【号泣必至】ザ・ロイヤルファミリー7話、口取り式で明かされる真実に視聴者震える「タイトル回収が美しすぎる」

2025年11月23日放送のTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話「口取り式」が、SNSで「神回」「号泣した」と話題沸騰中です。山王社長・耕造(佐藤浩市)と息子・耕一(目黒蓮)の確執が遂に解け、新たな馬主としての継承が描かれた今回。「あと3年生きてください」という耕一の切実な言葉、ロイヤルファミリー号の誕生とデビュー戦勝利、そして口取り式での感動的なタイトル回収まで、涙なしには見られない展開が続きました。目黒蓮の演技力も大きな注目を集め、視聴者の心を鷲掴みにした第7話の見どころを徹底解説します。

目次

ザ・ロイヤルファミリー第7話のあらすじ

耕造(佐藤浩市)は耕一(目黒蓮)から拒絶されたまま、もどかしい日々を送っていた。そんな中、栗須(妻夫木聡)の仲介で再び対面するも、すぐに口論となり耕一の本心は聞けずじまい。悩んだ栗須が加奈子(松本若菜)に相談すると、耕一は反対ではなく心配しているのではと指摘される。栗須が再び機会を作り耕一の本音を聞き出すと、そこには驚きの提案が。耕一は母・瑞穂が選んだハピネスを種牡馬に指名し、「あと3年生きてください」と社長に懇願する。こうして生まれたロイヤルファミリー号はデビュー戦で見事勝利。しかし口取り式の場に社長の姿はなく、「今この時からあなたが馬主です」という栗須の言葉が耕一に告げられる。

耕一と社長の対立が再燃──栗須の仲介も空回り

「今後一切僕には関わらないでください」拒絶を続ける耕一

第7話の冒頭は、第5話ラストの緊迫したシーンの続きから始まります。耕一(目黒蓮)は社長・耕造(佐藤浩市)に対して、冷たく言い放ちました。

「結構です。今後一切僕には関わらないでください」

この拒絶の言葉から、物語は動き始めます。ロイヤルホープとともに引退を宣言した社長。その決断の裏には、自身が病魔に襲われたという現実がありました。

時は流れ、2019年。ランドリーカフェでパソコンをを見ている耕一の元に、栗須(妻夫木聡)が現れます。栗須は耕一の隣のテーブル席に座りました。

パソコンを開く耕一。中山金杯のデータを確認している様子を見た栗須が話しかけます。

「今回は面白いでしょう。どの馬もレベルが高い」

「中山は、3番と9番の馬がいい気がします」

栗須は耕一の競馬知識に感心しつつ、本題を切り出します。

すみませんでした。行けなくて、

耕一は立ち上がり、

「まず、そのことを謝りたくて、すみませんでした」

「あと大丈夫なんですか?社長さんは」

栗須は答えます。

「おかげさまで」

そして、ロイヤルホープの今後について語り始めました。

「ロイヤルホープのほかに、期待できる馬は見えないし、ホープには、父親として血統を残す役目が待っておりますので。日高の馬で有馬を勝つ!我々の目標は、次の世代に引き継いでもらいます」

