一次元の挿し木 相関図|登場人物と各陣営の関係を整理【キャスト一覧】

この記事のポイント

ドラマ「一次元の挿し木」の登場人物を「七瀬家」「日江製薬」「刑事」「中国企業・新明阿」「週刊誌」「大学・研究室」「仙波家」「謎の人物」の陣営ごとに整理しました。誰が味方で誰が敵か——各人物の立場と関係を、放送に合わせて随時更新します。(最終更新:2026年9月6日/最終回・全10話完結まで反映)

目次

一次元の挿し木の相関図|まず全体像

物語の中心は、遺伝子学を研究する大学院生・七瀬悠(山田涼介)。4年前の大洪水で行方不明になった義妹・紫陽の「死」を受け入れられず、彼女は生きていると信じています。そこへ、恩師が持ち込んだ「200年前の人骨のDNAが紫陽と100%一致」という謎が絡み、悠は義父が社長を務める製薬会社、それを狙う中国企業、事件を追う刑事や記者を巻き込む巨大な闇へと踏み込んでいきます。

七瀬家

  • 七瀬悠(山田涼介)…主人公。神立大学・石見崎研究室の大学院生(遺伝子学)。義妹・紫陽の生存を信じる。第9話では京一の告白を「全部きれいごとなんだよ!」と拒絶し激昂(「どうして僕に死んだなんて嘘をついたんだ!」)。山城美術館では紫陽に会えていない。第10話(最終回)では思い出のアジサイの場所で紫陽と再会し、“車椅子のまりちゃん”=紫陽だったと気づく(「僕は君に会ってたんだね」)。牛尾に「違う。それに抗うのが人間なんだ」と叫び、仙波に「彼女を生かしてください。なんでもするから」と涙で懇願。京一と「嘘だよ。全部わかってるから」とお好み焼きで和解し、エピローグでは研究室を離れて生活を変え、ラストで紫陽と「忘れない」と言葉を交わしてすれ違う。
  • 七瀬紫陽/しよう(堀田真由)…悠の義理の妹。4年前の大洪水で行方不明。物語の鍵。第3話では、悠が生前の紫陽に「好きだ」と告白していたことが回想で描かれる。第4話ラストで警察が「紫陽は戸籍上存在しない(死ではなく記録なし・京一にも確認済み)」と告げ、SNSで「骨からのクローンだから戸籍がない」説が有力化。石見崎の“罪”に関わる可能性も示唆。第5話では京一が「紫陽は悠の妄想(イマジナリー)」と説明するが悠は否定。第6話で正体が確定——27年前、樹木の会の依頼で仙波佳代子がループクンド湖の遺骨から核移植で複製した【クローン】。産んだのは悠の母・楓。石見崎家に「親戚の子」として預けられ、マリが世話係・友人に。回想であじさいを指し「この花、私と同じなの」=自分の出自を知っていた可能性。ラストの「生きてます」で生存が示唆され、第7話予告ではSNSで「黒幕は紫陽?」の声も。第7話では仙波が「まだ生きてる可能性は十分にある。まあ、それも限界でしょうけど」と生存を専門家として裏づけ——ただし自力で歩けないほど衰弱し肌の変化も進む“タイムリミット”状態。雨の日の回想では悠との喧嘩別れ(「それは君じゃないだろ」)が描かれ、悠がかつて会った“車椅子のまりちゃん”=紫陽だった可能性も濃厚に。平間は「紫陽こそが黒幕」と主張(作中未確定・SNSは否定優勢)。第8話では悠が刑事に「今も生きてます」と明言し、京一も「ある施設で療養させてる」「山城美術館にいる」と発言=生存と居場所情報が具体化。ただし本人の姿は依然描かれず、刑事側は「妹が命令した可能性」と“紫陽指令説”を提示(悠は否定)。橋の下の回想では「私が待ってること、忘れないで」「探しに来てくれるよね?」という悠との約束が描かれた。第9話では本人は未登場(回想のみ)。京一の告白で“消えた理由”が判明——仙波の技術(薬)なしでは生きられない体のため「生かすためだけの施設」に隠され、本人が世間にさらされることも死ぬことも望まなかった。名前の由来は、京一と楓が高校時代に歩いた美術館近くの紫陽花。仙波の証言では、紫陽自身が樹木の会に「体が弱ってる。