NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第12週・第60話が2025年12月19日に放送されました。ヘブン先生(トミー・バストウ)のために怪談を語り続けるトキ(髙石あかり)。しかし錦織(吉沢亮)から「怪談が滞在記のラストピースになれば、ヘブンはここからいなくなる」と告げられ、トキの表情が一変します。それでもヘブンの純粋な「アナタノコトバスキデス」という言葉に心を動かされたトキは、涙をこらえながら怪談を語り始めます。そして物語のラストで届いたのは、元夫・銀二郎からの手紙。次週予告では「やり直したい」という衝撃的な台詞が…!今回は別れの予感と新たな波乱の予兆が交錯する、感動と驚きが詰まった回となりました。
「ばけばけ」第12週第60話のあらすじ
トキはヘブンのために大雄寺で「水あめを買う女」の怪談を聞き、花田旅館で幸せな時間を過ごしていた。そんな中、錦織が訪ねてきて「怪談が滞在記のラストピースで、語れば語るほどヘブンが去る日が近づく」と告げる。別れを恐れたトキは怪談を語るのを躊躇するが、ヘブンの「わたし きく すき です あなたの話 あなたの考え あなたの言葉 すき です」という純粋な言葉に心を動かされ、涙ぐみながら怪談の準備を始める。蝋燭に火を灯し、トキは「水あめを買う女」を語り出す。一方、松野家にはトキ宛ての手紙が届く。差出人は元夫・銀二郎。次週予告では銀二郎が「やり直したい」と告げるシーンが映し出され、物語は新たな局面へ。
ヘブンの「アナタノコトバスキデス」が切なすぎる!告白のような純粋な言葉に涙腺崩壊
今回の第60話で最も視聴者の心を揺さぶったのは、ヘブンがトキに語りかけたこの言葉でした。
「わたし きく すき です あなたの話 あなたの考え あなたの言葉 すき です」
別れの予感を知り、怪談を語ることを躊躇していたトキ。頑固な汚れがあると言い訳をしたり、お風呂に入られてはと言って逃げようとしたりするトキに、ヘブンは駆け寄ります。そして、たわしを握りしめて離さないトキに向かって、こう尋ねるのです。
「カイダン、かたる、嫌い?」
困った顔をするトキ。その表情を見たヘブンは、片言の日本語で必死に自分の気持ちを伝えました。それが冒頭の「わたし きく すき です」という言葉です。
片言の日本語に込められた深い想い
ヘブンの日本語はまだまだ拙いものです。でも、だからこそこの言葉の純粋さが際立ちます。「あなたの話」「あなたの考え」「あなたの言葉」と、3回も「あなた」を繰り返すヘブン。これは単に怪談を聞きたいというだけではなく、トキという人間そのものに興味があり、トキの内面を知りたいという想いの表れです。
SNSでは「これは告白でしょ!」「恋愛感情そのものだよね」という声が多数上がりました。実際、この場面を見た視聴者の多くが涙したと投稿しています。
「『わたし きく すき です あなたの話 あなたの考え あなたの言葉 すき です』涙がでる…ひとを すきになるって こういうことだよね 国 言葉 年齢を越えて… あなたが すきです。って」
というSNS投稿が象徴的です。
国籍も言語も年齢も違う2人が、怪談という共通言語を通じて心を通わせていく。このドラマの美しさが凝縮されたシーンでした。
トキの涙ぐむ表情と蝋燭の演出が美しい
ヘブンの言葉を聞いたトキの目が、じわりと涙で潤みます。そして、少し笑顔を浮かべながら怪談の準備を始めるのです。蝋燭に火を灯し、ゆっくりと目を開けて怪談を語り始めるトキの姿は、まるで語り部そのもの。
この場面の演出も秀逸でした。蝋燭の揺れる炎が2人の表情を照らし出し、静かで親密な空間を作り出しています。トキが「水あめを買う女」を語り始めると、ヘブンは「ありがとう」と言葉を返します。
「おトキちゃん気持ちが静かにすっと伝わってきて、こっちまでさみしかったり幸せだったり涙出そうになったり、あの蝋燭の揺れる灯りのような…なんか朝ドラで初めての感覚だわ」
というSNS投稿が、この場面の雰囲気を的確に表現しています。
別れの予感がありながらも、今この瞬間の幸せを大切にするトキ。その複雑な感情が、高石あかりさんの繊細な演技によって見事に表現されていました。
「怪談がラストピース」錦織の言葉でトキの表情が一変!別れの予感に揺れる心
幸せの絶頂にいたトキに、残酷な現実を突きつけたのが錦織でした。花田旅館を訪れた錦織は、トキに怪談を語ってほしいと頼みます。
