【ばけばけ第5週第23話ネタバレ感想】松江の朝に鳥肌!「朝ドラ史上最高」の映像美とヘブンの糸こんにゃく騒動が話題に

10月29日放送の連続テレビ小説「ばけばけ」第5週第23話が、SNSで「朝ドラ史上最高の映像美」と話題沸騰中です。幻想的な松江の朝を描いたアバンタイトルに視聴者が感涙し、「映画級」「鳥肌が立った」との声が続出。一方で、吉沢亮演じる錦織の「危ない橋」発言が意味深な伏線として注目を集め、ヘブン先生の糸こんにゃく・牛乳騒動ではコミカルな異文化交流が描かれました。花田旅館では朝ドラ常連の要冷蔵さんも従業員役で登場。今回は光と音の演出、錦織の過去、そしてヘブンの日本再発見を軸に、23話の見どころを徹底解説します。

目次

「ばけばけ」第5週第23話|あらすじと物語の流れ

ヘブンが松江で迎える初めての朝。米をつく音や鐘の音に導かれ、早朝の街並みの美しさに感動するヘブン。一方トキは、遊女のなみから手紙を託され花田旅館へ向かいます。そこでトキはヘブンの自由奔放な朝食風景を目撃。生卵を飲み干し、糸こんにゃくに驚き、牛乳に飛びつくヘブンの姿に記者たちも注目します。その頃、錦織は江藤知事から「危ない橋を渡って呼んだ」と過去を示唆される重圧を受けていました。錦織がヘブンの部屋を訪ねるも、執筆に没頭するヘブンは一切返事をせず…。すれ違う2人の思惑と、松江に根付くかどうかのヘブンの運命が交錯します。

松江の朝に視聴者感涙!「朝ドラ史上最高」の映像美とは

米をつく音から始まる幻想的なアバンタイトル

10月29日放送の「ばけばけ」第23話は、まさに朝ドラの常識を覆す映像で幕を開けました。ヘブンが松江の花田旅館で迎える初めての朝。まだ夜が明けきらない早朝、遠くから聞こえてくる「米をつく音」にヘブンは目を覚まします。このシーンには台詞が一切なく、音だけで物語が進行していくのが特徴です。

コツコツという杵の音、行商人の足音、鶏の鳴き声、そして橋の上でお日様に向かって手を合わせる人々の姿。視聴者はヘブンの視点を通して、明治時代の松江の朝を追体験することになります。SNSでは

「23話の始まりが幻想的でとてもよかった。明治時代の人々は陽の昇り切らないような早朝から行商をしていたんだね」

という声や、

「ヘブンさん視点で見る松江の朝、スバラシ。今までにも朝のシーンは何度かあったがより解像度が上がったような」

という投稿が相次ぎました。

ヘブンの日記の朗読が重なります。

「I have finally arrived in Matsue. I met a real samurai this morning. I woke up to the rhythmic sound of rice being pounded.」(ついに松江に到着した。今朝、本物の侍に会った。米をつくリズミカルな音で目が覚めた)

というヘブンの英語のナレーションが、異国の地で新しい世界を発見する興奮を伝えてきます。

宿の女性が

「ヘブン先生、おはようございます。わかる?お米をついちょるのよ」

と声をかけ、ヘブンは窓から外を眺めながら

素晴らしい

と呟きます。この「素晴らしい」という一言に、日本文化への純粋な感動が込められており、視聴者の心も動かされるのです。

小泉八雲の記録を再現した光と音の演出

このアバンタイトルが特に話題になった理由は、史実に基づいた演出の丁寧さにあります。実は小泉八雲の著書「知られぬ日本の面影」の中で、松江の朝の印象が詳しく記されており、今回のシーンはそれを忠実に再現したものなのです。

「Stepping out of the inn, I was greeted by the beautiful scenery of the morning streets. As the sound of temple bells echoed in the distance, the townspeople facing the direction of the sun and shrine clapped their hands in pray to the gods.」(宿を出ると、朝の通りの美しい景色に迎えられた。遠くから寺の鐘の音が響く中、太陽と神社の方向を向いた町の人々が神々に祈りを捧げるために手を叩いた)

というヘブンのナレーションが流れる中、実際に橋の上で柏手を打つ人々の姿が映し出されます。

SNSでは「小泉八雲『知られぬ日本の面影』でも記された松江の朝の印象シーン」として史実との一致が指摘され、「朝ドラって史実をここまで丁寧に再現するのか」と驚きの声が上がりました。蝉の声、風鈴の音、物売りの声が重なり合い、視聴者は明治時代の松江にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができたのです。

