「ちょっとだけエスパー」第7話考察|四季が選んだのは文太!兆の正体と衝撃告白、そして絶望の真実

2025年12月2日放送の「ちょっとだけエスパー」第7話は、これまでの伏線が一気に回収される衝撃の展開となりました。兆(岡田将生)の正体が30年後の未来からのホログラム通信と判明し、四季(宮﨑あおい)の記憶を巡る真実が明らかに。そして四季が選んだのは、本当の夫である兆ではなく、文太(大泉洋)でした。さらに桜介(ディーン・フジオカ)の能力が酸化へと変貌し、市松(北村匠海)は瀕死の状態に。兆が放った「いらない人間」という冷酷な言葉と「今年中に死ぬ」という絶望的な宣告に、視聴者からは「血も涙もねえ」「号泣した」と様々な反応が寄せられています。野木亜紀子脚本のSF要素が全開となった第7話を徹底考察します。

目次

ちょっとだけエスパー 第7話 あらすじ

四季の本当の夫が兆であり、彼の本名が文人(フミト)であることが判明。兆の正体は2055年、30年後の未来からのホログラム通信でした。一方、桜介の花を咲かせる能力が市松を襲い、酸化(老化)の力へと変貌。瀕死となった市松を救うため、文太たちは奔走します。四季の記憶インストールが停電で失敗していたこと、兆が四季を救うために記憶を操作しようとしていたことが明らかに。しかし四季は再インストールを拒否し、文太を選びます。円寂と半蔵は、以前救ったはずの千田守が8月に事故死していた事実を知り、自分たちのミッションに疑念を抱き始めます。最後に兆はエスパーたちへ「あなたたちは今年中に死ぬ」「いらない人間」という衝撃的な真実を告げるのでした。

兆の正体が判明|30年後からのホログラム通信

第7話冒頭、文太は兆の正体を問い詰めるべくノナマーレ社長室へ乗り込みます。四季の本当の夫が兆であり、彼の本名が文人(フミト)であることを知った文太は、直接対決を決意したのです。

社長室で文太が兆に詰め寄ると、兆はあっさりと認めます。

「死んでなんかいない。あんたが四季の夫で、文ちゃんなんだろう?」

文太の問いに、兆は落ち着いた様子で答えます。

「この姿は、立体映像です。私の実体は、未来にある」

「2055年。ここから30年後。この時代でいう、リモート通信みたいなものです」

兆の実体は30年後の未来に存在し、2025年に現れている姿はホログラム通信だったのです。SNSでは「Vチューバー方式」「未来のリモートワーク」と話題になり、野木亜紀子脚本のSF設定に「すごすぎる」「超SF」という声が相次ぎました。

さらに兆は、四季の記憶について説明します。

「四季の記憶にある文人は、この時代の文人です。その三十年後が私ということになります」

つまり、四季が記憶している「文ちゃん」は2025年時点での文人(兆)であり、30年後の兆とは別の存在。文太は思わず質問します。

「じゃあ、この時代の文人は今どこで何やってるんですか?生きてるなら、文人が四季と暮らせばいいじゃないですか。四季が愛してるのは文人なんだから」

しかし兆は冷徹に答えます。

「そうはいかないからあなたがいるんです。ご自分の立場をわきまえてください」

兆の態度が豹変し、文太を脅すような口調に。

「仕事を辞めたい。また路頭に迷いたい」

と文太の弱みを突き、今の生活を続けるよう命令します。文太は一度は引き下がりますが、心の中では疑念が渦巻いていました。

昼間、文太はカシオ食堂を訪れます。そこで「コロッケさん」と呼ばれる男を見かけ、後を追います。振り向いたその男は、兆と全く同じ顔をしていました。しかし男は文太を知らない様子で

「どちらさまでしたっけ?」

と問い返します。この男こそ、2025年時点での文人(兆)本人だったのです。

この出会いによって歴史に「揺らぎ」が生じ、未来の兆のパソコンに「新たなジャンクション」が表示されます。兆は驚愕します。

「文太が。私に会った」

未来を変える可能性が生まれた瞬間でした。SNSでは「これが伏線回収か」「映画ならもう一度最初から見直したい」と考察が盛り上がりました。

市松の危機と桜介の能力異変|酸化のエスパーへ

一方、桜介のもとに市松から電話がかかってきます。市松のアパートに駆けつけると、そこには半身の皮膚が変色し、シワだらけになって息も絶え絶えの市松が倒れていました。

「俺は掴んだだけだ」

桜介は戸惑います。自分は植物の幹を掴んだだけなのに、市松がこんな状態に。市松の息子・紫音(新原泰佑)は激昂します。

「近づくな!出てけ人殺し!」

苦しむ市松を見て、紫音と九条(向里祐香)、そして駆けつけた文太は必死に対処します。市松は喉が苦しく、酸素を求めています。文太は言葉を発せられない市松に触り心を読みます。

