【ばけばけ第9週第45回ネタバレ感想】リヨのランデブー大失敗!スキップできた!おトキの心が軽くなった瞬間に涙腺崩壊

2025年11月28日放送のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第9週第45話では、おトキ(髙石あかり)の心が軽やかになる瞬間が描かれました。リヨ(北香那)とヘブン先生(トミー・バストウ)のランデブーを心配するおトキでしたが、キツネに夢中になるヘブン先生の姿にリヨは愛想を尽かします。その夜、ヘブン先生が自分の活けた花を絵に描いてくれていたことに気づいたおトキは、帰り道でついにスキップができるようになります。静かに心の距離が縮まる二人の姿に、SNSでは「涙が出た」「胸キュン」の声が殺到しました。

「ばけばけ」第9週第45話のあらすじ

リヨとヘブン先生のランデブー当日。おトキは弁当に「弁当、開けるな」の紙を忍ばせますが渡せず終い。錦織(吉沢亮)と江藤知事(佐野史郎)がバレバレの尾行をする中、二人は県庁内でデート。しかしヘブン先生は「オナカヘッテナイ」と弁当を断り、城山稲荷ではキツネに夢中。リヨは「アンビリバボー」と怒って帰ります。その夜、ヘブン先生の部屋でおトキが活けた花の絵を発見したおトキ。帰り道で思わずスキップをすると、今までできなかったスキップが成功。「できた!」と喜ぶおトキの声を聞きながら、ヘブン先生は「いつか君と歩きたい」とイライザへの手紙を綴るのでした。

リヨとヘブン先生のランデブー、錦織と知事のバレバレ尾行がコント状態

「弁当、開けるな」渡せなかったおトキの気持ち

第45話は、リヨとヘブン先生のランデブー当日から幕を開けます。おトキは朝に描いた「弁当、開けるな」という紙を用意していましたが、いざヘブン先生が出かけようとした朝、渡すタイミングを逃してしまいます。

ヘブン先生が部屋の柱に活けられた椿の花を見つけて

「素晴らしいの花。ありがとうございます」

と笑顔で声をかけると、おトキは嬉しそうな表情を浮かべます。この何気ない朝の会話が、後の感動シーンへと繋がる重要な伏線になっているのです。

結局、紙を渡せずじまいだったおトキ。花田旅館では梶谷記者(岩崎う大)に

「どこ、どこ、どこで会いびきしとるの?ねえ、どこ?」

としつこく問い詰められます。ツル(池谷のぶえ)が

「松おっと、やめだわ。松江新報の梶谷さんであるまいし。下世話だね。って、あらやだわ、あんたがその梶谷さんだったわね。」

と突っ込むと、梶谷は

「これも仕事ですけん」

と食い下がります。

この軽妙なやり取りの中で、梶谷が

「だどもー、それに秘密にされちょるっちゅうことは、今日であの二人…ってこともあるのかね」

と意味深に呟くと、おトキの表情が一瞬曇ります。言葉にはしないものの、おトキ自身も気づいていない複雑な感情が、表情の微妙な変化から読み取れる演出が秀逸でした。

県庁デートで見せたヘブン先生の紳士ぶり

一方、ランデブーの現場では錦織と江藤知事が尾行を開始。リヨが

「I’m honored you would meet me alone like this.(お一人で会ってくださり光栄です)」

と英語で話しかけると、ヘブン先生は

「Ah, well, the pleasure’s all mine. Thank you. スバラシイ」

と紳士的に応じます。

リヨが

「Well then, allow me to show you the only Western-style building in all of Matsue.(それでは松江唯一の洋館をお見せします)」

と案内すると、二人は県庁の中へ。隠れて見ていた錦織が

「なぜ県庁の中へ?」

と驚くと、後ろから江藤知事が現れ、

「私が手を打ったんだわ」

と種明かし。

知事によれば、リヨが

「どけしても出かけると言って聞かぬけん」

と聞かなかったため、

「私がかって知ったる場所なら、大目に見ると許した」

とのこと。つまり今日のランデブーの場所は

「県庁の１階と２階だわね」

という制限付きだったのです。

階段を上る際、ヘブン先生がリヨの手を取り

「Thank you very much! You’re quite a gentleman.(ありがとうございます!紳士的ですね)」

と言われる場面では、

「Well, I mean it must be quite difficult going upstairs in a kimono.(着物で階段を上るのは大変でしょう)」

