【ばけばけ第17週第82回あらすじ ネタバレ感想】錦織の衝撃の過去と、サワの複雑な想い──友情の溝が深まる切ない展開に

NHK朝ドラ「ばけばけ」第82話では、”大盤石”と称される錦織友一の衝撃的な秘密が発覚。実は教員免許も帝大卒の学歴も持っていなかったという事実に、視聴者から驚きと共感の声が殺到しています。一方、親友トキからの応援記事に複雑な感情を抱くサワ。貧しさから抜け出せない自分と、ヘブン先生の妻としてあっという間に”松江のシンデレラ”になったトキとの溝が深まっていく様子が、あまりにもリアルで切ない展開となりました。ミートパイのほのぼのシーンと、庄田多吉(濱正悟)の優しさが唯一の救いです。

目次

「ばけばけ」第17週第82話 あらすじ

トキがサワを応援するため新聞に匿名で記事を掲載。山橋薬舗ではサワが庄田の指導のもと試験勉強に励んでいた。一方、錦織は江藤から庄田多吉の後釜の話を断られたと聞く。庄田は錦織が教員免許も帝大卒の資格も持っていないことを知っていた。サワは庄田に、幼馴染のトキがヘブン先生と結婚して急に”シンデレラ”になったことへの複雑な感情を吐露する。才路が作ったミートパイで一息つく面々。トキは山橋薬舗を訪れ、才路からサワが記事を読んでやる気を出していると聞いて嬉しそうにスキップで帰っていく。錦織の秘密とサワの嫉妬、そしてトキの真っ直ぐな応援が交錯する重要回。

錦織友一の衝撃の秘密──”大盤石”は教員免許も学歴もなかった

第82話最大の衝撃は、松江中学の英語教師・錦織友一の過去が明らかになったことです。”大盤石”と称され、誰もが認める秀才教師。しかしその完璧な姿の裏には、誰にも言えない秘密がありました。

江藤からの呼び出しで、錦織は庄田多吉が後釜の話を断ってきたことを告げられます。その理由について、錦織は江藤に語ります。

「庄田は知っております。私が帝大を出ていないことはもちろん、教員免許も持っていないこと。」

この告白に、視聴者から「衝撃すぎる」「まさか錦織が…」と驚きの声が上がりました。さらに錦織は続けます。

「庄田は落ちると言われていたあの試験に全教科合格し、教員免許を取り、帝大卒業の資格も得ました。一方で私は、それこそ大磐石などと言われておきながら、まさかの不合格。教員免許も帝大卒業の資格も得ることはかないませんでした。」

つまり錦織は、教員資格検定試験に不合格だったのです。庄田は合格し、晴れて正式な教員免許と帝大卒業の資格を得た。一方で”大盤石”と呼ばれた錦織は不合格。その屈辱と劣等感が、錦織の心に深い影を落としていたのです。

SNSでは「時折、陰のある表情をしていた錦織。なぜなら……実は教員免許すら持っていなかったから……」という投稿が話題に。吉沢亮さんの繊細な演技が、この秘密を抱える苦しみを見事に表現していました。

江藤は続けてこう言います。

「だども、庄田くんが来るとなると厄介だわね。いつ生徒や教育関係者達に知られるともわからんわけだけん。」

錦織の秘密がバレれば、学校全体の信用問題に発展しかねません。江藤の言葉には、錦織を守ろうとする配慮と、組織としてのリスク管理の両面が見えます。

明治時代の教員制度の実態

ここで重要なのは、明治時代の教員制度です。現代では教員免許なしで教壇に立つことは違法ですが、明治期は教員不足が深刻で、「代用教員」と呼ばれる無資格教師が全国で1〜2割を占めていました。師範学校卒業者だけでは教員数が足りず、地方の知識人や私塾出身者も活用するため、教員資格検定試験で門戸を広げていたのです。

錦織のような「学力はあるが試験に落ちた」人物が、実力で教壇に立っていたケースは決して珍しくありません。しかし本人にとっては、「肩書きがない」という劣等感が常につきまといます。SNSでは「肩書き何も無いからこそあの『友達』へのこだわりなのと思うとなかなか…」という考察も。錦織がトキやサワに対して「友達」という言葉を大切にしていたのは、自分には学歴も資格もないからこそ、人間関係を何より重視していたのかもしれません。

サワの本音が切ない──「松江のシンデレラ」への嫉妬と友情の葛藤

サワは庄田に複雑な胸の内を吐露します。このシーンが、第82話で最も胸に刺さる場面でした。

庄田が尋ねます。

「なんか思うところがあるんじゃない?あの記事。わしの思い違いだったら別にいいんだけど。ごめん、余計なことを。」

サワは堰を切ったように語り始めます。

「おトキは。おトキは幼馴染で、小学校も一緒で、長屋も一緒で、お互いずっと貧しくて、いや、おトキの方がもっともっと貧しくて。恨めしい恨めしい言いながら、ずっとずっと一緒に傷をなめ合ってきた。一番の親友だったんです。」

