NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第13週61話(12月22日放送)では、物語が大きく動き出す衝撃的な展開が待っていました。おトキとヘブンの距離が縮まる中、突如届いた2通の手紙。元夫・銀二郎からは「会いたい」とだけ書かれた謎の便り、そしてヘブンのもとにはイライザからの手紙が。お互いに手紙を隠し合う二人の姿は、まるで恋人同士のよう。小豆とぎ橋での楽しげな散歩から一転、4月には銀二郎とイライザが同時に松江へやってくることが判明し、視聴者からは「四角関係勃発!」「鉢合わせ確定」と期待の声が殺到しています。
「ばけばけ」第13週第61話のあらすじ
深夜、ヘブンに怪談「小豆伐り橋」を語るおトキ。しかし滞在記が完成すればヘブンは日本を去ってしまうかもしれないという不安から、帰国について聞けずにいた。翌朝、元夫・銀二郎から「4月の最初の土曜日に松江に来るけん会いたい」という手紙が届く。理由は書かれておらず、家族は困惑。おトキは小豆とぎ橋をヘブンに案内し、4月初めの休暇を申請するが、ヘブンは一度承諾したものの「保留」と言い出す。その後、ヘブンのもとにイライザから手紙が届き、おトキに隠す様子を見せる。錦織に翻訳を依頼したおトキは、銀二郎とイライザが同じタイミングで松江にやってくることを知り、4人の鉢合わせが確定する。
銀二郎からの衝撃手紙「会いたい」─4年ぶりの再会に込められた謎
理由なき「会いたい」が不安を煽る演出の妙
朝食の席で、フミがおトキに1通の手紙を手渡します。差出人は、4年前に別れた元夫・銀二郎。勘右衛門と司之介は興味津々で耳を凝らしますが、おトキは声に出して読もうとせず、先に自分で内容を確認します。
「4月の最初の土曜日に松江に来るけん会いたいって」
読み終えたおトキが空を見上げ、驚きの表情を浮かべます。勘右衛門は「今更会おうとは言ってどげなつもりなんじゃ。あれからもう4年じゃぞ」と不思議がります。司之介が理由を尋ねると、おトキは「ない。ただ来るからって」と答えました。
この「理由が書かれていない」という点が、視聴者の不安と期待を大きく煽る演出となっています。SNSでは「理由を書かない手紙ほど、受け取る側の不安を煽るものはない」という声が多数見られました。「会いたい」という短い言葉だけで、銀二郎の真意が全く読めない状況。よりを戻したいのか、別の用事があるのか、それとも何か重大な報告があるのか──様々な憶測が飛び交います。
司之介が「おう、もしや、よりを戻そうってことなんじゃないのか?うん?」と推測すると、おトキは「今になって」「でも、わけがわからんの。今更」と戸惑いを隠せません。4年という歳月を経て、なぜ今なのか。その問いが視聴者の心にも深く刻まれます。
立派になった銀二郎の変化に視聴者驚愕
今回、銀二郎は2ヶ月ぶりの再登場となりましたが、その姿は以前とは大きく変わっていました。スーツ姿で立派な雰囲気を醸し出す銀二郎に、視聴者からは「かっこよくなってる!」「何か一発当てたのか!?」という驚きの声が続出。
貧窮足軽の次男として極貧生活の中で育ち、武士としての生き方を貫いていた銀二郎が、明治という時代の波に乗って成功を収めたのでしょうか。その変化が、おトキとの関係にどう影響するのか。視聴者は「立派になった銀二郎vs毎日会うヘブン」という構図に、恋愛ドラマの王道的なワクワク感を感じています。
ヘブンの嫉妬が炸裂!「保留」に隠された本音
一度はOKした休暇をなぜ保留に?
