【ばけばけ第16週第78回あらすじ ネタバレ感想】なみの身請けに「待ってほしい」の真意は?おサワとの対比が胸を打つ

2026年1月21日放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」第78話では、ヘブン先生日録の人気が続く一方で、幸せの絶頂にいるおトキとは対照的に、幼馴染のおサワと遊女のなみの切ない現実が描かれました。特に、なみに訪れた身請けの話に対する「待ってごしなさい」という戸惑いの反応と、正規教師を目指して白鳥倶楽部で勉強を始めたおサワが病気の母を抱えながら川の向こう側を見つめる姿が、視聴者の心を強く揺さぶりました。明治時代の女性たちが直面する厳しい現実と、それぞれの未来への葛藤が丁寧に描かれた回となりました。

目次

「ばけばけ」第16週第78話 あらすじ

ヘブン先生とおトキの様子は松江中の話題となり、二人は町中で英語を披露させられる。おトキは「マイネームイズトキ。アイライクシジミ」と習いたての英語を話し、ヘブンは「ユー・アー・ザ・スイーティストウーマン・イン・ザ・ホールワールド」と囁く。一方、おサワは山橋薬舗の二階にある白鳥倶楽部を訪れ、正規教師を目指して勉強を始める。病気の母を抱える家の事情が明らかになり、川向こうを見つめる表情が切ない。なみには身請けの話が舞い込むが、即答できずに「数日だけ待ってごしなさい」と答える。松野家では、フミが落とした箸が竃と框の隙間に挟まり、取れずに困る出来事が記事になり、町中の人が箸取りに挑戦する騒ぎに。

なみの身請けに「待ってごしなさい」── 外の世界への恐怖と戸惑い

身請けの申し出と福間の優しさ

第78話で最も視聴者の心を揺さぶったのが、遊女のなみ(さとうほなみ)に訪れた身請けの話でした。遊郭の主人が突然なみのもとを訪れ、こう告げます。

「いつもごひいきにしてくださっている福間様が、お前様のこと、身請けしたいとおっしゃってる」

驚くなみに対し、主人は続けます。「もらってくださるそうだ。」「前にも一度そげな話をしたのを覚えちょらんかね」とのこと。なみは「もちろん。ただの冗談かと」と答えますが、主人は「よかったのう。わしもおなみに関してはもう諦めちょったけん、ありがたく存じます」と、これが本気の申し出であることを明かします。

この「諦めちょった」という言葉から、なみが遊郭での生活において、身請けされにくい立場にあったことが分かります。視聴者からは「昼間から飲んだくれたり泥棒騒ぎを起こす女郎をなぜ身請けしたいと思ったのか」という疑問の声も上がっていますが、それだけに福間という人物の優しさが際立つ展開となっています。

「怖いのでございます」に込められた本音

ところが、なみは即答しません。主人が「では、早速」と話を進めようとした瞬間、なみは叫びます。

「待ってごしなさい」

二度繰り返された「待ってごしなさい」という言葉。福間が「わしでは不服かな?」と問うと、なみはこう答えます。

「いえめっそうもない。もらっていただけるのは大変嬉しく、何よりここから出ることはずっと夢見てきたこと、天にものぼる気持ちでございます」

一見、喜びを表現しているように見えるこの言葉。しかしその後、なみは本音を漏らします。

「ただ、怖いのでございます」

この一言に、視聴者は涙しました。主人が「お前は何を言っちょるんじゃ」と困惑する中、なみは必死に訴えます。「申し訳ありません。ただ、許されるのであれば、数日だけ。数日だけ待ってごしなさい」

主人が激怒しかけたその時、福間「待つけん」「ゆっくり考ええど」という福間の優しい言葉に、なみは驚きを隠せません。この「待つ」という当たり前の言葉が、遊郭で生きる女性にとっていかに稀有なものであるかが、なみの表情から伝わってきました。

視聴者からは

「福間さん優しいなぁ けどこんな当たり前以前の『待つよ』という言葉、遊郭に来る客に見受けされること、その返事を一遊女が待ってもらえるってことが稀有な幸運という哀しい世界」

という声が寄せられています。

なぜ即答できなかった? 視聴者が読み解く心理

以前のなみは「男に引き上げてもらう」と断言していました。それなのになぜ、今回は戸惑ったのか。視聴者の考察は多岐にわたります。

最も多かったのが「外の世界への恐怖」という解釈です。

「おなみさんは、怖いのかな。少女の頃に連れて来られて、ずっと大人になっても天国町から出られなかった。何も知らない外の世界。身請けしようと言ってくれた人は優しそうだったけど、その人の気が変わったら…?不安なのかな」

