【ばけばけ第12週第59回ネタバレ感想】オトキシショウに昇格!子捨ての怪談でヘブン号泣…トキとの絆が深まる感動回

2025年12月18日放送の「ばけばけ」第59話は、トキ（髙石あかり）とヘブン（トミー・バストウ）の怪談語りが一夜明けた朝から始まりました。2人とも話し足りない、聞き足りないという熱量で、ヘブンは学校を休むと言い出すほどの夢中ぶり。そして今回、ヘブンがトキを「オトキシショウ（トキ師匠)」と呼んだことがSNSでトレンド入り。さらにトキが語った「子捨ての話」という怪談で、ヘブンが自身の過去と重ね合わるシーンに、視聴者も号泣する感動回となりました。

「ばけばけ」第12週第59話のあらすじ

怪談語りから一夜明けた朝、ヘブンは夜通し執筆していたため寝ておらず、金縛りに遭ったかどうかもわからない様子。「鳥取のふとん」をもっと聞きたいと言うヘブンに、トキは日本語の意味を何度でも話すと約束します。会話の中で「鳥取のふとん」が前夫・銀二郎から聞いた話だったことが判明し、少し気まずい空気が流れますが、トキは別の怪談を話すことを提案。夜になり、トキは「子捨ての話」という怪談を語ります。貧しさゆえに子を川に捨て続けた夫婦の話に、ヘブンは自分の父が母と自分を捨てたことを重ねたことを話します。トキは謝りますが、ヘブンは続けてほしいと伝え、2人は「もう一ぺん」と笑顔で次の怪談へ向かいます。

「オトキシショウ」誕生!ヘブンの呼び方が変わった感動の瞬間

今回の放送で最も話題となったのが、ヘブンがトキを呼ぶ際の変化です。これまでヘブンはトキのことを「シジミサン」と呼んでいましたが、第59話では「オトキシショウ（トキ師匠）」という新たな呼び方が登場し、SNSでトレンド入りを果たしました。

物語の冒頭、怪談語りから一夜明けた朝、ヘブンは夜通し執筆していたと明かします。

「ずっと書くです。」

「ずっと書く？え、朝までですか？」

トキが驚くと、ヘブンは続けます。

「鳥取のふとん、ずっとずっと、ずっと!書く。眠るできない。書きたい。」

「あれ、金縛りは？」

「わからない。」

寝ていないため金縛りに遭ったかどうかもわからないというヘブン。それほどまでに怪談に心を奪われていたのです。そしてヘブンは「鳥取のふとん、もっと聞きたい」とトキに懇願します。

「日本語むずかし。But…意味、すべて知りたい。」

トキが「もちろんです。昨日も言いましたが、何べんでも何十べんでも話しますけん」と応えると、ヘブンは感謝の言葉を述べます。

「That would be extremely helpful。ありがとう、しじみさん。」

この時点ではまだ「しじみさん」という呼び方ですが、物語が進むにつれ、ヘブンのトキへの敬意と信頼が深まり、ついに「オトキシショウ」という呼び方へと変化していくのです。

「シジミサンからランクアップ!」SNSで歓喜の声

この呼び方の変化に、SNSでは「シジミサンからランクアップ!」「レベルアップした」と歓喜の声が相次ぎました。視聴者はこの変化を、単なる呼び方の変更ではなく、2人の関係性が深まったことを示す象徴として捉えたのです。

従来の「シジミサン」という呼び方はコミカルな響きがありましたが、「オトキシショウ」には敬意と親しみの両方が込められており、ヘブンがトキの怪談語りに心から感動し、師として尊敬していることが伝わってきます。

SNSでは「名前呼ぶの初めてでない？」「2人の心の距離が縮まって、かけがえのない存在になっていく感じがひしひしと伝わってくる」といった声も上がり、この小さな変化が視聴者の心を大きく揺さぶったことがわかります。

