NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第16週第79話(2026年1月22日放送)では、なみ(さとうほなみ)の身請け話、サワ(円井わん)とトキ(髙石あかり)の友情の亀裂、錦織(吉沢亮)の校長就任打診という三者三様の悩みが描かれ、視聴者から「切なすぎる」「リアルで痛々しい」と反響が殺到しています。特になみの「傷を舐め合って生きていこう」というセリフと、サワがトキに見せた冷たい態度がSNSで大きな話題となりました。境遇の差によって引き裂かれる友情、幸せの一歩を踏み出せない遊女の葛藤、キャリア選択に揺れる教師の姿…今回は「生き延びるための選択」をテーマに、登場人物たちの内面が丁寧に描き出されました。
「ばけばけ」第16週第79話 あらすじ
江藤知事(佐野史郎)は錦織に松江中学の次期校長就任を打診しますが、錦織は即答できず考え込みます。ヘブンは「友達は変わらない」と励まし、錦織の選択を尊重する姿勢を示しました。一方、遊郭ではなみに身請けの話が持ち上がります。福間(ヒロウエノ)から本心で惚れていると告白されるものの、なみは「ここしか知らん」「男と一緒になるのが急に怖くなった」と一歩を踏み出せません。サワに「一緒に傷をなめ合って生きていこう」と引き止めようとしますが、福間の真摯な思いに揺れています。白鳥倶楽部では、サワがトキに冷たい態度を取り、「私今勉強したいんだけど」と突き放します。境遇の差が生んだ友情の溝は深まるばかりです。
なみの身請け話に「傷を舐め合って生きていこう」…遊郭を出る怖さと幸せへの葛藤
第79話で最も視聴者の心を揺さぶったのは、なみの身請け話をめぐる一連のシーンでした。遊郭で生きてきたなみに訪れた「幸せへのチャンス」。しかし彼女は、その一歩を踏み出すことに怖さを感じています。
福間の真摯な告白「本当は惚れちょるんだ」
身請けを申し出た福間がなみの元を訪れ、改めて気持ちを伝えるシーン。なみが「だいたい、なして私を?若い子だってようけおるのに」と問いかけると、福間は正直に答えます。
福間:「あ、それは、正直わからん」
なみ:「わからん?」
福間:「わからんけど、あんたは悲しい。ここにおる誰よりも」
この言葉に、なみは一瞬言葉を失います。そして福間は続けます。
福間:「本当は惚れちょるんだ。おなみに惚れちょる。だけん、一緒になりたい。それだけだけん」
打算ではなく、純粋な愛情からの身請け話。福間の不器用ながらも真摯な告白は、視聴者から「なみに幸せになってほしい」という声を引き出しました。SNSでは「ばけばけで一番幸せになって欲しいと視聴者が思ってる遊女なみ 幸せが掴めるのかーーー!?」という投稿が見られ、なみの今後を心配する声が多数上がっています。
なみがサワに語った本音「ここしか知らんけん」
しかし、なみは身請けを受けることに踏み切れません。サワとの会話で、彼女の本音が明らかになります。
サワ:「身受け?え、ええじゃないですか。何迷うことあるんですか。そこから出られるんですよね。もう遊郭で働かんでええんですよね」
サワの言葉はもっともです。しかしなみは、遊郭の外の世界を知らないことへの不安を吐露します。
なみ:「そげだけど、出てどげすればええんだろ」
サワ:「は?」
なみ:「出てしまったら、私、どげなことになるんだろう」
そして、なみは自分の矛盾を認めながらも、こう続けます。
なみ:「もちろん、その人の嫁になって暮らしていくんだろうけど。私ずっとここにおるけん、ここしか知らんけん。男と一緒になるしか、おなごは生きていけんとか言っときながら、いざ男と一緒になれるとなったら、急に怖くなってしまって」
このセリフには、遊郭という「籠」の中で生きてきたなみの、切実な恐怖が込められています。SNSでは「目前の幸せを疑って怖くなってしまって、慣れた不幸のままを選ぼうとするなみが愛おしい」という投稿があり、なみの心情に共感する声が多く見られました。
そして、なみはサワにこう持ちかけます。
なみ:「だっけん、私もここにおると思う。一緒におろう。一緒にずっと傷をなめ合って生きていこう」
