【ばけばけ第11週第52回ネタバレ感想】リヨのお百度参りで本気度MAX!トキのモヤモヤが切ない…プロポーズ宣言に視聴者騒然

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第52話(12月9日放送)は、リヨ(北香那)のプロポーズ宣言が物語を大きく動かす回となりました。ヘブンの来年帰国宣言に焦る松野家は、リヨとヘブンが結ばれれば借金問題が解決すると大喜び。一方、トキ(髙石あかり)だけは素直に応援できず、複雑な表情を見せます。リヨのお百度参りという健気な姿と、「へぶん」「りよ」の判子シーンの可愛らしさ、そしてトキの心の揺れが視聴者の心を掴んだ神回を徹底解説します。

目次

「ばけばけ」第11週第52話のあらすじ

ヘブンが来年松江を去ると宣言したことで、松野家は20円の収入がなくなる危機に直面。司之介や勘右衛門は、リヨとヘブンが結ばれれば、トキが県知事家の女中になり給料が跳ね上がると計算し、「お嬢様がんばれー!」と大合唱を始める。一方、トキは素直に応援できずモヤモヤした表情を見せる。ヘブン宅では、リヨとヘブンがお揃いの判子を作ったことが判明。梶谷記者からリヨがお百度参りをし、快気祝いパーティーでプロポーズすると聞かされたトキは、さらに複雑な心境に。最後は花田旅館を飛び出し、松江の街を走り出すトキの姿で幕を閉じる。

リヨのお百度参り&プロポーズ宣言が話題沸騰!西洋かぶれとのギャップに感動の声

第52話で最も視聴者の心を掴んだのは、リヨ(北香那)のプロポーズ計画でした。西洋文化に憧れ、英語を流暢に操るリヨが、日本古来の「お百度参り」でヘブンとの恋成就を祈願していたという事実。このギャップが「健気すぎる」「本気度がすごい」とSNSで大反響を呼びました。

梶谷記者が暴露!リヨの本気度は「お百度参り」

花田旅館で、梶谷記者(岩崎う大)がトキに衝撃の情報を伝えます。

梶谷:「お百度参りだよ。お嬢様がお百度参りしちょるのを見たけん」

うめ:「なんかね、梶谷さんの想像かね。ほんと、本人から聞いたのかと思ったらもうホラだないですか」

最初は疑うウメですが、梶谷は続けます。

梶谷:「いやや、あいつはメジロだし、今回だって裏を取っちょるがな」

ウメ:「裏?」

梶谷:「お嬢様には松浦いうお付がおるんだが。聞いたらお嬢様にプロポーズの相談をされたと」

この「裏取り」という言葉に、視聴者は梶谷のジャーナリスト魂(?)を感じつつも、松浦秘書の口の軽さにツッコミが殺到。「執事がべらべら喋る場面見たいな」というSNS投稿も見られました。

西洋かぶれのリヨが、ヘブンとの恋のために日本の伝統的な祈願方法を選んだという事実。これは彼女の本気度を物語るとともに、「何もかも恵まれたあのお方がそこまでして願うこと」という梶谷の言葉通り、視聴者の共感を呼びました。

快気祝いでプロポーズ宣言…松浦秘書から得た極秘情報

さらに梶谷は、リヨが快気祝いの場でプロポーズすることも暴露します。

梶谷:「今日のことだって、後で松浦から話を聞けることになっちょる。明日の一面を楽しみにしちょーだわ」

この発言に、ウメは

「うん。ああ、ありがとうございました。プロポーズだって」

と驚愕。トキの表情は一層曇っていきます。

リヨのプロポーズ計画は、江藤県知事宅での快気祝いパーティーという公の場。父・江藤知事(佐野史郎)の前で堂々と愛を告白しようとするリヨの大胆さに、「あかん、応援したくなっちゃうやん」「本気度な」という声がSNSに溢れました。

明治時代という時代背景を考えれば、女性から男性にプロポーズすること自体が破格。それを県知事の娘が公の場で行おうとする展開は、リヨのキャラクターの強さと新しい時代の象徴として描かれています。