前夫・銀二郎との記憶が蘇る「鳥取のふとん」の会話

怪談語りの中で、トキとヘブンの間に少し気まずい空気が流れる場面がありました。それは「鳥取のふとん」という怪談をめぐる会話です。

ヘブンが「ちなみに。ふとんの、鳥取、鳥取のふとん」と言葉を探しながら尋ねると、トキは辞書を捲るヘブンを見つめながら答えます。

「ちなみに。鳥取のふとんは…」

「鳥取のふとんは、前の夫から。あれは島根の隣の鳥取のお話で、その人が鳥取の人だったけん。」

ヘブンが「しじみさん、夫婦」と理解を示すと、トキは続けます。

「はい。ああ。もう何年も前に少しだけ。その人は東京にいて、もう会うことはないですけん。」

この会話で、視聴者は「鳥取のふとん」という怪談が、トキの前夫・銀二郎から聞いた話だったことを知ります。ヘブンも「Tokyo. Sorry, just caught me a bit by surprise」と驚きを隠せない様子。

気まずい空気も乗り越える2人の信頼関係

前夫の話題が出たことで、少し気まずい雰囲気が流れますが、トキはすぐに切り替えます。

「あの、では、ふとんはやめて。今夜は別の怪談を。まだまだ、まだまだ山ほどありますけん。」

この場面で、トキは過去の痛みを抱えながらも、ヘブンとの時間を大切にしようとする姿勢を見せます。SNSでは「トキが前夫の話をする時の心の痛みを表現する髙石あかりさんの表情を見ただけで泣いてしまった」という声も上がり、高石あかりの繊細な演技が絶賛されました。

また、この会話は今後の物語において、トキと銀二郎との関係がどう描かれるのかという伏線にもなっています。「鳥取の布団」を最初に選んだことには、まだ心に残っている何かがあるのではないか、という考察も視聴者の間で活発に交わされています。

涙なしには見られない「子捨ての話」の深い意味

そして今回最も視聴者の心を揺さぶったのが、トキが語った「子捨ての話」という怪談です。夜、ロウソクに火が灯る中、トキはヘブンに向かって静かに語り始めます。

「人の命がロウソクよりも容易く消えていく時代のお話でございます。出雲国の持田の浦という村のある百姓の夫婦は、ひどく貧しく、自分たちが食べるだけで精一杯。子供が生まれるたびにごめんよ、ごめんよと全て家の裏を流れる川に捨てていました。」

貧しさゆえに子を捨て続けた夫婦の話は、聞いているだけで胸が痛くなります。トキは続けます。

「しかし、月日は流れ、ようやく暮らしに少しのゆとりが出てきた頃、初めて生まれてきた子を育ててみることにしました。ある月夜の晩のことです。ねえ。ねえねえや。ねんねこした子はかわいい子よ。父親は赤子を背負って、今夜はええ月だと独りごちておりました。するとまだ喋るはずのない背中の子が口を開いてこう言ったのです。『おとっつぁん、おとっつぁんが最後に私をお捨てになった時も、こげに月の綺麗な晩でしたね。』」

この話を聞いたヘブンは、神妙な顔をして言葉を詰まらせます。

「半分、もっと、わからない。」

トキが「そげですよね」と応えると、ヘブンは自分の感情を吐露し始めます。

ヘブンの過去が明かされる「父、私捨てた。許せない」

「でも。わかる気持ちある。父。私捨てた。母のこと。捨てた。許すない。」

この告白に、視聴者は衝撃を受けました。ヘブンが自分の父親に捨てられた過去を持っていたこと、そしてそれが今も許せない傷として残っていることが明らかになったのです。

トキは慌てて謝ります。

「すみません。そげなこととは知らず。すみません。他の話にすれば。」

しかしヘブンは首を振り、続けてほしいと伝えます。

「ノーノーノノー。子を捨てて怪談です。素晴らしい。ありがとう。」

そしてトキも、自分なりの解釈を語ります。

「いえ。あでも。子捨ての話。私こうも思います。何べん捨てられても、この子同じ親のもと生まれた。この子の親思う気持ち。強い。」

何度捨てられても同じ親を選ぶ子の魂

この「子捨ての話」は、単なる怖い話ではありません。何度捨てられても同じ親のもとに生まれ変わる子の魂が描かれており、そこには親子の絆や赦しのテーマが込められています。

SNSでは「怪談で人の心がちょっと救われるってことあるんだね」「解決がついてない恨み辛みの話だからねえ(怪談)」「傷ついているたましいは【癒される】物語に引き寄せられる」といった深い考察が相次ぎました。

