【ばけばけ第13週第64回ネタバレ感想】「諦めます」銀二郎の涙にもらい泣き…、ヘブンとトキのラストシーンが朝ドラ史に残る美しさ

2025年12月26日放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」第13週第65話が、視聴者の涙腺を崩壊させています。銀二郎(寛一郎)が涙ながらに「諦めます」と宣言し、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)もヘブン(トミー・バストウ)への想いに区切りをつける中、トキ(髙石あかり)とヘブンがついに心を通わせるラストシーンは圧巻。夕陽の海辺で手を繋ぐ二人のシルエットに、主題歌「笑ったり転んだり」が重なる映画のような演出が「神回」「朝から号泣」とSNSで大反響を呼んでいます。予告なしで終わる異例の構成も話題となり、年明け1月5日の放送再開を待ちきれないファンの声が殺到しています。

目次

「ばけばけ」第13週第65話のあらすじ

月照寺から帰る道中、銀二郎はトキに「やり直したい。東京で一緒に暮らそう」とプロポーズする。一方、花田旅館ではヘブンがイライザを自室に招き、トキの怪談を再現。イライザは「日本を離れ、二人で旅の記を書かないか」とヘブンを誘うが、答えは返ってこない。旅館でトキと銀二郎、ヘブンとイライザが鉢合わせ。微妙な空気が流れる中、それぞれの想いが交錯する。翌朝、銀二郎は松野家で「諦めます」と頭を下げ、イライザも帰国。一人で歩くトキの元にヘブンが現れ、「散歩しましょうか」と誘う。「私もご一緒していいですか?」と笑顔で応えるトキ。夕陽の海辺を歩く二人はついに手を繋ぎ、主題歌が流れる中、幸せそうに歩き出す。

銀二郎の「諦めます」宣言が切なすぎる…涙の真実の愛

月照寺での銀二郎のプロポーズ「やり直そう」

第65話は、月照寺からの帰り道で銀二郎がトキに想いを伝えるシーンから始まります。

「おときちゃんとやり直したい。やり直そう。東京で一緒に暮らそう」

銀二郎の言葉は、真剣そのもの。かつて離縁という形で別れた二人ですが、銀二郎の中でトキへの想いは消えることなく、むしろ時間とともに強くなっていったことが伝わってきます。この場面、銀二郎の表情には決意と同時に、トキの答えを待つ緊張感が滲んでいました。

月照寺という松江を代表する場所で、人生のやり直しを申し出る銀二郎。視聴者の多くが「銀二郎さん、頑張って!」と応援したくなる切実さがありました。しかし、トキの心がどこを向いているのか…それは銀二郎自身も薄々気づいているようで、だからこそこのプロポーズには悲壮感が漂っていたのです。

松野家で頭を下げる銀二郎「幸せになってほしい、だけ」

そして翌日、銀二郎は松野家を訪れ、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の前で頭を下げます。

「私は、おときちゃんが好きです。ずっと大好きで。愛しております。だけ、幸せになってほしい、だけ、諦めます」

この言葉に、司之介は「なんじゃ、それ!?そりゃおかしいが!」と驚きの声を上げ、勘右衛門も「もう逃がさんぞ!」と引き留めようとします。しかし銀二郎の決意は固く、その目には涙が浮かんでいました。

「愛しているからこそ諦める」という矛盾した言葉。これこそが本物の愛の形なのかもしれません。銀二郎は、トキが自分ではなくヘブンに心を寄せていることを理解しており、自分のエゴでトキを縛るよりも、トキの幸せを最優先に考えたのです。

SNSでは「銀二郎の『諦めます』宣言に泣いた」「本当に愛してるからこそ言える言葉だ」との声が殺到。寛一郎さんの涙の演技が、銀二郎の純粋な愛情と自己犠牲の精神を見事に表現し、多くの視聴者の心を打ちました。

松野家の家族も、銀二郎の真摯な姿に言葉を失います。特にフミは、娘の幸せを誰よりも願う母として、複雑な表情を浮かべていました。銀二郎という誠実な男性を手放すことへの躊躇と、娘が本当に愛する相手と結ばれてほしいという親心が交錯していたのでしょう。

イライザの涙とヘブンへの最後の誘い

「本当にただの女中なの?」イライザの問いかけ

一方、花田旅館のヘブンの部屋では、イライザがトキの描いた絵とヘブンが描いた絵を見つめていました。ヘブンがお茶を入れて戻ってくると、イライザは涙を拭いながら尋ねます。

“She really just a maid?”(彼女は本当にただの女中なの?)