「喉が苦しい」

「酸素が欲しい」

九条が状況を分析します。

「活性酸素、活性酸素の力で成長を促進させて花を咲かせてた。花坂の正体は酸化のエスパー」

桜介の「花を咲かせる力」は、実は活性酸素によって成長を促進させる能力でした。しかしそれは同時に、対象を酸化=老化させる力でもあったのです。市松は桜介の力によって急激に老化し、細胞やDNAが損傷してしまいました。

市松は「脱水のエスパー」であり、体内の水分を操れる力を持っています。九条は市松自身の力が修復の助けになるかもしれないと考え、イーカプセルを探します。

この一連のシーンで、視聴者の心を掴んだのが佐助(柴犬)の存在でした。半蔵(宇野祥平)が佐助を連れて桜介の花屋を訪れると、佐助が桜介の異変を察知。桜介が苦しむ中、佐助は寄り添い続けました。

「佐助」

佐助を見た桜介の表情が少しだけ和らぎます。しかし桜介の目から血が流れ始めます。能力の使用による身体への負荷が限界に達していたのです。

後に紫苑が桜介の花屋に攻撃を仕掛けた際、佐助が庇います。動物病院に円寂と半蔵がやってきました。桜介が佐助を抱きかかえながら動物病院を出てきます。半蔵が何があったか?と尋ねます。

「佐助は?」

「たいしたことないって。軽いやけど。うん」

「何が起ったの?」

「俺のせいだ」

「紫苑が、報復に来た。佐助が、俺をかばってくれたんだ」

紫音が報復に来た際、佐助は桜介を守ろうとして軽い火傷を負ったのです。半蔵は佐助を抱きしめます。

「僕のお願い、守ってくれたのか。よくやったな。佐助、ごめんな」

SNSでは「佐助!佐助がかわいそ可愛かった!よく頑張った!偉いぞ佐助!」「とりあえず佐助が無事で良かった。佐助に何かあったら許さないところだった」「イケメンを癒すモフモフ」と、佐助への愛情あふれるコメントが殺到。シリアスなSF展開の中で、佐助の存在が視聴者の心を癒す役割を果たしました。

一方で桜介の異変は深刻です。目から血を流す姿に「桜介は力が強まって身体に反動がきてるのかな?皆いずれそうなる?」「桜介 花咲かせ系が酸化させる系になったの!?」と心配の声が上がりました。ディーン・フジオカの美しいビジュアルと相まって「美しいのにゲスい」「メガネ姿がご褒美」というギャップ萌えの声も。

文太は桜介の変わりに市松に謝罪します。

「本当に申し訳ないことした」

しかし市松は首を横に振ります。市松は未来の自分「アイ」との通信が途絶えていたことを文太に語ります。

「アイってのは彼女の名前じゃないよな。ぶっ倒れてる間、常呼んでたんだよ、アイ、出てこい、アイ、消えるなよとかって。結局誰なんだよ」

市松が呼んでいた「アイ」とは、30年後の未来にいる市松本人でした。市松博士として兆と対立していた存在です。

千田守の死とミッションへの疑念

円寂(高畑淳子)と半蔵は、以前のミッションで救ったはずの千田守が8月に事故死していたことを知ります。作業員が千田家から荷物を運び出しており、円寂が尋ねると衝撃の事実を告げられます。

