【ばけばけ第12週第58回ネタバレ感想】トキのスキップが可愛すぎる!鳥取の布団で多幸感爆発の神回

2025年12月17日放送の連続テレビ小説「ばけばけ」第12週・第58話は、トキ(髙石あかり)がヘブン先生(トミー・バストウ)に怪談「鳥取の布団」を語り聞かせるシーンで視聴者の心を鷲掴みにしました。「もういっぺんネガイマス」と何度もリクエストするヘブンの姿に、言葉の壁を越えた心の交流が描かれ、SNSでは「神回」「エモすぎる」と絶賛の声が殺到。帰り道にスキップするトキの多幸感あふれる姿も話題となり、二人の関係性が新たなステージへ進む予感を感じさせる回となりました。

目次

「ばけばけ」第12週第58話のあらすじ

トキはヘブンに怪談好きであることを告げ、さっそく「鳥取の布団」を語り聞かせることに。ろうそくを灯し、雰囲気たっぷりに語るトキに、ヘブンは興奮と感動で「もういっぺんネガイマス」と何度もリクエスト。日本語が半分しかわからなくても「面白い」と心から楽しむヘブンの姿に、トキは自分の好きなものを認めてもらえた喜びで溢れます。遅くまで怪談を語り続けたトキは、帰り道でスキップしながら多幸感を爆発させ、翌朝も布団を抱きしめて上機嫌。家族や周囲は心配しつつも、トキの幸せそうな姿に安堵します。

神回認定!「もういっぺんネガイマス」に込められた純粋な喜び

今回の第58話は、放送直後からSNSで「神回」「エモすぎる」と絶賛の声が殺到しました。その中心となったのが、トキがヘブンに怪談「鳥取の布団」を語り聞かせるシーンです。

ろうそくの灯りが演出する怪談の世界

前回の流れを受けて、トキは改めてヘブンに怪談を披露することになります。部屋を暗くし、ヘブンの目の前にろうそくを置いたトキ。火を灯すと、一気に雰囲気が怪談モードに変わります。

トキが語り始めたのは「鳥取の布団」という怪談。鳥取の寒い雪の降る街で、貧しい兄弟が一枚の布団にくるまりながら「兄さん、寒かろう。お前も寒かろう。」と声を掛け合っていたという切ない物語です。しかし家賃が払えず、大家に布団を取り上げられ、吹雪の中へ追い出されてしまいます。その布団が後に宿屋で「兄さん、寒かろう。お前も寒かろう。」と喋り出すという、悲しくも恐ろしい怪談でした。

トキが語り終えてろうそくの火を吹き消すと、ヘブンは少し驚いた表情を見せます。

「すべてわからない」

と正直に告げるヘブンに、トキは

「すべてはわからない」

と訂正。ヘブンは

「あっ、イエス」

と素直に学びます。

そして

「半分ぐらい、うーん」

「半分もっとわかんない」

と日本語が完全には理解できていないことを伝えるヘブン。しかしそれでも彼は言いました。

「でも面白い」

この一言に、トキの表情がパッと明るくなります。言葉が完全には通じなくても、怪談の持つ雰囲気や情感は確かに伝わっていたのです。

言葉の壁を越えて響いた「鳥取の布団」

さらにヘブンは続けます。

「そう、ワンモアタイム?」

トキが「もういっぺん?」と聞き返すと、ヘブンは目を輝かせて言いました。

「イエス!もういっぺん、願います」

この「願います」という言葉に込められた純粋な興味と喜び。自分の好きなものを認めてもらえた、共感してもらえたという実感がトキの心を満たします。

トキは喜びを抑えきれない様子で応えます。

「もちろんです。あ no。何べんでも何十べんでもお話ししますけん」

そしてトキはこう続けます。

「怪談は日本の人も古い、時代遅れ、気味が悪いと嫌がられることが何べんもありましたけん、聞いていただけるのが嬉しくて」

このセリフには、トキがこれまで怪談好きであることで周囲から理解されなかった寂しさや、それでも好きなものを好きでい続けた強さが滲み出ています。ヘブンは「なるほど。私、好きです」と答え、トキは「ありがとう存じます」と心から感謝を伝えました。

