「ばけばけ」第26話では、ヘブン先生の松江中学校初登校と初授業の成功、そしてサワの小学校教師就任という2つの明るい門出が描かれました。しかし松野家では、亡くなった借金取り・森山善太郎に代わり、息子の銭太郎が厳しい取り立てを宣言。さらに家の外から松野家を覗く怪しい影も…。喜びと緊張が交錯する今回、SNSでは「サワちゃんおめでとう!」「ヘブンの英語すごい」「借金取り怖い」と大きな反響がありました。
「ばけばけ」第6週第26回|あらすじと物語の流れ
トキや花田旅館の人々に見送られ、ヘブンは錦織とともに松江中学校へ初登校。廊下でぐるぐる回って緊張するヘブンだったが、意を決して教室に入ると「日本語は好きだが授業では英語しか使わない。私についてくれば会話ができるようになる」と宣言し、生徒たちの心を掴んだ。一方、トキは小学校教師になったサワを花束で祝福。しかし松野家には借金取り・森山善太郎の息子、銭太郎が現れ「これからは親父の分まで厳しく取り立てる」と宣言。家の外には松野家を覗く怪しい影も現れ、緊迫感が高まる。
ヘブン先生、初登校で見せた緊張とユーモア「ぐるぐる回って何が悪い?」
花田旅館での豪華な朝食を平らげたヘブン先生。トキや旅館の人々に見送られ、いよいよ錦織とともに松江中学校へ向かいます。道中、偶然にもサワと出会い、彼女も今日から小学校で教えることになったと知ったヘブン。同じく初めての教壇に立つ2人は、お互いに励まし合いながら学校へと足を進めました。
しかし学校の門の前に着くと、ヘブンの足が止まります。新聞記者であり、教師経験もないヘブンにとって、これから始まる授業は未知の世界。そんなヘブンを見て、錦織が英語で
「私を信じてください」
と声をかけます。その言葉に背中を押されたヘブン。覚悟を決めて校舎へと向かいました。
教室の前に到着すると、錦織が生徒たちにヘブン先生を紹介します。ところがヘブン、教室の外でぐるぐると回り始めたのです。緊張のあまり、足が前に進まない様子。生徒が
「ヘブンさんが教室の外でぐるぐる回っていますが…」
と戸惑うと、錦織はキッパリと言い放ちます。
「ぐるぐる回って何が悪い?あれは、先生のスタイルだ」
このセリフには、経歴詐称がバレるかもしれないというヒヤヒヤ感を抱えながらも、ヘブンを信じて守ろうとする錦織の覚悟が表れています。SNSでも「錦織さんのフォローが優しい」「ぐるぐる回るヘブンが可愛い」と話題になりました。コミカルな演出でありながら、2人の信頼関係が垣間見える名シーンです。
やがて意を決したヘブンが教室に入ると、生徒たち全員が起立して頭を下げます。明治時代の礼儀正しい生徒たちの姿に、ヘブンも緊張した面持ちで生徒たちを座らせました。
「私についてくれば、できるようになる」ヘブンの英語授業が生徒の心を鷲掴み
生徒たちを前に、ヘブンがいよいよ授業を始めます。緊張した表情で意を決してしゃべり始めたヘブン。その第一声は、もちろん英語でした。
“I love the Japanese language. But the only language I will speak is English. So I want you to listen carefully. And make every effort to understand and converse in English.”