「ええ、8月に事故に遭ったんですよ」

「即死だったそうです」

円寂は呆然とします。自分たちが救ったはずの千田守が、結局死んでしまった。これは一体どういうことなのか。

文太が以前、市松の言葉を伝えていたことが頭をよぎります。

「市松が言うには、我々は騙されてて、このままミッションを続けることで1000万人が死ぬ。助けるんじゃない。死ぬって言うんです」

円寂は不安を口にします。

「千丸が死んだの私たちのせいよね」

「こうやってじわじわ死んでいくのかしら。大きな出来事でいっぺんにじゃなく、一人ずつ不幸が積み重なって」

半蔵も動揺を隠せません。二人のスマホに新たなミッションの通知が届きます。

「ミッション百五十五、アパートの前に十個のコンクリートブロックを置く」

円寂は戸惑います。

「訳がわかんないわ」

「市松が住んでるのよね。無関係だと思う?」

ミッションの内容は相変わらず意味不明ですが、今回は市松のアパートが舞台。二人は葛藤します。このミッションをこなすべきなのか、それとも拒否すべきなのか。

「市松が死ぬように歴史が改ざんされたなら、また改ざんし直したら?」

「エスパーは本来この時代にいないんだから。エスパーの力を使ってでかいことすれば」

しかしどう行動しても、市松が死ぬ未来しか見えない気がしてきます。

「つまずいた市松が死んだりしない?」

「暗闇で目立たなすぎて、つまずいた市松が死んだりしない?」

「もう何をしても死ぬ気がするー!」

円寂と半蔵は、これまで信じてきたミッションが本当に正義だったのか、疑念を深めていきます。SNSでは「こうやってじわじわと絶望していくの辛い」「円寂と半蔵の葛藤が切ない」というコメントが見られました。

四季の記憶の真実|インストール失敗と混乱

物語は四季と兆の過去に遡ります。2025年4月、兆はクリーニング店で働く四季に接触しました。兆は四季に「ナノレセプター」という液体を飲ませようとします。

「そこにあるナノレセプター。それを飲めば、データを受信できる。この店の電力を借りて、あー、この時代でいうWI-FIみたいな仕組み」

「記憶がインストールされる」

「誰の記憶?」

「未来の四季。四季自身の記憶」

兆は四季に、未来の四季自身の記憶(2025年から2035年までの10年間)をインストールしようとしていました。しかしその目的は「四季を救うため」だと言います。

「四季を救うため」

四季は液体を飲み、インストールが始まります。しかしその時、停電が発生しました。

「あの停電」

「そう、3000世帯程度。小さな停電」

停電によってインストールが中断され、記憶の最適化が行われませんでした。目覚めた四季は混乱状態に陥ります。

「インストールした記憶が最適化される前だった。目覚めた四季は混乱していた」

「脳の奥深くに格納されるはずだった記憶が表に出て、未来の記憶と現在が交じってしまった」

四季は未来の記憶と現在が混ざり、まだ出会ってもいない夫の文人を探し始めました。

「何度も何度もこの家に来て、夫の文人を捜した。まだ出会ってもいないのに」

「死んだと言っては嘆いて、いないと言っては泣いた」

兆は四季を一人にしておけず、一年早いけれどもタコッピ(たこ焼き屋の2階)に住んでもらうことにしました。そして未来での二人の部屋と同じ家具を用意し、四季が落ち着いて暮らせる環境を整えました。