しかし、ここから二人の会話は再び険悪なムードに。社長の体調や今後の馬主業について、耕一は懐疑的な態度を崩しません。

加奈子の助言「心配してるんじゃないですか」

栗須は、野崎ファームの加奈子(松本若菜)に相談します。ホープの様子を見ながら、スマホでビデオ通話をする場面。

加奈子は明るく語りかけます。

「ホープ社長だよ、こんにちは」

「あれ、クリスおじさん」

栗須は即座に訂正。

「おじさんじゃないです、お兄さんです」

種付けの話になり、栗須が耕造に提案します。

「予定通り、ワルシャワの2016で問題ありませんよ。」

あぁ、丈夫な子ができるだろう」

しかし耕造は、耕一のことが気になって仕方ありません。

「あいつはなぜ心変わりしたんだ?」

この問いに対して、栗須は答えます。

「ただ一言、なるべく早くお伝えしたことありまして。と」

耕一の本心が明らかに「僕が興味あるのは、ホープの子どもだけなんです」

ワルシャワ2016への異論「それは走らないです」

栗須の尽力で、再び対面の機会が設けられました。しかし今度も、二人はすぐに口論になってしまいます。

天ぷら屋での一幕。社長は耕一に話しかけようとしますが、耕一は視線を外したまま。

「そうか、酒はあんまり強くないのか?」

「飲めないことは、でも、大学の飲み会にもあまり出ないんで」

それじゃ、大学言っても面白くないだろう

栗須は割って入って答えます。

「そんなことはございませんよ。勉強のために行ってらっしゃるんですから。それに飲み会に出なくとも友達は大勢いらっしゃいます」

「いや、友達と呼べる人間は1人か、2人で。」

「少数精鋭なんでございます」

社長は馬主の話題を持ち出します。

「馬主なんて好きじゃないとできないでしょ」

「好きなだけじゃ、馬主は続けられんよ」

「じゃあビジネスですか?」

「ひと言で簡単には片づけられないな」

「計算ずくでは、馬はそれだ。理想だけでは、人が離れる」

この会話の中で、耕一は突然爆発します。

「なんで、ホープと一緒に引退しなかったんですか?諦めがつかなかったからですか?あと少しで、有馬が取れそうだったからですか?自己満足のために、周りを振り回してるとは思わない」

「ホープの種付けのことだって、そうです。生まれてきた子が、競走馬として、走るまでに、何年かかるか、わかりますよね。その時に社長は、責任を持って、子供たちを養っていけるんですか?本当に助けが必要な時。その子のそばにいることができるんですか?」

