NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第2週第8話が放送され、トキ(髙石あかり)のお見合いが破談となる展開に視聴者から「笑って泣いた」「切なすぎる」と反響が殺到しています。見合い相手の中村守道(酒井大成)から即答で断られたトキ。その理由は、父・司之介(岡部たかし)と祖父・勘右衛門(小日向文世)の髷姿にありました。明治という時代の波に乗れない松野家の不器用さと、トキの涙に胸を打たれた視聴者が続出。さらに、タエ(北川景子)が切り出した「あのあの話」を巡るカオスな会話劇も話題に。本記事では、第8話の注目シーンを徹底解説します。
ばけばけ第2週第8話 あらすじ
ついに訪れた貧乏脱出のチャンス。トキは元士族の商人・中村守道とお見合いをします。緊張しながらお茶を出すトキですが、2人の雰囲気は悪くなく、松野家は安堵します。しかし夕食時、司之介から告げられた結果は「即答で破談」。理由は「未だに武士を引きずっている一家には婿入りできない」というものでした。司之介や勘右衛門の髷姿が時代遅れと見なされたのです。トキは「人のためになる武士になって」と涙ながらに訴え、井戸端でサワに泣き崩れます。その声を聞く松野家の3人。一方、雨清水家でタエが「トキだけに話がある」と切り出し、家族は「あのあの話」を巡って大混乱に陥ります。
お見合い当日、2人の雰囲気は悪くなかったのに…
緊張のトキと中村守道、初対面の瞬間
第8話の冒頭は、トキのお見合いシーンから始まります。フミとタエ(北川景子)が
「ジロジロ、お相手を見るんじゃありませんよ」
と声をかける中、いよいよトキがお茶を持って部屋に入ります。
見合い相手の中村守道と目が合った瞬間、2人の心の声が流れる演出が印象的でした。ポップでユーモアのある映像が挿入され、トキの緊張と期待が入り混じった心情が表現されています。視聴者からは「この演出が朝ドラらしくなくて新鮮」「トキちゃんの顔芸が最高」との声が上がりました。
お見合いを外で見守るフミ(池脇千鶴)。ナレーションでは、
「このころのお見合いは家同士、つまり男性のものだったのよ」
と解説。明治初期の慣習がさりげなく描かれ、トキ本人の意思よりも家の事情が優先される時代背景が浮き彫りになります。
お見合いが終わり、トキは気が抜けてその場で寝そべります。笑いながらリラックスする姿を三之亟に見られてしまうコミカルなシーンも挿入され、視聴者からは「ホッとした表情がかわいい」「この時点では成功だと思ってたのに…」と同情の声が寄せられました。
「悪くない」と好感触だった父と祖父
お見合いを終えた中村守道に、司之介と勘右衛門が「どうだったか?」と尋ねます。守道は「悪くない」と答え、司之介は思わず舞い上がります。
「小豆洗いにはかなわんけど、よき!」
「どんどん働いて借金返すけん、このしじみ汁、毎日作ってくれ」
といった守道のセリフからは、トキに対する好印象が伝わってきます。
傳も
「これ焦るでない、ですが、わしもよい娘だと思います」
と太鼓判を押し、松野家は一安心。この時点では、誰もが縁談成立を確信していました。
視聴者からは「このやり取りで安心しちゃったから、後の展開が余計にショックだった」「守道さん、いい人そうだったのに」との声が多数見られました。
夕食の団らんから一転、告げられた「即答で破談」の衝撃
感慨深い会話から急転直下の展開
場面は松野家の夕食へ。フミがご飯をよそいながら、冗談交じりにこんなセリフを口にします。
「今思えば、あのとき父上様が茶をかけたおふみとかいう小娘は、お断りじゃと言ってくださっていたら、こげな貧しい暮らしなどせず、どこかで幸せに…」
勘右衛門が
「それはいいっ子なしじゃろう。そんなこと言われたら、あの日のわしが泣いてしまうぞ」
と返すと、家族は笑いに包まれます。
司之介も
「自分の時より気が張りましたわ」
と振り返り、フミは
「私もおトキみたいにからくり人形のようになって、お茶をお出しするときまずいてしまって」
