12月9日放送の「じゃあ、あんたが作ってみろよ」最終回(第10話)、観ましたか？復縁した勝男(竹内涼真)と鮎美(夏帆)が、再び「前向きなお別れ」を選ぶという衝撃の展開に、SNSでは感動と複雑な感情が入り混じる投稿が殺到しています。
「清々しい」「泣けた」という声がある一方で、「散々匂わせといて…」と残念がる声も。成長の痛みを描き切った最終回は、視聴者それぞれの人生観を映す鏡のようなエンディングでした。
今回は、最終回のストーリーを徹底解説しながら、視聴者が号泣したシーン、別れを選んだ理由、そして「色んな形の愛」を描いた脇役たちの魅力まで、たっぷりとお届けします。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」第10話（最終話） あらすじ
詐欺に遭った鮎美は飲食店での職探しに奔走。一方、謹慎が明けて職場復帰した勝男は、白崎や南川らに温かく迎えられるも、他部署からの冷たい視線や柳沢の突き放した態度に心を痛めていました。
前向きに自分の店を始めようとする鮎美と、家事に勤しみながら少しずつ変化していく勝男。そんな二人の関係に、ある大きな揺らぎが訪れます。
1話の絶望的な別れから始まった二人の「あたりまえ」じゃないロマンスは、最終回で再び別れという選択を迎えますが、今度は互いの成長と未来を尊重した「前向きな別れ」として描かれました。化石男・勝男のアップデート物語は、どんな結末を迎えたのでしょうか。
勝男の職場復帰│冷たい視線と柳沢の厳しさ
謹慎明けの緊張感と後輩たちの温かさ
会社を謹慎していた勝男が、ついに職場に復帰するシーンから最終回は始まります。白崎や南川といった後輩たちは笑顔で「お疲れ様でした！」と声をかけてくれるものの、他部署の社員からはどこか距離を置いたような冷たい視線が注がれていました。
この微妙な空気感が、とてもリアルで胸が痛くなりましたね。謹慎が明けたからといって、すぐに以前の関係に戻れるわけではない。職場という組織の中での「戻りづらさ」が、細かい演出で丁寧に描かれていました。
特に印象的だったのが、柳沢(濱尾ノリタカ)の相変わらず突き放した態度です。勝男に対して厳しい視線を向け続ける柳沢の存在は、勝男にとって大きなプレッシャーだったはず。
この職場復帰のシーンで感じられたのは、勝男が「ただ戻ってきた」わけではなく、「変わろうとしている自分を試される場に戻ってきた」という緊張感でした。竹内涼真さんの表情には、不安と決意が入り混じっていて、見ているこちらも思わず息を呑んでしまいました。
南川の成長と柳沢説得シーン
そんな勝男を支えたのが、後輩の南川(杏花)でした。最終回では、南川が柳沢を説得するシーンが描かれ、SNSでも「南川ちゃん、偉い！」「一生部下じゃなく妻にしなさい！」と話題になっていましたね。
南川は、勝男のことを心から応援している一方で、職場の空気を変えるために柳沢にも働きかける行動力を見せました。この「おせっかい」とも言える行動が、実は勝男にとって大きな救いになっていたことは間違いありません。
視聴者の一人は、こんな投稿をしていました。
「じゃああんたが作ってみろよ10話 鮎美は”1人で出来るもん”状態.助けたらムキになる…勝男は助けたい派だから合うわけない。大丈夫って台詞トゲあって怖!柳沢説得した南川は偉い!一生部下じゃなく妻にしなさい!別れたから見えた世界が素晴らし過ぎて勝男の未来は明るいぜ!」
南川の存在は、ただの脇役ではなく、「応援」と「おせっかい」の境界を描く重要なキャラクターでした。勝男が成長していく過程で、南川もまた自分の立ち位置を見つけ、行動できる人間に成長していたんですね。
鮎美の新たな一歩│太平のバーで始まる夢
詐欺からの立ち直りと前向きな決断
一方、詐欺に遭ってしまった鮎美は、飲食店での職探しに奔走していました。あの詐欺事件は本当にショックでしたが、鮎美はそこから立ち直り、太平(楽駆)のバーを間借りして自分の店を始めようと決意します。
