【朝ドラ『あんぱん』第3週第12話 感想・考察】「女はつまらん」なんて言わせない!パン食い競争に燃えた少女たちと時代の壁【ネタバレあり】


朝ドラあんぱん相関図
引用元:NHK

町のお祭りで開催されたパン食い競争に、のぶたちは出場を希望するが、「おなごは出たらいかん」という時代の壁にぶつかる。制限の中でも奮闘する姿と、200個のあんぱんを無事焼き上げる家族の努力。やがて、のぶの妹が競争に出場し、のぶ自身も「女はつまらん」と言われる社会への怒りをにじませる。今田美桜さん演じる成長したのぶが立ち向かう「不平等」と「青春」が重なった回。

目次

200個のあんぱん、焼き上げ完了!

お祭りの目玉「パン食い競争」用に、200個のあんぱんを準備。

「あんぱん200個、無事間に合った!」

準備に奔走する家族の姿、パン屋としての誇りが描かれる。


「おなごは出たらいかん」──時代の常識という壁

のぶが出場を申し出るも、「女の子は出たらいかん!」と一蹴。

「お父ちゃんが生きてたら“おなごも出たらええ”って言ってくれるのに…」というセリフが胸を打ちます。


「女はつまらん!」のぶの叫びに共感の声

のぶが怒りをこめて言い放った「女はつまらん!」という言葉。

視聴者からは「のぶの気持ち、痛いほどわかる」「今田美桜の演技が圧巻だった」との声が多数。


あんぱんは夢の象徴に──ラジオを目指して走る

パン食い競争の優勝賞品は“ラジオ”。

「ラジオがあれば遠い国のことも知れる。世界を感じたい」

少女たちにとって“あんぱんをくわえて走る”ことが、社会への挑戦と夢への第一歩として描かれました。


のらくろ、タンク・タンクロー──時代の空気も散りばめて

読まれていた漫画が「のらくろ」や「タンク・タンクロー」だったことも注目。

当時の文化背景を知ることで、のぶたちが生きる時代のリアルさがより深まります。

『のらくろ』は、昭和初期に人気を博した漫画で、野良犬出身の兵士“のらくろ”が軍隊で活躍し成長する物語。明るいタッチながら軍国的背景も持ち、当時の少年たちの憧れの的でした。

『タンク・タンクロー』は、日本初期のロボット漫画として知られ、巨大なロボット“タンクロー”がさまざまな事件に立ち向かう冒険ストーリー。今でいうヒーローアニメの源流とも言える存在です。

この2作品を通して、当時の少年文化や時代背景がより色濃く浮かび上がります。


まとめ:「走るのぶ」の姿が意味するもの

OPでもずっと走っていたのぶ。

“走る”とは挑戦、“あんぱん”は希望──

パン食い競争は、ただの催しではなく、のぶたち少女の人生の象徴でもありました。

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