助けてほしい」と連絡していた=助けを求める側で、黒幕説は大きく後退。回想「だから私はそこで、本を読んでたんじゃないんだよ。ただ、待ってたんだよ」が反響。京一も仙波も「山城美術館にいる」と語るが、そこにいたのはマリだけで、居場所は最終回持ち越し。第10話(最終回)で生存確定——「ここのアジサイが見たい」と願った思い出の場所で悠と再会。牛尾に「お前も失敗者だ」と言われるも、仙波の治療で命をつなぎ、樹木の会の聖母(マータジ)として「別人として生きていく」道を自らの強い意志で選択。即位式で「生きてるものって、生まれてきただけで意味があると思う」という言葉が代読された。ラストは悠と「忘れない」のすれ違い。
  • 七瀬京一(佐々木蔵之介)…悠の義父。大手製薬会社「日江製薬」社長。悠の母・楓とは幼なじみ。第3話で悠の強制入院を企て、唯に事件への関与を疑われる。反社長派の証言で亡き創業者(父)の“後始末=隠蔽”役とも。第5話では悠に「紫陽は妄想」と説明する一方、27年前のループクンド人骨調査(日江製薬が資金提供)に参加していたと平間が指摘。第6話では「石見崎の娘のマリ」と名乗って訪ねてきた女性と対話し、紫陽が27年前の研究で生み出され石見崎家に預けられた経緯が語られる=「妄想」説は事実上崩壊。真相を知りながら隠してきた立場が確定的に。第7話ではマリの証言で「(紫陽は)死んだと言ってました。でも、信じられません。むしろ、必死に隠そうとしてる」と、紫陽の“死”を主張しながら何かを隠す姿が浮上。マリは「七瀬さんから彼女の居場所を聞き出してほしい」と仙波に依頼=京一が居場所を知る疑いが濃厚に。「ログゼロ」解散後も動く資金を突きつけられても「知らんな」と回答。第8話で居場所を知っていたことが確定——香島の「お嬢様と一緒に中国へ」という取引提案に応じる素振りを見せて「ある施設で療養させてる」と語り、終盤には悠へ「山城美術館に来てくれないか。そこに紫陽がいる。私も最後の用事を済ませたら向かう」と電話。その“最後の用事”の先で銃声が響き、誰を撃ったのかが第9話最大の謎に(SNSでは牛尾説が最有力)。第9話で全てを告白——27年前の計画の当事者(3人=仙波・石見崎・京一)で、先代の死後、石見崎以外に「死んだ」と伝えて紫陽を隠し、ログゼロの資金を流用して紫陽を生かす薬の開発を続けていた。楓とは幼なじみで、思い出の美術館近くの紫陽花から楓が「紫陽」と命名。石見崎殺害は「違う」と否定するが、香島殺害は牛尾を誘導した“テスト”だったと認める。銃を手に牛尾を待ち構えていたが、仙波に罠を見抜かれ、牛尾は山城美術館へ向かったと告げられる。第8話の銃声の相手は未判明。第10話(最終回)では取締役会で代表を解任され、悠に「妹の存在は、きっと君を救ってくれると思ったんだよ。私のこともね」と語って和解。その後、警察に出頭し、会社の金の横領と証拠隠蔽を全て自分の罪として自白した(クローン技術は公にされず)。銃声の相手は最後まで明示なし。
  • 七瀬楓(小橋めぐみ)…悠の母。7年前に他界。京一とは幼なじみ。回想で登場。第5話で宗教「樹木の会」の信者だったと判明(悠「信者だったのは母だけ」)。回想「あなたを産めたことを誇りに思います」から、紫陽を産んだ母親では、というSNS考察が有力化していたが、第6話で確定——母体候補とされた女性信者約30人のうち、ただ一人出産に至ったのが楓=紫陽を産んだ母。悠は楓の死とクローン出産の因果を疑い、仙波を「母親を殺した」と非難(因果は作中未確定)。第9話で回想が本格化——母体候補5人のうち唯一妊娠に至った代理母で、両親を亡くした際に真鍋道士に世話になった恩から自ら志願(「選ばれたのはとっても光栄」)。京一とは幼なじみ。死因は「クローン出産の後遺症で長い年月をかけて体を蝕まれた」(京一の語り)。