この前向きな姿勢が、鮎美の成長を象徴していました。以前の鮎美なら、もしかしたら勝男に助けを求めていたかもしれません。でも、最終回の鮎美は違います。自分の力で道を切り開こうとする強さを持っていました。
ある視聴者は、鮎美の変化についてこう語っています。
「勝男が自分のダメな発言に気づけるようになったのが凄いことだ。アユミも嫌なことを嫌と言えるように成長してて…お互いを尊重して伝えたいことを口に出して伝えるドラマだった。」
鮎美は、自分の感情を素直に表現できるようになり、「大丈夫」という言葉にトゲを持たせることもできるようになりました。これは、成長の証だったんですね。
渚との会話「好きがいっぱい見つかったね」
最終回で特に印象的だったのが、渚(サーヤ)が鮎美に言った「好きがいっぱい見つかったね」というセリフです。
このセリフは、ドラマ全体のテーマを象徴する言葉として、多くの視聴者の心に刺さりました。鮎美が見つけた「好き」は、恋愛だけではありません。料理を作ること、自分の店を持つこと、友人たちとの時間、そして自分自身を大切にすること。
ある視聴者は、こう感想を述べています。
「『じゃああんたが作ってみろよ』了 最初から最後まで丁寧でご都合主義がなくて全員愛おしくてとても好きだった 渚が鮎美に言った「好きがいっぱい見つかったね」ってセリフがこのドラマを象徴してて愛だった」
恋愛ドラマでありながら、「愛の多様性」を描き切ったこのドラマ。渚のセリフは、視聴者にとっても「自分の好き」を見つめ直すきっかけになったのではないでしょうか。
揺らぐ関係性│マンションエントランスでの対面
寂しげな表情に込められた予感
そして、物語はクライマックスへ。勝男と鮎美がマンションのエントランスで対面するシーンは、最終回で最も感情が揺さぶられる場面でした。
鮎美を見た勝男の表情には、寂しさと覚悟が滲んでいました。まるで「これが最後かもしれない」という予感を抱いているかのような、切ない表情。竹内涼真さんの表情演技が、言葉以上に多くを語っていましたね。
視聴者の一人は、こう投稿しています。
「中でも顔合わせ回で父親に否定されて泣きそうな顔をする勝男と、最終回でマンションのエントランスで鮎美を見たときの別れを予感してのちょっと寂しげな表情はくるものがあった。」
この表情の演技こそが、竹内涼真さんの魅力を最大限に引き出していました。セリフがなくても、表情だけで「勝男の心の内」が伝わってくる。それが、このシーンの美しさだったと思います。
「終わりにしよう」という決断の意味
そして、二人は「終わりにしよう」という決断を下します。
この決断は、1話の絶望的な別れとは全く異なるものでした。1話では、勝男の化石的な価値観と鮎美の我慢の限界がぶつかり合い、後ろ向きな別れを迎えていましたが、最終回の別れは違います。
互いの成長を認め合い、それぞれの未来を尊重するための「前向きな別れ」だったのです。
ある視聴者は、こう感想を述べています。
「勝男の、先週の鮎美にやり直そうって言う前の表情に胸がギュッとなって、今週お互いの未来のために終わりにしようって言えた表情に泣かされてしまった。登場人物全てが愛おしい。色んな形の愛のお話だね」
成長したからこそ、別れることができた。それは、二人がお互いを本当に大切に思っているからこその選択でした。
前向きな別れ│1話との対比が胸に刺さる
成長したからこそ選べた道
最終回の別れと1話の別れを対比すると、勝男と鮎美の成長の軌跡がはっきりと見えてきます。
1話では、勝男は自分の価値観を押し付け、鮎美は我慢することしかできませんでした。しかし、最終回では違います。勝男は自分のダメな部分に気づき、修正しようと努力できるようになりました。鮎美も、嫌なことを「嫌だ」とはっきり伝えられるようになりました。