という投稿が共感を呼びました。

また、「籠の中の鳥は広い空を恐れる」という視点も。少女時代から遊郭で育ったなみにとって、外の世界は未知の領域。普通の「おかみさん」として暮らせるのか、もし失敗したら戻れない絶望感が、即答を阻んだのではないかという考察です。

さらに深い読み解きとして、「身請け」が「家長から家長への移行」に過ぎないという指摘も。

「廓にいようがそうじゃなかろうが、男性(家長)によって女性の生き方が変わってしまうことを散々『ばけばけ』は描いてるのに……『身請け』は家長から家長へと渡るだけ!! その先が自由で幸せだと確実に言えないでしょうよ」

という投稿には、多くの「いいね」が集まりました。

また、今回のエピソードで注目されたのが、なみが遊郭の主人の怒声に身をすくめる一瞬の演出です。

「今日のばけばけ、見事でした。なみが店の主人の怒声に身をすくめる。これは怒声の後に何が起きるかを体が知っているから。この一瞬の演出で、明るく振る舞っているなみが本当は辛い身の上であることを知らせています」

という投稿が示すように、過去のトラウマが身請けへの戸惑いの背景にあることが、わずかな演出から伝わってきます。

おサワが白鳥倶楽部で見せた決意と葛藤

山橋薬舗の秘密倶楽部への訪問

第78話では、おトキの幼馴染・おサワ(円井わん)の家庭環境が初めて詳しく描かれました。おサワは正規の教師になるため、山橋薬舗の二階にある「白鳥倶楽部」という勉強会を訪れます。

薬舗の看板には「白鳥クラブ」の文字がないため、おサワは戸惑いますが、店主が案内します。「読めないですよね。ですが、こちらが白鳥クラブです」

階段を上ると、そこには西洋料理店と勉強スペースが。弁護士試験を目指す門脇や土木技師を目指す土井など、様々な夢を持つ若者たちが集まる場所でした。

おサワは緊張しながら自己紹介します。「野津さわと申します。松江小学校の教師です。正規ではありませんが」そして、「あの、こちらで勉強できると伺って、どげしても正規の教師になりたく参りました。どうぞよろしくお願いいたします」と深々と頭を下げます。

視聴者からは「今日の #ばけばけ 今週はおサワとおナミの週だね おサワは正規職員になるためにがんばる」という声や、「おサワちゃんもおなみさんも思うところあり複雑だよねえ」という共感の声が寄せられました。

病気の母を抱える家庭環境が明らかに

白鳥倶楽部での一日を終えて帰宅したおサワ。家では母が待っています。「ただいま帰りましたー」というおサワの声に、母が「おかえり」と応じます。

「ごめんね、遅くなって。勉強できたかね」と気遣う母に、おサワは「まあまあね」と答え、すぐに夕食の支度を始めます。「今からすぐ夕食の支度するけん、ちょっと待っとって」という言葉から、おサワが家事全般を担っていることが分かります。

この場面を見て、視聴者は初めておサワの家庭環境を知ることになりました。

「#ばけばけ 今日の回は女のドラマだった。おサワちゃんはこれまでいつも障子戸をうしろに閉めて登場してて、その家の中、家族がどんななのか見せなかったから、初めてだよね」

という投稿が示すように、これまで描かれなかった家族の事情が明らかになった瞬間でした。

視聴者からは「病弱の母を含めて家を支えるサワ」「頑なに男に頼らないって決めてるの、父親が病気の母を置いて出奔したとかなのかな」という考察も。母の病気と父親の不在(あるいは経済的困窮)が、おサワの「男に頼らない」という決意の背景にあるのではないかと推測されています。

「おサワは男の人に頼らないんじゃなくて頼れない、だったのかね 病の母を置いては嫁に行けない かといって病の母と借金があっては婿に来る人も居なかったろうし」

という投稿には、多くの共感が集まりました。

「おトキさんになりたいっちゅうことだろう」への否定

白鳥倶楽部で、おサワは土井という男性から挑発的な言葉を投げかけられます。

土井は「教師になりたいっちゅうことは、ヘブン先生のようになりたいっちゅうことだろう?」と言い、さらに続けます。「俺、さっきヘブン先生見たよ」「南堀町の辺りを奥方と仲良う歩いちょったわ」

そして、ヘブンとおトキが英語で会話していた様子を真似し、最後にこう言い放ちます。

「だけん、つまりあんたはおトキさんになりたいっちゅうことだろう」

この言葉に対し、おサワは即座に否定します。

「違います」

この「違います」という一言は、短いながらも力強く、おサワの決意を表していました。視聴者からは「よっしゃ〜 おサワの未来に幸多かれ!」という応援の声や、

「おサワのポジションめちゃめちゃキツい。おサワからしたらポッと出の異人に親友が突然掻っ攫われて、親友は自分の手が届かないような裕福な暮らしを始めて、街では毎日噂になるような人気者になってるわけでしょ?キツすぎる」