この言葉に、社長は涙を浮かべ、下を向きます。

「先々のことは、私が責任を持って取り計らいます」

しかし耕一は止まりません。

「栗須さんもわからないなんて言わないでくださいよ。馬のこと分からないなんて、ごまかさないで、もっとちゃんと向き合ってください」

栗須が二人を止めに入り、その場は収まりましたが、問題は解決していませんでした。

後日、弘中厩舎にて耕一はようやく本心を語り始めます。

「僕が興味あるのは、ホープの子どもだけなんです」

「ホープの子どものことをちゃんと考えてくれてるのかなって、めっちゃくちゃ心配してるんです」

そして、種牡馬の選択について異論を唱えました。

「ちょっとロイヤルの調べさせてもらったんですけど、まさか繁殖用の牝馬って、去年購入したワルシャワの2016のことじゃないですよね。」

栗須が肯定すると、耕一は即座に反論します。

「いやいや、駄目ですって。駄目です。それはあの走らないです。それ」

データで証明する耕一の競馬知識

車の中で、パソコンを操作する耕一。データを見せながら、熱く語り始めます。

「走らないというのは語弊がありました。血統をさかのぼると、かなり気性のきつい馬が生まれる可能性が高いという意味です」

「それに、父方の系統をたどると、このモロッコデザイン、種牡馬として、うまくいってないみたいで」

「たまたま父親のフェイズビータブルが奇跡的に成功しただけで、表にまとめたんで、これ見てください!」

パソコンの画面には、詳細な血統表とデータ分析が表示されています。

「重賞クラス、賞金1頭もいないんですよ」

「そもそも、ホープは、スタミナと勝負根性の馬で、特別足が速いわけじゃないですよね。アメリカ系のワルシャワとうまくかみ合うとは思えません」

栗須と弘中は、耕一の詳細な分析に驚きます。単なる競馬好きではなく、本格的に研究しているレベルです。

「全部ダメとは言ってないんで。社長が所有されている繁殖牝馬の中で、ロイヤルホープに合うと思う馬が1頭だけいるんです」

「もし僕が、社長の馬を引き継ぐとしたら、その2頭の間の子供なら、ぜひ引き継ぎたいと思う」

栗須は思わず聞き返します。

「ホープの子どもは。待ってください。」

「相手はどの馬だ。まずそれを知りたい」

耕一は画面を見せながら、答えました。

「ロイヤルハピネス」母が選んだ馬への想い

血統表を見せる耕一「この馬なら何代前まで遡っても不安は見当たりません」

耕一がパソコンの画面に表示したのは、ある牝馬の血統表でした。

「ロイヤルハピネス」

この名前を聞いた瞬間、社長の表情が変わります。

耕一は続けます。

「この馬なら、何代前まで遡っても不安は見当たりません。ホープの力を生かすなら、ロイヤルハピネスが最適です」

耕造が確認します。

「お前。分かって言ってんのか?」

栗須が静かに話します。

「ロイヤルハピネスは、お母様が選んだ馬です」

栗須が補足します。

「中条瑞穂様が社長のために選ばれた女馬です。その子なら、受け継いでもらえますか?ホープとハピネスの子供なら。」

そして栗須は、耕一の真意を理解して言葉を続けます。

「耕さんにしか受け取れない馬なんです」

ハピネスは、亡き母・瑞穂が社長のために選んだ牝馬でした。瑞穂は違う視点で馬を選ぶ人でした。その母が選んだ馬と、父が育てたホープの子供──それは、まさに両親の想いを継承する馬になるのです。

栗須の言葉「光一さんにしか受け取れない馬なんです」

しかし、ここで大きな問題が浮上します。

弘中が説明します。

「相続の対象は、前オーナーが競走馬登録した馬だけです。種付けしても、競走馬に登録できるのは2年後です」

「つまり、3年になります」

3年。種付けから出産、そして育成を経て競走馬登録まで。最低でも3年はかかるのです。

社長の病状を考えると、3年という時間は決して短くありません。むしろ、非常に厳しい数字でした。

耕一はうつむきます。そして、ゆっくりと顔を上げ、社長の方を向いて言いました。

「だったら」

この言葉の後に続く、耕一の切実な願い。それが、視聴者の涙腺を崩壊させることになります。

「あと3年、生きてください」耕一の切実な願いに涙

種付けから競走馬登録までの3年という時間

耕一は、社長のそばに座りました。そして、震える声で告げます。

「あと3年、生きてください」

「僕に、ホープとハピネスの子供を譲るまで、競走馬になる日まで、絶対生きてください」

この言葉に、社長は小さく震えます。

SNSでは「この場面で号泣した」「3年という時間の重さに涙が止まらない」という声が続出しました。目黒蓮の演技も絶賛され、「震える唇と目の演技が凄すぎる」「無表情なのに感情が溢れてる」と高く評価されています。

耕一の願いは、単純な延命の願いではありません。「ホープとハピネスの子供を譲るまで」という条件がついています。つまり、その馬が競走馬として登録され、自分が正式に相続できるまで──父には生きていてほしいという想いです。

これは、息子から父への、不器用な愛情表現でした。「今後一切関わらないでください」と言っていた耕一が、実は父の馬を継ぎたいと思っていた。父の夢を、自分が引き継ぎたいと考えていた。

「勝手に殺すな」社長の返答に込められた想い

しかし社長は、涙をこらえながらも、こう返します。

「譲るまでじゃない」

耕一が驚いた表情を浮かべると、社長は続けました。

「その馬で、先頭をゴールするまるでだ」

そして、少し笑みを浮かべて言います。

「勝手に殺すな」

この言葉に、耕一は思わず笑ってしまいます。

「はい」

社長は、息子に3年生きてくれと言われて、ただ受け入れるだけではありませんでした。「譲るまで」ではなく、「その馬でゴールするまで」──つまり、レースで走る姿を見届けるまで生きる、と宣言したのです。