再びろうそくに火を灯し、もう一度「鳥取の布団」を語り始めるトキ。今度は少し言葉を簡略化しながらも、エッセンスをしっかりと伝えます。語り終えると、電気を点けるトキ。

するとヘブンはまた言いました。

「もう一ぺん。もう一ぺん。願います」

このシーンに視聴者は涙腺崩壊。SNSでは「特殊趣味に気になる相手がどハマりしてくれた時は脳汁がつゆだくになる全オタク夢の形」「髙石あかりの怪談うめぇ〜」と共感と称賛の声が溢れました。言葉が半分しかわからなくても、トキの語る怪談の世界に引き込まれるヘブンの姿は、純粋に物語を楽しむ心の美しさを見せてくれました。

トキの多幸感が爆発!スキップシーンに視聴者も癒やされる

怪談を何度も語り続けたトキが家路につく場面は、今回の白眉とも言えるシーンでした。

遊郭での誤解が生むコミカルな展開

夜遅くなったトキは、あくびをしながらも嬉しさを隠せず、スキップをしながら帰ります。その姿はまさに多幸感の塊。視聴者からも「浮かれ気分な時はスキップだよね!スキップ考えた人?がスバラシ!」と共感の声が上がりました。

トキが遊郭の前を通りかかると、なみ(さとうほなみ)が声を掛けてきます。

「おときちゃん?」

トキは挨拶を返しますが、なみは続けます。

「こんばんは、だなくて。こんなに遅くまで何しちょったの?」

さらになみは「まともな人が出歩く時間だないがね」と心配そうに尋ねます。トキは照れながら答えました。

「ちょっと、怪談を」

なみが「怪談?」と聞き返すと、トキは少し恥ずかしそうに「布団を」とだけ答えて帰ってしまいます。

この「布団」というキーワードだけを残されたなみは、遊郭という場所柄もあって完全に別の意味に誤解してしまいます。視聴者からも「なみだけ、変な誤解・・・布団・・・(ぇっ となってます」と笑いを誘いました。

このコミカルな誤解が、純粋な怪談交流というストーリーに軽やかなユーモアを添えています。

翌朝の布団抱きしめシーンが可愛すぎる

翌朝、トキが目を覚ますシーンも話題になりました。起きるなり、トキは布団を抱きしめて「布団!」と叫びます。昨晩の嬉しさがまだ体に残っているかのような、幸せいっぱいの表情です。

そんなトキを、祖父の勘右衛門(小日向文世)、父の司之介(岡部たかし)、母のフミ(池脇千鶴)が冷めた目で見ています。視聴者からは

「今日の最後の朝のやりとり、もう何回リピートしただろう。可愛すぎる」

と絶賛の声が上がりました。

心配した司之介がトキに遅くなった理由を尋ねます。するとフミは「聞いて」と言いかけて「やっぱり聞かんで」と言い直し、また「あ、やっぱり聞いて」と繰り返します。このコントのようなやり取りに業を煮やして、司之介が「おとき!」と呼びかけると、フミはまた「やっぱり聞かんで。あ、やっぱり聞いて!」と繰り返します。

「どっちなんよ、ほら」

司之介に促されたフミは、

「わからん!聞きたくないけど、聞かないかんし」

そして意を決して「怪談」とだけ言います。司之介が「怪談?」と聞き返すと、トキは説明を始めました。

「そげ。怪談を聞かせちょったの」

勘右衛門が「怪談て、お嬢が好きなあの怪談か?」と確認すると、トキは詳しく説明します。

「そげです。昨日お寺にお祓いに行ったら、そこのご住職が怪談を聞かせてくれて。そしたら、ヘブン先生がそれをいたく気に入って。それで夜は私が鳥取の布団という怪談を聞かせちょりました」