日江製薬(ひえせいやく)

  • 七瀬京一(佐々木蔵之介)…社長。買収の標的にされている。
  • 前原幹夫(木戸大聖)…社員で京一の右腕。表は新薬開発・営業、裏で情報工作などグレーな仕事を仕切るミステリアスな存在。第4話で過去が判明——大学の野球部で同級生の暴力事件に巻き込まれ就職できず、京一に拾われた“逆らえない弱み”がある。第8話で離反——「あんたの父親が信用できなくなったんだよ」「このまま捨てられるのを待つだけなんて、俺にはできない」と京一を見限り、悠に紫陽の居場所情報(ペーパーカンパニー名義のビル)を提供した。SNSでは「前原くん、第9話も無事でいられますように…!」と安否を案じる声。第9話で“裏切り”の真意が判明——京一自身の資金不正流用の証拠を反社長派に渡したのは「これは恩返しなんですよ。あの人は、仕舞い続けてきた荷物を降ろしたがってるんです」という京一への忠誠の裏返し。データ提出後の所在は未描写(SNS「前原は今どこに?」)。第10話(最終回)で無事が確認——京一に「代表の守りたかった人が、ここにいるんですよね」「彼女を守ることで、彼の心を守ってたんですか?」と問い、解任の場で「すみませんでした」と頭を下げた(京一「君の正しいと思うことをしたわけだ」)。

神沢署(刑事)

  • 多田宗幸(和田正人)…警部補。アウトローな雰囲気だが正義感が強く冷静。黛とバディ。第8話で樹木の会に乗り込み「彼らが作った聖母はまだ生きてる。ここにいるんじゃありませんか」と追及した直後、容疑をかけられその場で逮捕される。平間は「あっち側の連中が仕組んでるとしか思えない」と分析=真相に迫った刑事が排除された形。第9話では拘束中に黛と対話。「全ては樹木の会の筋書き通りか」と問い、黛の「一人の女性を救いたい」に「お前らはただトップの言いなり…しかもそいつは、お前らが勝手な都合で作り出したクローンだ!」と反発。釈放されるかは未回収。第10話(最終回)では釈放の有無を断定できる場面が確認できず(悠に「あんたが言ってたことは全部本当だった」と語る人物が多田か平間かは不鮮明)。
  • 黛良子(土居志央梨)…巡査部長。地道で真面目、芯が強い。多田の後輩で相棒。第7話でマリを訪ね「七瀬悠さんを信じるところから、捜査を始めよう」と宣言したが、第8話で予告の“意外な裏切り者”=黛と判明。保護中の仙波佳代子を「私の知り合いのところ」(樹木の会側とみられる場所)に置き、マリも同じ場所へ誘導。電話で「今、石見崎マリさんをお連れするところです」「連れてきて」というやり取りも描かれた。いつから・なぜ樹木の会側についたのかは未回収。SNSでは「黛さんまであっち側だなんて…信じてたのにー」と衝撃の声多数。第9話で正体判明——樹木の会の信者。売人に金をつかませて偽証させ多田を陥れたのは自分だと明かす一方「今の混乱が落ち着けば疑いは晴れます」。第1話の防犯カメラ映像を消したのも黛(「消せましたね。担当でしたから」)。動機は「私たちは一人の女性(紫陽)を救いたいだけ」。第10話(最終回)ではナレーションで「警察内部の樹木の会の信者も協力して」クローン技術の事実は公にされなかったと語られ、黛ら信者の工作が最後まで“成功”した形。