「もう話し始めてます!」と嬉しそうに答えるトキ。でも、錦織の次の言葉がトキの表情を一変させます。
「怪談はラストピースだ。先生は新聞記者で、滞在記を書きに日本に来ている。怪談を書き上げれば目的は達成する。キミが怪談を語れば語るほど、先生はここからいなくなるということだ」
怪談を語れば語るほど、ヘブンとの別れが近づく矛盾
錦織のこの言葉は、トキにとってあまりにも辛いものでした。自分が大好きな怪談を、大切なヘブンに語ることができる幸せ。でもその幸せが続けば続くほど、ヘブンとの別れの日が近づいてくる——この残酷な矛盾に、トキは言葉を失います。
錦織がこの事実を告げた時、トキの顔から笑顔が消え、表情が曇っていく様子が画面に映し出されました。それまでの明るい雰囲気が一変し、静かな悲しみが画面を覆います。
だからこそ、トキはヘブンに怪談を語ることを拒もうとしたのです。「頑固な汚れ」と言い訳をしたり、「今日は怪談無しで」と言ってみたり。ヘブンが「オトキシショウ、ハヤク、ハヤク」とせがんでも、中々たわしの手を離さないトキ。
でも結局、ヘブンの純粋な想いに負けて、怪談を語る決意をします。好きだから話したくない、でも好きだから話してしまう——この矛盾した感情が、トキの表情の変化として見事に表現されていました。
高石あかりの「顔芸」が話題!一瞬で感情を表現する演技力
この場面での高石あかりさんの演技力が、SNSで大きな話題になりました。
「今日の #ばけばけ 久しぶりに高石あかりさんの顔芸出たね! 自分が怪談を語るほどヘブン先生との別れが近づくことを知った時のあの表情! 自分の好きな怪談=自己存在を認められて嬉しい気持ちと、それが増すほどに別れが近づく悲しい気持ち、両方を含む複雑な感情をワンカットで表現してた」
「今日のばけばけは、おトキちゃん素晴らしい 役者高石あかりの演技力を見せつけられた感ある 画面に引き込まれる朝ドラは久しぶりじゃないか?」
台詞がなくても、表情だけで感情が伝わってくる。これこそが名演技です。嬉しさと悲しさ、希望と絶望、愛情と諦め——相反する感情が同時に存在する複雑な心情を、高石さんは一瞬の表情変化で見せてくれました。
朝ドラヒロインとして、高石あかりさんの演技力が改めて評価された回となりました。
頑固な汚れと言い訳するトキが愛おしい!怪談を拒む切ない葛藤
別れを恐れるトキが、ヘブンに怪談を語らないようにするシーンは、切なくも微笑ましいものでした。
夜、ヘブンが怪談を聞く準備をしていると、トキは無表情で家事をしています。ヘブンが「オトキシショウ、ハヤク、ハヤク」と声をかけても、トキは反応しません。
そしてハッとしたように「頑固な汚れが…今日は怪談無しで」と言い訳をするトキ。ヘブンが「なんで?」とトキの傍に駆け寄りますが、トキはたわしを握りしめて離しません。
たわしを手放さないトキとせがむヘブンの微笑ましいやり取り
ヘブンがたわしで掃除をすると、汚れはすぐにとれ、ヘブンはすぐに「願います」と言います。
次にトキは「お風呂」と言って逃げようとしますが、ヘブンは「怪談、好き、早く早く」とせがみます。トキが「そげ、そげー」(そうそう、という出雲弁)と言いながら苦笑いをする様子が愛おしい。
そしてついに、ヘブンがトキに尋ねます。
「カイダン、かたる、嫌い?」
困った顔をするトキ。ヘブンは続けて言います。
「好きです」
この「好きです」は、怪談が好きという意味でもあり、トキが好きという意味でもあるように聞こえます。そしてヘブンは先ほどの名台詞を語るのです。
「わたし きく すき です あなたの話 あなたの考え あなたの言葉 すき です」
好きだから話したくない、でも好きだから話してしまう矛盾
このシーンには、恋する女性の複雑な心理が詰まっています。好きな人と一緒にいたいから、別れの原因になることはしたくない。でも、好きな人が喜ぶことをしてあげたい——この矛盾に苦しむトキの姿は、多くの視聴者の共感を呼びました。
「お別れしたくないから怪談を話したくなくて、でも喜ぶ顔が見たいから話してしまう。好きだから話したくなくて、でも好きだから話してしまう。その心情がものすごく表情に現れててスバラシ!」
というSNS投稿が、この場面の本質を捉えています。
トキの目が涙ぐみ、笑顔を浮かべながら怪談の準備を始める姿は、健気で切なくて、そして美しい。視聴者の多くが、このシーンで涙したことでしょう。
