」
「よかった」
二人はユニークな自己紹介をします。
「若宮です。若い宮と書きます。」
「根岸です。私も若い宮と書きます。」
「いや、書かん、書かん、根岸は根っこに岸だな」
このボケとツッコミのような掛け合いに、場の空気が和みます。
「われわれも松江から来てまして、今は帝大に通っております。」
「帝大?」
「帝国大学って聞いたことありません」」
帝国大学、つまり現在の東京大学です。トキが「聞いたことあります」と答えると、
「それはもう信じられんぐらいご優秀なんですよね。」
「そうです、そのとおり」
と若宮が自信たっぷりに答えます。この自己肯定感の高さが微笑ましいですね。
そして錦織について説明する二人。
「そちらは銀さんのお嫁さんと錦織さんから聞いておりましたが。昼間ここで勉強してた。あの人、松江で松江人同士寄り合って暮らしてまして、錦織さん、お嫁さんのいびきと寝言で勉強がはかどらんかったとぼやいてました」
なんと、錦織は昼間トキのいびきと寝言のせいで勉強ができなかったと愚痴をこぼしていたようです。「気にする」とトキが申し訳なさそうにすると、
「いやあ、それから松江から東京の旅はとにかく疲れる。」
「錦織さん、明日の試験で気が立っちょるだけなんで」
と根岸がフォローします。明日が試験だったからこそ、錦織は「取り込み中」だったわけです。そんな大事な時にトキが押しかけてきたと知り、トキは恐縮します。
「明日試験なんですか?あっ!そげな大事な」
しかし根岸は続けます。
「あの方は、松江の神童、通称大盤石ですから、盤石のつまり大盤石はそれだけ大磐石」
「大盤石」という通称があるほど、錦織は優秀だというのです。この説明の仕方も面白く、帝大生たちの人柄の良さが伝わってきます。
そして銀二郎について。
「あの、帝大の学生さんと銀次郎さんがどげんして、ご一緒に。」
「あれは先週、銀さん、帝大の門の前で野垂れ死にかけちゃってな。」
「話しかけてみたら、山陰の言葉だったんで、とりあえず来ますって連れてきて、そのまま」
銀二郎は帝大の門の前で倒れかけていたところを、根岸たちに助けられたようです。同じ山陰出身ということで、彼らは銀二郎を下宿に連れてきたのでした。
「銀さんにお嫁さんがいたとはな」
と驚く二人。彼らにとっても、銀二郎に妻がいたことは意外だったようです。
この帝大生たちの温かい対応に、視聴者からは「いい人み溢れてて好き」「紳士的で癒される」という声が寄せられました。松江の重苦しい空気とは対照的に、東京編は爽やかで人間味のある描写が続きます。
松江では司之介の冷徹な言葉に視聴者ドン引き「毒親すぎる」
「育ててもらった恩を忘れんだろう」に込められた自己中心性
一方、松江の松野家では、トキがいなくなったことで不穏な空気が流れていました。
フミ(池脇千鶴)とサワ(円井わん)が話をしています。司之介(岡部たかし)も同席しています。
サワは雨清水家の子供だということを知っているという事実を、司之介とフミに告げます。つまり、トキが血の繋がった子供ではないということを、サワも知っていたのです。
そしてフミが不安そうに言います。
「ひょっとしたら、ひょっとするわね」
「お母様もそう思われますか?」
「うん、思いたくないけど」
「僭越ながら、私もそう思います」
フミとサワは、トキがこのまま帰ってこないのではないかと感じているようです。二人とも、トキが血の繋がりのないことを知って家を出たのではないかと察しているのです。
しかし、司之介の反応は冷たいものでした。
「おときは、血のつながりがないことを知って出ていったのです。ですから、ここに帰ってくる義理はない。つまり、あの子はもう帰ってこないと」
フミがはっきりと告げると、司之介は反論します。
「いや、まさか銀次郎を連れ戻すために出ていったんじゃぞ」
しかしフミは静かに問いかけます。
「ならおサワちゃんだったらどう?」
もしサワだったらどうするのか、という問いです。司之介は答えに窮しますが、続けてこう言い放ちます。
「それは、だが、育ててもらった恩というものがあるじゃろう」
この「育ててもらった恩」という言葉に、SNSでは批判が殺到しました。
という投稿が象徴的でした。
確かに、司之介は自分の都合でトキを引き取り、学校にもろくに行かせず、家の手伝いをさせてきました。そして銀二郎に対しても、借金返済のために必死に働いているのに冷たい態度を取り続けてきたのです。それなのに「育ててもらった恩」を持ち出すのは、あまりにも自己中心的ではないか、という批判です。
フミとサワが語る「帰ってこないかも」の不安
サワは続けます。
「ありますが。ありますが、夫との縁もあり、それにおトキは、本当に銀次郎さんのことを好いちょりました。それは、銀次郎さんもしかりで」
トキには夫への愛情があり、その縁もある。そして銀二郎もトキを愛している。だからこそ、トキが松野家に戻ってくる保証はない、とフミは言いたいのでしょう。
司之介は勘右衛門に言います。
「父上、なして、鎧や刀を売ってしまったのですか?おトキを東京に。」
