
朝ドラあんぱん相関図②
引用元:NHK
戦後の価値観の転換を描く感動回!のぶ(今田美桜)が新聞記者として新たなスタートを切る
6月27日放送の朝ドラ「あんぱん」第13週第65話「サラバ 涙」では、のぶが高知新報の入社試験に挑戦し、見事採用を勝ち取る感動的な展開が描かれました。戦時中「愛国の鏡」と称された過去を持つのぶが、厳しい面接で自らの信念を語るシーンや、東海林(津田健次郎)の熱い擁護発言「責任は俺が持つ」が大きな話題となっています。
【朝ドラ『あんぱん』第13週第65話 感想・考察・ネタバレ】 あらすじ
のぶは東海林の勧めで高知新報の入社試験を受験。筆記試験、実地取材を経て面接に臨みます。面接では、戦時中に「愛国の鏡」として新聞に掲載された過去を追及され、「愛国の思想はそう簡単に変わらない」と厳しく問い詰められます。しかし、のぶは「自分の目で見極め、自分の頭で考え、ひっくり返らない確かなものを確かめたい」と真摯に答え、東海林の後押しもあり「猫の手として採用」されることに。合格を信じられずに街を走り抜けるのぶの「たまるか」の叫び声と、久しぶりのはちきん走りで希望に満ちたエンディングを迎えました。
のぶの新聞社面接シーンが話題沸騰!「愛国の鏡」から記者への転身
6月27日放送の朝ドラ「あんぱん」第13週第65話「サラバ 涙」で、最も視聴者の心を掴んだのは、のぶ(今田美桜)が高知新報の入社試験に挑む一連のシーンでした。特に面接場面では、戦時中「愛国の鏡」として新聞に掲載された過去を厳しく追及される中、のぶが見せた真摯な姿勢と信念に多くの視聴者が感動を覚えました。
厳しい追及に立ち向かうのぶの真摯な答え
面接官からの容赦ない質問は、戦後社会の複雑さを浮き彫りにします。
「愛国の思想はそう簡単には変わらんですよね」
という問いかけに対し、のぶは決して逃げることなく答えました。
「確かに私は愛国の鏡と呼ばれていました」
この素直な認知から始まり、のぶは自らの過去と向き合います。教師を辞めた理由について問われた際の答えは、戦後を生きる人々の心境を代弁するものでした。
「私は子供たちに立派な兵隊さんになれと、何人もの教え子たちを戦争に仕向けてしまいました。純粋な子供たちに間違った教育をしました。ですから、もう2度と教壇に立つ資格はないと思い、辞職しました」
このセリフには、のぶの深い後悔と責任感が込められており、X上では
「のぶの正直さに涙が止まらない」
「戦争の責任を個人が背負う重さを感じる」
といった反応が数多く投稿されました。実際に、「なぜのぶは教師を辞めたのか」という質問が複数投稿されており、視聴者の関心の高さが伺えます。
「自分の目で見極める」セリフに込められた深い意味
面接のクライマックスで、のぶが語った信念は物語全体の核心に触れる重要なセリフでした。
「アメリカの民主主義がそんなに素晴らしいものかどうか私にはまだわかりません。私が信じていた正義は間違っていました。だから今度こそ間違えないように、周りに流されず、自分の目で見極め、自分の頭で考え、ひっくり返らん確かなものをつかみたいんです」
この「ひっくり返らん確かなもの」という表現は、後にやなせたかしが描く「アンパンマン」の不変の正義への伏線として、多くのファンが注目しています。SNSでは
「これがアンパンマンの『逆転しない正義』の原点だ」
「のぶの信念がアンパンマンに繋がる瞬間」
といった考察が活発に交わされています。
今田美桜の演技についても、
「のぶの迷いと決意が同時に表現されている」
「戦後の混乱期を生きる女性の強さを感じる」
と高く評価されており、特に面接中の表情の変化には多くの視聴者が注目しました。カメラワークも効果的で、面接官たちの厳しい視線とのぶの真摯な表情を交互に映すことで、緊張感と感情移入を同時に生み出していました。
東海林さんの「責任は俺が持つ」発言にSNS感動!ツダケンの熱演光る
第65話で最も話題となったのは、津田健次郎演じる東海林の熱い擁護発言でした。面接官がのぶを失格にしようとした瞬間、東海林が見せた男気溢れる言動は、視聴者の心を大きく揺さぶりました。
のぶを擁護する東海林の熱い思い
面接で厳しく追及されるのぶを見て、東海林は黙っていることができませんでした。彼の発言は、戦後社会を生きる人々全体への理解と共感に満ちています。
