NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第7週第34話が2025年11月13日に放送され、SNSでは「ダキタクナイ」「ラシャメン」というワードがトレンド入りするほどの反響を呼びました。トキ(髙石あかり)の女中奉公が松野家にバレ、ヘブン先生(トミー・バストウ)を「ラシャメン」として雇っているのではという壮大な誤解が発生。緊張感MAXのシーンが一転してコント劇に変わる展開に、視聴者からは「朝から吹き出した!」「ハラハラして笑って泣いた」との声が続出しています。一方、三之丞(板垣李光人)がタエ(北川景子)についた「社長になった」という嘘や、タエの物乞い姿が松野家にバレるなど、明日への伏線も気になる回となりました。
「ばけばけ」第7週第34回のあらすじ
三之丞が新聞記者・梶谷(岩崎う大)に口止め料を渡し、タエにその金の出所を「来月から働き口が見つかった社長の支度金」と嘘をつく。一方、松野家ではトキへの疑いが晴れず、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)が後をつけることに。花田旅館に入ったはずのトキが裏口から出ていく様子を目撃した3人は、ヘブン先生の家へ向かうトキを発見。「ラシャメン」として雇われているのではと誤解し、ヘブン宅に詰め寄る。ヘブンが「ダキタクナイ(抱きたくない)」と断言すると、トキが「それはそれで失礼だけん!」と返し、場は一転してコント劇に。誤解が解けた後、松野家はタエが物乞いをしている姿を目撃してしまう。
三之丞の禁断の嘘…「社長になった」とタエに告げた真相
第34話の冒頭、物乞いから帰ってきたタエ(北川景子)の前に新聞記者・梶谷五郎(岩崎う大)が現れます。
「雨清水様ですよね。やっぱし、50人とも100人ともいわれる奉公人に囲まれて育ったあのおタエ様が、なんと、物乞いをされているという噂を聞きつけまして、これはぜひとも記事にさせていただけないかと」
松江新報の記者を名乗る梶谷は、雨清水家の没落を記事にしようと迫ります。そこへ三之丞(板垣李光人)が駆けつけ、梶谷を別の場所へ連れていき、お金を手渡して口止めを試みます。
新聞記者への口止め料5円の重み
三之丞が梶谷に渡したお金を目撃したタエは、その出所を問いただします。すると三之丞は、
「実は私、先ほどの金は、社長になるための支度金というもの。来月から働きに出ますように」
と、苦し紛れの嘘をついてしまいます。タエは
「そう、良かった、ようやりましたね」
と喜びの言葉を返しますが、三之丞の表情には後ろめたさが滲んでいます。
この5円という金額は、実はトキが松野家の借金取り・森山銭太郎(前原瑞樹)に支払った返済金です。トキがヘブン先生の女中として得た給金20円のうち5円を、三之丞が記者への口止め料として使ってしまったのです。
後ろめたさが滲む板垣李光人の演技
SNSでは、この場面での板垣李光人さんの演技に注目が集まりました。「母に嘘をつく後ろめたさが滲み出る表情の漣のような微妙な動きが凄かった」「三之丞はクズではない、単にダメな子…でもそれがリアルな人間」という声が上がっています。
また、タエの表情をあえて映さない演出も秀逸で、「たぶんその嘘に気づいているであろう北川景子の表情は映さない演出も凄かった」と、視聴者は演出の意図を読み取っています。
貧困のどん底で、家族を守るために嘘を重ねていく三之丞の姿は、「時代が悪いだけ」「このドラマは悪い人はいない」という声とともに、切なさと共感を誘いました。
松野家がトキを追跡!花田旅館からヘブン宅へ消えた謎
場面は変わって、松野家。トキが花田旅館で女中として働いているという話を信じきれない勘右衛門(小日向文世)、フミ、司之介の3人は、トキの後をつけることにします。
朝、トキが花田旅館に向かう姿を見届けた3人ですが、勘右衛門が「もう帰ろう」と言うと、フミが踏みとどまります。
「先生はもうここにはおらんのです」
と新聞記事にヘブン先生転居の記事を思い出したフミは、何かがおかしいと察知します。すると、花田旅館の裏口から出てきたトキが、ヘブン先生の家へ向かう姿を発見!