大雄寺での怪談探しと花田旅館での幸せな日々
今回の冒頭では、トキが大雄寺の墓地で手を合わせる姿が映し出されました。和尚と話をするトキは、ヘブンのために「水あめを買う女」という怪談を聞きに来たのです。
「水あめを買う女」を聞きに寺へ
ヘブンに語る怪談を探すため、トキは積極的に動いています。大雄寺で和尚から怪談を聞き、それをヘブンに語る——この一連の流れが、トキにとっての幸せな日常になっていました。
花田旅館では、平太が「まっちょてくれ」(待っててくれ)と言います。トキが「早くきすぎた」と言いながらあくびをする姿は、夜な夜なヘブンと怪談を語り合っているせいで寝不足なのでしょう。
外ではウメとツルが話をしています。中に入っていくと、なんとトキが立ちながら寝ているではありませんか!ウメとツルが「ねちょる」(寝ている)と驚き、トキを支えようとしていると、平太が大声で「出来上がった!」と言い、トキが驚いて起きました。
この一連の場面は、トキの幸せそうな様子と、花田旅館の人々がトキを温かく見守っている雰囲気が伝わってきます。平太が用意した夕餉と夜食を受け取るトキ。
錦織とトキの同時に話し始めて譲り合うシーンが「ばけばけあるある」
話をしていると、錦織がやってきます。花田旅館でトキと錦織が座りながら話をする場面では、2人が同時に話し始めて譲り合うという微笑ましいシーンがありました。
「あ、どうぞ」「いえいえ、あなたから」というような雰囲気で、お互いに譲り合う2人。SNSでは「ばけばけで多い流れだ」と指摘する声もあり、このドラマらしい丁寧な人間関係の描写が評価されています。
トキが不敵な笑いをし始める場面もあり、きっと怪談を語り始めたことを錦織に報告して、得意げになっているのでしょう。錦織がトキを見つめながら話を聞いている様子からは、トキへの複雑な想いが垣間見えます。
錦織は笑顔で喜びながらお礼を言いますが、その後でヘブンが滞在記を書き終えたらここからいなくなると告げたとき、トキの表情が一気に曇りました。
この対比が、今回のエピソードの核心部分です。幸せの絶頂から一転、別れの予感へ——感情のジェットコースターのような展開に、視聴者は引き込まれていきました。
H2: 衝撃のラスト!銀二郎からの手紙到着で次週大波乱の予感
幸せな時間を過ごすトキとヘブン。しかし物語のラストで、衝撃的な展開が待っていました。
松野家では、勘右衛門が素振りをしています。フミが洗濯を干していると、郵便が届きました。トキ宛ての手紙です。
受け取るフミ。そして差出人を見て驚きます。銀二郎からの手紙だったのです。
勘右衛門も驚き、フミも驚く——2人の表情が、この手紙の重大さを物語っています。
フミと勘右衛門の驚く姿
トキの両親であるフミと勘右衛門が、銀二郎からの手紙に驚くのは当然です。銀二郎はトキの元夫であり、一度は婚姻関係を結びながらも別れた相手。その銀二郎が、今になって手紙を送ってきたのです。
手紙の内容は明かされませんでしたが、次週予告で銀二郎が登場し、衝撃的な台詞を口にします。
「やり直したい」
この一言が、SNSで大きな波紋を呼びました。ヘブンとの関係が深まり、恋心を自覚し始めたトキ。そのタイミングで元夫が復縁を申し出てくる——ドラマチックすぎる展開に、視聴者は騒然となりました。
次週予告「やり直したい」にSNS騒然
次週予告では、銀二郎だけでなく、謎の女性・イライザも登場します。過去の写真に写っていた女性が、実際に松江を訪れるようです。
「ばけばけ60話 怪談で深まる2人の距離感に優しい時間が流れた1週間。KWAIDANでラストピースが埋まってしまう不安事も忘れて今夜も怪談さんぽは続くのでした‥めでたし で終わると思いきや来週よもやの銀二郎と例の写真の女が会いにやってくる。結果はわかってるが‥」
「#ばけばけ 60話『アナタノコトバスキデス』ってさあ…それ聞いた時おトキあの美しき表情よ、別離の予感に慄き”頑固な汚れ”とか言ってたのにw…で最後お手紙からの来週予告!どうすんのこれいきなり二人の物語にドライブかかったところで週タイトル『サンポ、シマショウカ』だもん降参ですよ…また来週!」
静かで美しい今週から一転して、恋愛のドタバタ展開が予想される来週。銀二郎とヘブン、そしてイライザという3人(4人?)が絡む複雑な人間関係が描かれそうです。