新明阿(しんめいあ/中国企業)

  • 香島強(笠原秀幸)…中国の大手コングロマリット『新明阿』日本支部の社員。日江製薬の買収を進めるエリート。徹底した成果主義。第7話では新明阿サイドが悠たちに接触し、「日江製薬を告発し、健全な企業として蘇らせ、世界に還元する」「ヒトクローンは再生医療では最高の技術になる」とループクンドの研究データの提供を要求=告発協力を装いつつクローン技術の商業的価値を狙う立場が明確に。第8話で死亡——京一に「お嬢様と一緒に中国に渡り、ビジネスを始めませんか」「私が信じてるのは、ビジネスという国です」と直接取引を提案した直後、ペーパーカンパニー名義のビルで遺体となって発見された。SNSでは「香島を殺めたのは牛尾か…?」の考察。第9話で死の真相が判明——実行は牛尾、仕向けたのは京一(仙波のメールをエサに牛尾を誘い出した“テスト”)。

週刊誌『東邦ジャーナル』

  • 平間孝之(小手伸也)…編集長。信念を貫くジャーナリスト。悠に協力するが「100%味方」とは言い切れない危うさを持つ。第2話で小野寺から「殺されたら資料を公表して」と託される。第7話で悠とともにループクンドの研究データを入手するが、記事化を主張(「公表しない方が罪だろ」)して悠と対立。さらに「君の妹こそが今回の黒幕だと見てる」と紫陽黒幕説を主張し、“100%味方ではない”面が前景化した。第8話では多田の逮捕を受け「あっち側の連中が仕組んでるとしか思えない」「警察にもあっち側の奴らいる」と分析し、単独で真相へ向かう悠から「もし僕が連絡取れなくなったら、全部記事にしてください」と後を託される。第9話では小野寺との過去の回想が短く描かれる(「俺たちって一体何のためにこんなことしてんだっけな」)。第10話(最終回)では記事化は実現せず(「記事が世に出ることもなかった」)。エピローグで悠と再会し、アルバイトをして「生活変えたくて」という悠を見守る。
  • 小野寺洋一(猪塚健太)…フリー記者。平間の元部下。スキャンダルで金を稼ぐ。第2話で日江製薬/京一の秘密「ログゼロ」を追い襲撃され姿を消す。直後に”骨だけ”の遺体が発見(小野寺本人かは不明)。