「何を今さら」
「いや。わしはおトキを信じる、あやつはそげな薄情娘ではない、おサワちゃんとは違うけん」
言葉が途切れ途切れになる司之介。彼もまた、トキを失うことへの不安を感じているのかもしれません。しかし、それを素直に表現することができず、「恩」という言葉で縛ろうとする。この姿勢が、視聴者には「毒親」として映ったのです。
SNSでは
という投稿が話題になりました。
この描写の巧みさは、脚本家・ふじきみつ彦さんの手腕によるものでしょう。
という指摘もありました。
司之介は完全な悪人として描かれているわけではありません。彼なりに家族を思い、トキを育ててきたという自負もあるでしょう。しかし、その「愛」や「信念」が、結果的に周囲を苦しめている。この構造を丁寧に描くことで、視聴者は単純な善悪では割り切れない家族の複雑さを感じ取っているのです。
また、「血の繋がりがあるからこその業も、血の繋がりがないからこその業も書くのが本当に上手い」という声もありました。実の父親である傳(堤真一)が、死の間際にトキに「お前は松野家の娘だ」と告げたことと、司之介の「育ててもらった恩」という言葉。どちらも親としての愛情の表現ですが、その質は全く異なります。この対比が、物語に深みを与えているのです。
銀二郎は人力車夫に…東京編が本格始動の予感
最後に映し出された銀二郎の姿
下宿では、夜になってトキと帝大生たちが和やかに過ごしていました。
「それでは、錦織先輩の明日の試験合格を記念し、その前途を記して、松野トキさんの初めての東京をお祝いして、乾杯!」
若宮が音頭を取り、4人で乾杯をします。
「水で申し訳ないが」
お酒ではなく水での乾杯ですが、その雰囲気は温かく、トキもすっかり馴染んでいる様子です。9日間の過酷な旅を経て、ようやく安心できる場所を見つけたトキ。彼女の表情には、疲労とともにほっとした安堵感が浮かんでいました。
松江の重苦しい空気とは打って変わって、東京の下宿は明るく爽やかです。同郷の学生たちの優しさに包まれ、トキは束の間の平穏を得たように見えました。
そして最後、画面は暗い夜道を映し出します。
人力車の仕事から帰ってくる銀二郎(寛一郎)の姿でした。
説明的なセリフは一切ありません。ナレーションもありません。ただ、銀二郎の姿が、静かに映し出されるだけです。
この演出について、SNSでは
という投稿がありました。
確かに、朝の忙しい時間帯に放送される朝ドラで、このような「余白」のある演出は珍しいかもしれません。しかし、だからこそ印象に残り、視聴者の想像力を掻き立てるのです。
銀二郎は今、どんな気持ちで人力車を引いているのでしょうか。松江を出て、東京で新しい生活を始めようとしている彼。しかし、その先に待っているのは、妻のトキです。二人はいつ、どのように再会するのか。
トキとの再会はいつ?今後の展開に期待高まる
第17話は、トキが東京に到着し、銀二郎の下宿で錦織たちと出会うという大きな転換点となりました。しかし、肝心の銀二郎とトキは、まだ再会していません。
銀二郎は人力車夫として働いています。帝大の門の前で倒れかけていたところを助けられたという経緯から考えると、彼は相当困窮していたのでしょう。武士の家に生まれ、剣の修業に明け暮れてきた銀二郎にとって、人力車夫という仕事はどのような意味を持つのでしょうか。
一方のトキは、疲労から一時的に休息を得ましたが、銀二郎を連れ戻すという目的はまだ果たされていません。しかし、帝大生たちの温かさに触れ、東京という新しい環境を経験したトキは、今後どのような選択をするのでしょうか。
SNSでは
という葛藤の声がありました。
オープニング映像では、トキとヘブンが仲睦まじく暮らしている様子が描かれています。つまり、最終的には二人は離れることになるのでしょう。しかし、そこに至るまでにどのような困難が待ち受けているのか、どのような選択を迫られるのか。それが今後の見どころとなります。
また、錦織の存在も気になるところです。吉沢亮の朝ドラ復帰ということで大きな話題になっていますが、彼がこの物語でどのような役割を果たすのか。単なる脇役ではなく、トキやヘブン、銀二郎の人生に何らかの影響を与える重要なキャラクターになる可能性もあります。
「銀二郎、逃げてー!!」というSNSの書き込みには、視聴者の銀二郎への共感が込められています。彼が松野家から逃げ出したのは、決して無責任な行動ではなく、自分の人生を取り戻すための必死の選択だったのです。その銀二郎を、トキは連れ戻すことができるのか。あるいは、トキ自身が何か新しい選択をするのか。
東京編が本格的に始まり、物語は新たな局面を迎えました。松江の重苦しい空気から解放され、爽やかな展開が期待される一方で、家族の闇というテーマは依然として物語の根底に流れています。このバランス感覚こそが「ばけばけ」の魅力であり、視聴者を引きつける力なのでしょう。
SNSで話題沸騰!視聴者の反応まとめ
第17話の放送後、SNSでは様々な反応が寄せられました。特に話題になったポイントをまとめてご紹介します。