日本語が好きだが、授業では英語しか使わない。だからしっかり聞いて、英語で会話できるよう努力してほしい――そう語るヘブン。錦織が日本語に翻訳すると、生徒たちは真剣な表情で聞き入ります。
続けてヘブンが語ります。
“It’s ok! No problem! If you follow you will all…”
錦織が訳します。
「先生についていけば、全員聞き取れるようになるから、頑張ろうとおっしゃっている」。
この言葉に、生徒たちの表情が一気に明るくなりました。不安そうだった顔が希望に満ちた表情に変わる瞬間、まさに名シーンです。
授業後、県知事と錦織が話をするシーンでは、
「ヘブン先生、しっかり生徒たちの心をつかんだの。」
「本物の英語の力を、それに、なんだかんだ言って、きちんと準備をしてこられました」
と喜びます。さらに
「これは島根の未来に1筋の光がさしたかもしれんのう」
と、ヘブンの授業がもたらす未来への期待を語りました。
しかし錦織は
「いちいちハラハラするといいますか…」
と心臓に悪いと本音を漏らします。すると県知事が意味深な笑みを浮かべながら
「そげなことがよう言えるの。私だって、あんたのことで、似たような思いをしておけんね」
と返します。このやり取りには、錦織の経歴詐称を県知事が知っていながら、あえて黙認しているニュアンスが感じられ、SNSでは「県知事、全部わかってる?」「錦織さんも守られてる」と考察が飛び交いました。
ヘブンのネイティブ英語は、英語に飢えていた明治時代の生徒たちにとって、まさに本物。SNSでは「ヘブンの授業、クギづけだった」「英語で心を掴むって爽快」と大きな反響がありました。
「野津サワ先生」誕生の瞬間!10年の努力が花開いた感動シーン
夕方、トキが花を摘んで綺麗にしていると、サワがやってきます。トキが「何?」と聞こうとすると、サワの目の前に差し出されたのは小さな花束でした。野の花で作られた、素朴で温かみのある花束です。
「やっと野津サワ先生になれたけん!」
サワが喜びを爆発させます。長年の夢だった教師になれたこと、その喜びを抑えきれない様子で、空に向かって叫びます。
「野津サワ先生になれたけん~!」
トキも一緒に叫び、2人で喜びを分かち合います。トキが目に涙をためながら
「そっか、まだ仲間だね」
とかみしめるように言うシーン。このセリフには、サワが正式な教師として月給100円をもらえるようになったわけではなく、まだ見習いのような立場であることが示唆されています。それでも、長年の努力が実ったサワの喜びは本物です。
SNSでは「サワちゃんおめでとう!苦節10年くらい?よく諦めずに頑張ったね!」「野の花で花束を作るトキちゃんもいい子だ」と、2人の友情を祝福する声が殺到しました。
女性が教師になることが簡単ではなかった明治時代。サワの10年以上にわたる努力が、ようやく実を結んだのです。一方でヘブンや錦織のように、男性はスムーズに職を得られる現実。SNSでは「男性キャラのスムーズな職得がうらめしい」という複雑な感情を抱く視聴者の声もありました。
トキとサワ、2人の「新しい門出」を祝福する温かなシーン。朝ドラらしいエンパワーメント要素が詰まった、感動の瞬間でした。
借金取り代替わりで松野家に危機!銭太郎の厳しい取り立て宣言
トキとサワが喜びに浸っていると、誰かが松野家にやってきます。フミが対応に出ると、そこにいたのは借金取り・森山でした。しかし、いつもの善太郎ではありません。
「はじめましてですが」
フミが戸惑うと、男性が言います。
「いいや、毎度なんだが」
森山善太郎の息子、森山銭太郎です。善太郎は先日亡くなり、息子の銭太郎が借金の取り立てを引き継いだのです。フミが
「それは、それはご愁傷さまでございました」
と悼むと、銭太郎は淡々と語ります。
「親父が死ぬ前に言っちゃってね。もっと厳しく取り立てるんだったと」
父親とは真逆の方針。細く長く取り立てていた善太郎に対し、銭太郎は一気に回収する勢いです。
「これからは、親父の分まで厳しくいくけん」
銭太郎は家の中を探し始めます。金目のものを見つけようと、容赦なく家探しをする姿に、松野家の人々は慌てふためきます。そして勘右衛門に向かって、銭太郎が厳しい言葉を投げかけました。