神立大学・石見崎研究室

  • 石見崎明彦(正名僕蔵)…遺伝子分類学の教授。悠の恩師で京一の旧友。悠に”200年前の人骨”のDNA鑑定を依頼する。唯の叔父で、実娘・マリの父。27年前に悠の父・仙波佳代子と3人で何らかの計画・調査に関わっていた可能性が第4話で示される。第5話でその計画=27年前のループクンド湖の人骨調査(日江製薬が資金提供)と具体化。第6話で“罪”=クローン研究への関与と判明。生まれた紫陽を「親戚の子」として預かり存在を隠し、娘のマリに世話を頼んでいた。データ公表の意思を示した数日後に殺害された=口封じ説が濃厚(実行犯は未確定)。第9話で悠に鑑定を依頼した意図が判明——衰弱する紫陽を見て「罪は償わなければならない。全てを公にして」と公表を主張し、京一に拒まれても「意志は固かった」=悠に真実を気づかせ公表への道を開くため。娘に「真理」と書いてマリと名づけたと語る回想も。なお27年前の「3人」は仙波・石見崎・京一(従来「悠の父」としていたのは京一の誤り)。第10話(最終回)の回想では、娘・マリが内緒で紫陽を外に連れ出したことを見抜き、紫陽の気持ちに気づいていたこと、マリに「いずれ全部話す。もう少しだけ待ってもらえないかな」と答えた姿が描かれた。死は「牛尾が起こした殺人事件」として処理。
  • 石見崎マリ(白石聖)…“唯”を名乗って悠と行動してきた女性の正体は、石見崎教授の実娘・マリ本人がほぼ確定(第6話)。本物の唯(教授の姪)は6年前に事故死しており、なぜその名を騙ったのかは未回収。石見崎家に預けられた紫陽の世話係として夜の散歩で友情を育み(「なめろうが美味しい店を一緒にやろう」という約束も)、いまは父の死の真相と友人・紫陽の行方を追う。「父を殺した人が紫陽さんを拉致したのでは」と京一を追及。第6話ラストでは仙波を訪ね、クローンについて「生きてます」と告げる=紫陽の生存を知る人物(どうやって知ったのかは未回収)。第7話では仙波に「彼女を助けられるのはあなたしかいない」と救援を懇願するも拒絶される。紫陽を「最後に見た時にはとても衰弱してて」と語る=どこかで実際に会っている。悠には“車椅子のまりちゃん”について「それは、父がついた嘘です」と明かし、父の告発の遺志が自分を動かしていると語って悠と心を通わせた。第8話では囲い込みの標的に——春日から「あなたを助けたいの。うちに来ない?」、黛から「これから行って三人で話さない?」と誘われ、樹木の会側とみられる場所へ連れて行かれようとしている(黛の電話「今、石見崎マリさんをお連れするところです」)。第9話では山城美術館に一人で座り込む姿が描かれた。紫陽の姿はなく、なぜそこにいたのかは未回収(SNS「なんで真里は山城美術館にいんの?」)。紫陽と同時期に生まれた子で、SNSでは「取り替えられたのでは」の深読みも(作中裏づけなし)。第10話(最終回)では山城美術館で紫陽と一緒におり、「ここには私しかいない」は牛尾から紫陽を守るための言葉だった。紫陽が「ここのアジサイが見たい」と言っていたことを思い出して悠に思い出の場所を伝える。衰弱した紫陽に「連れて行ってほしいところがある」と頼まれ付き添っていた。「私は、紫陽を探しながら、お父さんの本当の思いを探してた」「私、お父さんを苦しめた」と自責。「なぜ唯を名乗ったか」は最後まで説明なし。エピローグで悠と「アジサイが咲く頃にまた来ましょう」と約束し、研究職への復帰を勧めた。
  • 新橋郁恵(田畑志真)…悠の後輩の大学院生。マイペース。第2話ラストで、ループクンド湖の人骨を松下由樹演じる女性に届けており、骨の流れ・事件への関与が示唆される。第6話で樹木の会の信者であることを示唆する場面があり、「仙波佳代子の動きを探って」という電話指示を受ける描写も(指示した相手は不明)。第9話の黛「樹木の会の信者は至る所にいる。全部繋がってる」+防犯カメラ消去の告白により、人骨の持ち出しが信者ネットワークの一環だった線が濃厚に。