「ヘブン」「リヨ」の判子シーンが可愛すぎる!ヘブンの無邪気さにほっこり

第52話のもう一つの見どころは、ヘブンとリヨがお揃いの判子を作ったシーンです。ヘブンがトキに無邪気に見せる様子が「可愛すぎる」と話題になりました。

リヨに押し切られて判子作り

錦織(吉沢亮)とリヨがヘブン宅に到着した際、リヨがヘブンに判子を見せます。

ヘブン:「これ。見よ」

トキ:「へーぶん…」

ヘブン:「はんこ」

トキ:「あ、作られたんですか?へえ」

リヨが説明します。

リヨ:「お話をしていたら、前々からご興味をお持ちだとおっしゃるので、お店に行ってみたところ、その場で彫ってくださって」

錦織は冷静に補足します。

錦織:「県知事閣下のご令嬢に押し切られてな」

この「押し切られて」という言葉に、リヨの積極性とヘブンの押しに弱い性格が垣間見えます。ヘブンは判子を

「素晴らしい店、素晴らしいハンコ。ヘブン」

と誇らしげに紹介。

トキに見せびらかすヘブンの愛らしさ

さらにリヨも自分の判子を披露します。

リヨ:「そしてなんと、私も作ってもらいましたの」

トキ:「いいですね」

リヨ:「ね。楽しんでもらえてよかったです」

ヘブンとリヨがお揃いの判子を持つという行為は、文化交流の象徴であると同時に、二人の距離の近さを示すもの。トキに見せびらかすヘブンの無邪気さは、彼がリヨとの時間を楽しんでいることを物語ります。

SNSでは「はんこ、大変愛らしかった」「『へぶん』『りよ』の判子でテンアゲ」という声が多数。ファンアートやイラスト投稿も見られ、視覚的にも印象的なシーンとなりました。

一方、トキは

「いいですね」

「良かったですね。楽しい時間をお過ごしになられたようで」

と表面上は明るく応対しますが、その表情には微妙な曇りが。この演技の繊細さが、髙石あかりさんの真骨頂です。

トキのモヤモヤが切ない…素直に応援できない理由を考察

第52話の最大の見どころは、トキの複雑な心境です。松野家全員がリヨを応援する中、トキだけが素直に喜べない。その理由は何なのか、視聴者の考察が深まっています。

「頑張れ」と言いながら曇る表情の演技が神

松野家でリヨへの応援が始まった際、勘右衛門(小日向文世)がトキに問いかけます。

勘右衛門:「あれ。おトキどげしたの?」

司之介:「何じゃ。わしらと応援せんか」

フミ:「ずーっとあの人のこと、応援しとったじゃろ」

勘右衛門:「あ、もしかして、異人に帰ってほしいんだないのか?」

司之介:「え?何か嫌なことされたかね」

家族からの質問に、トキは必死に否定します。

トキ:「いえ、そげなことはなんも。残って、残ってほしいけん。頑張れ。頑張れ。お嬢様。頑張れ頑張れ。ヘブン先生。頑張って頑張れ」

この「頑張れ」を繰り返す場面、トキの声には力がありません。言葉と表情のギャップが、彼女の内面的な葛藤を見事に表現しています。SNSでは「どうしてか素直に応援できない…をおトキちゃんの僅かな表情で見せてくれる」「その心のモヤモヤを下手に喋らせることはしない」と演出と演技の繊細さを称賛する声が相次ぎました。

トキのモヤモヤの正体は何なのか。ヘブンへの恋心なのか、それとも20円の仕事を失う不安なのか。あるいは、自分とリヨの格差を痛感しているのか。視聴者は様々な解釈を展開しています。

花田旅館を飛び出し走り出すトキ…心の揺れを映像美で表現

花田旅館で梶谷からリヨのプロポーズ計画を聞いたトキ。ウメが「トキはモヤモヤしてしまい」と言う通り、トキは耐えきれず旅館を飛び出します。

ラストシーンは、松江の街をさまよい、そして走り出すトキの姿。セリフは一切なく、映像だけで彼女の心の動揺を表現する演出が秀逸でした。

SNSでは「旅館の外の光に目が眩む感じが、おトキの心そのものみたいだ」「松江の街並みがくぐもって紗幕降りた様でぼーっとしてて トキの心象心理を見せる」という声が。光の演出や街並みの映像が、トキの混乱した心を象徴していると受け止められています。

「空気を読んで顔色を見て我慢ばかりの日々を生きる、本来だったらヒロインになんて選ばれない女の子に寄り添うこのドラマに私はとても救われる」という投稿も見られました。トキの自己評価の低さ、控えめな性格が、多くの視聴者の共感を呼んでいます。

