【ばけばけ第20週第98回あらすじ ネタバレ感想】「増えたらいけんぞ!」司之介の借金願望が爆笑を呼ぶ!荒金さんと小豆投資の衝撃展開を徹底解説

NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」第98話が2月18日(水)に放送されました。今回の主役は、怪しい相場師・荒金九州男(くずお)との取引に動く司之介(岡部たかし)。小豆投資が大当たりして大金を見せられた司之介が「違う!思っちょったのと違う。なして、なして増えるんじゃ!」と絶叫する衝撃の展開は、SNSで「朝から爆笑」「意味わからんけど最高」と大反響でした。一方、クマ(夏目透羽)と丈(杉田雷麟)が七輪でパンを焼きながら「自動炊飯器」「勝手に沸くお風呂」を夢見る微笑ましいやり取りも話題に。さらにラストでは焼き網が消えるという謎の盗難事件が勃発し、正木(日高由起刀)の「焼き網を盗んだ人が、この中に、いる」という発言で次回への期待が高まりました。笑いと考察が詰まった神回、その全貌を振り返ります。

目次

「ばけばけ」第20週第98話 あらすじ

ヘブン(トミー・バストウ)の意向で毎朝トーストを焼く松野家では、クマが七輪で全員分のパンを焼く重労働に四苦八苦していました。そこに丈が加わり、二人で「自動で炊ける米」「勝手に沸くお風呂」「勝手に洗濯するタライ」を夢想するほのぼのとしたやり取りが展開。焦がしてしまったトーストを丈が「トーストの黒」と冗談でごまかすシーンも温かく描かれました。一方、司之介は荒金九州男と密会し、小豆投資が大成功して大金を手にしたことを告げられますが、「増えたらいけんぞ!」と大借金を望んでいた司之介は失望。「生きとる気がせん」と独特の動機を打ち明け、家族も呆れ気味に。そんな最中、松野家から焼き網が消えるという事件が発生し、正木が「この中に犯人がいる」と推理して幕が下りました。

「増えたらいけんぞ!」──司之介の借金願望という名の歪んだ生きがい

今日の『ばけばけ』で一番「え?」となったのは、間違いなく司之介(岡部たかし)と荒金九州男の喫茶店での密会シーンでした。前回から何かと怪しい動きをしていた司之介が、荒金と例の小豆投資の結果を確認する場面です。

荒金が自信満々に「とんでもなく跳ね上がったばい!熊本の相場という相場をしきった。うまーか話が転がってくっとった」と大金の入った袋を見せた瞬間、てっきり大喜びするかと思いきや、司之介は真顔で叫びました。

「違う!思っちょったのと違う。なして、なして増えるんじゃ!」

荒金が「いや、それはわしが熊本の──」と説明しようとするのも遮り、司之介は続けます。

「増えたらいけんぞ!金をすべて失って、大借金を抱えてどん底に落ちる。どうして。昔長屋におった時のようなヒリヒリとした尻に火がついた張り合いのある暮らしを送ろう思って、お主に託したというのに、お主の怪しさを信じて、借金までしたのにおかしいじゃろ!」

「怪しさを信じる」という矛盾したセリフに荒金が「怪しさを信じるて何倍よ!」と突っ込む場面は爆笑必至でしたが、司之介の言葉の裏にあるものは笑えないほど深刻です。彼が求めていたのは豊かな暮らしではなく、貧乏だからこそ生まれる「生きている実感」でした。

「生きちょる気がせんのじゃ。借金させておくれ。わしの尻に火をつけちょくれ!」

この告白には、視聴者も驚きを隠せなかったはずです。松江でどん底生活を送っていた頃、借金取りに追われながらも家族のために必死になっていた司之介。熊本に来て安定した生活を手に入れた途端、彼はその「張り合い」を失ってしまっていたのです。

荒金さんと「ボードロ」の謎──笑えるのに深いセリフの意味

この混乱の中で誕生した謎の新語が「ボードロ」です。松野家に帰宅した司之介が大金をみんなに見せながら言いました。

「これは盗んどるんじゃない。増やしちょるんじゃ。だけん、泥棒の逆の。ボードロじゃ」

「ボードロ。あの、初めて聞く言葉なのですが、ボードロとは古来からある言葉なのでしょうか。それとも」と真剣な表情で尋ねる正木(日高由起刀)に、司之介は観念したように「あー、もうもう!うるさい、うるさいよ。ないわ、そういう言葉」と返します。

