連続テレビ小説「ばけばけ」第4週第18話では、東京で銀二郎(寛一郎)と再会したトキ(髙石あかり)の切ない対話が描かれました。「2人じゃダメだろうか? 東京で、2人で、夫婦2人で暮らしませんか?」という銀二郎の言葉に、視聴者からは「号泣した」「このまま東京で幸せになってほしい」との声が殺到。一方、松江では勘右衛門(小日向文世)が「養子をもらうか」と衝撃発言。松野家の機能不全ぶりが露わになり、「朝ドラ史上最恐の毒親家族」として話題になっています。さらに、錦織(吉沢亮)のモデル人物についても注目が集まっています。
ばけばけ第4週第18話のあらすじ
銀二郎を探しに東京へやって来たトキは、銀二郎と共に暮らす松江出身の帝大生・錦織、根岸(北野秀気)、若宮(田中亨)と出会います。学生たちとの会話の中で、トキは銀二郎に逃げられた経緯を打ち明けます。そこへ銀二郎が帰宅し、2人は再会。外で話す2人。銀二郎は土下座して謝罪し、「もうあの家には帰れない」と告白。トキの手を握り「2人じゃダメだろうか? 東京で、2人で、夫婦2人で暮らしませんか?」と提案します。一方、松江では司之介が東京へ歩いて行くと言い出し、勘右衛門が「養子をもらうか」と平然と発言。翌朝、東京ではトキが作ったあさり汁を囲む朝食シーンで、銀二郎が「でももう、ずっと一緒だと思います」と宣言し、トキは驚きの表情を見せます。
トキと銀二郎、東京で感動の再会!土下座謝罪シーンに込められた想い
第18話は、トキと銀二郎の切ない再会シーンから始まります。松江出身の帝大生たちと出会い、銀二郎の帰りを待つトキ。学生たちとの会話の中で、トキは自らの恥ずかしい過去を打ち明けます。
「銀次郎さんに逃げられまして、家に婿に来てくれちゃったんですが。あてもない借金を返すために、寝る間もなく働いて、祖父のしつけが厳しく、それでも、我慢してくれることを、私自身もあの人に甘えちゃって、最後は紙を1枚置いて出ていってしまったけん」
トキのこの告白は、松野家の実態を物語っています。借金まみれで、婿に入った銀二郎に過酷な労働を強いる家。視聴者からは「トキも被害者なんだよね」「気づかずに加害者側になっていた苦しみ」との声が上がっています。
「すんません、あんな急にいなくなって」銀二郎の謝罪と本音
そこへ銀二郎が帰宅。
「お帰りなさいませ」
と笑顔で迎えるトキ。2人は外で話し始めますが、なかなか核心に触れられません。
銀二郎はついに口を開きます。
「では、あのぉ・・・、すんません、あんな急にいなくなって、行き先もつげずに。でも、まだ、あの時はどこに行こうとか何も。ひとまず、松江を離れようと、そがな気持ちで。でも、おトキちゃんには本当に申し訳なくて」
そして、銀二郎は土下座して謝罪します。トキが止めようとしますが、銀二郎の決意は固いようです。この土下座シーンについて、視聴者は「謝るシーンがとても印象に残りました」「銀二郎の誠実さが伝わってくる」と感動の声を上げています。
「もうあの家には帰れんけぇ」背負い続けた重荷の告白
土下座を続ける銀二郎は、トキに本音を告げます。
「ただ、もう、もうあの家にはかえれんけぇ。おトキちゃんのことは好いてるけぇ。それは今も変わらん」
この言葉に、トキは俯きます。銀二郎の愛情は変わらない。でも、松野家には戻れない。この矛盾に、2人は苦しんでいるのです。
さらに、銀二郎は勘右衛門が大事な鎧や刀を売ったことを知り、驚きます。武士の魂とも言える品々を売ってまで自分を迎えにきてくれた松野家。
トキが説明している最中、銀二郎はトキの手を握りしめます。この仕草に込められた想いに、多くの視聴者が涙しました。
「2人じゃダメだろうか?」銀二郎の切ないプロポーズに視聴者号泣
第18話最大の見せ場は、銀二郎がトキに語りかけるシーンです。手を握りしめた銀二郎は、切実な想いを伝えます。
「2人じゃダメだろうか? 東京で、2人で、夫婦2人で暮らしませんか?」
この台詞は、まるで改めてのプロポーズのようです。家族の重荷、借金、武士の魂…すべてから解放されて、2人だけで生きていきたい。銀二郎の切実な願いが込められています。
トキの手を握りしめた瞬間…夫婦の絆を取り戻す
この場面の演出は非常に繊細です。銀二郎がトキの手を握る仕草、トキの驚いた表情。視聴者は「今日の『ばけばけ』第18話、トキと銀二郎の再会シーンが本当に繊細で美しかった。高石あかりさんの演技、静かな中に強さがあって涙が出た…」と絶賛しています。