「彼女は今の女性たちの代表だと言うても、戦時下の教育で多くの純真な女の子たちが軍国少女となり、敗戦です。自分たちの信じてたものが、自分自身を墨で塗りつぶされたがです。みんな彼女と同じように打ちのめされ、彼女と同じような思いを抱えて生きちゅう。世の中も俺もあんたらも変わらんといかんじゃないですか」
この長いセリフを津田健次郎が一気に語り切る演技は圧巻で、
「ツダケンの土佐弁が心に響く」
「声優としての表現力が光る」
といった称賛の声がSNSに溢れました。特に「みんな変わらんといかん」という部分では、東海林自身も含めた社会全体の変革への願いが込められており、単なる個人の擁護を超えた深いメッセージとして受け止められています。
「無責任の極み」と言われても貫く男気
東海林の決断的なセリフ「責任は俺が持ちます」は、彼のキャラクターを象徴する名言となりました。この発言の後、同僚の岩清水から
「東海林さんの『責任持つ!』は無責任の極みです😮💨」
とツッコまれ、東海林も
「そうながよー、どうしょー⤵️😗」
と慌てる姿を見せるコミカルな流れも含めて、視聴者に愛されるシーンとなっています。
この一連のやり取りは、東海林の人間らしさを表現する重要な要素でもあります。正義感は強いものの、結果を深く考えずに行動してしまう彼の性格が、ユーモラスに描かれています。SNSでは「東海林さんはなぜのぶを採用したのか」という質問に対し、「直感で人を見る目がある」「戦後社会への理解が深い」といった分析が投稿されており、キャラクターの魅力について活発な議論が交わされています。
津田健次郎の演技についても、
「表情の変化が絶妙」
「コミカルなシーンとシリアスなシーンの使い分けが見事」
と高く評価されています。特に面接中の「きわどい顔」や「いたたまれない顔」といった細かな表情変化は、セリフ以上に東海林の心境を雄弁に物語っていました。
久しぶりの「たまるか」でファン歓喜!のぶのはちきん走り復活
第65話のエンディング近くで復活した、のぶの代名詞とも言える「たまるか」の叫び声と、はちきん走りは多くのファンを歓喜させました。これまで戦争の悲しみや混乱に翻弄され続けてきたのぶが、ようやく希望の光を見つけた瞬間として、視聴者の心に深く刻まれました。
合格発表後の感情爆発シーン
「猫の手として採用する」と告げられたのぶの反応は、驚きから喜び、そして確信へと変化していく感情の流れが丁寧に描かれていました。編集部を出た後、街中を歩きながら「たまるか、たまるか」と連呼し、最後には走り出すシーンは、のぶの性格そのものを表現する象徴的な演出でした。
「たまるか」という土佐弁は、「そんなばかな」「信じられない」という意味を持ちますが、のぶの場合は嬉しい驚きを表現する際に使われることが多く、ファンにとっては彼女らしさを感じる大切な要素となっています。SNSでは
「久しぶりに『たまるか』が聞けてなんだか嬉しい」
という投稿が多数見られ、のぶの復活を喜ぶ声が相次ぎました。
今田美桜の走る演技についても、「自然な喜びの表現」「のぶの人柄が伝わる」と好評で、重いテーマが続いた最近の展開の中で、視聴者にとって久しぶりの明るい気持ちになれるシーンとして愛されています。
健太郎と崇の温かい見守り
のぶが走り抜ける途中で、健太郎(北村匠海)と崇が座り込んでいるシーンも印象的でした。崇の
「こないだより元気そうでよかった」
というセリフは、のぶの変化を客観的に表現すると同時に、彼らの友情の深さも感じさせる重要な一言でした。
このシーンについてSNSでは、
「健ちゃんと嵩、こんなかわいい感じで出てくるとは🤭💕」
「健ちゃんは癒しと、嵩の背中を押す係だから、来週も頑張ってね🤗」
といった温かい反応が寄せられています。二人の存在が、のぶにとって大きな支えとなっていることが改めて確認できるシーンでもありました。
また、浅田家での祝福シーンでは、羽田子の「高知新聞記者!?」という驚きの声や、蘭子の「お姉ちゃんが記者!?大丈夫やろうか」という冗談交じりの心配など、家族らしい温かいやり取りが描かれ、視聴者にほっこりとした気持ちを与えました。これらのシーンは、のぶの新しいスタートを祝福すると同時に、物語全体に明るい希望をもたらす重要な役割を果たしています。