SNSでは「ばけばけ 次週予告観てキャアアアアア〜!!!!て黄色い声上げた 化け物にもまだ乙女の心が残っている事を実感させてくれる朝ドラ」という投稿も。静かな怪談ドラマだと思っていたら、恋愛ドラマとしての側面も強くなってきました。
SNSの反応は?「涙が出る」「演技力すごい」と絶賛の声多数
今回の第60話は、SNSで大きな話題となりました。特に感動的なシーンと、衝撃的な次週予告への反応が顕著でした。
国境を超えた恋愛に感動する視聴者
ヘブンとトキの関係性について、多くの視聴者が感動を表明しています。
「めっちゃ良〜 1人の女の子が自分の恋を自覚していくのをじっくり見せてくれてありがとうございます 怪談もう話してます!ってうきうきして話してたのにそれが終わったら帰るって分かった途端に表情が翳ったり『アナタノコトバスキデス』って言われたあとのあの嬉しいと切ないのとが」
「今週、面白すぎ。怪談を語って聞かせるという単純な行為を朝ドラでこんな魅力的に表現する制作スタッフ、素晴らしい。高石あかりのアップ、蝋燭の、ゆらめき、美しい。朝ドラの中でもかなりの名シーン」
怪談という題材を通じて、人と人との心の交流を描く——この「ばけばけ」の本質が、今回のエピソードで鮮明になりました。
「息遣いや表情、話への没入や心映えの様子。言葉以外に伝わるものがあって、それはおトキに強く備わっている何か。語り物としての怪談は読むものとはまた異なる生々しさを伴っていてとても良い。映像化ではない語られる物語の魅力、ドラマで見せるのは難しくも楽しい作業だったでしょうね」
このように、怪談の「語り」という行為そのものの魅力を評価する声も多く見られました。
来週の三角関係展開に期待高まる
一方で、次週予告への反応も熱いものがありました。
「#ばけばけ 錦織さんの悩める表情。怪談を語り始めるおトキちゃんの顔付きがスッと変わる‥声、間。子供のようにいそいそと支度して、おねだりするヘブン先生。朝からこんなご馳走、贅沢すぎん?そして来週の展開、あ〜っ悶絶しそう」
「ばけばけ第60回。錦織からのお願いで怪談を語ることになるのかなと先週予告時点では思ったが出遅れ超えて周回遅れのお願いであったとは(ノД`) でも恥ずかしいとかなくてなら良かった、と切り替えられる君はいい負けヒロインだ。ラストピースを探してあげたかったんだもんね」
錦織の「負けヒロイン」ぶりを惜しむ声や、来週の恋愛展開を楽しみにする声が多数見られました。
「今週の『ばけばけは』本当に毎話素晴らしかったな。 特におときが、『女中として』ではなく、『語り手』として初めてヘブンの部屋の敷居を跨ぐシーンの演出は白眉。あそこ本当に、いろんな境界を超える瞬間だったよね。 彼女は今まで『あなたの考え、あなたの言葉で』、と請われた事はあっただろうか」
このように、トキが「女中」ではなく「語り手」として、対等な立場でヘブンと向き合うようになった変化を評価する声もありました。
6. まとめ
今回の見どころと伏線
- ヘブンの「アナタノコトバスキデス」という告白のような台詞:片言の日本語に込められた純粋な想いが、視聴者の涙を誘った。国境を超えた恋愛の萌芽を感じさせる名シーン
- 「怪談がラストピース」で別れの予感を知るトキの表情変化:高石あかりの演技力が光り、嬉しさと悲しさが同居する複雑な感情を一瞬で表現。SNSで「顔芸」と絶賛された
- 好きだから話したくない、でも好きだから話してしまう矛盾:頑固な汚れと言い訳したり、たわしを離さなかったりするトキの葛藤が愛おしい。恋する女性の複雑な心理を丁寧に描写
- 蝋燭の灯りの中で語られる怪談の美しさ:「語り」という行為の魅力を映像で表現。トキが「語り手」として対等にヘブンと向き合う姿が印象的
- 銀二郎からの手紙とイライザの登場予告:次週「やり直したい」という台詞で、恋愛三角関係(四角関係?)の波乱を予感させる衝撃のラスト
- 錦織の「負けヒロイン」ぶり:トキを想いながらも、ヘブンのために動く錦織の切ない立ち位置。来週の展開でどう絡んでくるか注目
今回は静かで美しい怪談の時間と、衝撃的な次週予告が対照的でした。ヘブンとトキの関係が深まる一方で、別れの予感と新たな波乱の兆しが同時に訪れる——感情のジェットコースターのような展開から目が離せません!来週の「サンポ、シマショウカ」の週も必見です!
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