「専業主婦は贅沢だ」──。そんな言葉が飛び出す衝撃の第2話。
『対岸の家事』第2話では、2年の育休を取得した厚労省勤務のエリート・中谷と、専業主婦・志穂の出会いが描かれました。
理屈と計画で動く中谷に対して、志穂は言葉にできない葛藤を抱えながらも“自分の選んだ道”を見つめなおします。
この記事では、Xで話題の名セリフや視聴者のリアルな声を交えながら、第2話の伏線・象徴表現を読み解いていきます。
厚労省パパ登場!“完璧主義”が引き起こす衝突


第2話で新たに登場したのが、厚生労働省に勤める中谷達也。2年の育休を取得し、娘・カレンを育てる“スーパー育メン”かと思いきや…その言動が物議を醸しました。
「専業主婦は贅沢です」
「この国に、女性が家事だけに専念できる余裕はもうありません」
──これは、志穂との会話の中で中谷が放ったストレートすぎるセリフ。視聴者からも「上から目線すぎる」「これは言っちゃダメなやつ」と批判の声が集まりました。
対岸の家事の番宣で、ディーンフジオカが「専業主婦は贅沢です」って言ってるの聞く度にモヤモヤイライラする。ドラマはみないけどね。
— 櫻 (@sakuranoiroiro) April 9, 2025
#対岸の家事
— えむ(m24_main) (@MainM24) April 8, 2025
2話。とらおいい奴。中谷さんは典型的なASDやな…でも言っちゃアカン事は言っちゃアカンよ。
逃げ恥っぽい妄想パートは苦手。あと病院のベッド柵付けて〜。ちょっとモヤるとこもあるが概ね楽しく見れる。専業主婦の気持ちはやっぱり分からないので江口のりこに共感しつつ次も見る。
SNSでも話題になった投稿はこちら
「家事に専念できる余裕なんて、この国にはもうない」
←こういうの、働く女性から言われるより、男性から言われると10倍キツイ。#対岸の家事
「今の日本は 女性が家事に専念できるような余裕はない!!」
— やすみるく⭐一人言多め (@yasumilk) April 8, 2025
って 厚労省が言っちゃうんだ😂
なんていうか
男と女の 考え方の違いかな~
効率だの 砂場の水族館にこだわるだの 自分のこだわりに専念しすぎ🤣#対岸の家事
ディーン・フジオカの役マジ無理
— もか (@vqKgmkgzQJx5S90) April 9, 2025
専業主婦のこと見下して全部一方的だし、絶対こいつ友達いないだろって感じ
ホントよく結婚できたな#対岸の家事
このシーンの違和感は、「共働き=正義」「専業主婦=怠けてる」という単純な構図を押し付けようとする中谷の態度にありました。
彼は「厚労省職員」として育児政策を語る一方で、「家事育児は仕事じゃない」という無意識の価値観を押し付けてしまう。志穂に対しても「仕事じゃないんだから、今日ぐらい予定ずらせるでしょう」と言い放つ場面は、多くの視聴者の反発を呼びました。
「報酬はあります」志穂の返答に視聴者スカッ!
そんな中、志穂が放った一言が静かに強く響きました。
「確かにお金はもらってないですけど、報酬はもらってますよ」
「初めて歩いたとか、初めて喋ったとか。そういう瞬間が、私にとっての報酬です」
この返しに、多くの人が「泣いた」「拍手した」と共感。
「報酬はお金だけじゃない」って言葉が優しくて、強かった。#対岸の家事 第2話
詩穂はもの凄く良い人で、初めて誰かと話すとか、初めての近所付き合いっていう報酬を大切にしてる詩穂を尊敬します✨
— たぁちゃん✌🏻 (@Tachan___0724) April 8, 2025
詩穂の役割や苦労を観たら、育児と家事も容易いものじゃないって改めて思えました、それも専業主婦にとって仕事というものです🥹#対岸の家事 #多部未華子
#対岸の家事 2話もめっちゃ良かった。じんわり沁みるというか。序盤は中谷さんにイライラしたけどw 仕事はお金をもらうもの。家事は代金が発生しないから仕事じゃない!?けれど家事には報酬がある。パパと呼んでもらえた瞬間の喜び、早速、もらえたね。2人で稼いでると夫が認めてくれるのも良き✨
— Jima (@doramanine) April 8, 2025
「家事は無償だから価値がない」と言われがちな現代社会に対して、志穂の言葉は一つの“答え”を提示した瞬間だったといえるでしょう。
水族館事件に見る、すれ違いと心のズレ