という共感の声が寄せられました。

おサワは「男に頼って幸せになった」おトキとは違う道を選ぼうとしています。自分の力で正規教師になり、母を支え、自立した人生を歩もうとする強い意志が、この「違います」に込められていました。

「おサワちゃんは、自分が選んだ職業夫人として自立する道と、おトキちゃんがたまたま恵まれたシンデレラストーリーの間で、葛藤してるんだと思う。もしかしたら、おトキちゃんの選択を安易だと思っているのかも」

という投稿が示すように、おサワの複雑な心境が視聴者の心を捉えました。

ヘブン先生フィーバーの光と影── 松江中が注目する夫婦の日常

町中で求められる英語披露

一方、松江の町ではヘブン先生日録の人気が続いています。おトキとヘブンが散歩していると、町の人々が二人を取り囲みます。

「あー、あー。松野おときさんだないかね」

町の女性たちは、新聞で読んだ通りの姿を見て興奮気味です。そして、おトキに英語を話すよう頼みます。

「喋ってごしなさい」

「喋ってごしなさい。英語、お願いします」

突然の要求に戸惑うおトキですが、ヘブンが「大丈夫。大丈夫」と優しく励まします。おトキは勇気を出して、習いたての英語を披露します。

「マイネームイズトキ。あえらえくしじみ。センキュー」

町の人々は大喜びです。さらに、「今度はお二人で。お二人でお話してごしなさい」とリクエスト。

「世界一可愛い女性」ヘブンの甘い囁き

ヘブンはおトキの耳元で優しく英語を囁きます。そして二人で英語の会話を始めました。

ヘブンが話したのは、「ユー・アー・ザ・スイーティストウーマン・イン・ザ・ホールワールド。」ヘブンに教えてもらいながらトキは「サンキューベリーマッチ」と返します。

周りの人々は、二人の流暢な(?)英会話に感動し、「すばらしい英語」と称賛します。しかし、町の人が「ところで、先生は今なんておっしゃったんですか?」と尋ねると、おトキは焦りましたが、ヘブンが変わりに答えます。

「ウム、セカイイチバンカワイイジョセイデス。」

「世界一可愛い女性です」という意味だと知った町の人々は、さらに盛り上がります。この場面について、視聴者からは「可愛すぎんかこの夫婦(知ってた)」「セルフ演出できるようになってきたヘブンさん」という声が上がりました。

「本物だわ」梶谷記者が見抜いた人気の本質

この夜、松野家では梶谷記者がまた新しいネタを探しています。食卓を囲みながら、梶谷が尋ねます。

「では皆さん、今日は何か面白いことはありましたか?」

ヘブンが「今日もこれからエゴウしましょう」と提案すると、梶谷は「あー、毎日は飽きるかな」と言い、新しいネタを求めます。

そこでフミが、箸を竃と框の隙間に落として取れなくなった話を持ち出します(この話は後述)。一見つまらない日常の出来事ですが、梶谷は閃きます。

「一度火がついたら、どげな些細なことでも、人が食いつくようになる」

そして、ヘブンの人気を試す意味で、この話を記事にすることを決めます。

「ヘブン先生にいちらくが、どれだけ受け入れられちょるか、試す意味で、この話を拾ってみたんですが、これは恐らく本物だわ」

この「本物だわ」という言葉が、今回の重要なキーワードです。視聴者からは

「話題の仕掛け方はさすがですね。些細なことでも切り口次第で、人の心をつかむことができる。新聞を愛する、有能な記者なんだなと思いました」

という評価がある一方、「おいっ、梶谷。新聞記者のくせに他人の人情をおもちゃにして遊ぶなよ。それで稼ぐなよ。このバチ当たりがっ」という批判的な声も。

梶谷の記事によって、ヘブン人気は確かに「本物」になりましたが、それは同時に、松野家が好奇の目に晒され続けることを意味していました。

箸取り大会が象徴する松野家の豊かさと格差

「隙間ができるのは豊かになった証し」司之介の感慨

翌日、松野家の前には人だかりができていました。新聞に「腕長ヘブン先生でも届かぬ隙間の箸。一家を救う者を求む」という記事が載ったためです。

町の人々が次々と箸取りに挑戦しますが、誰も成功しません。武士の格好をした男性に司之介が「武士の魂でわしら一家を救おうとしてくれたその心、恩に着るぞ。」と言うと、武士の男は「かたじけない」と返します。