「その茶がわしの顔にまんまとかかってるの」(勘右衛門)
と当時のエピソードを披露。20数年前の思い出話で盛り上がる家族の姿は、とても微笑ましいものでした。
トキも
「私はお茶をお出ししただけ」
と謙遜しますが、トキは
「ここまで、いろいろと、父上も応援してくれて本当に」
と改めて家族に感謝を伝えます。
このほのぼのとした雰囲気の中、司之介が
「では前置きはこれぐらいにして、今日の見合いの結果を伝えようと思う」
と切り出します。視聴者は誰もが、良い結果が告げられると思っていたはずです。
髷が原因?「武士を引きずる一家」と断られる
しかし司之介が告げたのは、
「傳様いわく、中村様からは即答を頂いたそうだ。結果は…」
という言葉でした。
トキが「え!」と驚く間もなく、司之介は「断られた」と伝えます。
「嘘でしょ?嘘でしょ?嘘でしょう、なんでなんでなんで」
とトキがテンパる姿は、視聴者の驚きそのものでした。SNSでは「直前まで感慨深い話してたのに…」「この落差がエグい」と衝撃の声が広がりました。
司之介は
「ごめんね。少しでも座を和ませようとしたら、思いのほか座が和み過ぎちゃったがね」
と謝りますが、問題の本質は別のところにありました。
「おときはね、1つも悪くないの。私が認められなかったからないの。立派な娘だとも思ったらしいけど、それと、これとは、話は別で、いまだに武士を引きずっちょる一家に、婿入りはさせられんってことなんだわ」
この言葉で、破談の理由が明らかになります。司之介と勘右衛門の髷姿が「時代遅れ」と見なされ、明治になってもなお武士の誇りを捨てられない松野家に、守道の家は難色を示したのです。
勘右衛門も
「気に入らんかったし、同じ元士族とはいえ、上げの頭の跡取りもらったらご先祖様に申し訳が」
と自己分析します。
視聴者からは「髷が恋敵になるとは…」「明治のアイデンティティ問題が切ない」「時代に取り残される不器用さが痛々しい」との反応が相次ぎました。
「人のためになる武士になって」トキの涙が家族の胸を突く
トキが訴えた家族への本音
破談の理由を聞いたトキは、涙を浮かべながらこう訴えます。
「やるなら、人のためになってよ。人のためになって、人に好かれて、人を幸せにする。それができんのなら、せめて人に迷惑かけないしやってよ。人の邪魔にならん。せめて、娘の見合いを駄目にしない程度のね」
この言葉は、トキのこれまで溜め込んできた思いが一気に溢れ出したものでした。武士としての誇りを持ち続ける家族を否定するのではなく、「人のためになる武士であってほしい」というトキの願いが込められています。
視聴者からは「トキちゃんの本音が切ない」「年相応の傷つき方が痛々しい」「家族を愛しているからこその言葉」と共感の声が殺到しました。
「武士でおるのは別に構わんし、いつまでやっててもええけど」
というトキのセリフからは、家族のこだわりを理解しつつも、それが自分の人生を阻んでいる現実への葛藤が感じられます。
井戸端で号泣するトキと、それを聞く松野家
トキはその場を後にし、井戸端で椅子に座り込みます。サワ(円井わん)が様子を察して声をかけると、こらえていた涙が一気に溢れ出し、トキは泣き崩れました。
この泣き声が松野家にも響き、司之介、フミ、勘右衛門の3人は何も言えずに考え込みます。
視聴者からは「泣いているおトキの声を聞く保護者3人のシーンで泣いてしまった」「おトキが年相応に傷ついたことを深く思い知らされただろうな」との声が上がりました。
髙石あかりの繊細な演技が光るシーンで、コメディタッチで進んできた第8話の中で唯一の「号泣ポイント」として視聴者の感情を揺さぶりました。
SNSでは
「今までのドラマだと、主人公が傷ついて泣いて家飛び出して外で泣いてる姿しか描かなかったけど、その泣き声を、取り残された家族が聞いているっていうところまで描かれたのがよかった」
と演出の巧みさを評価する声も見られました。
雨清水家での謝罪と「あのあの話」カオス会話劇
勘右衛門の覚悟と傳の冷静な分析
翌日、松野家は雨清水家を訪れ、破談の謝罪をします。