また、「重荷さえなければ、トキと銀二郎はイチャイチャ、ラブラブじゃん」との声も。確かに、2人の間には愛情が残っています。問題は、2人を取り巻く環境なのです。
視聴者の反応「このまま東京で幸せになってほしい」
この銀二郎のプロポーズに、視聴者からは様々な反応が寄せられました。
多くの視聴者が、2人の東京での新生活を願っています。しかし、オープニング映像では別の男性(ハーン)とのシーンが描かれており、「観てて脳がバグる」「先が読めないな」と複雑な心境を吐露する声も。
史実では、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と結婚することになるトキ。このプロポーズが叶わないことを知っているからこそ、視聴者の涙は止まらないのです。
錦織(吉沢亮)のモデル人物は実在した?松江出身帝大生たちの素顔
第18話では、銀二郎と共に暮らす松江出身の帝大生たちの姿が描かれます。特に注目を集めているのが、吉沢亮演じる錦織というキャラクターです。
「文明開化に乗り遅れた松江」を変えたい若者たち
トキと学生たちの会話の中で、松江の現状が語られます。
「東京に来ると、いかに松江が遅れちるかよう分かるでしょう。銀さんもびっくりしちゃったけど、かつては、全国有数の城下町を誇った松江の町も、文明開化に乗り遅れ、今や人口の半分は…しじみ、もう半分は出雲そば」
「錦織さんも、そこに絶望して上京してきたみたいなところもあるわけですし」
錦織は松江の遅れに絶望し、東京へ出てきた人物として描かれています。
「日本が文明国になろうとしている。何かをなそうという人は皆、上京してきたというのが、実際だけんね」
との台詞からも、明治時代の地方と都市の格差が浮き彫りになります。
松平伯爵家の援助で学ぶ帝大生たちのリアル
トキは学生たちから、興味深い話を聞きます。
「根岸さんと若宮さんは、橋の南側の小学校の同級生だそうで、帝大に行くような、あの松江出身の帝大生は、松平伯爵家から毎月10円の援助をもらってるそうで、だから、多少家が貧しくても大学に通えるみたいで」
松平伯爵家の援助制度。これは史実に基づく設定と思われます。明治時代、旧藩主の松平家は、優秀な若者を支援していたのです。この援助がなければ、地方出身者が帝国大学に通うのは困難でした。
錦織のモデルについては明確にされていませんが、明治時代に松江から東京へ出て、学問を究めた実在の人物が複数いたことは事実です。錦織というキャラクターは、そうした若者たちの代表として描かれているのかもしれません。
視聴者からは「登場人物がきちんと生きているから『申し訳ない』『すみません』が出る。更にそこには各人物の信念も透けて見える」との評価が寄せられています。
松野家が恐ろしすぎる…「養子をもらうか」勘右衛門の衝撃発言
銀二郎とトキの切ない東京でのシーンと対照的に、松江の松野家では衝撃的な会話が繰り広げられます。
司之介が突然「東京に歩いて行く」と言い出します。フミは驚き、勘右衛門も「何を言っちゃうんじゃ」と呆れます。しかし、司之介の本気度は高く、トキを連れ戻す決意を見せます。
そして、司之介と勘右衛門が平然とこう言うのです。
「帰ってこなかったら、おときだけでなく、跡継ぎまで失うんじゃぞ。松野家が終わる。」
「ここは、養子をもらうか」
岡部たかし演じる司之介の”家”への執着が浮き彫りに
司之介は、一見優しそうな父親に見えますが、第18話でその本性が露わになります。
「養子を貰って、また武士として鍛えるのは酷では」との視聴者の声が示すように、勘右衛門の発想は時代錯誤的です。娘のトキを信頼せず、「家」を守ることしか頭にない。この姿勢に、多くの視聴者が恐怖を覚えています。
司之介は、トキ個人の幸せよりも、松野家の存続を優先しているのです。この「家父長制の元では子供は全て自分のせいにするしかない」構造が、視聴者に強い印象を与えています。
「跡継ぎまで失う」機能不全家族の毒親性に視聴者震える
松野家の描写について、視聴者からは厳しい批判が集まっています。
松野家は、表面的には愛情があるように見えます。しかし、その実態は、家族一人ひとりの幸せを犠牲にして「家」を守ろうとする機能不全家族なのです。トキが罪悪感を抱き続けるのも、この家族構造が原因と言えます。
現代社会にも通じるDVや虐待の問題として、松野家の描写は非常にリアルです。朝ドラとしては異例の、ビターで重いテーマを扱っている点が、「ばけばけ」の特徴と言えるでしょう。
「いたよ、ずぅっと~」錦織の一言で爆笑!朝食シーンに隠された意味