「勝手に殺すな」という、一見乱暴にも聞こえる言葉。しかしこれは、社長なりの覚悟の表明でした。まだ諦めない。まだ終わりではない。息子と一緒に、新しい夢を追いかける──そんな意志が込められていました。

栗須は、二人のやり取りを穏やかな笑みで見守ります。そして、視線を交わす父と息子。

ようやく、本当の意味で、二人は向き合うことができたのです。

ロイヤルファミリー号誕生──タイトルの意味が明かされる瞬間

「名前はファミリーだ。ロイヤルファミリー」

こうして、ホープとハピネスの種付けが行われました。

2020年、深夜の野崎ファーム。加奈子が馬房に駆けていくと、ハピネスが横たわっています。

「すごい」

無事に出産が始まり、加奈子は消毒液を取りに行きます。そして、生まれたばかりの仔馬。

加奈子は電話で報告します。

「無事です。ハピネスも子馬も無事です」

「最初の子供で、おめでとうございます」

社長は、病室から穏やかな声で答えます。

「2人で会いに行ってくれ」

そして、社長は命名について語り始めました。

「この子の命名権は、まだ俺にあるんだよな」

「なら、名前はファミリーだ」

「ロイヤルファミリー」

この瞬間、ドラマのタイトルが回収されました。

「ロイヤルファミリー」という名前は、単なる馬名ではありません。崩壊していた山王家の家族が、一頭の馬を通じて再生していく物語。血の繋がりだけではない、新しい「ファミリー」の形を示す名前です。