勘右衛門は
「腹を切れと言われれば、その覚悟はできています」
と自害の覚悟まで示しますが、傳は
「そこまでの話ではない」
と軽く受け流します。
「いわゆる、武士らしさのようなものが、破談につながったことを自覚し、今後のことは考えて」
と傳が冷静に分析し、
「反省していても金は返せん。祝言も諦めたわけではなかろう」
と前を向きます。
フミも
「また見合いをと考えておりますが、とはいえ、雨清水様にお願いすることはもうございませんので」
と次の一手を示唆。タエは
「次は何を塗られるか分かりませんし」
と嫌味を言いつつも、「冗談」と笑います。
視聴者からは「タエ様の嫌味が面白い」「傳様の対応が大人」との声が上がりました。
「あのあの話」で大混乱の家族たち
そして、タエが
「トキだけに話がある」
と切り出すと、司之介、フミ、勘右衛門の3人はその場を離れます。
しかし、傳に向かって司之介が
「あの話ではないですよね?」
と確認すると、傳は
「なんじゃあの話とは?」
「あの話はあの話でございます」
と答えます。
「だからどのあの話じゃ」
「あの話とはですから、その話はあの話でございます」
「あの話でございます」
と、「あのあの話」を巡って家族が大混乱に陥る様子は、まるでコントのようでした。
勘右衛門が
「あのあの話など、この場でするわけがないじゃろう」
と釘を刺しても、会話は堂々巡り。視聴者からは「『あのあの話』で大爆笑」「このカオスが見たかった」「朝からゲラゲラ笑えるの良き」と絶賛の声が殺到しました。
SNSでは「テンポの緩急と間で思わず笑ってしまうし、現代の口調でまくし立てるのが、私には新鮮でツボだった」「8話。あのあの話!!で持っていけるノリと技量、俳優陣がホント最高」と俳優陣の演技力を称える投稿が相次ぎました。
一方で、トキは不思議そうにこのやり取りを見つめるばかり。タエが一体何を話そうとしているのか、視聴者の間では「トキの出生の秘密?」「養子説?」と様々な考察が飛び交っています。
視聴者の反応「笑いと涙のバランスが最高」
第8話の視聴者反応は、「笑いと涙のバランス」に集中しました。
一方で、「わかりやすいけど台詞が現代すぎる」「製作側の『私達面白いもの作ってるでしょ!見て見てー』を感じ冷める」といった批判的な意見も一部見られました。
しかし全体としては、
と高評価が多数を占めました。
髙石あかりの演技力、特に表情の変化が視聴者から絶賛されており、「繊細さと朗らかさと、さまざまな表情がたくさん見られて最高」との声が多数上がりました。
まとめ:第8話の見どころと今後の展開予想
今回の見どころ・伏線ポイント
- トキの見合い破談の理由は「髷」:明治になっても武士の誇りを捨てられない松野家の不器用さが、トキの未来を阻む皮肉な展開。時代に取り残される士族のアイデンティティ問題が浮き彫りに
- 「人のためになる武士になって」の訴え:トキの涙ながらの言葉は、家族への愛情と葛藤の両方が込められた名セリフ。視聴者の心を打ち、松野家が変わるきっかけになる可能性
- 「あのあの話」の謎:タエがトキだけに話したい内容とは?視聴者の間では「トキの出生の秘密」「養子説」など様々な考察が飛び交い、次回への期待が高まる
- 井戸端で泣くトキの声を聞く家族:主人公の涙だけでなく、それを聞く家族の無力さまで描いた演出が秀逸。家族の絆と不器用さが際立つシーン
- カオスな会話劇と明治の慣習:「あのあの話」で笑わせつつ、お見合いが家同士の場であることなど、明治初期の風習をさりげなく盛り込む脚本の巧みさ
- 次の見合いへの布石:破談後も祝言を諦めない松野家。牛水家は外すものの、次の一手として誰が登場するのか?ヘブン小泉八雲との出会いまでの伏線に注目
第8話は、笑いと涙が見事に融合した朝ドラらしい回でした。トキの成長と松野家の変化、そしてタエの謎の話が今後どう展開するのか、目が離せません。
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