ヘブンが目を閉じ、深呼吸をして心地よさを感じるシーンでは、彼が単なる観光客ではなく、この土地の文化を心から受け入れようとしている姿勢が表現されています。写真の中の妻を思い浮かべるヘブンの表情には、

「I will return to America」(アメリカに戻る)

という言葉が重なり、いつか帰る日を見据えながらも、今この瞬間の松江を全身で感じ取ろうとする複雑な心情が垣間見えました。

牛尾憲輔の劇伴が生み出す「陰影礼賛」の世界

このアバンタイトルのもう一つの魅力は、音楽の使い方です。最初は自然音や生活音だけで構成されていたシーンに、徐々に牛尾憲輔の劇伴が重なっていきます。この音楽の入り方が絶妙で、

「いろいろな朝の音響からすーっと牛尾憲輔の劇伴が重なるシーンに思わず感涙」

という視聴者の声が象徴するように、音のレイヤーが積み重なることで感動が増幅されていきました。

撮影技術も高く評価されています。霧がかった松江の街並みを捉えた映像は、「陰影礼賛のライティング」と表現され、谷崎潤一郎の美学を思わせる光と影のコントラストが印象的でした。朝の薄明かりの中で浮かび上がる建物や人影は、まさに日本の美意識そのものを視覚化したものと言えるでしょう。

「これは最早朝ドラの域を超えている『カーネーション』級傑作朝ドラの予感」

「この冒頭2分、素晴らしかったねぇ。朝ドラで感じたことのない感動だった」

といった投稿が相次ぎ、多くの視聴者が朝ドラの枠を超えた芸術性を感じ取っていました。演出の岡部たかしの手腕と、制作陣のこだわりが結実したシーンだったと言えます。


ヘブン先生の異文化ショック!糸こんにゃくと司之介の牛乳商売

「虫が入ってる!」糸こんにゃくに驚くヘブン

感動的なアバンタイトルから一転、朝食シーンでは一気にコミカルな展開に。花田旅館でトキが目撃したのは、ヘブンの自由奔放すぎる朝の食事風景でした。記者も同席する中、ヘブンはまず生卵を次々と割り、それを豪快に飲み干していきます。この光景に、トキと記者は目を見張ります。

そして事件が起きたのは、糸こんにゃくが出されたときでした。ヘブンは糸こんにゃくを見た瞬間、驚愕の表情を浮かべます。西洋人の目には、透明で細長い糸こんにゃくが虫のように見えてしまったのです。

宿の女性が慌てて

「糸こんにゃくのことかね?虫じゃないですけん、こんやくですけど」

とフォローし、

「美味しいですよ」

と実際に食べて見せようとします。しかしヘブンは

「アンビリーバボー!」(信じられない!)

と呟き、まだ半信半疑の様子。この一連のやり取りが、手持ちカメラで臨場感たっぷりに捉えられており、視聴者はヘブンと一緒に異文化体験をしているような気分になります。

実はこのシーンも、小泉八雲の実体験に基づいたエピソードの可能性があります。日本に来たばかりの西洋人が日本食に驚くというのは、当時よくあった光景だったはずです。SNSでは「ヘブンの異文化ショックが可愛らしく描かれ、風変わりで愛らしい」という声が上がり、シリアスな場面とのコントラストが「贅沢な朝ドラ」として評価されました。

司之介の牛乳20銭ぼったくり事件

糸こんにゃく騒動の直後、トキの父・司之介が牛乳を売りに現れます。花田旅館の主人夫婦がトキを呼び止めている最中、

「西洋人が泊まっちょると聞いたもんで、牛乳はどげかと。西洋人って朝必ず飲むらしいんですよね」

と、司之介は商売人の嗅覚を働かせていました。

案の定、「牛乳(ミルク)」という言葉を聞きつけたヘブンが飛んできます。ここで司之介とヘブンの間で、英語とも日本語ともつかない不思議なコミュニケーションが始まります。司之介は