ウメの給金「90銭」で気づいたフミの疑念
3人がヘブン先生の家の前で様子をうかがっていると、花田旅館の女中・ウメ(野内まる)がヘブン先生の朝餉を届けにやってきます。
フミはウメに
「お給金はいくらもらっちょる?」
と尋ね、ウメは
「90銭でございますが」
と答えます。
この瞬間、フミの頭の中で計算が始まります。森山銭太郎に目の前で渡した5円という金額と、ウメの月給90銭。もしトキが本当に花田旅館で女中をしているなら、あんな大金を持っているはずがない…。
フミはヘブン先生の家へ向かい、そこでトキを発見します。
「どこが旅館かね、どこが、誰が花田旅館の女中かね」
フミの鋭い問いかけに、トキは俯くしかありませんでした。
「どこが旅館かね」勘右衛門の木刀が火を噴く
フミの言葉に続いて、司之介も怒りを露わにします。
「あんな大金もらって、つまりは…」
松野家の3人の頭に浮かんだのは、トキがヘブン先生の「ラシャメン(妾)」として雇われているのではないかという疑念です。「ラシャメン」とは、明治時代に外国人との関係を持つ女性を指す言葉で、当時は偏見や差別の対象とされていました。
勘右衛門は
「わしはいくらもらおうが、偉人(異人)物は許さん」
と激怒し、鞘を抜いて振りかざします。
この緊迫したシーンに、視聴者からは「ハラハラした」「心臓止まるかと思った」という声が続出しました。
ラシャメン疑惑が爆発!ヘブン先生に詰め寄る松野家
松野家の怒りが頂点に達する中、錦織先生(吉沢亮)が「何の騒ぎだ」と駆けつけます。
司之介は錦織に対して「たぶらかして」と怒りをぶつけ、「20円」という金額を口にします。フミも「10円ではなく?」と聞き返し、錦織も驚きを隠せません。
「まだ指一本触られちょらん」トキの必死の弁明
勘右衛門は
「まだ指一本触れられちょらん」
「まだ?」
と問い詰めます。
「まだってお前」
という言葉に、トキは必死で弁明します。
ヘブン先生も錦織に「What do you think that I am?」(私を何だと思っているんだ?)と英語で問いかけ、混乱を極めます。
錦織は状況を理解し、松野家に「君は、ただの女中。」と説明しようとしますが、勘右衛門は「信じてえんですね。いいや、わしはだまされんぞ」と聞く耳を持ちません。
錦織先生も勘違い?20円という金額の意味
実は、錦織先生自身も「20円」という金額を聞いて、トキがヘブン先生の妾として雇われていると勘違いしていたことが判明します。
途方もない大金です。これだけの金額を女中の給金として得られるとは、当時の常識では考えられないことだったのです。
「ダキタクナイ」で朝から爆笑!朝ドラ史上最高のコント展開
緊迫した空気の中、ヘブン先生が辞書を捲りながら、必死に日本語で説明しようとします。
ヘブン先生の「抱きたくない」に視聴者爆笑
「オトキさん、妾、ラシャメン、違います」
ヘブン先生は片言の日本語で必死に弁明し、さらに辞書で調べた言葉を口にします。
「ダキタクナイ(抱きたくない)」
このヘブン先生の必死の言葉に、視聴者は朝から爆笑!SNSでは「ヘブン先生の『ダキタクナイ』で吹き出した」「朝ドラ史上最高のオチ」と大反響となりました。
「それはそれで失礼だけん!」トキの返しが神
ヘブンが「ダキタクナイ」と繰り返すと、トキが間髪入れずに返します。
「えっ、いや…それはそれで失礼だけん!」
このトキの返しに、フミたちも
「抱きたいでしょ!」
「そげじゃろが!」
と逆に怒り出す始末。視聴者からは「ちょっとしたコント劇になって心底ほっとする」「松野家だなーと思う会話のくだり、嫌いじゃない」という声が殺到しました。
錦織先生も
「つまり、申し訳ないが誤解があり、君はただの女中だそうだ」
と説明し、ようやく誤解が解けます。
この場面について、視聴者は「シリアスな貧困・誤解の積み重ねが一転して爆笑に変わるカタルシスが強い」「時代劇風の言葉遣いと現代的なユーモアのギャップが最高」と評価しています。
また、「壮大な勘違いだったというオチのあたりで、胸の内側に色々な感情が湧き上がる。けれど、真剣な芝居が勘違いの可笑しさを爆発させ、笑いへと昇華させてるなぁ」という声も。演出の巧みさが光る場面となりました。
誤解が解けた後に残るもの…フミの優しさとトキの覚悟
誤解が解けた後、松野家の3人はトキの覚悟を理解し始めます。
「お金より大事なものがあるがね」フミの本音
トキがヘブン先生の女中として働く理由を説明する中で、フミは娘に向かって言います。
「お金より大事なものがあるがね」