ヘブンは答えます。

“Yes. Just a maid who happens to know a lot of ghost stories. That really surprised me. My travel journal is turning into something very special thanks to her.”(ただの女中だよ。たくさんの怪談を知っているだけの。彼女のおかげで僕の旅行記は特別なものになりつつあるんだ)

この会話、表面的には何気ないやり取りに見えますが、イライザの涙が全てを物語っています。彼女は、ヘブンがトキに特別な感情を抱いていることを確信したのです。

イライザは聡明なキャリアウーマンで、世界を飛び回る行動力を持つ女性。しかし、恋においては報われない立場に置かれました。トキという「ただの女中」に、自分が敵わないことを悟った瞬間だったのです。

「一緒に海外で旅の記を書かないか」断られる想い

イライザは、ヘブンに最後の誘いをかけます。

“You will… You- you will be leaving this place soon, won’t you? Go somewhere… More. Write a new travel journal… With me?”(あなたはここを離れるのよね?どこか…もっと暖かいところへ。一緒に新しい旅の記を書かない?私と二人で)

しかし、ヘブンは答えられず固まってしまいます。イライザは手を放し、全てを悟ったような表情を浮かべました。

この場面は、怪談のような暗い部屋の中で繰り広げられ、どこか幻想的な雰囲気を醸し出していました。イライザの涙は、諦めきれない想いと、それでも受け入れなければならない現実との間で揺れる女性の切なさを表現していたのです。

SNSでは「イライザさんも不憫すぎる」「銀二郎と同じ立場で泣ける」との共感の声が多数。シャーロット・ケイト・フォックスさんの繊細な演技が、言葉の壁を超えて視聴者の心に届きました。

イライザは翌日、何も言わずに帰国します。ヘブンが「イライザさんは?」と尋ねるトキに「もう、帰るました」と答える場面では、イライザの潔い決断が伝わってきました。彼女もまた、ヘブンの幸せを願って身を引いたのです。

花田旅館での鉢合わせ…4人の微妙な空気感

隣り合わせの部屋に泊まる運命の皮肉

その夜、花田旅館ではトキと銀二郎、ヘブンとイライザが鉢合わせします。

ウメ(野内まる)が「ギンジロウさん、泊まる、2階」「イライザ、同じ」と説明すると、ツル(池谷のぶえ)が「お二人、隣り合わせだけ」と続けます。

「知らんかったわ」

驚くトキ。さらにウメが「ギンジロウさん、イライザさん。となり部屋」と念押しします。

このシーン、運命の皮肉を感じずにはいられません。銀二郎とイライザ、ヘブンとトキに思いを寄せる二人が隣同士の部屋に泊まることになるとは。

ツル、ウメの何気ない説明が、この微妙な状況をさらに際立たせます。特にツルの「隣り合わせだけ」という言葉には、運命のいたずらを感じさせる不思議な響きがありました。

トキとヘブンが挨拶を交わす様子を、銀二郎がじっと見つめる場面も印象的です。ヘブンとイライザがハグする瞬間には、トキもまた複雑な表情でその光景を見つめていました。お互いの心が読めない中で、4人それぞれが自分の想いを抱えて同じ空間にいる緊張感が、画面から伝わってきます。

イライザと銀二郎が交わした「私たちは一緒ね」の意味

夕方、銀二郎が部屋からトキを見つめていると、イライザがやってきます。二人は言葉が通じないながらも、視線で会話を交わします。

イライザは紙の薄い壁を見ながら「Japan really is fascinating, isn’t it? Adjoining rooms separated by paper thin walls」と呟き、銀二郎の頬に手を当てて何かを伝えようとしました。

この場面、セリフはほとんどありませんが、二人の「同じ立場」が痛いほど伝わってきます。愛する人が他の誰かを想っている…その切なさを共有する二人。イライザの「私たちは一緒ね」という仕草は、言葉以上の意味を持っていました。

トキはその時、まだ旅館の外でヘブンとの別れ際の余韻に浸りながら、涙を流していました。ヘブンと「おやすみなさい」と交わした後、すぐには離れられない二人。ヘブンが家路につく姿を見送るトキの目から、涙がこぼれ落ちます。

なぜ涙が?