視聴者の一人は、こう感想を述べています。
「めちゃくちゃ面白かった…！勝男さんと鮎メロがヨリを戻しても戻さなくてもどっちになってもいいストーリーではあったけど、お互いが前を向いて進むための前向きなお別れという選択が、1話の絶望なお別れと対比してて素晴らしかった」
この対比が、視聴者に「成長すること」の意味を改めて考えさせてくれました。成長とは、必ずしもハッピーエンドに繋がるわけではない。でも、成長したからこそ選べる道がある。それが、このドラマの伝えたかったメッセージだったのではないでしょうか。
締めくくりは後輩とのご飯シーン
そして、ドラマの締めくくりは、鮎美とのご飯シーンではなく、後輩の白崎と南川とのご飯シーンでした。
このラストシーンに、多くの視聴者が「絶妙」「満たされた」と感じたようです。
「締めくくりのシーンが鮎美とのご飯ではなく後輩2人とのご飯だったの、本当に絶妙だった 劇的なラストじゃなく日常に戻っていく勝男を見せてくれたことで、このドラマが”暮らしの温度をもった物語”なんだって改めて感じて、なんだかすごく満たされた気持ち」
劇的なラストではなく、日常に戻っていく勝男の姿。それこそが、このドラマの本質だったんですね。恋愛だけが人生のすべてじゃない。職場の仲間との時間、日々のご飯、そういった「あたりまえ」の中に幸せがある。
勝男は、恋愛の終わりを迎えたけれど、同時に新しい日常の始まりを手に入れました。それは、きっと幸せな未来への第一歩だったはずです。
視聴者の反応│SNSで賛否両論の嵐
「清々しい」と感動する声
最終回の放送後、SNSでは様々な感想が飛び交いました。特に多かったのが、「清々しい」「前向きで良かった」という肯定的な声です。
「勝男と鮎美、それぞれの道を前を向いて進んで行くラストシーンが清々しい。 そして何よりも勝男がヨキ。 勝男、ありがとう〜。 竹内涼真さんの勝男はホント、サイコーでした！」
「『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第10話、観ました。復縁した二人が再び違う道を歩み出すエバー・ラスティング・エンド。少しずつ変わって行って前進するも、変わらない部分もある、それが邪魔をすることもあれば助けになることもある。うん、人のサガの本質に辿り着いたような終わり方、これも良し。」
こうした声からは、視聴者がこのドラマのテーマをしっかりと受け止め、成長物語としての結末に納得していることが伝わってきます。
また、「人生って痛みを伴ってなんぼ」という投稿も印象的でした。
「「じゃあ、あんたが作ってみろよ」終わっちゃった、、人のダメな部分が浮き彫りになっていって、それを丁寧に見つめて反省して、修正していってそれが成長、前へ進む事になる。 人生って痛みを伴ってなんぼ。そんな事を再確認させてくれるめちゃくちゃいいドラマでした。ありがとう」
成長には痛みが伴う。でも、その痛みを乗り越えた先に、新しい自分が待っている。そんなメッセージが、多くの視聴者の心に響いたようです。
「残念」「認めない」という批判も
一方で、「散々匂わせといて…」「残念だった」という批判的な声も少なくありませんでした。
「じゃああんたが作ってみろよドラマ 最終回 これで良かったと言う声が多いが 俺個人は は？ いや‥は？ めちゃくちゃ残念だったわ 自立やお互いの尊重 それぞれの道を歩んでハッピーエンド？ 散々匂わせといて 終わりにする事なかっただろ 俺は断じてこの終わり方は認めん あーもう10点ですね」
この投稿のように、復縁を期待していた視聴者にとっては、再び別れるという展開が「裏切り」のように感じられたようです。確かに、9話での勝男の「やり直そう」という言葉や、二人の距離が縮まっていく描写から、ハッピーエンドを予想していた人も多かったはず。