そして、「では次の者」と、まるで参加型イベントのような雰囲気に。

その様子を見ながら、司之介はしみじみと呟きます。

「家が広うなり、物が増えると隙間ができる。長屋には一つの隙間もなかったことを考えると、これは豊かになった証しだのう」

トキは「何隙間でしみじみしちょるん」と呆れますが、司之介の言葉には深い意味がありました。

参加型アトラクションとなった日常の一コマ

最終的に、三島作太郎という男性が箸を取ることに成功します。細長い道具を使ったようで、フミも「あの、もうちょっと力が」と見守る中、無事に箸が取り出されます。

「触れましたな、触れました!皆さん!」という声と共に、周りから歓声が上がりました。

この一連の流れについて、視聴者の反応は賛否両論でした。「おトキの家、見世物小屋みたいだったのがお箸の件で参加型アトラクションになっちょるw」という肯定的な声がある一方、「一見ほんわかした無用とも思えるような場面をわざわざ入れてくる」「箸の件には初めて中だるみを覚えた」という批判的な意見も。

しかし、

「普通の朝ドラなら早くからおサワのうちの中を映し、結婚する時におトキがヘブンに友達が窮状なんですと訴え、ええ感じにお茶を濁しておサワは前を向いて頑張る!で締める。それをやらない。松野家ののんきな残酷さがすっと描かれる」

という投稿が示すように、この「箸取り大会」は、松野家の豊かさと天国長屋に住むおサワやなみの貧しさの格差を際立たせる演出でもありました。

川の向こう側を見つめる二人── 対比が描く女性の生き方

第78話のサブタイトル「カワ、ノ、ムコウ。」が示すように、この回のテーマは「川の向こう側」でした。

おサワは白鳥倶楽部からの家に帰り、家事をしに水汲みに行くと、川の向こう側をじっと見つめます。その視線の先には、かつて自分と同じ長屋に住んでいたおトキが、今は裕福な暮らしをしているヘブン邸があります。

なみもまた、遊郭の部屋から川の向こう側を眺めます。身請けという形で川を渡るチャンスが訪れたものの、簡単には踏み出せない複雑な心境。

視聴者は、この二人の表情に心を打たれました。「橋の向こう側を見つめる、野津サワ(円井わん)と、なみ(さとうほなみ)。近くて遠い、あの場所へ。憧れではあるけれども、うまくやれるのかという不安も同時に」という投稿が示すように、二人の視線には複雑な感情が込められています。

「おサワが川向こうをじっと見るところ、すごかったなぁ。恨めしさ悔しさ苛立ち、それでもそれらを抱えて生活を続けていくしかない、がんばろうって決意を新たにしたように見えて堪らなかったわ〜」

という投稿には、多くの共感が集まりました。

また、「川の向こう。『女だてら』に勉学で身を立てて出ようとする者。男に身を売って出ようとする者。いずれも血の滲むような話であり、途方もない苦労がある」という投稿が示すように、明治時代の女性が川を渡る方法は限られていました。

おサワは自力で勉強して教師になる道を、なみは身請けという形で川を渡ろうとしています。どちらも容易ではない選択です。

視聴者からは「おサワちゃんもおなみさんも思うところあり複雑だよねえ」「今週はおサワとおナミの週だね」「おトキの出番は少なかったけど、サワちゃんやなみちゃんを掘り下げる回を待ってたからこんなに多めの出番があるのが嬉しいなあ」という声が寄せられました。

主人公のおトキが幸せを掴む一方で、取り残された二人の女性の物語。この対比が、視聴者の心に深く刺さった第78話でした。

6. まとめ

第78話の見どころと伏線

  • なみの身請けへの戸惑い:「怖いのでございます」という本音が、遊郭で育った女性の複雑な心理を表現。福間の「待つ」という優しさが、今後の展開の鍵となるか。
  • おサワの家庭環境が初公開:病気の母を抱え、家事をしながら勉強する姿が明らかに。「おトキさんになりたいっちゅうことだろう」への否定が、彼女の強い自立心を示す。
  • 白鳥倶楽部の存在:山橋薬舗の二階にある秘密の勉強会。様々な夢を持つ若者が集まる場所が、おサワの未来にどう影響するか注目。
  • 川の向こう側を見つめる二人:サブタイトル「カワ、ノ、ムコウ。」が象徴する格差と女性の生き方。おサワとなみの対照的な選択が、今後どう描かれるか。
  • ヘブン人気の「本物」化:梶谷の記事によって、些細な日常も話題になる状況。この人気がいつまで続くのか、どう転ぶのかが不安要素。
  • 箸取り大会が示す格差:松野家の「豊かさの証し」である隙間が、逆に天国長屋の住民との格差を際立たせる皮肉な演出。司之介の感慨が伏線となるか。
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