「未来での私たちの部屋と同じものを用意させた」

「落ち着いて暮らせるように」

円寂に通ってもらい、次第に四季は元気を取り戻します。しかし兆は予想外の事態に直面します。

「まさか代わりの夫まで必要になるとは思わなかった」

そこで兆は「代わりの夫」として文太を選びました。条件は明確でした。

「ちょうどいい男を探した。背格好が近く、女性に対し節度があり、安全で勤勉。評価を気にし、上司の命令をよく聞く社畜傾向が強い男」

「多少せこくても問題ない。名前は文太」

文太は「文人」の代わりとして選ばれた、ただの駒だったのです。文太は目を伏せます。自分がどれだけ都合よく利用されていたのか、痛感する瞬間でした。

兆は四季に記憶の再インストールを促します。縁側の棚に置かれたガラス瓶を指して言います。

「飲めば再インストールが始まって、今度こそ記憶が最適化される。混乱が収まる。楽になれる」

「この半年は偽りだった。つらかったね。再インストールによって半年分の記憶は飛ぶことになるけど、記憶なんてそんなものだ。正確な記憶は誰も持てやしない」

四季がこの液体を飲めば、文太との半年間の記憶はすべて消えます。そして本来の「兆の妻」としての役割に戻ることになります。

四季の選択|文太を選んだ決断の瞬間

兆は微笑みながら言います。

「飲めば、この半年が消える」

「そう。すべて元通り」

四季は答えます。

「分かった」

兆は安堵したように微笑みます。隠れて見ていた文太は、強く目を閉じます。すべてが終わる。四季との日々が消える。そう覚悟した瞬間でした。

しかし四季は、次の瞬間驚くべき行動に出ます。

「さようなら」

四季は瓶を握った手を開き、ふっと吹きます。瓶が勢いよく飛び、兆の立体映像をすり抜け、ビールケースに当たって床に転がります。文太が拾い上げます。兆は驚愕します。

四季は唇を結び、凛とした表情で言います。

「文ちゃんは文太」

「私の文ちゃんは文太」

「あなたじゃない」

泣き顔に凛とした笑みを浮かべる四季。文太を見つめます。

「文ちゃん」

兆の立体映像が消え、文太と四季は抱き合います。四季は文太を選んだのです。未来の夫である兆ではなく、半年間を共に過ごした文太を。

SNSでは

「四季ちゃんが選んだのは、今と未来が入り混じった記憶に翻弄されて心が不安定となっていた自分を、ちょっとだけ不器用だけど、いつも優しい眼差しで見守っててくれて、いつしか本当に愛してくれていた文太だった…てとこ!!?てとこ!!?ありがとうって話!!!!!」

「四季ちゃん、選んだね 兆がいくら過去を改竄しようと思い通りにはならないということかな?」

と感動の声が溢れました。

宮崎あおいの演技も絶賛され、「可愛すぎる」「泣き顔に凛とした笑みが最高」「この選択シーンで号泣した」というコメントが相次ぎました。

しかし兆の顔は歪みます。自分の計画が崩れた瞬間でした。再び現れた兆は、冷たく言い放ちます。

「驚いた」

この一言に、兆の感情が込められています。まさか四季が自分ではなく文太を選ぶとは思っていなかったのです。

兆の本性|”いらない人間”発言の衝撃

文太は兆に立ち向かいます。

「今日のところは、お引き取りください。四季も、こう言ってますので」

しかし兆は豹変します。

「あなたが、私に命令できるとでも?」

「こんなやり方で、私を消そうだなんて」

文太は毅然と答えます。

「どうせ消えます」

その時、円寂、桜介、佐助を抱いた半蔵が集まってきます。

「ちょうど皆さんお揃いだ」

兆は「いい機会です」と言い、ノナマーレとエスパーたちの真実を語り始めます。

「皆さんは、私に選ばれた。その条件は何だったのか」

「それは、ディシジョンツリーの外にいること」

「いてもいなくても変わらない、いなくなっても誰も気にしない、この世界に何の影響も及ぼさない、そういう人たちです」

エスパーたちは言葉を失います。自分たちが選ばれた理由が、社会に必要とされていない存在だからだったとは。

兆はさらに衝撃的な事実を告げます。

「私がイーカプセルを与えなければ、みんな今年のうちに死んでいた」

エスパーたちは本来、2025年中に死ぬ運命だったのです。兆が能力を与えたことで、かろうじて生き延びているに過ぎません。

そして兆は、ノナマーレという名前の意味を明かします。

「ノンアマーレ。愛してはならない」

「あなたたちが、いらない人間だからですよ」

この「いらない人間」という言葉は、あまりにも冷酷でした。円寂はうつむき、文太の表情が強張ります。

画面は文太の過去へと移ります。冬の夜、ビルの屋上。摩天楼を見下ろす文太の背中。コート姿で淵に立ち、うつろな瞳。次の瞬間、一歩踏み出そうとする文太。

文太は自殺を考えていたのです。会社をクビになり、家族も貯金も失い、すべてを失った文太にとって、生きる意味が見出せなくなっていました。

「退職願です」

円寂の過去も映ります。何かを決意した表情。

それぞれの過去が交錯し、エスパーたちがどれだけ追い詰められていたのかが明らかになります。

SNSでは「兆社長… これが本当に本性…?」「兆の言葉 いらない人間なんて〜辛すぎる」「血も涙もねえ…本性表しちゃったよ、これラスボスは社長ですかね?」と、兆への批判が殺到。一方で「岡田将生が美しいお顔(+メガネ)でゲスいこと言うのはごほうびかっ!!」というファンの声も。