耕一は、この名前を聞いて視線を下げ、そっとほほ笑みました。

SNSでは「タイトル回収が美しすぎる」「ロイヤルファミリーという名前に全てが詰まってる」という感動の声が溢れました。

「残酷ね。あと3年も治療を続けさせるなんて」京子の言葉

しかし、全てが順調だったわけではありません。

社長の妻・京子(黒木瞳)は、複雑な表情でこう呟きます。

「残酷ね。あと3年も治療を続けさせるなんて」

この言葉は、耕一の願いに対する批判ではありません。むしろ、夫の苦しみを一番近くで見てきた妻だからこその、切実な想いでした。

病と闘い続けることの苦しさ。それでも生きなければならないという重圧。京子は、夫がどれだけ辛い思いをしているか、誰よりも理解していました。

しかし同時に、京子もまた、夫が生きる理由を得たことを知っていました。耕一との約束。ロイヤルファミリーの成長を見届けること。それが、夫を支える力になることも。

「残酷ね」という言葉の裏には、息子への感謝と、夫への愛情が込められていたのです。

デビュー戦までの2年半──成長するファミリーと衰える社長

「お前をこの道に引きずり込んだことは」社長の最期の言葉

半年後、北海道の美しい朝。放牧地を歩く栗須と耕一。

成長したロイヤルファミリーが、二人に近づいてきます。

耕一は、そっと手を伸ばしました。

「よろしく。ファミリー」

ファミリーが耕一の体に顔を寄せます。耕一とファミリーの触れ合いを見つめる栗須。社長がホープと出会った時を思い出していました。

それから更に1年の月日が流れます。

デビュー戦を前に、ジョッキーになった翔平が蔵を抱え、前検量へ向かいます。

「翔平。頑張れよ」

「お願いします」

観客席からレースを観戦する栗須と加奈子。加奈子は結果が怖く、冊子で顔を隠しています。

しかし、社長の体調は思わしくありませんでした。病院のベッドで、テレビの中継を見る準備をする社長と京子。

そんな中、栗須は美浦トレーニングセンターを訪れていました。調教を終えたファミリーが、コースを駆け抜けます。

外厩のコース横に止まるワゴン。サイドドアを開け、栗須は社長に声をかけます。

「ここでファミリーを待ちましょう」

栗須はバックドアを開け、社長にほほ笑みます。社長の視界にコースが広がりました。

社長は、弱々しくも穏やかな声で語ります。

「よく夢見る。有馬取る夢だよ」

「全然諦めがつかないんだな」

栗須は背を向け、涙をこらえます。

社長は続けました。

「先に言っとくよ。お前の夢枕に俺が立ったとしても、迷惑がるんじゃないぞ」

栗須は、背を向けたまま下を向いて微笑みます。

そして社長は、栗須に対して最期の言葉を告げました。

「馬主としては凡庸だったが、お前をこの道に引きずり込んだことは手柄だったな」

栗須は涙をこらえきれず、こぼしてしまいます。

そこへファミリーが駆けてきます。さっそうと二人の横を駆け抜けるファミリー。

社長は、優しく微笑みました。

「いいにおいだ」

病床から見守る社長と京子

2022年6月、ロイヤルファミリーのメイクデビュー当日。

東京競馬場に向かう栗須。スーツ姿の耕一も、緊張した面持ちです。

しかし、社長の姿はありません。

病院関係者が説明します。

「社長も直前までこちらにいらっしゃるおつもりでしたが、やはり、体調が思わしくなく」

「中継は見れるんですか?」

「ご家族が付き添われております。お休みでなければご覧いただけます」

病室では、京子が社長の手を布団から出し、両手で握っていました。パソコンで中継を見る準備が整っています。

馬主席に向かう耕一に、栗須は声をかけます。

「耕一さんが選んだ馬じゃないですか。堂々となさってください」

耕一は複雑な表情を浮かべます。社長がいない寂しさと、馬主としての責任。様々な想いが交錯していました。

デビュー戦勝利と口取り式──社長不在の意味

出遅れからの大逆転劇

レースが始まりました。

「全馬入り。一斉に飛び出した12頭、12番のロイヤルファミリーが出遅れました」

実況のアナウンスが響きます。

「父と同じように出遅れました」

観客席の栗須と加奈子、そして弘中調教師も、緊張の面持ちです。

病室では、京子が社長の手を強く握ります。

レースは進み、ファミリーは後方からポジションを上げていきます。

「荒れた馬場を先頭。内につけてポジションを上げてきました」

三コーナーを迎えます。

「12番のロイヤルファミリー、内側からここまで上がってきました」

そして四コーナー。

「ここで12番のロイヤルファミリー、内に」

「ここで上がってくる。先頭は緑の帽子6番、先頭ロイヤルファミリーは中からかわして、ここでかわして、先頭ロイヤルファミリー」

最後の直線。

「ここから大差をつけていく。ここまで差をつけた。ロイヤルファミリー!」

見事な逃げ切り勝利でした。

栗須は耕一に手を差し出します。

「おめでとうございます」

耕一は栗須と握手を交わし、安川、遠山とも握手します。弘中調教師の元へ走る翔平。翔平の肩をたたく弘中。

病室では、社長の目から涙がこぼれ落ちます。

京子は、優しく微笑みました。

「よかったわ」

「今この時から、耕一さんが、ファミリーの馬主です」

ウイナーズサークルへ向かうファミリーと関係者たち。

しかし、栗須は背を向け、電話をしていました。

耕一が栗須に声をかけます。

「栗須さん、僕の代わりに出てもらえませんか?」

栗須は、耕一に近づこうとしましたが、足を止めます。その表情を見た耕一の動きが止まりました。

栗須はスマホをしまい、ファミリーのそばに立ちます。

そして、耕一に向かって静かに告げました。

「ファミリーのそばに立つのは、今この時から、耕一さんが、ファミリーの馬主です」

この一言で、全てが明らかになりました。

社長は、ロイヤルファミリーの勝利を見届けた直後に、息を引き取ったのです。

耕一は、唇を震わせます。涙をこらえようとしましたが、こらえきれません。

それでも、口取り式という公の場。馬主として振る舞わなければなりません。

「デビュー戦、おめでとうございます」

栗須の言葉に、耕一は精いっぱいの笑顔を作ろうとします。しかし涙が止まりません。

ファミリーの口取り式が始まります。カメラマンたちに囲まれ、記念撮影。

「皆さんここ見てください」

耕一は笑顔を作れず、涙を流します。それでも、必死に笑顔を作ろうとしました。

翔平も、栗須の涙を見て、何かを感じ取ります。口を引き結び、涙をこらえる翔平。

このシーンが、SNSで大きな話題となりました。

「口取り式のシーンで号泣」「グシャグシャの顔が辛すぎる」「直接的な死の描写を避けて、察させる演出が秀逸」という声が続出。視聴者の涙腺を完全に崩壊させた名シーンとなりました。