「じいさんも刀振り回してないで働かんじゃ?どっちだか何だかことごとくのんきに隠居してるが、ダメだがな」
没落士族の現実を突きつける正論です。借金返済が終わっていないのに隠居している勘右衛門への批判は、確かに筋が通っています。しかし、その言葉は松野家の人々にとって痛烈でした。勘右衛門も怒りを抑えきれず、切れ始めます。
SNSでは「銭太郎の正論がスカッとする反面、不安」「尻の毛まで毟る勢いで怖い」「このやり方だと松野家が追い詰められて飛んでしまうのでは」と、借金取りの厳格化に対する複雑な反応が見られました。
父親の代では「細く長く」だった取り立てが、息子の代で「一気に回収」へ。この代替わりが、松野家の危機を加速させることになりそうです。
「ジゴク!」ヘブンが激怒したウメの目病問題と家族の葛藤
授業を終えたヘブンは、花田旅館に戻ると自室でペンを走らせます。今日の出来事を日記に書き留めているのです。
「毎週20時間、生徒たちに教える。思っていたよりずっと面白い」
初授業の成功に手応えを感じているヘブン。滞在記の執筆も進めていきたいと前向きな様子です。ペンを置いて、亡き妻イライザの写真を見つめるヘブン。そこへウメがお茶を持ってやってきます。
ウメがイライザの写真を見て
「奥様ですか?」
と尋ねると、ヘブンがユーモアを交えて
「お鶴さん(ツルのこと)?」
と返します。するとツルが部屋から飛び出してきて、笑いを誘う場面も。
しかし、ヘブンが何気なく尋ねます。
「眼科へ行ったか?」
ウメが目の病気を抱えていることを心配していたヘブン。しかしウメは
「いいえ、行ってません」
と答えます。その瞬間、ヘブンの表情が一変しました。
「ジゴク!」
ヘブンが激怒します。目は重要だ、命に関わることもある――そう叫ぶヘブン。平太に怒鳴りつけ、さらに言い放ちます。
「ここ、ジゴク!」
そして部屋を立ち去ってしまいました。SNSでは「ヘブンさん語録、ジゴク率高し。今日は特大のジゴク出ました」「ウメさんを医者に見せなかったらそりゃ怒られる」と話題に。
医者代が高いことは理解できますが、病気を放置することの危険性をヘブンは訴えたかったのでしょう。明治時代の庶民にとって、医者にかかることは大きな経済的負担。しかしヘブンの怒りには、ウメを家族のように思う気持ちが込められていました。
松野家を覗く怪しい影…三之丞の再登場を示唆する不穏な伏線
借金取り・銭太郎が松野家で取り立てをしている最中、家の外から誰かが覗いていました。その影は、松野家の様子をじっと観察しています。
サワが気づいて声をかけます。
「松野さんにご用ですか?」
しかし、その人物は何も言わずにその場を立ち去ってしまいました。
SNSでは「怪しい影…三之丞でしょ?」「この期に及んで食わしてくれと同居か?」「史実エピソードがまだ残ってるから再登場早いな」と、三之丞の再登場を示唆する考察が飛び交いました。
彼がなぜ松野家を訪ねてきたのか、その目的は謎のままです。助けを求めに来たのか、それとも別の目的があるのか。今後の展開から目が離せません。
借金取りの厳格化、ウメの目病、そして三之丞の再登場。松野家を取り巻く状況は、ますます緊迫してきました。第6週のタイトル「ドコ、モ、ジゴク。」が示すように、松野家にとって試練の週が始まったのです。
📌 まとめ:今回の見どころと伏線
- ヘブン初授業の成功: 「私についてくれば、できるようになる」のセリフで生徒の心を掴み、島根の未来に光をもたらした
- サワの教師就任: 10年以上の努力が実り、「野津サワ先生」誕生。トキとの友情が温かく描かれた
- 借金取り代替わり: 父・善太郎から息子・銭太郎へ。厳しい取り立て方針で松野家の危機が加速
- ヘブンの「ジゴク」発言: ウメの目病を放置した平太に激怒。医療と経済の葛藤が浮き彫りに
- 三之丞らしき怪しい影: 松野家を覗く人物の再登場。今後の展開を予感させる不穏な伏線
- 県知事の意味深発言: 錦織の経歴詐称を知りながら黙認している可能性。2人の信頼関係の深さが示唆された
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