この「いらない人間」発言は、エスパーたちの存在意義を根底から覆すものでした。自分たちは世界を救うために選ばれたと信じていたのに、実際は「どうでもいい存在」だから選ばれたという残酷な真実。

野木亜紀子脚本の伏線回収は見事で、これまでのエピソードで描かれてきた各キャラクターの孤独や絶望が、すべてこの瞬間のために積み重ねられていたことが分かります。

「超SFですて予め予告していた通り伏線回収が激し過ぎるよ!これが映画ならもう一度冒頭から見直したいレベル」

という視聴者の声が物語っています。

文太と市松の会話|徹夜の朝食シーン

一方、文太は市松の看病を続けていました。徹夜明けの朝、文太はうどんを作って市松に食べさせます。

「ごきげんよう。食え」

起き上がるのを手伝い、うどんを運んでくる文太。市松の首元の痕が少し薄くなっていることに気づきます。

「うん、うまいだろう。意外とできるんだよ」

「こういうことがなんで奥さんにはできなかったんだろうなぁ。前の離婚した」

「家のことやったら負けだと思ってたからな。小せえ」

「全部やってもらうことが妻の愛情のバロメーターだと思っていた」

文太は自分の過去を振り返ります。離婚した妻に対して、家事を一切やらなかった自分。それが愛情だと勘違いしていた自分。

市松が聞きます。

「でも今は?四季さんと」

文太は答えます。

「仕事だからね。何もしませんなんて、仕事ができない奴がやることだから」

「し、仕事?」

「そう、仕事」

文太は四季との関係を「仕事」と言い切ります。しかしその表情は複雑です。本当は仕事以上の感情があることを、文太自身が気づき始めているからです。

市松の箸が止まります。文太の心の内を察したのかもしれません。

「早く食えよ、洗うんだから」

「病人なんだからもっと優しくしてくれよ」

「俺は仙台の彼女じゃないんだよ」

「彼女じゃないのに毎日来てくれたみたいで」

「気にすんな。うちの桜介の代わりだから」

文太と市松の会話は、男同士の不器用な優しさに溢れています。この朝食シーンに「泣ける」「文太の優しさが沁みる」「徹夜で看病して朝食作るって、これもう愛じゃん」というコメントが寄せられました。

アイとの通信が出来ない状態でしたが、ある日アイとの通信が復活しました。

「ずっと音信不通だったんだよ」

市松が倒れた後、アイとの通信が途絶えていましたが、文太が兆に会ったことで歴史に「揺らぎ」が生じ、再び通信が可能になったのです。

「そっちで何かがあって、俺に関わる歴史が更新された。その時に揺らぎが生じた」

「うん、揺らぎ」

「うーん、世界に生じた矛盾を、内包しようとする補正みたいな力。わかんないけど」

市松とアイの会話を通じて、「揺らぎ」という概念が説明されます。過去を改ざんすると世界に矛盾が生じ、それを補正しようとする力が働く。この「揺らぎ」こそが、未来を変える鍵になる可能性があります。