心配そうに「それは。それは本当か?」と念を押す司之介に、トキは答えます。

「本当です。ヘブン先生は日本語がまだようわからんけん、わかるまで何べんも聞かせちょったら、遅うなってしまいました。ごめんなさい。ご心配おかけしました」

この言葉を聞いて、勘右衛門は宣言します。

「だそうじゃが。よし!信じる。わしはお嬢を信じるぞ」

フミも続けます。

「私も。怪談だったら、機嫌ようなるのもわかるし」

この家族の信頼と理解に、視聴者も温かい気持ちになりました。

怪談「鳥取の布団」が繋いだ心の橋

貧しい兄弟の悲しい物語に込められた意味

トキが語った「鳥取の布団」は、実際に伝わる怪談を基にしたものです。物語の冒頭でトキはこう語ります。

「とある宿屋で客が布団に入ると『兄さん、寒かろう。お前も寒かろう。』と布団から声がする」

そして時代を遡り、鳥取の寒い雪の降る街の情景が描かれます。

「ある鳥取の寒い寒い雪の古い中町に、貧しく幼い兄弟が二人だけで暮らしていた。兄さん、寒かろう。お前も寒かろう。ボロ家には家具も畳もなく、手元にたった一枚の布団」

この描写だけで、兄弟がどれだけ貧しく、それでも互いを思いやって生きていたかが伝わります。

「二人がその一枚の布団に体を寄せ合いくるまっちょると、『家賃を払え。払えねえならもらっていくぞ』と家の大家が二人から布団を取り上げ『出て行け』と吹き荒ぶ雪の中に兄弟を追い出した」

「『兄さん、寒かろう。お前も寒かろう。』そう言いながら二人は小声でしまった」

この「小声でしまった」という表現が、兄弟がどうなったかを直接は語らず、しかし運命を暗示する残酷な描写です。

そして物語は最初の宿屋に戻ります。

「宿屋の喋る布団はその大家が売った兄弟のものだった。かわいそうに思って宿屋の主人が寺でお経をあげてもらうと、ようやく。布団は喋らなくなったそうでございます」

貧困、無情な大家、そして兄弟の魂が宿った布団。この怪談には社会の不条理と、それでも互いを思いやる人間の美しさが同時に描かれています。

トキの語り口に視聴者も引き込まれる

髙石あかりの怪談語りは、視聴者から絶賛されました。「髙石あかりの怪談うめぇ〜」というシンプルな感想が、その巧みさを物語っています。

ろうそくの灯りの中で語るトキの表情、間の取り方、イントネーション。ある視聴者は

「蒲団の怪談は子どもに話して聞かせてた。『兄さん寒かろう。お前も寒かろう』今朝のおトキの語り イントネーションが一緒だったのでうれしい。間とか」

とコメントしており、実際の怪談の語り口を忠実に再現していることがわかります。

また別の視聴者は

「今日のばけばけは、朗読する私にとって涙腺崩壊の内容。初回はニュートラルに、もっともっとと求められて2度目は話し手がのってくる。うれしくなるよね」

と、語り手の心理の変化まで読み取っています。

最初は少し緊張気味に語っていたトキが、ヘブンの反応を見て徐々に乗ってくる。そして「もういっぺん」とリクエストされるたびに、語りに自信と喜びが満ちていく。その変化が映像から伝わってくるのです。

視聴者からは

「スキや特技が活かされ、人と通じ合えれば、うれしく思わずスキップ。生身の人間の語りの力は、言葉が分からずとも強い」

という考察も寄せられました。まさにこの回は、言葉を超えた「語り」の力を描いた神回だったのです。

周囲の反応が示す二人の関係性の変化

家族の心配と信頼

トキが遅く帰ってきたことで、家族は当然心配します。しかし怪談が理由だと聞いて、家族は納得するのです。

勘右衛門が「よし!信じる。わしはお嬢を信じるぞ」と言い、フミも「私も。怪談だったら、機嫌ようなるのもわかるし」と続けます。

これは単なる安心だけではありません。家族がトキの性格や好みを深く理解しているからこその信頼です。怪談好きのトキなら、確かに夢中になって時間を忘れるだろう。そしてその結果として上機嫌になるのも当然だろう、という理解が背景にあります。

