【ばけばけ第5週第22話ネタバレ感想】ヘブン先生VSラストサムライ!朝から爆笑のドタバタ松江上陸劇

ついに登場したヘブン先生が松江を大騒動に巻き込みました!第22話では、アメリカから来た英語教師レフカダ・ヘブンの自由奔放な行動に、県知事も錦織も、そしてトキのおじじ様・勘右衛門も大慌て。三味線の音に誘われて遊郭に入り込んだり、ちょんまげ姿の勘右衛門を見て「サムライ!」と大興奮したり、予測不能な展開の連続に視聴者からは「朝から爆笑」「大盤石の錦織さんが困り果てている」と笑いの声が続出。さらに、ヘブンとトキが握手を交わす際の思わせぶりな描写にも注目が集まっています。今回は、セリフや演出から読み解くヘブン先生の魅力と、笑いの中に込められた切なさを徹底解説します。

目次

「ばけばけ」第5週第22話|あらすじと物語の流れ

アメリカから英語教師レフカダ・ヘブンが松江に上陸。大興奮の観衆の中、江藤県知事や錦織友一が出迎えるものの、ヘブンは初めて訪れた日本に興味津々で勝手に歩き出してしまう。三味線の音に惹かれて遊郭「天国」へ向かったヘブンは、自分の名前と遊郭の名前が同じことに大喜び。さらに、勘右衛門のちょんまげ姿を見て「サムライ!」と興奮し、勘右衛門は「ペリー!覚悟ぉ!」と木刀を振りかざす大騒動に。歓迎式典を無視して町を徘徊するヘブンに、錦織は県知事から叱責され汗だく。結局、ヘブンは生瀬勝久演じる宿の主人・国労の家に泊まることになり、錦織はさらに困り果てる展開に。

ヘブン先生、100万人の歓迎で松江上陸!記者の誇張報道が生んだ熱狂

「皆さん、神々の国、松江、来て、嬉しい」片言の日本語で観衆を魅了

いよいよ物語の重要人物、レフカダ・ヘブン先生が松江に上陸しました。船から降り立つヘブンを、江藤県知事や錦織友一が出迎える場面からスタートした第22話。記者が興奮気味に読み上げる記事には、こんな言葉が並びます。

「ヘブン先生は、100万を超える大群衆の歓迎に、喜びの涙を流していた」

この誇張された表現に、視聴者からは「100万人?明治時代の松江にそんな人口いないでしょ」とツッコミの声も上がりましたが、実はこれ、松江新報の梶谷記者による”盛りすぎ報道”なんです。実際には一部の人々が集まっただけなのに、記者が大げさにメモを取り、それがあたかも事実かのように伝えられる様子が丁寧に描かれていました。この演出について、SNSでは「梶谷記者のデマに近い誇張をなぞるように群衆が押し寄せるの、めちゃくちゃ面白かったし脚本が上手い」という声が多数。当時のメディアの影響力と、それに踊らされる民衆の様子が、現代にも通じるメディアリテラシーの問題として描かれていたのが印象的でした。

そして、錦織が集まった人々に向かって

「一言お願いします」

と促すと、ヘブンは片言の日本語でこう挨拶します。

「皆さん、神々の国、松江、来て、嬉しい」

カタコトながらも一生懸命日本語で話すヘブンの姿に、トキとサワは「ヘブン!ヘブン!」と歓声を上げ、その場は大盛り上がり。外国人が日本語を話すだけで感動する様子は、まるで現代のインバウンド観光客を見るような反応です。この”明治風現代劇”とも言える演出について、視聴者からは「ヘブンさんの反応もほぼほぼ現代のインバウンド描写で、ここまで徹底してるならやはり明治風の現代劇をあえてやってるんだろうな」という考察も寄せられていました。

トキとヘブンの握手シーンに隠された”不思議な縁”の予感

上陸の興奮が最高潮に達すると、民衆が一斉にヘブンに握手を求めて押し寄せます。その波に飲み込まれたトキとサワは、気づけばヘブンの目の前まで来ていました。そして、トキはヘブンと握手を交わすのですが、このとき彼女の表情が少し変わるんです。手を握りながら、何かを感じ取ったような表情を見せるトキ。ヘブンが民衆から遠ざけられた後も、トキは自分の手をじっと見つめます。