ここまでは、二人の深い友情が伝わってきます。しかし次の言葉で、サワの本音が明らかになります。

「だども、ある日突然ヘブン先生と一緒になって、あっという間にこげなことに。」

庄田は「ならシンデレラだね」と言い、西洋の物語を引用して説明します。

「シンデレラ。西洋の物語で、貧しい女性のもとにある日、王子様が現れて、みるみるうちにお姫様になってしまう。おトキさんは松江のシンデレラだよ。だからおサワさんが面白く思わないのも。」

サワは否定しません。

「私はそげなこと・・・おもっちょります。でも嫌いとか憎いとかではないんです。おトキは今でも好きだし、応援してもらうのもありがたい。でも、なんというか。」

この言葉に詰まる様子が、サワの複雑な感情を如実に表しています。嫉妬しているけど嫌いじゃない。ありがたいけどモヤモヤする。この微妙な感情の揺れが、あまりにもリアルで視聴者の心を掴みました。

SNSでは

「トキとサワの溝がどんどん開いていくのがリアルで切ない…トキの心は変わってなく急に変わった環境に戸惑っていてサワに助けを求めてるんだけど、サワは『トキと自分は、違う世界の人間なんだ』と嫉妬して…」

という投稿が多数見られました。

庄田は自分の経験を重ねて言います。

「わかるよ。実はわしにもそういう友人がいる。そいつも、ま、シンデレラとは違うが、みるみるうちに出世して。ま、とにかく頑張ろう。おトキさんを見返すでも何でもいい。とにかく。わしもついてるから。」

この言葉がサワにとってどれだけ救いになったことか。「同じ境遇の人がいる」「わかってくれる人がいる」と知ることで、サワは孤独から解放されます。SNSでは「庄田さんの優しさに泣ける」「似た者同士の共感が素敵」と好評でした。

トキの応援記事がサワに届く──新聞を使った匿名エール作戦

物語は少し時間を遡ります。トキはサワを応援するため、梶谷吾郎(岩崎う大)記者に新聞記事の掲載を依頼していました。

ヘブンが言います。

「勉強頑張る友達います。私、応援します。」

梶谷が確認します。

「それを新聞に載せるということですか?」

ヘブンは頷きます。しかしトキが心配そうに言います。

「いや、ダメだわ。そげな派手なことしたら。おさわ余計に。」

ヘブンはすかさず答えます。

「名前出すない。おサワさん名前出すな。」

梶谷が理解します。

「ああ、騒がれんようにお名前は伏せると。」

この配慮がトキらしい優しさです。サワを応援したいけど、余計なプレッシャーをかけたくない。だから匿名にする。この気遣いに、司之介やフミも賛成します。

フミ「私だったら嬉しいわ。」

梶谷は引き受けます。

「任せてごしなさい。」

「うん。嬉しいと思うぞ。」

そして司之介が釘を刺します。

「余計なこと書くでないと面白がって。」 「ホイレハヒレはつけんでごしなさいね。」

梶谷は笑いながら答えます。

「わかっちょりますが。グッとこらえますけん」

こうして「ヘブン先生日録」に、トキの親友を応援する記事が掲載されることになったのです。記事には「夫人たるオトキさんには大切な親友がいる。その人は小学校の正規教員にならんと検定試験に向けて勉強中なり。おときさんは親友の合格を祈る毎日という。近日中にはお百度参り。」と書かれていました。

ミートパイで一息──「なんじゃこりゃ」の癒しシーンと庄田の優しさ

重苦しい空気が続く中、才路(柄本時生)が作ったミートパイが登場します。このシーンが視聴者にとって貴重な息抜きとなりました。

才路が言います。

「お勉強中、失礼いたします。皆さん小腹すいたでしょう。せっかくの牛肉が余ってしまったのでミートパイを作ってみました。」

一同は喜びます。

「おお待ってました。」

そして一口食べた瞬間──

「なんじゃこりゃなんじゃこりゃなんじゃ?」

全員が驚きの声を上げます。サワも勧められて食べてみます。

「ならいただきます。うん?」

才路(柄本時生)が尋ねます。

「どうです、どう?」

サワが

「なんじゃこりゃ。」

と初めて口にする西洋料理に驚きます。この「なんじゃこりゃ」が美味しいという意味だと分かる流れが、コミカルで心温まります。SNSでは「あのミートパイ食べ隊(大声)」「ミートパイのとこ素敵な笑顔でした」と癒しの声が多数。

サワにとって、この西洋料理は初めての体験でした。

「うわぁ、すごい私西欧料理って初めてで。」

庄田が説明します。

「そうだよ。大概の市民は口にしたことなどないけん。」

ここにも貧富の差が表れています。トキはヘブン先生の妻として西洋料理を日常的に食べているかもしれませんが、サワにとっては特別なご馳走。この小さな描写が、二人の生活レベルの違いを物語っています。