また、別れの理由が「絶妙にわからなかった」という声もありました。
「『じゃあ、あんたが作ってみろよ』 ちょ、ちょっと待ってくれ。あまりに大人の会話と間の取り方すぎて、2人が何故別れたのか絶妙にわからなかった。 ただ、絶妙にわからないものの、その選択肢しかないと思わせる力のあるドラマだった。」
この「絶妙にわからない」という感覚こそが、実は大人の恋愛のリアリティなのかもしれません。明確な理由がなくても、なんとなく「これ以上は無理」と感じる瞬間。それを言語化しきれない曖昧さ。そこに、このドラマの深みがあったとも言えます。
脇役たちの「色んな形の愛」
白崎・南川の応援とおせっかいの境界
最終回では、主人公の勝男と鮎美だけでなく、脇役たちの「愛」も丁寧に描かれていました。
特に印象的だったのが、後輩の白崎(前原瑞樹)と南川(杏花)の存在です。彼らは勝男を心から応援していますが、時には「おせっかい」とも言える行動を取ります。
「#じゃああんたが作ってみろよ 「応援」と「おせっかい」との境界の難しさも感じながら、初回から最終回まで飽きることなく楽しめた。 どこか憎めない勝男を取り巻く後輩の白崎・南川やキャラ強い椿にもそれぞれの愛があって良いんだよね。 素直に相手に感謝する二人のラストの姿もまた良かったな。」
この「応援」と「おせっかい」の境界線は、現実の人間関係でも悩ましいテーマです。善意からの行動でも、相手にとっては重荷になることもある。でも、何もしなければ、相手を支えることもできない。
白崎と南川は、その難しさを抱えながらも、勝男のために行動し続けました。それが、勝男にとってどれだけ救いになったか。最終回のご飯シーンが、その答えを示していたように思います。
椿や太平、渚の存在
また、椿(中条あやみ)や太平(楽駆)、渚(サーヤ)といった脇役たちも、それぞれの形で「愛」を表現していました。
椿のキャラの強さは、勝男にとって刺激的な存在であり、太平のバーは鮎美にとって新しい一歩を踏み出す場所になりました。そして渚は、鮎美の成長を見守り、背中を押してくれる友人でした。
こうした脇役たちの存在が、このドラマを単なる恋愛ドラマではなく、「色んな形の愛のお話」にしていたんですね。
恋愛、友情、職場の人間関係、家族。どれも「愛」の形であり、どれも大切なもの。最終回は、そんな「愛の多様性」を改めて感じさせてくれるエンディングでした。
6. まとめ│最終回の見どころと伏線
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」最終回は、賛否両論を巻き起こしながらも、多くの視聴者の心に深く刻まれる結末となりました。
今回の見どころと伏線
- 勝男の成長完了: 自分のダメな発言に気づき、修正できるようになった勝男。化石男からのアップデートが完了した瞬間
- 鮎美の自立: 詐欺から立ち直り、自分の力で店を始めようとする前向きな姿勢。「嫌だ」と言える強さを手に入れた
- 1話との対比: 絶望的な別れと前向きな別れ。同じ別れでも、成長した二人だからこそ選べた道
- 渚のセリフ「好きがいっぱい見つかったね」: 恋愛だけじゃない、様々な「好き」の発見がテーマだったことを象徴する言葉
- 日常への回帰: 劇的なラストではなく、後輩とのご飯で締めくくる演出。「暮らしの温度」を感じさせる絶妙な終わり方
- 脇役たちの愛: 白崎、南川、椿、太平、渚…それぞれが持つ「色んな形の愛」が、物語全体を温かく包んでいた
最終回を見終えて、きっと多くの人が自分の「好き」や「成長」について考えたのではないでしょうか。痛みを伴う成長、前向きな別れ、そして日常の中にある幸せ。
竹内涼真さん演じる勝男の表情演技、夏帆さん演じる鮎美の芯の強さ、そして脇役たちの温かさ。全てが詰まった最終回でした。
「勝男、ありがとう」。そんな気持ちで、このドラマを見送りたいと思います。