この何気ないシーンに、視聴者は敏感に反応しました。「OP前あの握手『ん…気のせい…』今作思わせぶりなことしてそのままにはしないので、おトキヘブンの2人の不思議な縁の細やかな描写に期待高まる」というSNSの声が示すように、この握手が二人の運命的な出会いを示唆していることは明らか。のちにトキの夫となるヘブンとの”最初の接触”を、あえて大騒動の中のさりげない瞬間として描いたこの演出は、視聴者の期待を大きく膨らませる効果がありました。

トキが感じた”何か”とは一体何なのか。それは彼女の未来予知的な力なのか、それとも単純に運命の相手を直感したのか。今後の展開を見守る上で、このシーンは重要な伏線になりそうです。


三味線の音に誘われて天国遊郭へ!ヘブン先生の自由奔放な行動に錦織困惑

「ここ、名前、天国遊郭」まさかの名前一致で大興奮

上陸後、ヘブンは歓迎式典へ向かうはずが、どこからともなく聞こえてくる三味線の音に興味を示します。錦織が「三味線です」と説明すると、ヘブンは目を輝かせて「ワンダフォー!」と反応。そして、英訳する錦織の制止も聞かず、三味線の音がする方向へと勝手に歩き出してしまいます。

「早く呼び戻してくれ」

と江藤県知事が錦織に命じますが、時すでに遅し。ヘブンは遊郭「天国」の前で立ち止まり、興味深そうに中を覗き込んでいました。困り果てた錦織は、トキとサワに助けを求めます。

「ヘブン先生を呼んできてくれないか」

しかし錦織自身は

「それが…いけんのだ。…いけんというか、行きたくないんだ、そっちには」

と、遊郭に入ることを頑なに拒否。この潔癖さに、サワは

「潔癖だよね、町に寄らない人って、失礼だよね、こっちは近寄りたくない町暮らしてるっていうのに」

と呆れ顔。結局、トキとサワがヘブンに話しかけることになります。

英語で何かを説明しようとするヘブンですが、トキもサワも英語が分かりません。そこでサワが建物の名前を伝えようと、「ここ、名前、天国遊郭」と片言で説明すると、ヘブンは驚いた表情で反応します。

「天国!私の名前もヘブン!」

“Heaven”と”天国”が同じ意味だと気づいたヘブンは、まるで運命を感じたかのように大喜び。この偶然の一致に、トキとサワも「通じ合った!」と盛り上がります。遊郭が”天国”という名前であることの皮肉と、それを純粋に喜ぶヘブンの無邪気さが対比された、非常に興味深いシーンでした。SNSでは「ヘブンは直訳なら天国かもしれないがこの場所は天国ではないと説明するのは難しいね」という冷静な視点もありましたが、このギャップこそが脚本の巧みさと言えるでしょう。

「早く連れてきてくれ先生」振り回される錦織の胃痛顔

ヘブンの自由奔放な行動に、錦織は完全に振り回されっぱなし。遊郭からなんとかヘブンを連れ出そうとする錦織の必死の呼びかけが続きます。

「早く連れてきてくれ先生」

焦る錦織の声に、ようやくヘブンは振り返りますが、今度は別の方向へ歩き出そうとします。そして、遊郭の中にいた勘右衛門の姿を目にすると、またもや興奮して駆け寄ってしまうのです。

東京では「大盤石」と称されるほど冷静沈着だった錦織が、ヘブンの予測不能な行動に完全に手を焼いている姿は、視聴者の笑いと共感を呼びました。「今朝のばけばけ、好奇心旺盛なヘブン先生に振り回される全然”大盤石”じゃない錦織さんが、アーニャの言動に右往左往して疲れるロイドみたいだなと思った」という感想が示すように、人気アニメ「スパイファミリー」のロイドとアーニャの関係性に重ねる視聴者も多数。吉沢亮さんの困り果てた表情と、汗を流しながら奔走する演技が、この回のコメディ要素を一層引き立てていました。

後に県知事の側近から「これは一体どういうことか」と叱責される錦織の胃痛顔は、まさに「無理強いの八つ当たり」状態。視聴者からは「東京であれほどクールな大盤石だった錦織さんが困り果ててるのを見るとやっぱり大爆笑だけど、その胃の痛みを心配してしまう」という優しいツッコミも寄せられていました。