「雰囲気で何となくの雰囲気で雰囲気で」

と、完全に雰囲気だけで会話しようとし、ヘブンは

「OK!」

と応じます。2人とも相手の言語を理解していないはずなのに、なぜか意思疎通ができてしまう不思議な場面です。

そして司之介は、ここぞとばかりに

「なら20銭、20銭になります」

とふっかけます。すかさずトキが

「20銭もしないでしょう」

と突っ込み、通訳もしてくれました。それでもヘブンは気にする様子もなく、

「毎朝届けてほしいそうですよ」

と記者を通じて伝えます。司之介にとっては、西洋人相手の新しいビジネスチャンスが生まれた瞬間でした。

トキと記者が目撃したヘブンの自由な朝食風景

この朝食シーンで興味深いのは、トキと記者という2人の日本人の視点が交錯することです。記者は仕事としてヘブンを観察し、記事にしようとしています。実際に「松江新報」の記者が書いた記事の見出しは

100万の群衆が大歓迎!レフカダヘブン先生、歓喜で大橋川に飛び込む

という、かなり誇張されたものでした。

記者は

「多少大げさでも面白かっ!」

と自分の記事に満足げに話します。

一方で、トキはなみから託された手紙をヘブンに渡そうとしています。

「ヘブン先生に、いえ、頼まれ物なんですが」

とトキが言うと、宿の主人が

「どこのべっぴんさんか思ったら」

とトキを見て驚きます。司之介については

「いつも娘がひいきにしていただいているそうで」

と司之介が語り、父娘の関係が少しずつ明らかになっていきます。

このシーン全体を通して、ヘブンの自由奔放さと、それを取り巻く松江の人々の反応が対比的に描かれています。生卵を飲み干し、糸こんにゃくに驚き、牛乳に飛びつくヘブンの姿は、確かに「風変わり」ではありますが、同時に異文化を楽しもうとする純粋さも感じられます。SNSでは

「日本の、松江の朝の風情に感動するヘブン先生の姿にこちらまで感動して、そんなふうに日本の美しさを称えてくれることが嬉しくて、なぜだか泣きそうになった」

という投稿もあり、ヘブンの視点が視聴者に新たな気づきをもたらしていることがわかります。

朝ドラ常連・要冷蔵さんも花田旅館の従業員で登場

この第23話では、朝ドラファンの間で話題の俳優・要冷蔵(かなめ・れいぞう)さんも花田旅館の従業員役で登場しています。要冷蔵さんは劇団往来に所属する63歳のベテラン俳優で、「ブギウギ」「まんぷく」「わろてんか」「べっぴんさん」など、数々のNHK朝ドラに出演してきた常連さんです。

SNSでは「要冷蔵っていう役者さんいるのか」「要冷蔵さんはBK朝ドラ超常連の俳優さんです」といった投稿が見られ、その独特な芸名が注目を集めました。花田旅館で外国人客の対応に追われる従業員として、ヘブンの自由な振る舞いに翻弄される姿が描かれており、脇役ながらもドラマの雰囲気作りに一役買っています。

朝ドラファンにとっては、「要冷蔵さんがキャストクレジットにいるのを見つける朝の喜び」という声もあり、こうした常連俳優の登場もまた、朝ドラならではの楽しみの一つと言えるでしょう。

吉沢亮演じる錦織の「危ない橋」発言と伏線の深掘り

江藤知事が語る「危ない橋を渡って呼んだ」の意味

コミカルなヘブンのシーンとは対照的に、県庁では緊張感のある場面が展開されます。錦織は生徒たちからヘブン先生の評判を聞かれ、群がられていました。次に江藤県知事(佐野史郎)の元へ向かいます。

知事は錦織に皮肉と小言を言います。

「ミスターヘブンを島根に呼び寄せたのは、この私じゃ」

と、自分の功績を強調した後、錦織に向かって重大な一言を発します。

「危ない橋を渡ってまで、私は君をこの島根に呼び…」

この「危ない橋」という表現が、視聴者の間で大きな話題となりました。錦織には何か訳ありの過去があるのか?なぜ知事は「危ない橋」を渡ってまで彼を呼んだのか?SNSでは「知事言う”危ない橋”とは。あと実はフミさんまだ!盛り沢山たまらない」「錦織の『危ない橋』伏線がヤバい」といった投稿が相次ぎ、考察が飛び交いました。

知事は続けて

私は島根を一流の県にしたいと思っちょ。そのためには、若者の英語教育。帝大教授の推薦を受けたあの男を呼んだんだわ。島根の命運を握っちょ!島根に根付くかどうか、錦織君、君に掛かってる