「傷をなめ合って生きていこう」というこのセリフは、第79話を象徴する言葉となりました。幸せの一歩を踏み出す怖さ、慣れた場所にとどまりたい保身の気持ち、そして孤独への恐れ。なみの複雑な感情が凝縮されたセリフとして、視聴者の心に深く刺さりました。SNSでは「『傷を舐め合って生きていこう』が本音か否かーーー!?」という投稿や、「『傷を舐め合って生きていこう』という台詞が、ものすごく『ドラマを観る』という行為の本質を突いている」という考察も見られ、このセリフの持つ意味の深さが議論されています。
なみは「引き止めてごめん」とサワに謝りますが、果たして彼女は身請けを受け入れるのか。視聴者は固唾を呑んで見守っています。
サワとトキの友情に深い亀裂…白鳥倶楽部での冷たい態度が切ない
第79話のもう一つの大きな見どころは、サワとトキの関係性の変化でした。境遇の差が生んだ友情の溝が、リアルで痛々しく描かれています。
「私今勉強したいんだけど」サワの嫉妬と劣等感
白鳥倶楽部で勉強していたサワの前に、トキが現れます。トキを見つけたサワは、一瞬驚いた表情を見せますが、すぐに視線を逸らします。
サワ:「おトキ?なしここに?」
大沢や土江、門脇といった男性陣がトキに気さくに話しかけ、トキの英語力や西洋料理の話題で盛り上がります。
土江:「あ、おときさん何かお酒飲まれます?」
門脇:「おい」
土江:「ええだなへの。ここには洋酒がずらーりあるけん、毎晩西洋料理を召し上がっちょるおときさんと、ぜひ一杯」
トキは謙遜しながらも、サワに視線を向けます。
トキ:「あ、毎晩は、あの偽りで。それに私はおさわと」
しかし、サワは冷たく遮ります。
サワ:「飲んで行ったら?」
トキ:「え?」
サワ:「お二人もおトキと話したそうだけん。失礼します」
そう言って、サワは立ち上がって部屋を出ようとします。トキは慌ててサワを追いかけますが、サワの心の中には嫉妬と劣等感が渦巻いています。
SNSでは
「どんどん周囲が手に届かなくなっていく事に、羨ましさと妬みが入り混じるサワの感情はもどかしい。トキへの嫉妬をぶつけるシーンは、苦しいけれど痛々しくてみてられませんでしたね」
という投稿や、
「トキとサワの溝がどんどん開いていくのがリアルで切ない…トキの心は変わってなく急に変わった環境に戸惑っていてサワに助けを求めてるんだけど、サワは『トキと自分は、もう違う世界の人間なんだ』と嫉妬して…でもそんな自分に腹も立ててるしトキに釣り合う友達になりたいとも思っていそう」
という分析が見られました。
トキの無神経さと「私あんたになんか悪いこと、した?」の表情
一方、トキはサワの心情を完全には理解できていません。サワを追いかけたトキは、困惑した表情でサワに問いかけます。
この時のトキの表情について、SNSでは
「おサワと対峙したおトキの『私あんたになんか悪いこと、した?』顔、無神経さ(高石さんの演技)、傲慢さ(高石さんの演技)、でもおサワが怒っている理由はわかっている(高石さんの演技)、憎たらしさ(高石さんの演技)、高石さんの演技素晴らしい」
という絶賛の声が上がっています。
トキは決して悪意があるわけではありません。むしろサワを心配し、助けを求めているようにも見えます。しかし、急激に変化した自分の環境と、サワとの境遇の差に気づきながらも、どう接すればいいのかわからない。その無神経さと戸惑いが、高石あかりさんの演技によって見事に表現されていました。
サワとトキの関係について、SNSでは
「遅れ #ばけばけ サワとなみの生活が鮮明に描かれ始めて、かつてトキも眺めていた城のある側だけが『川の向こう』な訳ではなく、当たり前だけど城の側から見ればやっぱりサワ達の居る側も『川の向こう』だったんだとハッとさせられる今週。お互いに川の向こうにいる。トキとサワの氷解はまだ遠そうだ…」
という深い考察も投稿されています。
第16週のタイトル「カワ、ノ、ムコウ。」が示すように、境遇の差という「川」が二人の間に横たわっています。この友情の溝は埋まるのか、視聴者は固唾を呑んで見守っています。
錦織の校長就任打診…「校長に興味はないか?」に即答できない理由
第79話では、錦織にも大きな転機が訪れます。江藤知事からの校長就任打診です。
江藤知事が語る錦織への期待「この県の教育界のLeader」