と気遣いを見せます。この紳士的な振る舞いに、知事は

「だども、見込み違いだったかもせんのう」

「恋する乙女に、場所など関係ないらしいわ」

と苦笑い。

錦織が

「確かに。ついに、県庁は松江の中での数少ない静養を感じられる場所ですし、意外とランデブーに向いているのかもしれません」

と分析すると、知事から

「ランデブー向きかもしれませんしって何を言うはない!あんた、そこを考えぬば」

と叱られる場面も。コメディタッチの中にも、二人を見守る大人たちの思いが滲み出ています。

「オナカヘッテナイ」弁当拒否の真意とは

花田旅館で話が盛り上がる中、梶谷が

「だげん、今回もおリヨ様が粘れば」

と続けると、ツルが

「ひょっとする」

と相槌を打ちます。梶谷は

「なんだかんだで知事はおリヨ様に甘い」

と分析。

「甘いってサツマイモぐらい?」

というツルの問いかけに、梶谷が

「いいや、落雁ぐらい」

と答えると、

「えー、そげに?」

とおトキも驚きます。

梶谷によれば、

「オリオさまが東京の女学校に行くいうときも、最初は反対しちょったのに、10日後には笑顔で了承したけんね」

とのこと。

「それは落雁ねえ」

というツルの言葉に、おトキの不安がさらに増していく様子が表情から伝わってきます。

その頃、県庁では二人が

「もう８往復はしてますね」

というほど建物内を歩き回っていました。リヨが

「Me too! Well then, shall we have lunch? I made something. お弁当」

と弁当を取り出すと、ヘブン先生は

「actually um すいません ah not really that hungry」

と断ります。

この

「オナカヘッテナイ」

という返答には、二階から見ていた錦織とヘブン先生の関係性が見え隠れします。実はヘブン先生、二階で見張っている錦織の存在に気づいていたのです。

「how about i take you somewhere」

と別の場所を提案すると、リヨは

「eh really I’d love that great」

と喜びます。

ヘブン先生が

「nishikori san」

と二階に向かって声をかけると、錦織は

「バレちゃったかね」

と苦笑い。知事も一緒になって

「ほほっ」

と笑う、微笑ましいコメディシーンでした。

城山稲荷でキツネに夢中のヘブン先生、リヨは「アンビリバボー」

「気味が悪い」リヨとの価値観のズレが決定的に

場所を移した二人は城山稲荷神社へ。ヘブン先生が

「eh jozen inari shrine 神社」

と興味津々で境内を見渡すと、そこには松江の守護神を祀るキツネの像が。

「素晴らしい。キツネ」

と目を輝かせるヘブン先生に対し、リヨは

「何ここ。気味が悪い」

と拒否反応を示します。

同行していた錦織が、

「ご存知でしたか?」

と言うと、江藤県知事が応える。

「当然ここは松江の守護神だけんね」

と説明しても、リヨの表情は曇ったまま。ヘブン先生が

「マツウエはmagnificent(壮大な)シティー」

と感動を口にすると、錦織が

「よく分かったんですね」

と感心する場面も。

この城山稲荷でのシーンは、リヨとヘブン先生の価値観の違いを決定的に浮き彫りにします。ヘブン先生は民話や土着の文化に深い興味を持ち、キツネの像一つ一つを丁寧に観察します。一方、西洋文化に憧れを持つリヨにとって、神社の雰囲気は「気味が悪い」としか感じられないのです。

おトキが柱に向かって相撲の張り手のような動作をしている場面が挿入され、心ここにあらずの様子が描かれます。そこへ誰かが戸を開ける音。

「ヘブン先生!?」

と驚いて駆け寄るおトキでしたが、そこにいたのはリヨでした。

キツネの絵を描くヘブン先生の無邪気さ

リヨは怒った表情で

「ここで待たせて」

と不満を口にします。おトキが

「え?」

と驚くと、リヨは

「ああもう、どうして」

と続け、

「一緒だったわ。一緒だったけど、アンビリバボー」

と英語混じりで怒りを爆発させます。

「城山稲荷というところに行ったんだけど、ヘブン先生ずっとキツネばかり見て私のことなんて見向きもせずに」

というリヨの言葉から、ランデブーの結末が見えてきます。ヘブン先生にとっては松江の文化を学ぶ貴重な機会、リヨにとっては二人きりの特別な時間のはずが、完全にすれ違ってしまったのです。