目黒蓮の演技力が話題「上手すぎる」の声続々

データを見せながら早口で語る競馬オタク描写

第7話で、目黒蓮の演技力が改めて高く評価されました。

特に印象的だったのは、広中厩舎でパソコンを見せながらワルシャワ2016の問題点を指摘するシーン。

「走らないというのは語弊がありました。血統をさかのぼると、かなり気性のきつい馬が生まれる可能性が高いという意味です」

「それに、父方の系統をたどると、このモロッコデザイン、種牡馬として、うまくいってないみたいで」

早口で、データを次々と提示しながら語る耕一。この競馬オタクとしての一面を、目黒蓮は見事に演じ切りました。

専門用語を自然に使いこなし、血統表を指さしながら熱く語る姿。「本当に競馬に詳しい人」に見えるリアリティがありました。

涙をこらえて笑顔を作る口取り式の名演技

そして、クライマックスの口取り式。

「今この時から、光一さんが、ファミリーの馬主です」

栗須からこの言葉を聞いた瞬間の、目黒蓮の表情。

唇が震え、目に涙が溢れ、それでも笑顔を作ろうとする──その繊細な演技が、視聴者の心を鷲掴みにしました。

SNSでは以下のような絶賛の声が相次ぎました。

  • 「7話でしっかり耕一という人物の人間性が表れてきたことで前回を更に上回る”目黒蓮上手いな”の声が大量に流れてきて感涙」
  • 「目黒蓮の無表情なのに感情が溢れ出てる演技、本当に凄い」
  • 「早口オタクから、こんなに人間らしい表情を見せるキャラクターになるなんて」

泣きたいのに泣けない。悲しみを表に出してはいけない。でも涙が止まらない──そんな複雑な感情を、一つの表情で表現した目黒蓮の演技力。

これまでどこか機械的に見えていた耕一が、父への想い、母への想い、そして馬への愛情を通じて、生き生きとした人間として描かれた第7話。目黒蓮の演技が、その変化を見事に体現していました。

原作改変が「大正解」と評価される理由

社長の死を直接描かない「察させる」演出

第7話は、原作ファンからも「改変が素晴らしい」「ドラマ版の方が好き」という声が多数上がりました。

最大の改変ポイントは、社長の死を直接的に描かなかったことです。

病室での穏やかな最期ではなく、ロイヤルファミリーの勝利を見届けた直後という設定。そして口取り式での「察する」演出。

「今この時から、光一さんが、ファミリーの馬主です」

この一言で全てを理解させる脚本の巧みさ。映像だからこそ可能な、言葉にしない感情の伝え方が、視聴者の心を強く揺さぶりました。

SNSでは以下のような評価が見られました。

  • 「原作は原作で傑作だけど、連ドラとして映像で見せるならこれで大正解」
  • 「改変されててもストレスがなくて、寧ろ見たかった世界線の物語が見られた」
  • 「脚本や映像もだけど、キャスティング大成功してるから役者陣の力も大きい」