「泥棒の逆=ボードロ」という発想の飛躍が笑いを生みつつも、この言葉には「人のものを勝手に増やして返す」という、どこかやましさを感じている司之介の心理が透けて見えます。自分でも後ろめたいとわかっている行為を、架空の美しい言葉でごまかそうとする。そのどこまでもズレた誠実さが、司之介というキャラクターの真骨頂です。

「昔長屋におった時のヒリヒリした暮らし」──司之介が本当に求めていたもの

家族の前で謝罪する司之介のセリフはシンプルでした。「俺も。すまん。みんなすまん。すまん」。それに対してフミが「なに借金抱えるって馬鹿なことを。」と呆れ、トキが「真似しちゃダメだよ」と丈と正木に添えます。

SNSでは「司之介、貧乏したいの、贅沢な!!」「精神的な豊かさを最悪な方法で追求してる」「ちょっと方法が突飛すぎるけど笑」という声が多数あがっていました。怒るより笑ってしまう、このキャラクターならではの不思議な魅力。脚本と岡部たかしさんの演技が絶妙に噛み合った名シーンだったと思います。

クマと丈の朝のやり取りが温かすぎる──未来の家電を夢見る明治人

司之介のドタバタとは対照的に、今日のもうひとつの目玉は朝の七輪シーンでした。クマ(夏目透羽)がせっせとパンを焼く横に丈(杉田雷麟)がやってきて、何気ない会話が始まります。

「こんな風に焼いてるの知らなかったよ。偉いね、朝から」という丈に、クマは照れながら答えます。「そうばい。パンは高級品だけん、無駄にはでけんし。あってん、気ぃ抜いとったらすぐ焦げるとたいね」

「それに、焦がすと先生うるさいしね」と丈が笑うと、クマも「そーたい。私、機関車ですか?石炭、食べるですか?」とヘブンに言われた言葉を引用して苦笑い。先生の容赦のなさに二人で笑う瞬間、この朝の台所に温かな空気が満ちていました。

「誰も見とらんでも勝手に米が炊ける道具」──文明の利器妄想の意味

クマが「はあ、いつか誰も見とらんでも、トーストが綺麗に焼ける道具ができたらよかのにね」とつぶやいたことから、二人の「未来家電妄想」が始まります。

「誰も見てなくても勝手に米が炊ける道具」と丈が言えば、クマは「うわほしかー!」「勝手に沸くお風呂」に「うわほしかー!」、「勝手に洗濯するタライ」にも「うわほしかー!」と反応するクマの屈託のない明るさが心地よく、視聴者もクスリと笑わされる場面でした。

ここで注目したいのは、クマが「でも、そぎゃんあったらあたしいらんたい」とふと漏らした言葉です。自分の存在意義と向き合うような一言。しかし丈はすぐに「いや、そんなことないけど」と否定し、「できたらおくまちゃん楽になるもんね」とフォローします。

このやり取りは、明治という時代に生きる女性の労働の重さと、それをユーモアで乗り越えようとする人間の逞しさを軽やかに描いています。自動炊飯器も自動洗濯機も実際に後の時代には生まれますが、それを140年前の人々が夢として語る姿に、妙な感慨を覚えた方も多いのではないでしょうか。「丈さん頭よかとやけん、そぎゃん道具ば考えてよ」というクマの言葉が、錦織家の秀才への信頼と親しみを感じさせます。

焦がしたトーストの「苦労」──丈の機転と二人の関係性

話していた矢先、クマがパンを焦がしてしまいます。「あー、やっちゃしもたー」と焦るクマに、丈は「でも、平気平気。これぐらいなら俺、食べられるよ」と申し出ます。

クマが「ダメダメ」と断るのを、丈は「うん、美味しい」とさらりと言ってみせる。クマが「ごめん」と謝ると、「ううん、美味しいよ」と繰り返す。

この短いやり取りだけで、丈の人柄と二人の関係性が伝わってきます。その後、トキが焦げ臭さを気にすると、丈は機転を利かせて「私がトーストの黒をお願いしまして」と言い、トキが「トーストの黒?」と首をかしげる場面も。言い訳で、クマを庇う姿にSNSでは「この二人、もしかして?」「尊い」という声が続出していました。