仙波家

  • 仙波佳代子(鈴木保奈美)…発生生物学の世界的権威。家庭内でも絶対的権力を持つ。第2話で本格登場し石見崎の死に最も近い人物として浮上。第3話では、石見崎が宛てた“罪”のメールで接点が濃くなり、悠の潜入を遠隔で見抜いて「警察に引き渡せ」と指示。ラストで義父・京一と対峙し「あなたよね?石見崎を殺したのは」と京一を追及する(仙波が実行犯とは限らない)。第6話で全貌を告白——樹木の会の依頼で、ループクンドの遺骨から核移植で紫陽を複製した張本人(「違う。私が、神となるのよ」)。ただし紫陽は「死産だったと聞かされてた」=生存を知らなかった。石見崎殺害は明確に否定。事件の科学的中枢でありつつ、口封じに怯える当事者でもあるという複雑な立場に。第7話ではマリの救援懇願を「私はもう関わってられないの」と拒絶し警備会社まで呼ぶ一方、「興味はある。それだけ」と本心を覗かせ、紫陽の生存可能性と限界(クローン体のDNAダメージ)を分析。SNSでは「頼みます仙波佳代子!!」と“再起動”への期待が集中。第8話では友江の死を受けて保護下に置かれるが、その保護先は黛の「知り合いのところ」=樹木の会側とみられる場所で、多田の面会も阻まれた。第9話で“復讐者”として動く——京一の罠を見抜いて現れ、「私を利用したでしょ」(京一が仙波のメールをエサに牛尾を誘っていた)。紫陽本人の救援要請を受けた樹木の会に頼まれ、京一と同じ手で牛尾を紫陽のいるとされる山城美術館へ向かわせた。「あなたが私から奪ったからよ!」「大事な人を奪われる気持ちを味わいなさい」「ここには私しかいない」。牛尾の動機(自分の意思・証拠消し・「自身のオリジナルである真鍋のため」)を説明した人物でもある。第10話(最終回)では「あなたたちが、私の大事なものを奪った」「あなたたちも全員殺してやる」と憎悪をぶつけたのち、悠の懇願を受けて「彼女を生み出した私ならできる」「もうあの子手放したりしない」「それが、私の生きる意味だから」と紫陽の治療を引き受け、復讐ではなく“生かす側”で完結。
  • 仙波友江(藤井美菜)…佳代子の息子・潤平の妻。専業主婦。義母に嫌悪感と恐怖心を抱く。第3話で仙波家を訪ねた悠の応対役と思われ、義母を「全部見透かす恐ろしい人」と証言。第6話で悠に協力していたことが判明(ケータの“誘拐”騒動の裏でケータと一緒にいた)。仙波家を離れる決意を口にし、抑圧からの離反へ。第8話で殺害されたことが語られる——骨となって発見され、息子・ケータの靴も仙波家に届けられた(ケータの安否は不明)。悠は「僕のせいだ」と自責し、「やったのは牛尾だ」との見立ても語られた。第9話では新情報なし。仙波の「大事な人を奪われる気持ちを味わいなさい」をSNSは「孫を失った復讐?」と読む(作中明言なし)。第10話(最終回)で「友江さんが最後までケータくんを庇い続けていた」「ケータくんは無傷だった」と語られ、息子を守り抜いた死として描き直された。ケータは紫陽の入院の数日後に発見。