松野家の「お嬢様がんばれー!」大合唱がコメディすぎる

シリアスな恋模様の裏で、松野家のドタバタコメディが炸裂したのも第52話の魅力です。借金返済の現実を前に、松野家の面々は必死にリヨを応援します。

20円が消える危機に慌てふためく松野家

物語は朝食シーンから始まります。フミ(池脇千鶴)が借金取り(前原瑞樹)にお金を渡し、司之介が焦ります。

司之介:「まずいの。本当にあの偉人先生は松江を去るんかの」

司之介:「あの時は、酔っちょって気づかんかったが、あ奴がいなくなったらこの家は、どうげなるんじゃ。ああ。ああ。どげなるんか、どげなるんか、どげなるんか!」

勘右衛門:「もう、落ち着かんか」

司之介:「ですか、借金が、二十円が消えてしまいます」

この20円(ヘブンの女中としての給料)が松野家の生命線。司之介の「どげなるんか」の三連発に、視聴者は笑いつつも家族の切実さを感じます。

勘右衛門が「こうなったら、あの人に期待する他なさそうじゃな」

と言い出し、リヨへの期待が高まります。

勘右衛門:「県知事閣下のお嬢様じゃ」

司之介:「あのお嬢様がペリーと結ばれて松江に残るようになれば、二十円は安泰」

「70円もらえるかも」計算高い応援に借金取りも同席w

さらに司之介の妄想は加速します。

司之介:「さらにトキがそのまま、お嬢様とペリー夫妻の女中になれば、女中の格がえらいことになって、三十、いや、よ、四十、五十、六十、いや七十円!七十円はもらえるかもしれませんよ」

この「三十、いや、よ、四十、五十、六十、いや七十円」のテンポ感がコメディそのもの。勘右衛門も「確かに」と同調し、松野家全員で大合唱が始まります。

勘右衛門:「よし!こうげなったら、一服あげて応援じゃあ。県知事閣下のお嬢様!頑張れー!頑張れー!頑張れー!頑張れー!お嬢様!結ばれー!結ばれー!結ばれー!」

借金取り:「結ばれー」

驚くべきことに、借金取りまでこの応援に参加。フミは呆れて「人間としての格は下がるばかりだわね」と冷静にツッコミます。

SNSでは「邪な気持ちでおリヨ様応援」「相変わらずの借金取りの息子」「コメディセンス」という声が。借金取りがずっと居座っている状況も含めて、松野家のドタバタ劇が朝ドラの新境地として楽しまれています。

司之介は最後に

「配達じゃ。知事と、お嬢様に牛乳を届けて、需要をつけてもらってくる」

と行動に移します。後にリヨがトキに

「あなたのお父上に会ったわ。うちに牛乳を届けてきてくれて。家族で応援しております。必ず結ばれてくださいってお願いされたわ」

と伝える場面で、司之介の行動力が明らかに。

「必ず」とまで言われたリヨは

「必ずって言われてもね。でも、嬉しかったわ」

と複雑な反応。松野家の計算高さと、リヨの素直さのコントラストが、物語に深みを与えています。

6. まとめ:第52話の見どころと伏線

第52話は、リヨのプロポーズ宣言とトキの心の揺れが交錯する重要回でした。以下、見どころと伏線をまとめます。

  • リヨのお百度参り:西洋かぶれのリヨが日本古来の祈願方法を選んだギャップが健気で、視聴者の共感を集めた
  • 「へぶん」「りよ」の判子:文化交流と二人の距離の近さを象徴する可愛らしいシーンとして話題に
  • トキのモヤモヤ:素直に応援できない複雑な心境を、繊細な表情演技で表現。恋心なのか不安なのか、視聴者の考察が深まる
  • 松野家の計算高い応援:「70円もらえるかも」という金銭的な動機が、コメディとして笑いを誘いつつ、明治の庶民のリアルを描く
  • 次回への伏線:リヨのプロポーズが成功するのか、ヘブンの「悲しい思い出」(次回予告)とは何か、トキの走り出す姿が示す決意とは

「恋のライバルが出てきて自分の気持ちを自覚するってけっこう王道中の王道路線だと思うのだけど、あぁこういうやつね…みたいに気持ちがスンッて冷めないのは演出&役者さん達の表情の素晴らしさと余計な台詞がない脚本&映像の美しさなんだろうな」

というSNS投稿が示す通り、第52話は王道展開を高い演出力で昇華させた神回となりました。

次回第53話では、リヨのプロポーズシーンとヘブンの返事、そして「悲しい思い出」が明かされる展開に。トキの心の行方とともに、目が離せません!

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