もうひとつ注目すべきなのが、中谷の「サプライズ水族館連れ出し事件」。
なんの相談もなく、水族館に誘い、チケットまで勝手に用意し、「予定なんてずらせるでしょう」「今日は水族館でも、明日も家事するだけなんだから」と言ってしまう。
志穂の返答は、静かだけれど怒りが込められていました。
「私には私のペースがあります。中谷さんのペースに巻き込まないでください」
「やりたくないんじゃなくて、できないんです」
これは、“完璧な人にはわからない”という叫びにも近い言葉。
毎日同じことを繰り返す生活の中で、自分の「リズム」や「ルーティン」を保つことが、心の安定につながっている人にとって、突然の予定変更はただの負担でしかありません。
このやりとりが刺さったという声も多数。
「やりたくないんじゃなくて、できない」って言葉、全ての“要領よく生きられない人”の代弁だった…。#対岸の家事
今回、たまたま専業主婦の好き放題(目撃談からの判断)してた人だっただけで全て専業主婦=時間があるとは思ってない。
— AAA (@AAA93083161) April 8, 2025
働いてる人だって、要領良く不貞する人がいるから、コレばかりは本人の人格と日々を要領良く時間を効率良く使ってるかよね・・#対岸の家事
“ママ友でもパパ友でもない”関係の希望


第2話の終盤、志穂と中谷は娘たちの遊びを通して、ようやくお互いの言葉に耳を傾け始めます。
熱性痙攣を起こしたカレンちゃんにパニックになる中谷。
そのとき志穂は、落ち着いた声で救急車を呼び、状況を冷静に判断します。
「ずっと待ってたんですよ。中谷さんが公園に来るの」
「子どもと過ごす昼間って、なんであんなに長いんでしょうね」
この言葉に、中谷もようやく“孤独の重み”を理解します。
自分もまた、同じように「社会から切り離された時間」の中にいたことに気づいたのです。
「同僚ってどうでしょう」新しい関係性の形
志穂が差し出した提案は、こんなものでした。
「私たち、ママ友でもパパ友でもなくて、“同僚”ってどうでしょう?」
このセリフ、実はSNSでとても反響がありました。
「“同僚”って言い方が最高。上下も性別も役割も飛び越えて、ただ“子育てという仕事の仲間”って感じが素敵」
#対岸の家事
対岸の家事 第2話
— T.S (@t_s_kobedaisuki) April 8, 2025
実際に中谷さんみたいな人がいたら
引きますが、ディーンさんがやってるとおもしろいです😊
なかなか育児計画書通りにいかないけど中谷さん頑張って〜😅
“同僚”も育児中は助け合う仲間、大切です😊来週も楽しみです。#対岸の家事#ディーンフジオカ
TBSの火曜22時なんだからそりゃいいドラマだろうと思ってた #対岸の家事 、1話2話と今日一気に見た。よかった〜。
— mia (@mia_wfh) April 8, 2025
「ママ友・パパ友」じゃなくて「同僚」って、いいな。日々の暮らしを成り立たせて子を育てるという仕事を、それぞれ頑張るためにつながる関係、そういう距離感。
この「同僚」という言葉が象徴しているのは、立場や背景に関係なく、“一緒にやっていこう”という意思です。
ママ友やパパ友という言葉には、どこか無意識の比較や距離感がありますが、「同僚」には“協力し合える対等な存在”という意味が込められています。
それまで何度もぶつかってきた2人が、ついに「自分たちを支える肩書き」を手に入れた瞬間でもありました。
子どもがいる──ただそれだけでつながれる強さ
志穂はこう語ります。
「私たちの共通点は、“子どもがいる”ってことだけ」
「年齢も性別も、生き方も、何もかも違う。でも、それだけで、つながれる気がするんです」
まるで違う世界に住んでいたはずの2人が、「子ども」というたった一つの共通点で繋がっていく──
これは今、SNSでも現実でも、“育児の孤独”を抱える多くの人にとって、希望の描写でした。
「同僚、って言葉に泣いた」
「パートナーでもなく、ただの友達でもない。でも支え合える人って、必要だよね」
#対岸の家事 #第2話考察
まとめ|“贅沢”という言葉が問いかけるもの
「専業主婦は贅沢」
「仕事じゃないから、予定なんてずらせるでしょう」
そんなふうに決めつけられることの苦しさを、第2話では丁寧に描いていました。
でも志穂は、“言い返す”のではなく、“伝える”ことで中谷に思いを届けました。
「お金はもらってないけど、報酬はある」
「それは、子どもの“はじめて”を一緒に見られること」
「働く・働かない」「共働き・専業」
そんなラベルでは語りきれない、“日々の価値”が確かにそこにある。
『対岸の家事』第2話は、それを見せてくれるエピソードでした。