庄田の励ましも印象的です。

「勉強には息抜きも大事。食べたらまた頑張ろう。」

サワは素直に答えます。

「うん。はい、ならあの実はずっとお腹が空いちゃったんで。」

この正直さがサワの魅力です。頑張り屋だけど、お腹は空く。完璧じゃないけど、だからこそ応援したくなる。庄田の「息抜きも大事」という言葉は、サワだけでなく視聴者にも響きました。

トキのスキップが可愛い──サワの頑張りを知った喜びの表現

物語の終盤、トキが山橋薬舗にビールを買いに来ます。才路が対応します。

「おっ!毎度ありがとうございます。えーと、それじゃあ四つでちょうど四十セント四十八リンですね。てどこがちょうどなんだかとね。へっへっへっ。」

才路らしいユーモアです。そして才路は話題を変えます。

「あ、そういえばおトキさん、いいことしましたねー。」

トキは首を傾げます。

「ん、ええこと?」

才路が説明します。

「ええ、頑張ってますよ、おサワさん。お時さんのおかげで。」 「新聞ですよ。この間出したじゃないですか。親友を励ます記事。」

トキは嬉しそうです。

「あ。」

才路が続けます。

「あれを読んで、おサワさん目の色が変わりましたよ。」

トキは確認します。

「本当ですか?」

才路は強調します。

「ほんと、ほんと!あ、実際に目の色は変わっちゃいませんよ。」

トキは笑います。

「わかっちょります。それぐらい一生懸命になったってことですよね。」

才路は上の勉強部屋を指して言います。

「ええ、ええ、ええ。あ、よかったら会っていきますか。今ちょうど上でやってますから。」

しかしトキは遠慮します。

「え、今? え? ええ、ああ、ああ。いや、でもきっと邪魔になるけん、また今度にします。」

この遠慮深さもトキらしいです。サワが勉強に集中しているなら、邪魔をしたくない。自分の気持ちよりもサワの都合を優先する姿勢が、トキの優しさを物語っています。

トキは感謝します。

「でも、ありがとうございます、教えてくださって。」

そしてトキは帰り際、小さな声で呟きます。

「おサワ、頑張って。」

SNSでは「小声のエールとスキップ」が話題に。トキはサワに直接声をかけられなかったけど、心の中で応援している。その気持ちが、スキップという身体表現に表れました。「軽くなった心が、スキップをさせる」という投稿の通り、トキの嬉しさが伝わる素敵なシーンでした。

6. まとめ:友情の行方と錦織の今後──第82話の見どころ

第82話は、友情と秘密をテーマにした重層的な物語でした。以下、今回の見どころと今後の伏線をまとめます。

今回の見どころ

  • 錦織の秘密発覚: “大盤石”と呼ばれた教師が実は無免許・学歴なしという衝撃。明治時代の教員制度の実態を反映したリアルな設定で、視聴者から「人間味が深い」と高評価。吉沢亮さんの陰のある演技が秀逸。
  • サワの嫉妬と友情の葛藤: 「松江のシンデレラ」と化したトキへの複雑な感情。嫌いじゃないけどモヤモヤする、というリアルすぎる心理描写に共感の嵐。円井わんさんの繊細な演技が光る。
  • トキの匿名応援作戦: 新聞記事でサワを励ますも、名前は出さない配慮。トキの優しさと気遣いが詰まった行動。
  • ミートパイの癒しシーン: 「なんじゃこりゃ」の連呼が可愛い。重いテーマの合間の息抜きとして視聴者に好評。
  • 庄田の優しさ: サワに寄り添い「わしもついてるから」と励ます。似た境遇の者同士の共感が心温まる。
  • トキのスキップ: サワが頑張っていると知って嬉しくてスキップ。小さな仕草に大きな愛情が込められた名シーン。

今後の伏線・考察ポイント

  • 錦織は教員を続けられるのか? 庄田が断った理由は錦織の秘密を知っているから。今後、学校や生徒にバレる展開はあるのか?
  • サワとトキの友情は修復される? サワの嫉妬は今後どう変化するのか。庄田の存在がサワの救いになる?
  • 庄田とサワの関係進展は? 師弟関係から恋愛に発展する可能性は? 視聴者からは「急接近にキュン」という声も。
  • トキの百度参りは実行される? 記事に書かれた「近日中にお百度参り」が今後描かれるのか注目。
  • 明治時代の教員制度のリアルさ: 代用教員や無免許教師が実在した歴史的背景が、今後どう物語に影響するのか。

第82話は、人間の複雑な感情と明治という時代背景が見事に融合した秀逸な回でした。次回以降、友情の溝がどう埋まるのか、錦織の秘密がどう展開するのか、目が離せません。

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