謎の人物

  • 春日陽子(松下由樹)…怪しい動きをする謎の女性。人当たりが良く非常に優秀。第2話ラストで新橋郁恵からループクンド湖の人骨を受け取る。第4話では京一/日江側で「ログゼロの記録が全て消えているか」を念押しして確認させ、悠へ着替えを届けて諭す=京一側でログゼロを守る立場が明確化。第5話では宗教「樹木の会」の広報担当として登場し、日江製薬と宗教の癒着を体現。第6話では元信者の証言で、27年前の母体探しに立ち会い、現在は「広報部長」の肩書で実質的に樹木の会を取り仕切っていると語られる=計画の中枢に27年前から関与の疑い。第8話ではマリに「あなたを助けたいの。うちに来ない?」と接近し、多田の追及を「少し休まれた方がいいんじゃありません?」とかわす。一方SNSでは「春日は紫陽が生きてることを知らなかったようだ」との観察もあり、“本当の中枢”は別にいる可能性も浮上。第9話では目立った描写なし。樹木の会の現在の目的が“紫陽を救うこと”と示唆される中で、彼女の立ち位置は最終回待ちだった。第10話(最終回)では、樹木の会側の人物が悠に「マータジ(聖母)のことは今後こちらで保護させていただきます」「別人として生きていくことになります」「これは、彼女の強い意志でもあることを、ご理解ください」と告げる(話者が春日本人かは不鮮明)。
  • 牛尾/うしお(吉原光夫)…得体の知れない雰囲気の男。感情を表に出さない。第3話ラストで「妹を見つけても食い殺す」と脅迫。第4話では悠の脚に薬品をかけて負傷させた実行犯として描かれる。第6話では「防犯カメラに一切映っていない」不自然さが刑事側から指摘され、SNSでは「樹木の会の後継者を女にしたい」発言の言及=樹木の会側の人間との見方が強まる(後継者=紫陽説と接続)。第8話では友江の死(「やったのは牛尾だ」)、香島の死(「香島を殺めたのは牛尾か…?」)、ラストの銃声(「京一は誰を撃ったのか?牛尾?」)と、今話の暴力のほぼ全てで疑惑が集中。「誰の指示で動いてるんだろう?京一か?紫陽か?」と指示系統が最大の謎に。第9話で動機が判明——仙波「誰の指示でもなく自分の意思で動いてる」「ループクンドにつながる証拠を消すため」「紫陽を探しているのはこの世から消し去るため」。「自身のオリジナルである真鍋のため」という言葉から、牛尾=教祖・真鍋のクローン説が浮上(作中未確定)。京一も「樹木の会もコントロールできない」。香島殺害の実行者(京一が誘導)。ラストで仙波により山城美術館へ向かわされた。第10話(最終回)で死亡——紫陽・悠の前に現れ「すべてはあらかじめ決まっているからだ」と言い、「違う。それに抗うのが人間なんだ」と叫ぶ悠に「私は人間ではない!」と絶叫、「お前も失敗者だ」と取り乱して最期を迎えた(SNSでは火だるまになる展開と最期の言葉が悲劇性として言及)。ナレーション「牛尾が起こした殺人事件。それ以上捜査されなかった」「遺伝子病のケータくんに自分を重ねたのか?今となってはわからない」。真鍋のクローンとの明言はなし。
  • 「樹木の会」…宗教団体。創始者・教祖は故・真鍋壮二郎。命の循環・再生(「全ては巡り、戻り来る」)を説き、ループクンド湖を「魂の巡る地」と特別視。第6話で正体が判明——教祖の遺言「継ぐのは男たちではない。蘇る聖母こそが」に基づき、仙波佳代子にループクンドの遺骨からの複製(=紫陽)を依頼し、女性信者約30人を母体候補として選別した張本人の組織。日江製薬(先代社長の代)と共同。悠の母・楓も信者で、紫陽を出産した。現在の目的・「後継者」と紫陽の関係は未回収。第9話:黛が信者と判明。現在の目的は「一人の女性(紫陽)を救いたいだけ」(黛)=紫陽本人の救援要請を受け、仙波に助けを求めた。27年前の母体候補は女性信者5人(成功は楓のみ)。「出産後は信者たちでチームを組んで育てる」「一人の母親に執着させないよう母乳のみ提供」(真鍋道士の遺志)。牛尾は会にも「コントロールできない」存在。第10話(最終回)では治療後の紫陽を聖母(マータジ)として保護し、「樹木の会マータジ即位式典」で紫陽が聖母に即位。京一の出頭後も「警察内部の樹木の会の信者も協力して」クローン技術の事実は公にされず、会は無傷で存続した(SNSでは「宗教団体が罪の意識もなく報いも受けず幸せになったのが最低」という批判と、「教祖としての立場を受け入れる事で樹木の会から家族を守った」という読みが併存)。