吉沢亮の演技を絶賛する声
という投稿には多くの共感が集まりました。
約6年半ぶりの朝ドラ出演となった吉沢亮さんですが、その演技力は健在どころか、さらに磨きがかかっているという声も。特に、セリフではなく表情と視線だけで感情を伝える演技が「国宝級」と評されています。
東京編の爽やかさに癒される視聴者
という投稿に代表されるように、東京編の明るさが好評です。
帝大生たちの人柄の良さ、ユーモアのある会話、トキを温かく迎える姿勢など、松江の重苦しい雰囲気とは対照的な描写が、視聴者に安心感を与えています。
トキの「妖怪じみた」振る舞いが話題
という指摘は、このドラマの独特な魅力を的確に捉えています。
普通のラブコメなら甘酸っぱい展開になりそうなシチュエーションが、「ばけばけ」では全く異なる色を持つ。この独自性が、視聴者を惹きつけているのです。
松野家の毒親描写にゾッとする声
司之介の「育ててもらった恩を忘れんだろう」という発言には、多くの批判が寄せられました。
という投稿には、多くの共感が寄せられました。
実の父・傳の愛情と、養父・司之介の「恩」の押し付け。この対比が、視聴者の心に深く刺さっているようです。
脚本の巧みさを評価する声
という考察も話題になりました。
誰も完全な悪人ではない。しかし、その信念や愛情が、結果的に他者を傷つけている。この複雑な人間関係を描く脚本の巧みさが、「ばけばけ」の大きな魅力となっているのです。
血の繋がりと家族の業についての考察
という投稿も多くの支持を集めました。
血が繋がっているから生まれる業、繋がっていないから生まれる業。このテーマを丁寧に描くことで、「家族とは何か」という普遍的な問いを視聴者に投げかけています。
少数派の批判的な声
一方で、
という批判もありました。
確かに、トキが部屋に入るまでのやり取りは長く、朝の忙しい時間帯には少し冗長に感じられたかもしれません。しかし、この「じっくり見せる」演出こそが、このドラマの意図でもあります。視聴者がどう受け止めるかは分かれるところでしょう。
まとめ:爽やかさと闇のコントラストが見事な第17話
第4週第17話は、トキが東京に到着し、新たな展開の幕開けとなる重要な回でした。9日間の過酷な旅を経て辿り着いた東京で、トキは錦織をはじめとする帝大生たちの温かさに触れます。一方、松江では司之介の冷徹な言葉が、家族の闇の深さを改めて浮き彫りにしました。
今回の見どころと今後の注目ポイントをまとめます。
今回の見どころ
- 吉沢亮の「数秒の表情変化」が神演技:トキの足の傷を見た瞬間の錦織の表情変化は、セリフなしで全てを語る名シーン。約6年半ぶりの朝ドラ復帰となった吉沢亮の演技力が光りました。
- トキの「妖怪じみた」振る舞いがコミカル:爆睡→金縛り→いびきという予測不能な行動の連続は、ラブコメ的シチュエーションに独特の味わいを加えています。髙石あかりさんの演技の幅広さが際立ちました。
- 帝大生たちの紳士的な対応に癒される:根岸と若宮のユーモアある自己紹介、トキを温かく迎える姿勢など、東京編の爽やかさが松江の重苦しさとの好対比を生んでいます。
- 司之介の「育ててもらった恩」発言に視聴者ドン引き:トキに対する恩の押し付けは、毒親的な家族描写のリアルさを際立たせました。実父・傳の愛情との対比も印象的です。
- 銀二郎が人力車夫に…説明なしの演出が秀逸:最後のカットで映し出された銀二郎の後ろ姿。ナレーションなしで視聴者に想像させる演出が、じっくり見る価値を生んでいます。
- 血の繋がりと家族の業というテーマの深化:血が繋がっているから生まれる業、繋がっていないから生まれる業。複雑な家族関係を断罪せず描く脚本の巧みさが光ります。
今後の注目ポイント
次週以降、トキと銀二郎の再会がどのような形で訪れるのか、大きな注目点です。銀二郎は松江に戻るのか、それともトキが東京に残る選択をするのか。家制度の呪縛を超えて、二人が自分たちの人生を選び取ることができるのか。
また、錦織が物語にどう関わってくるのかも気になるところです。単なる脇役ではなく、トキや銀二郎の選択に影響を与える存在になる可能性もあります。吉沢亮ファンのみならず、多くの視聴者が今後の展開に期待を寄せています。
松江の松野家がどのような結末を迎えるのかも見逃せません。司之介とフミの関係、サワが秘密を知ったことによる影響など、家族の闇はまだまだ深まりそうです。
「ばけばけ」は、妖怪というモチーフを使いながら、実は人間の内面や家族の複雑さを描く深いドラマです。爽やかな東京編と重苦しい松江編のコントラストが、物語に独特のリズムを生み出しています。今後もこのバランス感覚を保ちながら、どのような展開を見せてくれるのか、目が離せません。
第17話は、新たな章の始まりとして、視聴者の期待を大いに膨らませる回となりました。次の展開にも、ぜひご注目ください。
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