「ペリー!覚悟ぉ!」ラストサムライ・勘右衛門VSヘブン先生の激突

「サムライ!」ちょんまげに感動するヘブンと、異人を警戒する勘右衛門

そして、この回最大の見せ場が訪れます。遊郭の中を歩いていたヘブンが、ちょんまげ姿の勘右衛門を発見した瞬間です。

「サムライ!」

ヘブンは目を輝かせて勘右衛門に駆け寄ります。本物のサムライを目にした興奮は最高潮。しかし、勘右衛門の反応は全く違いました。異国の者を警戒し、沖で異国船の見張り番を務めた過去の記憶が蘇ったのか、勘右衛門は木刀を構えてこう叫びます。

「ペリー!覚悟ぉ!」

そして、木刀をヘブンに向かって振り下ろします。慌てて止めに入るトキ、サワ、錦織の三人。しかし、ヘブンは全く怯えることなく、むしろ満面の笑みで勘右衛門を見つめているのです。この”ラストサムライ対決”とも言える場面は、視聴者から「朝から爆笑」「ハイライト」と大絶賛されました。

「ヘブン先生に切り掛かるラストサムライおじじに大爆笑」というSNSの声が多数寄せられ、朝ドラらしいコミカルな演出として話題に。錦織が

「あれがラストサムライか」

と呆れ顔でつぶやくシーンも、視聴者のツボを突きました。

この場面で秀逸だったのは、トキの

「あ、いかんです。見たことない目をしちょります」

というセリフ。勘右衛門が本気モードに入ったことを察知したトキの言い方が妙にリアルで、「やっぱ現代劇なんだよね」という感想が上がるほど。明治時代を舞台にしながら、現代的なテンポとセリフ回しを取り入れたこの作品ならではの魅力が光っていました。

笑いの中の切なさ―勘右衛門の”過去の後悔”と時代の狭間

しかし、この笑えるシーンの裏には、勘右衛門の悲しい過去が隠されています。彼は幕末、沖で異国船の見張りを務めていたものの、結局維新の波に乗り遅れ、時代に取り残されてしまった侍です。「ペリー!」と叫ぶ彼の姿は、過去の後悔と、異国の者に対する複雑な感情の表れとも言えるでしょう。

「あれが君が言っていたラストサムライか。」

錦織のこの言葉は、勘右衛門の過去と現在を象徴しています。かつて異国船を警戒していた彼が、今度は本物の異国人と対峙する。しかし、もはや彼の役目は終わっており、時代は大きく変わってしまっている。その哀愁と滑稽さが混ざり合った複雑な感情が、このシーンには込められていました。

視聴者からは「おじじの『過去のお役目と後悔』を思うと切ないし」「『ばけばけ』の『おかしみ』の中にはいつも切なさがある」という深い考察が寄せられています。笑いながらも、その裏にある人物の背景や時代の移り変わりを感じさせる脚本は、この作品の大きな魅力の一つです。

また、「松江が維新で相当出遅れた都市なのが解る」という視聴者の指摘も的確でした。ちょんまげを結ったままの勘右衛門や、異国人への過剰な反応は、当時の松江がいかに時代に取り残されていたかを物語っています。しかし、それを批判的に描くのではなく、コミカルに、そして少し切なく描くことで、この作品独自の視点が生まれているのです。


歓迎式典を無視して宿に直行!「立派なのは好きじゃない」ヘブンの価値観

県知事の叱責と錦織の苦悩―「大盤石」じゃない錦織さん

ようやくヘブンを連れ戻した錦織でしたが、県知事の側近からは厳しい叱責が待っていました。

「まずいです。ずっと待たせて、これから歓迎式典なんですよ」

側近の焦った様子に、錦織は汗を流しながら

「分かっております。それぐらい、経緯はのちほど説明いたしますので」

と必死に弁明します。しかし、ヘブンの自由奔放さは止まりません。

予定されていた立派な宿ではなく、ヘブンは生瀬勝久さん演じる平太の小さな花田旅館を気に入り、そこに泊まると言い出します。

「立派なのは好きじゃない」

というヘブンの価値観は、当時の日本人にとっては理解しがたいものでした。県知事が用意した豪華な宿を断り、庶民的な旅館を選ぶヘブンの姿勢は、彼の人柄を表すと同時に、日本の伝統的な”おもてなし”の概念に一石を投じるものでもありました。