それは、自分の心がヘブンに向かっていることを、トキ自身が確信した瞬間だったからでしょう。銀二郎への申し訳なさと、ヘブンへの想いが胸の中で交錯し、感情があふれ出したのです。涙を拭って笑顔になるトキの表情が、この恋の複雑さを物語っていました。

【神回】夕陽の海辺で手を繋ぐラストシーンに号泣

「私もご一緒していいですか?」トキの笑顔

銀二郎が諦めを宣言し、イライザも帰国した翌日。トキが一人で歩いていると、ヘブンが現れます。

「ふとん」

「あ。同じく。東京に」

布団(銀二郎)もイライザも、それぞれ別の道を選んだことを確認する二人。そしてヘブンが言います。

「さんぽ。さんぽ。できます」

少したどたどしい日本語で散歩に行くと伝えるヘブン。彼が歩き出すと、トキが呼び止めます。

「あの。私も。ご一緒していいですか?」

この瞬間、トキの笑顔が輝いていました。もう迷いはありません。自分の心に正直に、ヘブンと一緒にいたいという想いをストレートに伝えたのです。

「はい」

ヘブンの答えはシンプルでしたが、その一言に込められた喜びは計り知れません。二人の表情が、全てを語っていました。

そして、主題歌「笑ったり転んだり」(ふじきみつ彦)のイントロが流れ始めます。

「日に日に世界が悪くなる。とか。帰る場所など取り忘れた。君と二人歩くだけ。たそがれの街」

歌詞が二人の状況と完璧にシンクロする演出。夕陽に照らされた宍道湖の海辺を、トキとヘブンが並んで歩きます。

OPを最後に使う異例演出が生んだ映画のような余韻

通常、朝ドラではオープニング曲が冒頭で流れますが、この第65話では最後に使用されました。しかも、いつもの映像ではなく、白い背景にシンプルなタイトルと文字だけ。

そして画面は、夕陽の海辺を歩く二人のシルエットへ。

「西向きの部屋。壊さぬよう気を付けて。落ち込まないで。諦めないで。君の隣。歩くから。今夜も散歩しましょうか。おトキちゃんと」

歌詞の「君の隣、歩くから」のタイミングで、ヘブンがトキの手に自分の手を差し出します。トキは恥ずかしそうに、でも嬉しそうに手を繋ぎます。

二人の手が繋がった瞬間、視聴者の涙腺は完全に崩壊しました。

夕陽をバックに、シルエットだけで描かれる二人の姿。セリフは一切なく、波の音と主題歌だけが流れる映画のようなシーン。これまで言葉にできなかった想いが、手を繋ぐという行為で全て伝わる瞬間でした。

SNSでは「朝から号泣」「映画みたいだった」「キュンキュンしすぎて涙が出た」との感想が殺到。特に「海辺で夕陽に照らされる手を繋ぐ二人のシルエット もう〜心憎い演出に拍手!」という投稿が多くの共感を呼びました。

この演出の素晴らしさは、二人の感情を「説明」ではなく「映像」で伝えきった点にあります。髙石あかりさんと寛一郎さん、トミー・バストウさん、シャーロット・ケイト・フォックスさんの繊細な演技と、スタッフの演出力が結集した結果、朝ドラの枠を超えた映像作品が生まれたのです。

「帰る場所などとうに忘れた」という歌詞が流れる中、宍道湖のほとりで手を繋ぐ二人。「ああ、ふたりの帰りたい場所が、今、『ここ』に辿り着いたんだ」と感じた視聴者も多かったようです。トキもヘブンも、それぞれ居場所を失いかけていた中で、ようやく「君の隣」という帰る場所を見つけたのです。

予告なしで終わる衝撃…制作陣の狙いとSNSの反応

なぜ予告がなかった?「余韻優先」の大胆な選択

第65話のもう一つの話題は、次回予告がなかったことです。

通常、朝ドラは週の最後は次週のダイジェストや予告映像で締めくくられますが、今回は手を繋いで歩く二人のシルエットの後、白背景のエンディングクレジットが流れただけ。次週の内容を一切示さず、余韻を残したまま終了しました。