と語ります。この言葉からは、ヘブンを島根に定着させることが、県の将来を左右する重要な使命であることが伝わってきます。

そしてその重圧は、同時に錦織にもかかっているのです。知事は錦織に対しても期待と不安を抱いており、

「しっかりヘブンの世話をするように」

というプレッシャーをかけます。

「ずば抜けて風変わり」ヘブンへの評価と錦織の本音

知事がヘブンについて尋ねると、錦織は慎重に言葉を選びながら答えます。

「私が出会ったどんな外国人教師よりも…少なくとも、私が東京で出会った西洋人たちと比べると、ずば抜けて風変わりでして」

この「ずば抜けて風変わり」という表現が絶妙です。一見褒めているようにも聞こえますが、実は錦織の困惑が滲み出ています。SNSでは

「『(今はBAD率高めで意味で)ずばぬけている』錦織さんの表現の絶妙さよ」

という投稿があり、視聴者は錦織の本音を読み取っていました。

実際、歓迎式典に本人が現れなかったことについても、江藤県知事は

初めて主役不在の歓迎式典というのは、あれあれでおつなもんだったわ

と苦笑い交じりに語ります。ヘブンの自由奔放な行動に、錦織はすでに手を焼き始めているのです。

錦織は「これは手を焼きそうだ」と内心では思いながらも、表向きは何とかやっていくしかない状況に追い込まれています。

この場面での吉沢亮の演技が高く評価されました。錦織の複雑な感情を、表情だけで表現する「死んだ目」が印象的で、SNSでは「吉沢亮の死んだ目w」「吉沢亮の目が怖い」といった投稿が見られました。錦織は知事とヘブンの間に挟まれ、どちらにも完全には合わせられない微妙な立場に置かれているのです。

障子の前で悩む錦織の長回し演出が意味するもの

知事とのやり取りの後、錦織はヘブンの様子を確認するため花田旅館を訪れます。このシーンの演出が、視聴者の間で大きな話題となりました。

ヘブンは部屋でペンを走らせ、執筆に没頭しています。宿の定員が

「先生、中学校の錦織先生という方がお見えですが」

と声をかけても、

「お返事もありませんけど」

という状態。錦織は

「お邪魔してもよろしいでしょうか?」

と英語で問いかけますが、やはり返事はありません。

錦織は「I’m sorry to」と英語で話しかけ、時折「ヘブン先生!」*日本語で呼びかけます。しかし、一向に返事がない。錦織はため息をつき、勝手に襖を開けようとしますが、途中で開けるのをやめます。

そして、「I live for today!」と英語で「今日は帰ります」と言い、教科書を置いてその場を去ります。「是非ご一読を」という言葉を残して。

このシーンが特筆すべきなのは、「障子の前で1カット長回し」という演出手法です。カメラは錦織の後ろ姿を固定で捉え続け、彼が悩み、葛藤し、最終的に諦めて去っていくまでの一連の流れを切らずに映し出します。

SNSでは

「朝ドラって2〜3分で物語を動かせるのに、最後3分くらいをほぼ全て障子の裏で悩む錦織先生にあてたのも良かった。このドラマ、時間と画面の使い方が映画のようだなと思うシーンが沢山ある」

という投稿があり、この演出の意図が評価されました。

長回しは視聴者に「待つ時間」を体験させることで、錦織の焦燥感や孤独感を共有させる効果があります。

「今までの朝ドラでは出来なかった表現があれこれ↓。効果音だけで盛り上げる、手持ちカメラで人物を捉える、焦点距離を短くして人物を長回し」

といった技術的な評価も見られ、演出の岡部たかしの手腕が光った場面でした。


ヘブンと錦織のすれ違い、執筆に没頭する先生の思惑

一切返事をしないヘブンと去っていく錦織

錦織が去った後、少ししてヘブンが襖を開け、置いていかれた教科書を手に取ります。ページをめくりながら、ヘブンは何かを考えている様子。この「少しして」という時間の間が重要で、ヘブンは錦織が訪ねてきたことに気づいていながら、あえて返事をしなかった可能性があります。

ヘブンの日記には、松江への感動が綴られていました。しかし、教科書を見つめるヘブンの表情は複雑です。錦織が期待する「普通の英語教師」の役割を、ヘブンは果たすつもりがあるのでしょうか。

SNSでは

「ヘブン先生の思惑と錦織先生の差が、松江の橋のあっちとこっちくらい違う。また一波乱の予感が…」

という投稿があり、2人の価値観や目的の違いが今後の物語の鍵になることが示唆されています。

実際、ヘブンは執筆活動に全力を注いでおり、教育はあくまで生活の手段に過ぎないのかもしれません。一方の錦織は、県の期待を背負い、ヘブンに「島根に根付いて」もらわなければならないプレッシャーを抱えています。この根本的なすれ違いが、今後どのように展開していくのか注目です。