視聴者が見たかった世界線が実現

もう一つの大きな改変は、耕一と社長の和解プロセスです。

「あと3年、生きてください」

この一言に、耕一の全ての想いが集約されました。反対していたのではなく、心配していた。父を拒絶していたのではなく、父と馬の未来を案じていた。

そして社長の返答。

「勝手に殺すな」

この不器用な愛情表現の応酬が、視聴者の「これが見たかった」という期待に応えました。

また、京子婦人の最期のシーンも印象的でした。

「よかったわ」

ファミリーの勝利を見届けた後の、この穏やかな一言。原作とは異なる演出でしたが、夫婦の静かな絆を美しく描いていました。

視聴者からは「原作未読だけど、このドラマは完成度が高い」「原作ファンとして、ドラマの解釈に感動した」という両方の声が聞かれ、改変が成功したことを証明しています。

第8話予告で新たな波乱の予感

中川大志演じる椎名社長の息子・展之が登場

第7話のエンディングで流れた次回予告では、新たな展開が示唆されました。

椎名社長(沢村一樹)から渡された封筒の謎。そして、椎名社長の息子・展之(中川大志)が初登場します。

チャラい服装で自信たっぷりに語る展之。その表情には、父とは異なる危うさが感じられました。

SNSでは「イケメンパラダイス」「画面割れる」という反応とともに、「新しいライバル登場」「ドロドロ展開の予感」という期待の声が上がっています。

セリ市で馬を落札するシーンも映され、展之が本格的に競馬の世界に参入することが示唆されました。

ロイヤルファミリーの不調とチーム内の軋轢

さらに予告では、ロイヤルファミリーの不調が描かれます。デビュー戦こそ勝利したものの、その後の成績は芳しくない様子。

弘中調教師の提案に対し、耕一は長距離、特に有馬記念へのこだわりを見せます。

「有馬で勝ちたいんです。社長との約束だから」

この言葉が、チーム内の対立を生む予感。弘中調教師との間に緊張が走るシーンも映されました。

そして栗須の言葉。

「人を信じることが、社長の強みだったんです」

この言葉は、新しい馬主となった耕一への助言であり、同時に警告でもあるようです。

SNSでは「最終章の試練」「耕一大丈夫か」という心配の声とともに、「ここからが本当のドラマ」という期待の声も。第8話「相続馬限定馬主」では、継承後の困難が描かれることが予告されています。

椎名社長が渡した封筒の中身についても、「サイン馬券では?」「何かの遺言?」と様々な考察がSNS上で飛び交っており、次回への期待が高まっています。

6. まとめ

第7話の見どころ・伏線まとめ

  • 「あと3年、生きてください」という耕一の切実な願い──父への不器用な愛情表現が、視聴者の涙腺を直撃。目黒蓮の繊細な演技が光った名シーン。
  • ロイヤルハピネスの選択と母への想い──亡き母・瑞穂が選んだ牝馬を指名した耕一。血統だけではない、家族の絆を象徴する選択。
  • ロイヤルファミリー号の命名とタイトル回収──ドラマ全体のテーマ「家族とは何か」が一つの馬名に集約。血統を超えた絆の象徴として誕生。
  • 口取り式での社長不在と継承の瞬間──「今この時から、光一さんが、ファミリーの馬主です」という言葉で察する演出が秀逸。直接的な描写を避けた映像ならではの感動。
  • 「お前をこの道に引きずり込んだことは」社長の最期の言葉──栗須への感謝を伝えきれなかった社長。しかしその想いは確かに伝わっていた。
  • 原作改変の成功と視聴者の高評価──「見たかった世界線」が実現したとSNSで絶賛。脚本・演出・キャスティング全てが高次元で融合した神回。
  • 第8話への伏線──椎名社長の息子・展之(中川大志)の登場、ロイヤルファミリーの不調、チーム内の軋轢、謎の封筒など、新たな波乱の予感。

第7話「口取り式」は、継承というテーマを静かに、しかし力強く描いた傑作エピソードでした。SNSでは「神回」「号泣した」という声が溢れ、視聴率も好調を維持。次回以降、新しい馬主となった耕一がどのような困難に直面し、それをどう乗り越えていくのか──『ザ・ロイヤルファミリー』はいよいよクライマックスへと突入していきます。

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