戦後の価値観転換を描く重要回!アンパンマンの「正義」への伏線
第65話は、単なる就職活動の話を超えて、戦後日本の価値観転換という大きなテーマを扱った重要な回でもありました。のぶの体験を通して、「正義」というものの複雑さと、真の正義を見つけることの困難さが丁寧に描かれています。
教科書を黒く塗りつぶす時代背景
面接でのぶが語った内容の背景には、GHQによる教育改革という歴史的事実があります。戦時中に「愛国の鏡」として称賛されていた価値観が、一夜にして否定される状況は、当時の人々にとって大きな混乱をもたらしました。
のぶが「自分たちの信じてたものが、自分自身を墨で塗りつぶされた」と表現される状況は、実際に教科書の軍国主義的な部分を墨で塗りつぶす作業が行われていた史実に基づいています。
このエピソードについて、SNSでは
「戦時中の『愛国精神』が、戦後は軍国主義と揶揄され、新聞社の面接で責められるのぶ。求められる『正義』がひっくり返っただけ。のぶは、信じろと言われたものを信じただけ。信じたいものを信じなさいという、強いメッセージを感じる」
という深い考察が投稿されています。
この投稿が示すように、第65話は単なる個人の就職物語ではなく、社会全体の価値観転換期における人々の苦悩と希望を描いた社会派ドラマとしての側面も持っています。SNSでも「戦後の価値観転換はなぜ必要だったのか」といった質問が投稿されており、歴史的背景への関心の高さが伺えます。
「ひっくり返らない確かなもの」が示す未来への道筋
のぶが面接で語った「ひっくり返らん確かなもの」というキーワードは、物語全体を貫く重要なテーマへの伏線として機能しています。これまで二度も「正義」が転換する経験をしたのぶが求める「確かなもの」とは何なのか、それがどのようにアンパンマンの創作に繋がっていくのかが、今後の大きな見どころとなります。
アンパンマンが持つ「困っている人を助ける」という普遍的な正義は、政治的思想や時代背景に左右されない価値観として描かれています。のぶの「自分の目で見極め、自分の頭で考える」という姿勢は、まさにそうした普遍的価値を見つけるための第一歩として位置づけられているのです。
SNSでは
「のぶの信念がアンパンマンの正義に繋がる」
「これから描かれるアンパンマン創作の背景が楽しみ」
といった期待の声が数多く投稿されており、物語の今後の展開への関心の高さが感じられます。
また、新聞記者という職業選択も重要な意味を持っています。真実を伝える記者の仕事は、のぶが求める「確かなもの」を見つけるための手段として機能する可能性があり、今後のストーリー展開において重要な役割を果たすことが予想されます。
第65話「サラバ 涙」は、タイトル通り悲しみに別れを告げ、新たな希望に向かって歩み始めるのぶの姿を描いた感動的な回でした。戦後の混乱期を背景に、個人の成長と社会の変化を重ね合わせて描く朝ドラ「あんぱん」の真骨頂を見せる重要なエピソードとして、多くの視聴者の心に残る名回となったことは間違いありません。来週からの展開にも大きな期待が寄せられています。
まとめ:第65話の見どころと今後への伏線
- のぶの「ひっくり返らん確かなもの」発言:アンパンマンの「逆転しない正義」への重要な伏線として機能。戦後の価値観混乱を経験したのぶが求める普遍的価値観の原点
- 東海林の「責任は俺が持つ」男気シーン:津田健次郎の熱演が光る名場面。のぶ個人を超えた戦後社会全体への理解と共感を示す重要な社会派発言
- 「愛国の鏡」から新聞記者への転身:戦時中の価値観から真実を追求する記者への変化は、やなせたかしの作品テーマ「真の正義とは何か」の探求開始を象徴
- 久しぶりの「たまるか」とはちきん走り復活:のぶらしさの復活と物語の明るい転換点。視聴者にとって待ち望んでいた希望の光が差すシーン
- 新聞社という舞台設定の意味:真実を伝える記者の仕事が、のぶの「確かなものを見極める」信念実現の場となる可能性。今後のアンパンマン創作への重要な基盤
- 健太郎と崇の温かい見守り:「こないだより元気そうでよかった」のセリフが示すように、のぶの成長を支える友情の描写。今後の三人の関係性発展への期待