その夜、ヘブン先生の部屋。執筆をしているヘブン先生に、おトキが静かに控えています。ヘブン先生が振り返り

「キツネ描きました」

と絵を見せると、そこには城山稲荷のキツネと大亀の姿が。おトキは

「素晴らしいです」

と笑顔で応じます。

この「素晴らしい」という言葉は、朝にヘブン先生が花を見て言った言葉と同じ。お互いが同じ言葉で感動を表現し合う、言語を超えた心の通い合いが感じられる瞬間です。

「スバラシイ」花の絵が繋ぐおトキとヘブン先生の心

朝の何気ない会話が夜の感動シーンへ繋がる伏線

ヘブン先生が描いた絵をじっくり見るおトキ。そこには今朝おトキが柱に活けた椿の花も丁寧に描かれていました。朝、ヘブン先生が

「素晴らしいの花。ありがとうございます」

と言ってくれたあの花が、絵の中に残されていたのです。

このシーンには台詞がほとんどありません。ほの暗い部屋で、手元の灯りに照らされたおトキの横顔がクローズアップされます。その表情には、嬉しさ、驚き、そして言葉にできない複雑な感情が混ざり合っています。

ヘブン先生にとって、おトキが活けた花は松江の日常の中で出会った美しいものの一つ。それを絵に残すという行為は、彼なりの感謝の表現でした。一方おトキにとっては、自分が何気なく活けた花を「素晴らしい」と認めてくれただけでなく、絵にまで描いてくれたことが、特別な意味を持ち始めます。

ほの暗い部屋で見つけた椿の花の絵の意味

おトキは絵を見つめたまま、しばらく動きません。ヘブン先生が執筆に戻る音だけが静かに響きます。やがておトキは

「また明日。失礼します」

と小さく告げて、部屋を後にします。

この「また明日」という言葉には、明日もまたここへ来ることが当たり前になっている二人の関係性が表れています。最初の頃、おトキはヘブン先生の家を訪れることに緊張し、恐る恐る戸を開けていました。それが今では自然に訪れ、自然に花を活け、自然に帰っていく。そんな日常が積み重ねられてきたからこその「また明日」なのです。

花を絵に描くという行為は、言葉を超えたコミュニケーション。ヘブン先生は英語を、おトキは日本語を話しますが、「素晴らしい」と感じる心は同じ。美しいものを美しいと認め合える感性の一致が、二人の距離を静かに縮めていきます。

スキップできた!おトキの心が軽くなった奇跡の瞬間

「できた!」夜道で弾むおトキの喜び

ヘブン先生の家を出て、夜道を歩き始めるおトキ。提灯の明かりを頼りに橋を渡ろうとした時、ふと足が軽くなったような感覚を覚えます。そして無意識のうちに、スキップを始めていました。

「トントントントン」

というリズミカルな足音。おトキ自身、最初は気づいていません。しかし何歩か進んだところで、自分が今、スキップをしていることに気づきます。

「え!?」

と立ち止まるおトキ。

そして確かめるようにもう一度スキップをしてみると、今度も成功。

「できちょる!できた!」

と喜びの声を上げながら、何度も何度もスキップを繰り返します。その表情は、まるで子供のように無邪気で、心の底から嬉しそうです。

おトキの心が軽くなった理由、それはヘブン先生との交流の中で、少しずつ変化していく自分自身に気づき始めたからなのかもしれません。

「タンタン、タンタン」ヘブン先生との心のリズム

おトキがスキップをしながら喜んでいる頃、ヘブン先生の部屋では執筆が続いていました。ヘブン先生はペンを走らせながら、

「タンタン、タンタン、タンタン、タンタン」

と小さく呟きます。

このリズムは、おトキのスキップと同じリズム。外から聞こえてくるおトキの喜びの声に、ヘブン先生が無意識に反応しているかのような演出です。二人は離れた場所にいながらも、同じリズムを刻んでいる。これは言葉を超えた心の共鳴を表現する、詩的な場面でした。

ヘブン先生が書いているのは、イライザへの手紙。

「Matsue is truly a fascinating and wonderful place. Someday, I hope to walk through it with you.(松江は本当に魅力的で素晴らしい場所です。いつか君と歩きたい)」

という文章を綴ります。

「いつか君と歩きたい」という言葉の「君」は、イライザを指しているはず。しかしこのタイミングで、外からおトキのスキップの音が聞こえてくる。ヘブン先生は思わず微笑み、頷きます。その表情には、イライザへの想いだけでなく、今この瞬間の松江での日々、そしておトキとの交流への感謝も含まれているように見えました。

スキップは恋の始まりの象徴?