江藤知事は錦織を呼び出し、直球で問いかけます。
江藤:「校長に興味はないか?」
錦織:「校長?校長というのはあの校長ですか?」
江藤:「もちろん、あの校長だね。松江中学の。どげかね。君さえよければ、次期校長に推してもええと思っちょるんだが」
そして江藤は、錦織への期待を熱く語ります。
江藤:「錦織校長。君は、ヘブン先生を松江にとどまらせた。おトキさんという娘を女中にし、夫婦にまでしたのは、ひとえに君の力だとわしは思っちょう。ヘブン先生のおるこの町の未来は明るれ、大磐石と言われ、松江始まって以来の秀才と言われただけでなく、先生に絶大な信頼を置かれちょ君は今やこの県の教育界の、あの、何かいね、あのほら、英語で言うところの」
錦織:「Leaderですか」
江藤:「そのこと。君が校長になれば、ヘブン先生もきっとずーっとここにおってほしいなわね」
江藤の期待は大きく、錦織を次世代の教育界のリーダーとして見ています。しかし、錦織は即答できません。
錦織:「あの、大変光栄なお話ではあるんですが」
江藤:「案ずるな。わしがおる。かわいい生徒たちに、君のような道をたどってほしくはないだろうが。あ?」
錦織:「少々考えさせてください」
江藤:「前向きにな」
江藤の「かわいい生徒たちに、君のような道をたどってほしくはないだろうが」というセリフには、過去の錦織の苦労を知っている者としての配慮が感じられます。しかし同時に、プレッシャーでもあります。
ヘブンの励まし「友達変わらない」に安堵の表情
錦織はヘブンに江藤からの打診について報告します。錦織の本音が明らかになるシーンです。
錦織:「To become principal, to raise excellent students to rival those from other prefectures. And one day, send them on to the Imperial University. That, I think, is not a bad ambition」
(校長になって、他県に負けない優秀な生徒を育て、いつか帝国大学に送り出す。それは悪くない野心だと思います)
しかし、錦織は続けます。
錦織:「ただ、私は、校長というものにあまり興味がありません。今まで通り、友人として、literary assistantとして、執筆のお手伝いができれば、それで十分なので」
錦織にとって、ヘブンとの友情と文学的な協力関係こそが、何よりも大切なものなのです。この言葉を聞いたヘブンは、温かく応えます。
ヘブン:「ありがとう。頼もしい。But、西郡さん、校長する、楽しみあります」
錦織:「え?」
ヘブン:「西郡さん、校長。ヘブン、安心。中学校、ずっと、ずっと居たい思います」
ヘブンは、錦織が校長になることを楽しみにしていると伝えます。そして、最も大切な言葉を続けます。
ヘブン:「もちろん、あなた生きるの道、あなた選ぶ。でもう、友達変わらない」
「友達変わらない」というヘブンの言葉に、錦織は安堵の表情を見せます。どんな選択をしても、友情は変わらない。その保証が、錦織の心を軽くしたのです。
SNSでは「NHK朝ドラ『ばけばけ』第79話。錦織(吉沢亮)に校長就任の打診が。不器用で実直な彼が揺れる姿に、SNSでは『無理しないで』と労いの声が続出」という投稿や、「錦織は校長就任を決断するのか?」という今後の展開を気にする声が多く見られました。
錦織の選択は、第79話では明らかにされていません。しかし、ヘブンとの友情を大切にしながら、どのような道を選ぶのか。視聴者は錦織の決断を見守っています。
フミの変装姿とブードゥー人形…コミカルな場面も話題に
重い展開が続く第79話ですが、コミカルな場面も視聴者を楽しませました。
フミ(池脇千鶴)が箸を買いに市場へ出かけるシーン。しかし、彼女の姿は明らかに目立っています。頭巾を深くかぶり、顔を隠そうとする姿は、まるで変装しているよう。
サワ:「え?あ、おばさま?」
フミ:「うん」
サワ:「変装ですか?」
フミ:「箸を買いに来ただけなんだけどね、もう」