緊張感漂う第18話の中で、唯一の笑いどころが朝食シーンです。
トキが作ったあさり汁を囲んで、銀二郎と学生たちが朝食を取ります。錦織は前夜、勉強しながら2人の様子を見守っていました。朝になると、器用に座ったまま寝ている錦織。他の学生たちは押し入れに寝ています。
あさり汁を囲む穏やかな朝の風景
銀二朗が尋ねます。
「このいい香りは…あさりですか?おみそ汁は」
「松江の方たちなので、しじみ汁を作ってあげたかったんですけど、あさりは初めてなので、どげかな?」
銀二郎が答えます。
「おいしいに決まっとるが、楽しみだな。久々に食べるおトキちゃんの朝ごはん」
錦織が提案します。
「今日は2人だけで食べるか」
銀二郎が慌てます。
「あっ、いや、そんな…」
すると、錦織がにっこり笑って言います。
「いらっしゃったんですね」
「いたよ、ずぅっと~」
この「いたよ、ずぅっと~」という錦織の台詞が、視聴者に大ウケしました。
「『ずっといますけどー』は笑ろた」
「18話見返してたら、朝のひとときに切り替わるのが窓越しの錦織の真顔スタートでさすがに笑った。ホントにず〜っといるよぉ!」
朝食の場面では、学生たちが
「錦織先輩の試験合格と、その前途を祝して、加えてあさりを作ってくれたおトキさんに感謝して」
と乾杯します。トキの作ったあさり汁は大好評で、「美味しい」「さすがです。活力が湧いてきます」との声が上がります。
この穏やかな朝の風景は、2人の東京での新生活の可能性を示唆しています。トキも嬉しそうに「本当ですか?」と確認し、
「お味噌汁はお代わりありますけん言ってください」
と気遣います。
「ずっと一緒だと思います」銀二郎の表情に宿る不穏な予感
しかし、この和やかな場面の最後に、銀二郎が衝撃的な一言を放ちます。
学生の一人が冗談めかして言います。
「銀さん、こんな美味しい朝ごはんを作ってくれるお嫁さんから逃げちゃいけんですよね」
銀二郎は答えます。
「でももう、ずっと一緒だと思います」
トキは驚いた表情を見せます。この場面について、視聴者からは様々な考察が寄せられています。
銀二郎の「男らしさ」は、トキを追い詰める可能性があるというのです。トキは松野家への罪悪感を抱えています。銀二郎が東京で自立し、強くなったことは喜ばしいことです。しかし、その強さが、トキに「選択」を迫ることになるのかもしれません。
また、「『いたよ、ずぅっと~』の笑いが伏線? 史実のハーンさん登場前に潜む離縁の影を読み解く」との考察もあります。この穏やかな朝食シーンが、実は2人の別れの予兆なのではないか。視聴者は不安と期待の入り混じった複雑な心境で、今後の展開を見守っています。
まとめ|第18話の見どころと今後の展開考察
第18話は、トキと銀二郎の切ない再会と、松野家の恐ろしさが浮き彫りになる重要な回でした。
今回の見どころと伏線
- 銀二郎の土下座謝罪と「2人じゃダメだろうか?」のプロポーズ的な台詞:視聴者の涙を誘った感動的なシーン。2人の純粋な愛情が描かれる
- 松野家の養子発言:司之介と勘右衛門の「家」への執着が明らかに。機能不全家族としての毒親性に視聴者震える
- 錦織(吉沢亮)のモデル人物への興味:松江から東京へ出た明治時代の若者たちの姿が、錦織というキャラクターに投影されている可能性
- 「いたよ、ずぅっと~」のコミカルな演出:緊張感漂う回の中で唯一の笑いどころ。しかし、この穏やかな朝食シーンが今後の伏線になる可能性も
- 「ずっと一緒だと思います」の不穏な予感:銀二郎の表情とトキの驚きが、今後の展開を暗示。史実ではハーンと結婚するトキ。2人の東京生活は続くのか?
- 史実とフィクションのギャップ:オープニングでハーンとの姿が描かれているため、視聴者は「脳がバグる」状態。このまま東京で幸せになってほしいという願いと、史実を知る不安が交錯
「ばけばけ」第18話は、切なさとコミカルさ、恐怖が同居する、非常に濃密な回でした。トキと銀二郎の選択、松野家との関係、そしてハーンとの出会い。今後の展開から目が離せません。
視聴者の多くが「このまま2人東京で暮らしてほしい」と願っていますが、史実を考えると、それは叶わない可能性が高いでしょう。しかし、「ばけばけ」は史実をベースにしながらも、独自の解釈で物語を紡いでいます。今後、トキと銀二郎がどのような道を選ぶのか、そして松野家との関係がどう変化するのか。第19話以降の展開に注目です。
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