SNSでは「揺らぎの概念が面白い」「SF設定がしっかりしてる」「野木亜紀子の脚本、本当に考え抜かれてる」と絶賛の声が上がりました。

文太と四季の会話|洗面所のシーン

夜、文太が帰宅すると四季が出迎えます。

「お帰り」

「ただいま。手伝うね」

「いいよ。たまには」

しかし文太は四季と目を合わせません。四季は文太の様子がおかしいことに気づきます。

洗面所で手を洗う文太。四季が背中におでこを当てます。

「ブンちゃん」

「うん?」

「何を考えているでしょうか?」

「それじゃ聞こえませんよ」

四季は顔を上げ、文太の肩に顎を乗せます。

「意地悪」

「本当に聞こえないんですよ」

四季は離れて、文太の濡れた両手を取り、自分の頬に当てます。見つめ合う二人。

「じゃあちゃんと聞いて。嫌いになった?心の声。一緒にいたくない?」

「嫌いなわけないでしょ。(顔が)ぬれちゃって」

文太はタオルで四季の頬を拭いてやります。四季が文太の胸にそっと触れます。唾を飲み込む文太。四季がふっと笑います。

「聞こえたらいいのに」

四季のエスパー能力は「吹き飛ばす」力です。文太と同じように心の声を読もうとしませんが読めません。

文太は視線を逸らし、宙を見上げます。目を閉じます。

「お腹がペコペコで悲しい。そうだ」

文太は四季の記憶を試すように質問します。

「結婚する前、俺が住んでた場所を覚えてる?忘れちゃった?」

四季の顔が曇り、目を伏せます。

「町屋東だよね。駅近のアパート」

「そうそう。近くに何があったっけ?」

「うーん。定食屋はよく行ってたよね。コロッケが美味しいって。カシオ食堂だっけ?何のクイズ?」

「懐かしいなって」

文太は現代の文人がどこで会えるのかと思い敢えて四季に過去の話を持ち出します。その後、文太が現代の文人と出会い、2055年に揺らぎが発生します。

次回予告|”今年中に死ぬ”運命を覆せるか

第8話の予告では、さらなる衝撃の展開が示唆されました。

「◤俺たちは今年中に死ぬ―◢ 衝撃の事実を告げられたエスパーたち」

兆の宣告によって、エスパーたちは絶望に突き落とされます。そして桜介の身体異変はさらに深刻化する様子が映されました。

「そんな中、桜介に異変が…!解雇され、バラバラになったエスパーたちの運命は」

桜介の酸化能力は身体に大きな負担をかけており、命の危険すらあります。SNSでは「桜介…身体に負荷がかかってるのかな?」「酸化のエスパー……命のエネルギーとかじゃなくて 生きて欲しいよ~」と心配の声が多数。

残り2話となった「ちょっとだけエスパー」。エスパーたちは「今年中に死ぬ」という運命を覆すことができるのか。文太と四季の愛は本物として続いていくのか。兆の真の目的は何なのか。市松とアイの運命は。そして「1000万人が死ぬ」という歴史の改ざんを阻止できるのか。

SNSでは「あと2話 エスパーたちみんな元の幸せな頃に戻って欲しい〜」「早く次回が見たいけど終わるには惜しいドラマがいっぱいだよ…」と、クライマックスへの期待と終わることへの寂しさが入り混じったコメントが溢れています。

まとめ|第7話の見どころと伏線

第7話は、これまでの伏線が一気に回収される衝撃の回となりました。主な見どころと考察ポイントをまとめます。

1. 兆の正体と真の目的

  • 30年後の未来からのホログラム通信
  • 四季を救うために記憶を操作しようとした
  • しかし四季は兆ではなく文太を選んだ
  • 兆の本当の目的は四季の救済なのか、それとも別の思惑があるのか

2. 桜介の能力異変

  • 花を咲かせる力は実は酸化(老化)の力だった
  • 能力使用による身体への負担が深刻化
  • 目から血を流すシーンは能力の限界を示唆
  • 今後、他のエスパーたちにも同様の異変が起こる可能性

3. 四季の記憶の真実

  • インストール失敗によって未来と現在の記憶が混在
  • 本来の夫は兆(文人)だったが、文太を本当に愛するようになった
  • 再インストールを拒否し、文太との半年間を選んだ
  • この選択が未来を変える鍵となる可能性

4. エスパーたちの運命

  • 本来2025年中に死ぬ運命だった
  • 「いらない人間」として選ばれた衝撃の事実
  • ミッションは本当に世界を救っているのか疑問が深まる
  • 千田守の死が示す不吉な未来

5. 佐助の癒しと絆

  • シリアスな展開の中で視聴者の心を癒す存在
  • 桜介を守ろうとして火傷を負う
  • エスパーたちと動物たちの絆の深さを表現

6. 「揺らぎ」という概念

  • 過去の改ざんによって生じる世界の矛盾
  • 補正しようとする力が働く
  • 文太が兆に会ったことで新たな揺らぎが発生
  • この揺らぎが未来を変える可能性を秘めている

野木亜紀子脚本の「ちょっとだけエスパー」は、コメディとSFと人間ドラマが見事に融合した作品です。第7話ではSF要素が全開となり、視聴者を圧倒しました。残り2話で、エスパーたちがどのような結末を迎えるのか、目が離せません。

SNSでは「ちょっとだけエスパー、すごすぎます」「急展開にドキドキする。めちゃ、面白い」「シナントロープもちょっとだけエスパーもクライマックスに向けてぐんぐん面白くなってて困っちゃう」と絶賛の声が相次いでいます。

最終回まで、この感動と興奮を共有していきましょう。次回第8話も見逃せません!

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