小豆とぎ橋を案内中、おトキはヘブンに休暇を申請します。
「4月、分かりますか?」
「Ah, yes April」
「あー、あー、Aprilはわからんのですが、4月初め土曜」
「休み欲しい。あ、仕事、私、休み」
ヘブンは最初、「いや、もちろん。I haven’t had a day off in a while, so uh, もちろん、OK」と快諾します。しかし、おトキが休む理由を尋ねられると、銀二郎の名前を出さず「知り合い?」「知り合い。松江来る。私会います」とだけ答えます。
するとヘブンは突然、「保留」と言い出したのです。
「保留?保留?」と驚くおトキ。ヘブンが「保留」という日本語を知っていたことも視聴者の笑いを誘いましたが、この急な方針転換には明らかに何か理由があります。「知り合い」が男性かもしれないと察したヘブンの、隠しきれない嫉妬心。視聴者からは「ジェラシー回!」「やきもちか?」という反応が相次ぎました。
「武士、ニコン、ない」のセリフに込められた複雑な心境
その後、ヘブンが散歩から帰宅すると、態度が一変します。
「師匠、いつ休むほしい?」
「あ、4月初め、土曜ですが」
「ah, okay。休む。どうぞ」
保留していた休暇を急に承諾したヘブン。おトキが「え、え。ええんですか?」と驚いて理由を尋ねると、ヘブンは「武士、ニコン、ない」と答えます。
このセリフには深い意味が込められています。「武士に二言はない」という日本の諺を引用しながらも、自分は武士ではないと前置きするヘブン。一度口にしたことは守るという誠実さを示しつつ、内心の複雑な感情を隠しているようにも見えます。おトキが「武士ではございませんが」とツッコミを入れるシーンは、二人の距離感の近さを感じさせる微笑ましい瞬間でした。
しかし、この急な方針転換の裏には、イライザからの手紙が関係していました。
小豆とぎ橋で急接近!怖いもの見たさのドキドキデート
怪談スポットで縮まる二人の距離
おトキとヘブンが訪れた小豆とぎ橋は、前夜おトキが語った怪談「小豆伐り橋」の舞台です。この怪談は、橋を渡る時に歌を歌うと災いが起きるというもの。
「ここが昨日お聞かせした怪談、あずき伐り橋の舞台と言われる橋です」
橋の前でヘブンが「歌う。渡る。災い。起きる」と確認すると、おトキは「それです。それです」と肯定。するとヘブンは「歌う、しましょう」と提案します。驚いたおトキが「えー、だめです」と慌てると、ヘブンは「冗談。冗談」と笑います。
その後、おトキが「まあ、夜中だないし。幽霊出ないですかね」と言うと、ヘブンは「well、shall we? ウタをしますか」と再び提案。二人は恐る恐る「かわきすばー」と歌いながら橋を渡り始めます。
このシーンは、怖いもの見たさのワクワク感と、二人の距離が自然と縮まる演出が絶妙でした。視聴者からは「怖いもの見たさ、何歳になってもドキドキワクワクするの共感します」という声が上がっています。
「scared by a tree」─枝に驚いてしがみつく可愛いヘブン
橋を渡り終えようとした瞬間、ヘブンが「ごめんなさい」と言って振り返ります。するとそこにあった枝に驚き、思わずおトキにしがみついてしまうヘブン。
「怖っ、scared by a tree」
木の枝に驚いて怯える外国人教師という図は、視聴者の笑いと同時に「可愛い!」という反応を引き出しました。まるで恋人同士のようなランデブーシーンに、SNSでは「ラブラブじゃないですか」「きゃいきゃいしてて楽しそ」という声が続出。
その後、ヘブンは「面白い」と言って先に進み始めます。怪談スポットで二人の距離が縮まり、休暇申請の会話へと自然につながっていく流れは、脚本の巧みさを感じさせます。
小豆とぎ橋という怪談が、二人の恋を象徴する「怖いけどワクワクする」関係性のメタファーになっているという考察も見られました。橋は「揺さぶり」の象徴でもあり、この後の展開を予兆させる演出とも言えるでしょう。
イライザからの手紙を隠すヘブン─恋人のような隠し事
郵便配達のタイミングと慌てて隠す様子
おトキがヘブンの家を掃除していると、郵便配達が訪れます。
「こんにちは。レフカダ・ヘブンさんに郵便です」
「はい、今」
「お、私?」
「はい。ヘブンさん宛てに一通」
ヘブンが帰宅すると、おトキは郵便が届いたことを伝えますが、ヘブンは「Good timing」と言って急いで手紙を受け取り、おトキに見られないよう隠そうとします。
「うん。散歩、いってきます」
外出しようとするヘブンに、おトキは「ご一緒しましょうか?」と提案しますが、ヘブンは「ううう、独りで行ってきます」と断ります。手紙の内容を一人で確認したいという気持ちが、その不自然な行動から伝わってきます。