焼き網消失!松野家にミステリーが舞い降りる

今日の最後を飾ったのは、突如勃発した「焼き網消失事件」です。司之介の謝罪会議が一段落したころ、クマが「パン焼き網が見当たらなくて」と報告に来ます。いつも同じ場所に掛けているはずの焼き網が、どこを探してもない。

「誰かに盗られたんではないかと」とクマが言い出したことで、場の空気が変わります。近所でも何軒かやられたと聞いている、というクマの話に、司之介がいきなり名探偵スイッチをオン。

「分かった。焼き網を盗んだ者は、この中におる」

一瞬の沈黙の後に「い、い、い、じょ、じょ、冗談じゃ、冗談」と慌てる司之介に、フミが「もうびっくりした。やめてよ」と呆れる場面は笑えましたが、問題はここからでした。

「この中に犯人がいる」──正木の推理と丈犯人説の考察

司之介がおどけた後、今度は正木が真剣な表情で口を開きます。

「いや、おじ様の言う通りかもしれません」

家族全員が「え?」となる中、正木は続けました。

「つまり、焼き網を盗んだ人が、この中に、いる」

ここで回が終わるという、なかなか憎いクリフハンガー。SNSでは早速「犯人は丈じゃないか」「クマが片付け場所を変えただけでは?」「司之介自身が無意識に動かした説」などの考察が飛び交いました。

丈が焦がしたトーストをこっそり処理する際、焼き網を別の場所に置き忘れた可能性は十分あります。冒頭のトースト焼きシーンで二人がワイワイやっていた流れを思えば、むしろ自然な展開とも言えます。ただ、近所での盗難が実際にあるという情報が伏線として語られている以上、外部の人物が関与している可能性も排除できません。さりげない日常描写に謎を忍ばせる、この脚本の巧みさが光る場面でした。

ヘブンのスランプと「パラパラ漫画」──熊本編の伏線を読む

今日は直接的な描写は少なかったものの、ヘブン(トミー・バストウ)のスランプも静かに続いています。SNSでは「ヘブンさん、パラパラ漫画は面白い」「真相知りたきおトキに同情」という投稿が見られ、視聴者がヘブンの内面的な苦しみを気にかけているのが伝わってきます。

松江ではラフカディオ・ハーン(小泉八雲)のモデルとなるヘブンにとって創作の源泉だった怪談や伝承文化。熊本ではその刺激が少なく、親友・錦織(吉沢亮)も不在。原稿用紙は白いまま、気晴らしにパラパラ漫画を描くヘブンの姿は、どこか哀愁を帯びています。

熊本編はまだ序盤。今は「休止と種まき」の時期と見ている視聴者も多く、このスランプがどんなきっかけで解消されるのかが、今後の最大の見どころのひとつになりそうです。

まとめ──第98話の見どころと伏線

  • 司之介が小豆投資の「成功」に怒るという前代未聞の展開。「昔長屋のヒリヒリした暮らしがしたい」という歪んだ動機に爆笑と深読みが交錯。
  • クマと丈の「未来家電妄想」トークは今週イチの癒しシーン。「勝手に米が炊ける道具」「勝手に沸くお風呂」への「うわほしかー!」が響く。
  • 「トーストの苦労(黒)」という丈の即席フォローに二人の距離感が滲む。丈がクマを庇う構図が今後の関係性の伏線になるかも。
  • 焼き網消失事件が勃発。外部犯か内部犯か──正木の「この中に犯人がいる」発言で次回への期待が高まる。
  • ヘブンのスランプは継続中。パラパラ漫画という「逃げ道」が創作再起の伏線になるのか注目。
  • トレンドワード「荒金さん」が示す通り、荒金九州男というキャラクターの存在感が急上昇。詐欺師なのか本物の相場師なのか、今後の動向が気になる。

次回の『ばけばけ』も目が離せません。引き続きお楽しみに!

【基本情報】 番組名:NHK連続テレビ小説『ばけばけ』 放送回:第20週 第98話「アンタ、ガタ、ドコサ。」 放送日:2026年2月18日(水) 放送時間:毎週月〜土 午前8:00〜8:15(NHK総合・Eテレ) 再放送:毎週月〜土 午後0:45〜1:00(NHK総合) 出演:髙石あかり、トミー・バストウ、岡部たかし、池脇千鶴、北川景子、杉田雷麟、夏目透羽、日高由起刀 ほか 公式サイト:https://www.nhk.jp/p/bakebake/

※映像・セリフの引用はNHK+および公式放送より。著作権はNHKに帰属します。

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