
朝ドラあんぱん相関図
引用元:NHK
太平洋戦争が開戦し、日常が急速に崩れ始める『あんぱん』第47話。健太郎に赤紙が届き、崇との別れが訪れます。一方、次郎も戦争の影響で航海が困難になります。のぶとの穏やかな時間が逆に切なさを募らせます。
あらすじ
1941年12月8日、浅田家はラジオで太平洋戦争開戦の報を聞きます。配給制度が敷かれ、小麦粉の入手が困難となり、あんぱん店を閉めざるを得ない状況に追い込まれました。
健太郎は赤紙が届き、崇と最後のカレーを共にします。翌朝、別れを惜しむ二人。陽気な健太郎でも涙を浮かべるほど、厳しい現実が押し寄せます。
次郎も戦争の影響を受け、突然帰宅します。のぶとの束の間の幸福な時間を過ごしつつも、不穏な空気を隠せません。二人は「平和な時代」を願い、写真にその希望を託しました。
戦争開戦がもたらす日常の崩壊
物語は1941年12月8日、太平洋戦争の開戦を告げるラジオのニュースから始まります。
「臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋において、アメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」
このニュースが繰り返し放送される中、「いよいよアメリカとの戦争」という声とともに、国民一丸となって戦うことの重要性が強調されます。
SNSでは
「いつの世も、戦地に行かないジジーが駆り立て、無垢な若者が犠牲になる」
「今だって人事でもない」
といった戦争への複雑な思いが寄せられました。
ヤムおじさんがいなくなってから小麦粉が配給制になったこともあり、あんぱん店は閉店を余儀なくされました。配給制度の影響で、これまでの商売が成り立たなくなった現実が描かれています。
健太郎に届いた赤紙と崇との別れ
健太郎と崇が一緒にカレーライスを食べるシーンでは、健太郎が取引先の食堂から特別に分けてもらった肉やカレー粉を使用しています。玉ねぎをみじん切りにする健太郎の姿から、物資の貴重さがうかがえます。
食事の最中、健太郎は
「今日で最後じゃけえ。赤紙が来たとよ」
と告白。明日福岡に帰ることを伝えます。崇は動揺しながらも
「会えるに決まってるだろう。生きてカレーを」
と励まします。
このシーンについて、SNSでは
「健ちゃん、生きて帰ってよ〜😥」
「健ちゃんも徴兵、次郎さんも徴兵の雰囲気」
「日常の中にカレーがあって言い出しにくいことも カレーを軸に話しちゃうんだよね 普段と変わらないよと装ったのかな、けんちゃん」
といった反応が寄せられました。
また、
「友との別れの悲しみ、赤紙がきた落胆を、玉ねぎの涙でごまかす姿に、泣けてくる」
「けんちゃん(カレーパンマン)が作る、カレーがなんか愉快。しかし、最後のカレーになるとは、悲しいぞ」
といった玉ねぎのシーンへの感動の声も多数見られました。
翌朝の別れの場面では、健太郎の
「また作ってくれよカレー」
という言葉が、二人の絆の深さを表現しています。視聴者からは
「健ちゃんーーー😭😭 生きて戻ってきて、また嵩とコンビ結成してーー😭😭」
という願いが込められたコメントも寄せられています。
国民学校への変更と軍国教育
尋常小学校は国民学校へと変わり、子供たちにも徹底した軍国教育が行われるようになりました。人手不足により、郵便の集配は女性が担当することになるなど、戦争の影響は社会のあらゆる面に及んでいます。
次郎の突然の帰宅とのぶとの時間
次郎は戦争の影響で欧州やアメリカへの航海が取りやめになり、突然帰宅します。
「アメリカやイギリスを敵に回したが、これからは行けるところがますますなくなっていくやろ」
と現状を説明。
船員が徴用され、民間の船員は不足状態となっており、大きな船を動かすには人手が足りない状況が語られます。
のぶと二人で芋の煮ころがしを食べながら、次郎は
「2人で食べたら何でも美味い」
と穏やかな時間を過ごします。次の週末にのぶの実家を訪れる約束も交わしました。
この急な帰宅に対し、SNSでは
「次郎さん帰宅してまだ秒やけど雲行きが怪しくなってきてる…??」
「今日のあんぱん。ああ…健ちゃん😭次郎さん、何故急にのぶの実家に行こうと思ったか?フラグが立ちまくり🥲」
といった不安の声が。
また、
「次郎さんは船乗りで外国によく行っているから、外国人と話す機会も多かっただろうし、偏った新聞の情報しか入って来ない国内の日本人とは違っただろう、でも戦争となったら従わざるを得ない」
という視点も寄せられました。
写真に込めた希望
次郎が写真の現像をしながら、のぶに写真への思いを語るシーンが印象的です。
「航海に出たら、見た事もない外国の景色や外国の人々に出会う。写真はそれを切り取ってこうやって君にも見せれるやろ。写真を撮りよったら、この瞬間だけじゃなくてその前と後ろに流れる時間も知りたくなるがや」
戦争が終わったら一緒にいろんなところに行きたいという次郎の願いが込められており、写真をのぶの実家に持参する約束をします。
このシーンについて視聴者からは
「暗室が懐かしすぎた…。実家にあって、子供の頃に父が現像してるのを見せてもらってたんだよな。そしてああやって乾かすの」
という懐かしさを感じる声や、
「あんぱん 観てると時代や運命に翻弄されて悩みながら生きていく若い頃のやなせ先生を、アンパンマンの登場キャラたちが応援しながら導いてくれているように思える」
といった深い考察も寄せられました。
また、
「のぶが、『戦争に勝つために』とか『勝ったら』とか言う度に負ける未来を知ってるから辛くなる……」
「あんぱん 次郎さん、のぶと別れることは分かってるけどなんかもうフラグ立て始めてて辛いな」
といった、視聴者の複雑な心境も表れています。
まとめ
第47話は太平洋戦争開戦という歴史的転換点を迎え、登場人物たちの日常が確実に変化していく様子が丁寧に描かれました。健太郎の出征、配給制度による店の閉鎖、次郎の航海制限など、戦争の影響が人々の生活に深く入り込んでいく現実が表現されています。
それでも人々は希望を失わず、小さな幸せを大切にしながら困難な時代を生き抜こうとする姿勢が感動的に描かれた回でした。
SNSでは全体を通して
「うう…カレー食べなきゃ…生きろ…🍛」
「そしてわりと初期の話だから出征した人達が戦後を生き抜ける可能性低いのもつらい…豪が出征したのが1939年、終戦が1945年 あと6年もある…」
「『戦争なんていいやつから死んでいく』前にヤムおんちゃんが言ってたけど、このドラマ!いい人しか出ていない!笑顔が眩しい次郎さん!健ちゃん!大丈夫だと信じてる!」
といった、登場人物たちの運命を案じる声が多数寄せられました。