平太は

「私も皆さんと同じで、今日今日、初対面ですから」

と戸惑いながらも、

「その分、宿賃だいぶつり上げたけ」

とちゃっかりビジネスチャンスを逃さない庶民の逞しさも見せます。このあたりの生瀬勝久さんの演技は絶妙で、驚きと喜びが混ざった表情が非常に自然でした。

「月百円」

という高額な給料をもらうヘブンに驚く周囲の人々。当時の物価を考えれば相当な金額ですが、ヘブンは気にする様子もありません。「うわさどおりのお偉い先生な」という国労の言葉が、この状況の特殊さを物語っています。

現代のインバウンド描写?明治時代劇の新しいスタイル

この回を通して、多くの視聴者が感じたのは「これは明治時代劇というより、現代のインバウンド観光を明治に置き換えた物語ではないか」という点でした。

「ヘブンさんの反応もほぼほぼ現代のインバウンド描写で、ここまで徹底してるならやはり明治風の現代劇をあえてやってるんだろうな」

というSNSの考察が示すように、ヘブンの行動パターンは、まさに現代の外国人観光客そのもの。観光地の大通りよりも路地裏に興味を示し、立派な宿よりも庶民的な場所を好む。そして、言葉が通じなくても身振り手振りでコミュニケーションを取ろうとする姿勢。これらは、まさに現代のインバウンド観光客の特徴と重なります。

「日本らしい街の様子に興味しんしんなヘブン先生、勝手に動いて困りますな」

という視聴者の声が示すように、ヘブンの行動は”旅行者あるある”として共感を呼びました。歓迎式典よりも街歩きを優先し、予定を無視して興味のある場所に行ってしまう。これは、現代の観光ガイドが頭を悩ませる問題でもあります。

また、

「女郎は遊郭から出られないからおトキが代わりに偵察、教師目指し続けてる幼馴染のおサワが片言の英語でコミュニケーション、時代遅れのおじじが本物のサムライとして異人の目に映る…とこれまで登場した人たちの背景が見事に活かされてるね」

という視聴者の分析も秀逸でした。登場人物それぞれの立場や背景が、ヘブンという”異質な存在”を通して浮き彫りになる構成は、脚本の巧みさを感じさせます。

最後に浴衣に着替えたヘブンと錦織が話をするシーンで今回は終了。錦織の疲れ果てた表情と、少し困り果てた様子が印象的でした。これから始まるヘブンとの生活に、錦織がどう対応していくのか。そして、トキとヘブンの関係はどう発展していくのか。期待が膨らむ展開でした。


まとめ―第22話の見どころと今後の展開予想

今回の見どころ・伏線・考察ポイント

  • トキとヘブンの握手シーンに隠された”不思議な縁” – トキが何かを感じ取った表情は、二人の運命的な出会いを示唆する重要な伏線。今後の関係性の発展に注目。
  • 「ペリー!覚悟ぉ!」勘右衛門の笑いと切なさ – ラストサムライとして異国人に切りかかる勘右衛門の姿は、過去の後悔と時代の移り変わりを象徴。笑いの中に込められた哀愁が深い。
  • 天国遊郭とヘブン(Heaven)の名前の一致 – 偶然の一致が生んだユーモラスな展開だが、「天国」という名前の遊郭の皮肉と、それを純粋に喜ぶヘブンの対比が印象的。今後の物語にどう絡むか注目。
  • 「大盤石」じゃない錦織の困り果てた表情 – ヘブンの自由奔放な行動に振り回される錦織の姿は、東京での冷静沈着なイメージとのギャップが面白い。吉沢亮さんの演技力が光る。
  • 明治時代劇×現代インバウンド描写の新しいスタイル – ヘブンの行動は現代の外国人観光客そのもの。明治を舞台にしながら現代的なテンポで描く新しい朝ドラのスタイルが確立されつつある。
  • 記者の誇張報道と民衆の反応 – 梶谷記者の”盛りすぎ報道”が群衆を動かす様子は、現代のメディアリテラシー問題にも通じる鋭い視点。脚本の巧みさを感じさせる演出。
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