【朝ドラ『あんぱん』第2週第6話 感想・考察】|“フシアワセさん今日は”──失われた日常の中で、人はどうやって笑顔を取り戻すのか【ネタバレあり】

朝ドラあんぱん相関図
引用元:NHK

父を亡くしたノブたち家族の「その後」を描く第6話では、母の奮闘、兄弟の思いやり、そして“あんぱん”を通じたコミュニティの温かさが描かれました。父の遺した雑誌や漫画が、子どもたちに力を与える場面にも注目。タイトルの“フシアワセさん”に込められた意味とは?

目次

悲しみの中で、母は立ち上がる

結太郎を失った家族の生活が本格的に動き出します。母は内職を探し、学費を稼ぐために奔走。

「饅頭屋さんに内職の仕事もらってきたよ。うちでできる仕事を回してください言うて、頼み込んで、たくさん」

母は父の遺志を受け継ぎ、「おなごも遠慮せんと大志を抱け」という言葉を胸に、懸命に日常を取り戻そうとします。


あんぱんの値段は40円──でも心の価値は無限大

前回登場した“ホカホカのあんぱん”が、再び物語を温かく包み込みます。

「その節はホカホカのあんぱんありがとうございました。あんなに美味しいあんぱんは食べたことないです」

4人分で40円というやり取りの中に見える、地域との絆、そして“あんぱん”の持つ力。お金には換えられない価値がここにあります。


漫画雑誌に息づく、父の想い

「お父さんがどんな仕事しよったか、知らんやろ?」

父が出版社で作った漫画雑誌を手にした崇は、初めて“父の姿”を理解します。

「これ、僕たちのお父さんが作った雑誌なんだぞ」

そして、町に来て初めて手にした漫画に夢中になる崇。「面白いぞ、一緒に読むか」と言えるようになった彼の姿に、確かな変化が見えました。


“フシアワセさん”とは誰のこと?

今回のサブタイトル「フシアワセさん今日は」──直訳すれば「不幸せな人、こんにちは」。

しかし、この言葉はどこかユーモラスで優しい響きを持ち、実際には“誰しもが持つ不完全さ”をそっと受け入れるようなメッセージにも感じられます。

悲しみの中でも、笑ったり、怒ったり、あんぱんを食べたり──その全部が、日常であり、人間らしさ。


SNSの声とリンクするワードたち

「40円のあんぱんやり取りが好きすぎた。安いけど、心は満たされたやつ #朝ドラあんぱん」

「“フシアワセさん今日は”ってタイトル、めっちゃ優しくて泣けた。誰かにそっと言いたい言葉 #NHK」

視聴者の投稿でも、ささやかな幸せや日常の温もりが多く語られていました。

第6章:墓石が落ちる!?釜次の行動に視聴者騒然

第6話のクライマックスでは、墓石が倒れそうになる危機的な状況が描かれました。​メイコがその場に居合わせ、祖父・釜次(吉田鋼太郎さん)が彼女を守ろうとするシーンは、多くの視聴者の心を揺さぶりました。​

また、Yahoo!知恵袋でも「釜次さんの行動が今後の伏線なのでは?」といった考察が寄せられています。​

このシーンは、家族の絆や祖父の愛情を象徴的に描いており、視聴者に強い印象を残しました。


まとめ:“不幸せ”の中で、人はあんぱんを食べて生きていく

『あんぱん』第6話は、“悲しみを抱えたまま生きる”人たちに向けた優しい物語でした。

たった40円のあんぱん。 でも、それが家族をつなぎ、地域をつなぎ、父の思いを受け継ぐきっかけにもなる。

“フシアワセ”を笑い飛ばせる日が来るように──今日も、小さな温もりとともに物語は続きます。

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