フミは「ヘブン先生日録」の騒動で有名になってしまったため、変装して買い物に来たようです。しかし、その変装は全く効果がなく、かえって目立ってしまっています。SNSでは「最後に、一番可愛らしかったのは、おフミさんの牛若丸スタイルの変装。余計に目立ってて笑わせてもらいました」という投稿があり、フミの愛らしい姿が話題になりました。
また、市場ではブードゥー人形が話題になっています。
福間:「ブードゥー人形っちゅう、あの夫婦が持ってる人形だがね」
なみ:「へえ、こげなもん売っちょるんだ」
福間:「売っちょるなんてもんだない。売れに売れちょるがね」
なみ:「へえー。おときちゃん、こげなことになってるんだ」
ヘブンとトキの人形が大人気で、飛ぶように売れているようです。この現象は、二人がいかに松江市民に愛されているかを示すエピソードとして、視聴者を微笑ませました。トレンドワードにも「ブードゥー人形」が入っており、SNSでも「おときちゃん、こげなことになってるんだ」という驚きの声が多く見られました。
重いテーマを扱いながらも、こうしたコミカルな場面を挟むことで、視聴者は息をつくことができます。『ばけばけ』の巧みな脚本と演出が光るシーンでした。
まとめ:第79話の見どころと伏線・今後の展開考察
『ばけばけ』第79話は、「生き延びるための選択」をテーマに、なみ、サワ、錦織という三者三様の悩みが丁寧に描かれた回でした。以下、今回の見どころと伏線、今後の展開考察をまとめます。
第79話の見どころ
- なみの「傷をなめ合って生きていこう」というセリフ:幸せの一歩を踏み出す怖さと、慣れた不幸にとどまりたい保身の気持ちが込められた、第79話を象徴する言葉。福間の真摯な告白との対比が印象的。
- サワとトキの友情の亀裂:境遇の差が生んだ嫉妬と劣等感、そして無神経さ。リアルで痛々しい人間関係の変化が、高石あかりさんと円井わんさんの演技によって見事に表現されていた。
- 錦織の校長就任打診:江藤知事からの期待と、ヘブンとの友情を大切にしたい錦織の本音。吉沢亮さんの不器用で実直な演技が光るシーン。
- フミの変装とブードゥー人形:重い展開の中で視聴者を和ませるコミカルな場面。池脇千鶴さんの愛らしい演技が話題に。
- 境遇の差を象徴する「川の向こう」:第16週のタイトル「カワ、ノ、ムコウ。」が示すように、登場人物たちは互いに「川の向こう」にいる存在として描かれ、その距離感がドラマの深みを増している。
今後の展開考察
- なみは身請けを受け入れるのか?:福間の真摯な愛情となみの恐怖。視聴者の多くは「なみに幸せになってほしい」と願っており、彼女の決断が注目されています。
- サワとトキの友情は修復できるのか?:嫉妬と無神経さによって生まれた溝。しかし、SNSでは「同じ高さで笑い合ってほしい」という声も多く、二人の関係修復を願う視聴者が多数います。サワが教師を目指す中で、どのような転機が訪れるのか。
- 錦織は校長就任を決断するのか?:ヘブンとの友情を大切にしたい錦織と、江藤知事の期待。彼がどのような選択をするのか、視聴者は「無理しないで」と心配しながら見守っています。
- 「身請け」をめぐる展開:なみの身請け話が今後の重要な展開になることは間違いありません。遊女の境遇と幸せの選択というテーマが、どのように描かれるのか注目です。
- 第16週のテーマ「カワ、ノ、ムコウ。」の意味:境遇の差という「川」によって隔てられた人々。しかし、その川は双方向的であり、誰もが「川の向こう」から見られている存在です。このメタファーが最終的にどのような結論を導くのか、視聴者の考察が続いています。
SNSでは「おサワとおトキとおナミの演技、演出、脚本、どれもが素晴らしすぎる。ずっと同じ境遇だったコッチ側の友達が、運と縁の巡り合わせでアッチ側に。両面を映しつつ、正解を見せない。傑作すぎ。世の中はほんとに一筋縄じゃない。幸せとは?」という投稿が見られ、『ばけばけ』の脚本と演出が高く評価されています。
第79話は、登場人物たちの内面を丁寧に描き、視聴者に深い余韻を残す回となりました。次回以降、なみ、サワ、錦織それぞれがどのような選択をするのか。『ばけばけ』から目が離せません。
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