また、

という投稿もあり、怪談が持つ教育的・精神的な役割に気づかされる視聴者も多かったようです。

ヘブンにとって、この怪談は自分の傷と向き合うきっかけになったのかもしれません。そしてトキの優しい語り口と解釈が、ヘブンの心を少しずつ癒していくのです。

高石あかりの怪談語りが「神業」と絶賛される理由

今回の放送で、高石あかりの演技力が改めて注目を集めました。特に怪談を語るシーンでは、その表現力の豊かさが際立ちます。

SNSでは

という声や、

といった絶賛コメントが相次ぎました。

緩急のある表現力と「もう一ぺん」の繰り返し演出

高石あかりの怪談語りは、単に話を読み上げるのではなく、感情の起伏や間の取り方、声のトーンの変化などを駆使して、聞く者を物語の世界へと引き込みます。

また、今回の放送では「もう一ぺん」というフレーズが繰り返し使われました。ヘブンが「では、もう一遍と二人で言う。ヘブンが早く早くと急かす」というシーンでは、2人の興奮と熱量が伝わってきます。

SNSでは

という声もあり、この繰り返しの演出が効果的だったことがわかります。

また、

という投稿もあり、高石あかりの表情一つ一つが視聴者の心に深く刻まれていることが伝わってきます。

錦織（吉沢亮）の葛藤と次回への伏線

怪談語りの場面以外にも、重要なシーンがありました。それは錦織友一(吉沢亮)と生徒・正木のやり取りです。

授業が終わった後、正木が錦織に前日の出来事を伝えます。ヘブンが怪談に関心を持っていることを知った錦織は、トキに協力を依頼しようと考えます。

しかし錦織はある事実に気づいてしまいます。それは、ヘブンが怪談に夢中になればなるほど、日本への愛着が深まり、結果的にヘブンの帰国を早めることになるかもしれない、ということです。

ヘブンの帰国を早めることへの気づき

公式あらすじでは「錦織はトキに協力を依頼しようと思うが、それはヘブンの帰国を早めることだと気づいてしまう」と書かれています。

この葛藤は、錦織の複雑な心情を表しています。同僚として、また友人として、ヘブンの興味や情熱を応援したい気持ちと、ヘブンが日本を離れてしまうことへの寂しさや不安が交錯しているのです。

今回の放送では錦織の葛藤が深く描かれることはありませんでしたが、次回以降、この問題がどのように展開していくのか注目が集まります。SNSでは「錦織は本人に聞かないで正木に聞くという女子高生かよ!」というユーモラスな指摘もあり、錦織の行動にも視聴者の関心が寄せられています。

【SNSの反応まとめ】視聴者が号泣した理由とは

今回の第59話は、SNSで大きな反響を呼びました。視聴者が号泣した理由は主に以下の3つです。

1. ヘブンの過去が明かされたこと 「父、私捨てた。母のこと。捨てた。許すない」というヘブンの告白は、視聴者に強い衝撃を与えました。怪談を通じて自分の傷と向き合うヘブンの姿に、多くの人が共感し涙を流しました。

2. トキの優しい解釈 「何べん捨てられても、この子同じ親のもと生まれた。この子の親思う気持ち。強い」というトキの言葉は、ヘブンだけでなく視聴者の心にも響きました。怪談を単なる怖い話ではなく、人の心を癒すものとして捉えるトキの視点が、視聴者の涙を誘ったのです。

3. 2人の関係性の深まり 「オトキシショウ」という呼び方の変化や、前夫の話題を経ても信頼関係を深めていく2人の姿に、視聴者は感動しました。「二人が怪談を通して心を通じ合わせていく姿がこの上なく丁寧に説得力をもって描かれている」という声もあり、脚本の巧みさも高く評価されています。

また、「ばけばけ、急にめっちゃ良くないですか？」「こんなに集中して視聴する朝ドラはじめてよ、まさに怪談に耳をそばだてるそれそのもの」といった声も上がり、ドラマ全体のクオリティの高さが改めて認識されました。

一方で、

という投稿もあり、日常シーンと怪談シーンの対比が効果的に機能していることも指摘されています。

6. まとめ

第59話の見どころと伏線

今回の放送で押さえておきたいポイントは以下の通りです。

次回以降、トキとヘブンの関係がどのように発展していくのか、そしてヘブンの過去がどう癒されていくのか、目が離せません。明日のばけばけも必見です!