相関図から見える対立軸

大きな軸は「日江製薬(七瀬京一)」対「買収を狙う新明阿(香島)」。その周囲で、真実を追う悠・唯、事件を追う刑事(多田・黛)、スクープを狙う記者(平間・小野寺)が交錯します。第3話ラストで仙波佳代子が京一に「石見崎を殺したのはあなたか」と迫りましたが、第4話では京一がこれを否定し、両者は互いに関与を否定し牽制し合う関係だと判明。さらに第4話ラストで警察が「紫陽は戸籍上存在しない」と告げ、事件の根が京一の父(創業者)の代の“違法な実験”(ログゼロ)にあるのではという構図が浮上しました。新明阿の香島は買収頓挫の理由を「決算の不自然な金の動き=異常な新薬開発費」と証言。第5話では、事件の起点が「27年前のループクンド湖の人骨調査(日江製薬が資金提供、石見崎・仙波・悠の父の3人が関与)」だと明かされ、悠は「事件の中心は仙波佳代子」と気づきます。そして第6話、構図の核心が判明しました。27年前の計画とは、樹木の会が仙波に依頼した“聖母の複製”——紫陽はその研究で生み出されたクローンで、産んだのは悠の母・楓。科学の謎(仙波ライン)と企業の暗闘(京一ライン)と宗教(樹木の会)は、この一点で完全に一本につながりました。残る対立軸は「石見崎を殺した実行犯は誰か(警察の捜査には上からストップ)」「紫陽の現在を知る者は誰か(ラストの『生きてます』)」「樹木の会は紫陽を“後継者・聖母”として担ぐのか」です。第7話では、衰弱する紫陽の“タイムリミット”が明かされ、構図は「紫陽を救う側(マリ・悠)」対「隠す側(京一?)・担ぐ側(樹木の会?)・利用する側(新明阿)」の争奪戦へと動き始めました。仙波は拒絶しつつも「興味はある」と揺れ、黛とみられる刑事は「悠を信じる」捜査へ。そして第8話、この構図は裏切りと死で塗り替えられました。黛は樹木の会側の人間と判明し(予告の“意外な裏切り者”)、真相に迫った多田は逮捕。友江と香島が死亡し、京一を見限った前原は悠側へ離反。京一は「山城美術館に紫陽がいる」と悠に告げ、“最後の用事”の先で銃声が響きました。「救う側」に残ったのは悠・マリ・平間・前原のみ——しかもマリは囲い込みの標的になっています。京一が撃った相手、そして牛尾と黛を動かす“本当の中枢”の正体が、残り話数の最大の焦点です。そして第9話、対立軸は最終形に組み替わりました。京一は「隠す側」ではなく「紫陽を生かすために隠し続けてきた側」であり、牛尾を始末するために罠を張る。黛と樹木の会は「担ぐ側」ではなく「紫陽を救いたい側」で、紫陽本人が会に助けを求めていた。牛尾は誰の指示でもなく「自分の意思で」ループクンドの証拠——紫陽——を消そうとする単独の脅威(真鍋のクローン説あり)。前原の“裏切り”は京一への恩返しだった。そして仙波佳代子は、京一への復讐として牛尾を紫陽のいるとされる山城美術館へ向かわせた“奪う側”に回りました。「救う側(悠・マリ・樹木の会・仙波の技術)」と「消す側(牛尾)」、その間で「奪われる痛みを味わえ」と復讐する仙波——最終回は、紫陽のいるはずの山城美術館(そこにいたのはマリだけ)で、この三者がどう衝突するかに集約されました。そして第10話(最終回)、対立軸は静かに解消されます。「消す側」の牛尾は「私は人間ではない!」と叫んで最期を迎え、一連の殺人は牛尾の犯行として捜査終了。「奪う側」に回ったはずの仙波は、悠の懇願を受けて「彼女を生み出した私ならできる」と紫陽を治療し、「救う側」に戻りました。「隠す側」だった京一は解任・出頭して全ての罪を背負い、悠とはお好み焼きで和解。樹木の会は紫陽を聖母(マータジ)として保護し、紫陽自身の強い意志で「別人として生きていく」道が選ばれました。クローン技術は警察内部の信者の協力で公にされず、樹木の会は無傷で存続——この点がSNSの賛否の中心です。最終形の相関は「悠(研究室を離れ生活を変える)」「紫陽(聖母として別の世界へ)」「マリ(悠と『アジサイが咲く頃にまた』)」「京一(出頭)」「仙波(紫陽を生かす)」「樹木の会(聖母を戴き存続)」。ラストは悠と紫陽が「忘れない」と言葉を交わしてすれ違う場面で幕を閉じました。

物語の未回収の謎は一次元の挿し木 伏線まとめで全話追跡しています。第9話の告白と対立軸の組み替えは第9話の考察、結末と各人物の行き着く先は最終回(第10話)の考察でどうぞ。

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