なみからの手紙がもたらす次回への伏線

今回、トキはなみから託された手紙をヘブンに渡すことができませんでした。なみは

「ヘブン先生に、これ。私はほら…」

と言って10円とともに手紙のようなものをトキに預けていましたが、混乱の朝食シーンでタイミングを逃してしまったようです。

この手紙の内容は明かされていませんが、遊女のなみがヘブン先生に何を伝えようとしているのか、次回以降の重要な伏線になりそうです。ヘブンに何か相談事があるのか、それとも別の目的があるのか。

また、トキが橋でしじみをばらまくシーンも印象的でした。人とぶつかって散乱したしじみを拾い集める姿は、トキの不器用さや一生懸命さを象徴しています。そんなトキに、なみは探偵依頼の報告も受けており、2人の関係性も少しずつ深まっているようです。

「松江の橋のあっちとこっち」思惑の違いとは

今回のエピソードを象徴するキーワードが「橋」です。松江は「水の都」とも呼ばれ、大橋川をはじめとする多くの橋が架かっています。視聴者の投稿にあった「ヘブン先生の思惑と錦織先生の差が、松江の橋のあっちとこっちくらい違う」という表現が、まさに的確です。

ヘブンは松江の文化や風景に魅了され、それを記録し、世界に伝えようとしています。日記の中で松江の朝を

この町は想像以上だ

と表現し、神々の国としての松江に深い感銘を受けています。

一方、錦織は島根の発展のために、ヘブンに「英語教育」という実務的な役割を果たしてもらいたいと考えています。知事からのプレッシャーもあり、錦織には余裕がありません。

この両者の思惑の違いは、今後の物語の中心軸になりそうです。ヘブンは「危ない橋」を渡ってきた錦織を理解できるのか。錦織はヘブンの自由な生き方を受け入れられるのか。そして、なみの手紙が2人の関係にどんな影響を与えるのか。

SNSでは

「あれで所謂オリエンタリズムとは違う視座をヘブンが持ち得るのかまでが不明なところが上手だなと」

という深い考察もあり、ヘブンが日本をどう見るのか、その視点の在り方も今後の見どころになりそうです。


6. まとめ:第23話の見どころと次回への期待

今回の見どころと伏線まとめ

  • 松江の朝の幻想的な映像美:小泉八雲の記録を再現した光と音の演出が「朝ドラ史上最高」と絶賛。米をつく音、鐘の音、柏手を打つ人々の姿が、明治時代の松江を鮮やかに蘇らせました。牛尾憲輔の劇伴が徐々に重なる演出も秀逸で、視聴者に深い感動を与えました。
  • ヘブンの異文化体験と糸こんにゃく騒動:糸こんにゃくに驚くヘブン、司之介の20銭ぼったくり牛乳販売など、コミカルなシーンが満載。ヘブンの純粋な驚きが、日本文化の魅力を再発見させてくれる場面となりました。朝ドラ常連の要冷蔵さんも花田旅館の従業員役で登場し、外国人客への対応に翻弄される姿が描かれました。
  • 錦織の「危ない橋」発言と過去の伏線:江藤知事の「危ない橋を渡って呼んだ」という意味深な言葉が、錦織の訳あり過去を示唆。吉沢亮の「死んだ目」演技が視聴者の考察を呼び、今後の展開への期待を高めています。
  • ヘブンと錦織のすれ違い:執筆に没頭して一切返事をしないヘブンと、教科書を置いて去る錦織。障子の前での1カット長回しが、2人の思惑の違いを象徴的に描き出しました。「松江の橋のあっちとこっち」ほど違う2人の価値観が、今後どう交わるのか注目です。
  • なみからの手紙という未回収の伏線:トキが託された手紙の内容が明かされず、次回以降への期待が高まります。遊女のなみがヘブンに何を伝えようとしているのか、物語の重要な鍵になりそうです。
  • 映画級の演出技術:長回し、手持ちカメラ、陰影礼賛のライティングなど、「今までの朝ドラでは出来なかった表現」が随所に見られ、視聴者から「カーネーション級傑作」との声も。朝ドラの枠を超えた芸術性が話題となりました。

「ばけばけ」は美しさと伏線、コミカルさとシリアスさのバランスが絶妙な作品です。第23話は特に「贅沢な朝ドラ」として視聴者の心を掴みました。次回以降、ヘブンと錦織の関係、なみの手紙の内容、そして「危ない橋」の真相がどう明かされていくのか、目が離せません!

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