この一連のシーンは、まるで恋人同士が互いに秘密を持っているかのような雰囲気でした。視聴者からは「何か恋人のような二人だ」「お互い気を遣う」という声が上がり、二人の関係性が新たな段階に入ったことを感じさせます。
錦織に翻訳を依頼するおトキの行動力
ヘブンが散歩に出かけた隙に、おトキは書斎に忍び込みます。そして、イライザからの手紙を発見──。しかし英語が読めないおトキは、学校の前で錦織を待ち伏せし、手紙を渡して翻訳を依頼します。
「イライサ・バルサリ。写真の女性だ」
「やっぱり」
錦織がイライザの名前を読み上げると、おトキは「やっぱり」と反応します。この時点で、おトキはヘブンとイライザの関係を薄々感じ取っていたのかもしれません。
そしてトキは錦織に話します。
「私が先生にお休みをいただくお願いをしていたんですが、この手紙を読んでから急に保留だったお休みがOKになりまして」
つまり、ヘブンはイライザからの手紙を読んで、おトキの休暇を承諾したということ。イライザが松江に来ることを知り、自分も「知り合い」に会う権利があるという公平性を保とうとしたのか、あるいは別の理由があるのか──視聴者の考察は尽きません。
SNSでは「イライザからの手紙を隠す、隠したものを探す。その時点でもうお互いに気持ちは固まってるんじゃーん」という声も。二人とも相手の「知り合い」が気になって仕方ない様子は、まさに恋する者の典型的な行動と言えるでしょう。
視聴者の反応が熱い!「四角関係勃発」「鉢合わせ確定」の声
SNSで話題沸騰の考察ポイント
今回の放送後、SNSでは様々な考察が飛び交いました。
「『ばけばけ』第61話、銀次郎からの手紙に「会いたい」とだけ。理由を書かない手紙ほど、受け取る側の不安を煽るものはない。そして、ヘブンも手紙を隠していた…。これ、イライザからじゃないかな。2つの手紙が松江を揺らす」
という投稿には、多くの共感が集まりました。
また、「男と女と女と男が松江で鉢合わせ確定ですね」という声も。4人が同時に松江に集まるという展開は、恋愛ドラマの王道中の王道。しかし視聴者は「90年代00年代現代ドラマで飽きるほど観てきた展開だけど、ばけばけは、なぜか楽しみワクワクが止まらない」と新鮮な期待感を示しています。
その理由について、「おトキとヘブンさんの過去や二人のゆっくり距離が縮まる様を毎朝見守ってきてるからなのか」という分析も。3ヶ月以上にわたって丁寧に描かれてきた二人の関係性があるからこそ、王道展開でも心が揺さぶられるのです。
朝ドラ王道展開なのに新鮮なワクワク感
「朝ドラで相思相愛の男女が自分の気持ちに気付いてなかったり、ぬるいまま進展がなかったりすると、揺さぶりが掛かり、本当の気持ちに向き合わせるのが王道」
という指摘も見られました。
過去の朝ドラでは、ヒロインにお見合い話が舞い込むことで恋心が加速するパターンがありましたが、「ばけばけ」では「同時多発的に揺さぶりが掛かるみたい」という点が特徴的です。
おトキには元夫・銀二郎が、ヘブンには元同僚のイライザが、それぞれ同じタイミングで松江にやってくる。この絶妙な設定に、視聴者からは「これを同時にやろうと考えた、脚本家はすごいですね」という賞賛の声が上がっています。
さらに、
「ヘブンさんもトキちゃんも抑えられない恋心ゆえと知っているから、やだもー2人ともーって穏やかに見てられるけど、一旦快諾した有給休暇を嫉妬で保留にする雇い主も、雇い主の手紙を盗み見る女中も…今の2人は冷静に考えるとかなりヤバイ」
という冷静なツッコミも。確かに客観的に見れば問題行動ですが、後に夫婦になることを知っている視聴者は、微笑ましく見守ることができるのです。
6. まとめ
今回の見どころ・伏線まとめ
- 銀二郎からの「会いたい」手紙:理由が書かれていない謎の便りが、今後の展開への不安と期待を煽る。立派になった姿での再登場も衝撃的。
- ヘブンの嫉妬心:休暇を「保留」にしたり、イライザの手紙を隠したりと、抑えきれない恋心が行動に表れる。「武士、ニコン、ない」のセリフが印象的。
- 小豆とぎ橋でのドキドキシーン:怪談スポットで距離が縮まる二人。枝に驚いてしがみつくヘブンの可愛さと、恐る恐る歌を歌う姿が微笑ましい。
- イライザの松江行きが判明:ヘブンの元同僚が松江に来ることで、四角関係が確定。おトキが錦織に翻訳を依頼する行動力も光る。
- 同時多発的な揺さぶり:銀二郎とイライザが同じタイミングで松江に来るという絶妙な設定。朝ドラ王道の恋愛展開が、新鮮なワクワク感を生み出す。
次回以降、4人の鉢合わせがどう描かれるのか。おトキとヘブンは自分の恋心に気づくのか。銀二郎とイライザの登場が、二人の関係にどんな揺さぶりをかけるのか。視聴者の期待は高まるばかりです。
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