司之介もトキに近寄って「それは。それは本当か?」と念を押しますが、その表情には怒りよりも心配と、そして安堵が混ざっています。

フミが最後に「おとき、よかっただない。話せる相手が現れて」と言うシーンも印象的です。トキがこれまでどれだけ怪談を共有できる相手を求めていたか、そしてようやくその相手が見つかった喜びを、家族も共有しているのです。

司之介が「何がまあじゃしゃり構えて。さっきは起きるなり、ふとん言って布団を抱きしめちょったくせに」とからかうと、トキは「うるさいなあ」と照れながら返します。この微笑ましいやり取りに、家族の温かさが溢れています。

ヘブンの玄関出迎えが意味するもの

翌朝、トキが仕事に向かう場面も重要です。サワ(円井わん)に「おはよう。早いね」と言われたトキは「ギリギリ」と答えます。それでも足取りは軽く、スキップしながらヘブンの家へ向かいます。

そしてヘブンの家に到着したトキが「おはようございます」と襖を開けると、なんとヘブンが玄関まで出迎えに来ていたのです。

「え!?おはようございます。あ、すんません、ギリギリで」

驚くトキに、ヘブンは答えます。

「あ、いや、あ、ば、き、昨日、ありがとうございました」

トキも「あ、こちらこそありがとう存じました」と返します。

そしてヘブンが「へえ。どうぞ、どうぞ」と案内すると、トキは「はい、はい。失礼いたします」と家に入ります。

ヘブンが「あ、初めて来て。ああ、じゃない、だから」と言いかけると、トキは「あ、そげですよね」と相槌を打ちます。二人は「そげそげ」「そげそげ」と笑い合います。

このシーンについて、視聴者は

「翌朝、待ち切れないヘブンは玄関まで迎えに出て、トキの『お邪魔します』にハジメテキタジャナイダカラと笑う…うーんどっかどう見ても艶っぽい話だ。だが怪談です」

とコメントしています。

普段は部屋で待っているはずのヘブンが、わざわざ玄関まで出迎えに来る。これは単なる挨拶ではなく、昨日の怪談体験がヘブンにとってどれだけ特別だったかを示しています。そして「初めて来たわけじゃない」というやり取りは、二人の関係が新しい段階に入ったことを自然に示しているのです。

視聴者からは

「静かに新しいステージに進む。日常生活ってそんな感じ。静かに営まれる日常の繰り返しで、確実に人が変化していく過程を丁寧に見せてくれる。堪らなく良きドラマ」

という評価が寄せられました。

劇的な告白やキスシーンがなくても、こうした小さな変化の積み重ねが関係性の深まりを描き出す。それが「ばけばけ」の魅力であり、視聴者が「神回」と評価した理由なのです。

6. まとめ

今回の第58話の見どころと伏線を整理すると:

  • 「もういっぺんネガイマス」の純粋さ:言葉が完全には通じなくても、怪談の魅力と語り手の情熱は確実に伝わることが証明された神シーン
  • トキの多幸感の表現:スキップ、布団抱きしめ、照れ笑いなど、髙石あかりの繊細な演技が視聴者の心を掴んだ
  • 「鳥取の布団」が持つ意味:貧困と不条理の中でも互いを思いやる兄弟の物語が、トキとヘブンの心を繋ぐ架け橋となった
  • 周囲の誤解と理解:なみの誤解というコミカル要素と、家族の深い理解という温かさが同居する脚本の巧みさ
  • 関係性の静かな変化:玄関出迎えや「そげそげ」という自然なやり取りが、二人が新しいステージに進んだことを示唆
  • 語りの力の描写:言葉を超えて人と人を繋ぐ物語の力が、朝ドラという枠を超えて視聴者にも届いた名回

SNSでは「それにしても #ばけばけ 、いよいよ毎話で紡がれる語りと映像、そして主演2人が醸すハーモニーの心地好さが最高潮に達してきた感じ」という声も上がっており、物語はいよいよクライマックスに向けて動き出しています。

第59回以降、怪談を通じて深まったトキとヘブンの関係がどう展開していくのか。そしてヘブンの日本滞在がどうなるのか。目が離せない展開が続きそうです。

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