この言葉には、母親としての複雑な思いが込められています。確かにお金は大切だけれど、娘の名誉や尊厳を守ることの方がもっと大切だと、フミは伝えたかったのでしょう。
しかし、視聴者からは
「『お金より大事なものがあるかね』まず借金返すこと←銀二朗の気持ちも踏みにじった人から責められる娘の覚悟を考えたことあるの?」
という厳しい声も上がっています。
「可哀そうな想いをさせたわ」親の後悔
最終的にフミは、トキの気持ちに寄り添います。
「いや、怖かっただろうな、妾のつもりであそこにいたと思ったら、可哀そうな想いをさせたわ、親が頼りないばっかりに」
このフミの言葉に、視聴者は「おトキちゃんの心に寄り添うフミさんがよ…」「フミさんは覚悟を察して反省してた」と涙。
司之介、フミ、勘右衛門が
「おトキは割にあった仕事をみつけたということでしょうか」
と認める形で、この騒動は一応の決着を見ます。
ただし、勘右衛門は「ならぬものはならぬ」と未だごねる姿も描かれ、武士の意地と時代の変化の間で揺れる人々の姿が印象的でした。
明日のばけばけはどうなる?タエの物乞いがバレた先は…
誤解が解けてほっとする松野家ですが、エンディング直前に衝撃の展開が待っていました。
三之丞のお金はどうなった?嘘の行方
「ばけばけ 三之丞 お金」「ばけばけ 三之丞 なぜ」「ばけばけ 三之丞 どうなった」というGoogleサジェストが急上昇していることからも分かるように、視聴者の最大の関心事は三之丞がついた嘘の行方です。
三之丞がタエについた「社長になった」という嘘は、いつかバレる時が来るでしょう。そして、トキがヘブン先生から得た20円のうち5円を使ってしまったことも、やがてトキの知るところとなるはずです。
SNSでは
「三之丞の手元に渡ったお金はまだ本当のことが言い出せない。トキが身を挺して救おうとする気持ちを無下にする展開にはしないと信じたい」
という声が上がっています。
松野家がタエを発見!次回予想
エンディング直前、司之介と勘右衛門がタエを見つけます。家らしきところに疲れ果てて腰かけるタエの姿に、3人は「えっ!?」と驚きます。
これまでトキだけが知っていた雨清水家の困窮ぶりが、ついに松野家全員にバレてしまいました。この展開により、明日のばけばけでは以下のような展開が予想されます。
- 松野家がタエを助けようとする展開
- トキの女中仕事の真の理由が家族に理解される
- 三之丞の嘘がバレる可能性
- 雨清水家と松野家の関係性の変化
視聴者からは「タエの現状を見てトキの気持ちを知るかしら」「松野家がタエ様を見つけたことで何か発展するかな」という予想が飛び交っています。
また、「明日のばけばけ」「ばけばけ 明日のあらすじ」といった検索ワードも急上昇しており、続きを待ちきれない視聴者の熱量が伝わってきます。
📝【6. まとめ】
第34話の見どころと伏線
- ヘブン先生の「ダキタクナイ」発言:緊迫したシーンが一転してコント劇に変わる神展開。時代劇風の言葉遣いと現代的なユーモアが融合した朝ドラ史上最高の爆笑シーン
- トキの覚悟とフミの理解:「可哀そうな想いをさせたわ、親が頼りないばっかりに」というフミの言葉に、母親の愛と後悔が滲む。家族の絆をコミカルに描きながらも感動を呼ぶ演出
- 三之丞の禁断の嘘:「社長になった」とタエに告げた嘘の行方が最大の伏線。板垣李光人さんの後ろめたさが滲む演技と、タエの表情を映さない演出が秀逸
- タエの物乞いが松野家にバレる:エンディング直前の衝撃展開。雨清水家の困窮ぶりが明らかになることで、明日への大きな伏線となる
- 「ラシャメン」という言葉の重み:明治時代の偏見や差別を描きつつ、現代のジェンダー問題にも通じる視点。歴史ドラマとしての深みも
- 家族のコミュニケーション不足:誤解が生まれた背景には、家族間の対話不足がある。「雇用契約書って、働くにあたって相互理解って、大事……」という視聴者の声が示す現代的なテーマ
第34話は、笑いと涙、そしてハラハラが詰まった15分間でした。明日のばけばけがどう展開するのか、三之丞のお金はどうなるのか、目が離せません!
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【ばけばけ第7週第34回ネタバレ感想】「ダキタクナイ」で朝から爆笑!ラシャメン誤解が生んだ神コント展開とは?三之丞のお金はどこから?タエの物乞いバレで明日はどうなる!
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