この「予告なし」演出は、制作陣の「余韻優先」という明確な意図があったとされています。神回と呼ばれる感動のラストシーンの後に、日常的な予告映像を入れてしまっては、せっかくの余韻が台無しになってしまう。だからこそ、あえて何も付け加えず、視聴者の心に深く刻み込む選択をしたのです。

SNSでは「予告なしで主題歌を最後に持ってくるのがまたラストシーンの余韻を残してくれて、本当に映画みたいだったな…」「ここで終わって、予告映像なしで1月5日まで待たなくてはならないのがキツい…」との声が上がりました。

また、「朝ドラでOPを最後にするのって今ではよく見る手法だけど、文字だけにしたのがまた『ばけばけ』の凄さだよねぇ」と、演出の細部まで評価する声も。白背景に文字だけという潔いデザインが、逆に二人の物語の純粋さを際立たせていました。

「朝ドラ史に残る」と絶賛の声が続出した理由

第65話が「神回」と称される理由は、単に感動的なラストシーンがあったからだけではありません。この回全体を通じて、セリフを極限まで削ぎ落とし、表情と仕草だけで感情を表現する手法が貫かれていたのです。

「俳優と、スタッフと、そして視聴者を信用していなければ、こんな脚本は書けないしこんな演出にはならない。想いが通じ合うシーンでこんなにセリフの少ない朝ドラを見た覚えがない」

という投稿が、まさにこの回の本質を突いています。

銀二郎の涙、イライザの目に浮かぶ涙、トキが流す涙、そしてヘブンの無言の優しさ。全てが言葉ではなく、演技で語られました。

「最近ずっとおトキちゃんもヘブン先生も表情や仕草だけで感情を表現していて、今週はそれに銀次郎さんとイライザさんも。最後まで誰も言葉にしなかったからこそのラストシーン。朝ドラ史に残るのでは…」

との声も。

さらに

「なんて上品なドラマ。繊細に繊細に人が人を想うこと、想いに気づくこと、叶わないと涙すること、それでも想いは変わらないことを丁寧に丁寧に描いて。素晴らしい」

という評価も寄せられました。

「ばけばけ」は怪談をテーマにしたドラマですが、その本質は「人の想い」を描くことにあります。銀二郎もイライザも、報われない恋に涙しながらも、相手の幸せを願う。そんな人間の美しさを、このドラマは丁寧に描き続けてきました。

そして第65話で、その全てが結実したのです。

年明け1月5日からの放送再開まで約10日間。「待ちきれない」「波乱の予感」「幸せな二人をずっと見ていたい」と、様々な期待と不安が入り混じった声がSNSに溢れています。

6. まとめ

第65話の見どころ・伏線ポイント

銀二郎の「諦めます」宣言
真実の愛ゆえの自己犠牲。涙ながらに「幸せになってほしい」と告げる姿が、多くの視聴者の心を打ちました。寛一郎さんの繊細な演技が光る名シーンです。

イライザの片想いの終焉
ヘブンに「一緒に旅の記を書かないか」と最後の誘いをかけるも、答えは得られず。シャーロット・ケイト・フォックスさんの涙の演技が、言葉の壁を超えて切なさを伝えました。

花田旅館での4人の鉢合わせ
トキ・銀二郎・ヘブン・イライザが一つ屋根の下に。微妙な空気感の中、それぞれの想いが交錯する緊張感あふれるシーンでした。

夕陽の海辺で手を繋ぐラストシーン
主題歌「笑ったり転んだり」と共に描かれる、映画のような美しい映像。セリフなしで想いを伝える演出が「神回」と絶賛されました。

OPをEDに使う異例演出
予告なしで白背景のクレジットだけを流し、余韻を最大限に残す大胆な選択。「朝ドラ史に残る」との声が続出した演出の妙です。

年明け1月5日への期待感
予告がないことで、視聴者の想像力が掻き立てられています。ヘブンとトキの関係はどう進展するのか?怪談の物語はどこへ向かうのか?新年の放送が待ち遠しい展開です。

次回放送は2025年1月5日(月)を予定

年末年始の総集編などを経て、新たな展開が始まります。トキとヘブンの”散歩”がどんな物語を紡ぐのか、目が離せません!

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