おトキがスキップできるようになったということは、おトキの心に何か変化が起きている証拠。それが「恋」なのかどうか、おトキ自身もまだ気づいていません。しかし視聴者には、ヘブン先生との交流の中で、おトキの心が少しずつ動き始めていることが伝わってきます。

スキップという身体的な動作を通して、内面の変化を表現する。言葉で説明するのではなく、行動で示す。このような繊細な演出が、『ばけばけ』の真骨頂です。おトキが柱に向かって張り手のような動作をしていた場面も、心の中の複雑な感情を身体で表現していたのでしょう。

「いつか君と歩きたい」ヘブン先生が綴った手紙の相手は?

イライザへの想いとおトキへの気持ちの境界線

ヘブン先生が手紙に書いた

「Someday, I hope to walk through it with you.(いつか君と歩きたい)」

という一文は、物語の今後を占う重要な台詞です。この「君」が誰を指しているのか、明確には示されていません。

手紙の宛先はイライザ。ヘブン先生にとって、イライザは特別な存在です。だからこそ松江の素晴らしさを伝えたい、いつか一緒にこの街を歩きたいと願う気持ちは自然なもの。しかし同時に、この手紙を書いているまさにその時、外ではおトキがスキップをしながら喜んでいます。

ヘブン先生はおトキの声を聞いて微笑みます。その微笑みには、イライザへの想いと、今この瞬間の松江での生活への愛着が混ざり合っているように見えました。まだ「恋」とは言えないかもしれませんが、おトキという存在が、ヘブン先生の松江での日々に彩りを添えていることは確かです。

「いつか君と歩きたい」という言葉は、イライザに向けられたものでありながら、同時に未来のおトキへの予言のようにも聞こえます。今はまだ別々の道を歩いている二人が、いつか本当に一緒に松江の街を歩く日が来るのか――視聴者の期待が高まる場面でした。

SNSの反応「涙が出た」「尊い」感動の声続々

第45話放送後、SNSでは感動の声が相次ぎました。特にスキップのシーンには

といった投稿が多数見られました。

また、花の絵のシーンについても

という声が。

という投稿には、多くの共感が寄せられています。

また、

と、言葉に頼らない演出を評価する声も多数。

というプロデューサーの言葉通り、派手な展開がなくても視聴者の心を掴む作品になっていることが伺えます。

リヨのランデブー失敗については

という声も。

全体として、

という評価が多く、朝ドラとしての癒やし効果が高く評価されています。

次週予告「ジゴク」展開でヘブン先生に異変?春の予感も

次週予告では、一転して「ジゴク」というキーワードが登場。蛇と蛙のナレーションで

「やみませんねえ、雪が」

と雪の描写があり、

「あら冬ね。冬が来るのね」

と季節の移り変わりが告げられます。

蛇と蛙が

「どうりで最近眠いわけね」

「冬眠ね。冬眠、冬眠」

と冬眠を匂わせる中、

「秋生まれの春を?」

という問いかけに対し、

「やだ、こっちには春が来そう」

「春!」

という言葉が。

この「春」が誰に訪れるのか、視聴者の関心が集まっています。おトキとヘブン先生の関係が進展するのか、それともサワ(円井わん)や春夫(下川恭平)といった他のキャラクターの恋愛が動き出すのか。

また、

「松江の街に厳しい冬が訪れ、ヘブンの具合が悪そう」

という情報もあり、ヘブン先生の体調不良が心配されています。イライザを亡くした悲しみと松江の厳しい冬が重なり、ヘブン先生に何か異変が起きるのでしょうか。

第45話で静かに心の距離が縮まった二人に、次週どんな試練が待ち受けているのか。そして「春」は本当に訪れるのか。次週の展開から目が離せません。

6. まとめ

今回の見どころ・伏線