【朝ドラ『あんぱん』第12週第57話 感想・考察・ネタバレ】八木上等兵が崇を救った理由!紙芝居「双子の島」に込められた平和への想いとは?

朝ドラ『あんぱん』第12週第57話 感想・考察・ネタバレ

朝ドラあんぱん相関図①

朝ドラあんぱん相関図②
引用元:NHK

朝ドラ「あんぱん」第12週第57話「逆転しない正義」が6月17日に放送されました。崇(北村匠海)と健太郎(高橋文哉)が制作した紙芝居「双子の島」が無事に採用され、二人は絵画制作主任と主任補佐に昇格。しかし、戦況は悪化の一途をたどり、ついに補給が断たれてしまいます。

今回の放送では、崇が父・清の手帳からヒントを得て作り上げた紙芝居「双子の島」が大きな見どころとなりました。八木上等兵(妻夫木聡)の機転により桃太郎の紙芝居での騒動を回避できた二人。物語は、異なる島に住む双子の兄弟が最初は敵対しながらも、最終的に理解し合い協力して生きていくという内容で、戦時中にありながら平和へのメッセージが込められていました。

一方で、通訳による意図的な翻訳の変更や、現地の人々との心の交流も描かれ、戦争の複雑さと人間の温かさが対比されています。番組終盤では岩男(濱尾ノリタカ)とリン(渋谷そらじ)の微笑ましい交流シーンもあり、束の間の平和な時間が印象的でした。

しかし最後には戦況の悪化により、駐屯地への攻撃と補給の断絶という厳しい現実が待ち受けており、これまでの温かい雰囲気から一転して緊迫した状況へと変化。空腹との戦いという新たな試練が始まることが予告されました。

目次

八木上等兵の機転で紙芝居が無事採用!「双子の島」に込められた想い

朝ドラ「あんぱん」第12週第57話では、崇(北村匠海)と健太郎(高橋文哉)が制作した紙芝居「双子の島」が審査を通過し、二人が絵画制作主任と主任補佐に抜擢されるという嬉しい展開が描かれました。しかし、その背景には八木上等兵(妻夫木聡)の的確な助言と機転があったのです。

桃太郎騒動を受けた八木上等兵の助言

審査の場面で印象的だったのは、八木上等兵の進言でした。

「先日も桃太郎の紙芝居で騒動が起きたんだよ」

という上官の発言を受け、八木上等兵は冷静に

「また騒ぎが起きてもよろしくありません。それなら今の話の方はよろしくありませんか」

と提案します。

この場面について、視聴者からは

「八木の助け舟があってヨカッタ」

「審査の際、勧善懲悪モノがイイと発言がありましたが、日本の昔話には、悪に見えて、実は善という話が多いですね。敵をつくる物語は、おそらく子供の無垢な目線では面白くないでしょう」

という深い考察の声が上がっています。

八木上等兵の「お前の責任だ」という言葉に対しても、

「八木上等兵が崇に言う『おまえの責任だ』は『がんばれよ。踏ん張れよ。生き残れよ。』よね」

という温かい解釈がSNSで話題になりました。表面的には厳しい言葉に聞こえますが、その裏には崇への深い愛情と心配が込められていることが伝わってきます。

崇が父の手帳から得たインスピレーション

崇が八木上等兵に「双子の話はお前が考えたのか」と尋ねられた時の回答も印象的でした。

「半分は自分で考えました。あとの半分は父の手帳に書いてあったのであります」

という言葉から、亡き父・清からの影響の大きさがうかがえます。

これは単なる創作ではなく、父から受け継いだ平和への想いを表現したものだったのです。

紙芝居「双子の島」の深いメッセージ性に視聴者感動

戦時中に描かれた平和への願い

紙芝居「双子の島」の内容は、戦時中の作品とは思えないほど平和的なメッセージに満ちていました。物語は「昔々、ある島に1人の男がいました」から始まり、食べ物を求めて隣の島に渡った男が、そこで出会った男性と最初は喧嘩になるものの、最終的に双子だと分かって協力し合うという内容です。

特に印象的だったのは、

「相手を殴ると殴った自分が痛くなり、相手の頭を棒で殴ると殴った自分の頭にたんこぶができる」

という設定です。これは暴力の無意味さを表現しており、戦争という状況下でこうしたメッセージを込めた崇の勇気と信念が感じられます。

「なんと、2人は双子でした。同じ親から生まれ、離れ離れに育った双子だったのです」

というセリフには、人種や国籍を超えた人類の共通性への想いが込められているようです。

双子の兄弟が教える「相互理解」の大切さ

物語のクライマックスである

「もう、喧嘩はやめてともに助け合って生きていかないか」

「そうだな、双子の兄弟に会えたんだ」

という台詞は、まさに現在の戦争状況への痛烈な皮肉でもあり、希望でもありました。

「2人は初めて微笑みました。そして、お互いの島に足りないものを分け与えることにしました」

という結末は、争いではなく協力によって平和が実現できることを示唆しています。この場面を見た視聴者からは

「朝ドラあんぱんの紙芝居、やなせさん風絵柄で豪華すぎた! 嵩と健ちゃんの共同制作ってのもエモい…!この二人の絆、最後まで見届けたいよね。朝からほっこりしたわぁ」

という感動の声が寄せられました。

通訳の意図的な翻訳変更が物語に新たな層を追加

現地の人々に寄り添った通訳の配慮

紙芝居の上演シーンで注目すべきは、通訳が意図的にセリフを変更していたことです。八木上等兵が崇に

「通訳やセリフを変えて訳したんだ。そっちの連中が喜ぶように」

と説明する場面は、戦争の複雑さを物語っています。

この演出について、視聴者からは

「宣撫班長も上手いなぁ 複雑なニュアンスを感じる 八木さんと仲良しという事は、多分いわゆる話が分かる人なんだと思うけれど、部下思いな感じもそこはかとなく漂うけれど、でも宣撫班の活動はあくまでも戦争の一部であって、上手く行けば手柄として興奮するのだ」

という深い分析がありました。

通訳の配慮により、現地の人々は紙芝居を楽しんでいましたが、これは単純な美談ではなく、戦争という状況下での複雑な人間関係を表現していると言えるでしょう。

岩男とリンの心温まる交流シーン

番組の後半では、岩男(濱尾ノリタカ)とリン(渋谷そらじ)の交流シーンが描かれ、束の間の平和な時間が印象的でした。岩男がリンを肩車するシーンや、二人が相撲を取る場面は、戦争の中でも失われない人間の温かさを表現していました。

この場面を見た視聴者からは

「今週の岩男は良い人過ぎて見る度にドキドキ…今日の崇が描いていた絵は岩男が自分で高知に持ち帰れますように 岩男遊ぶ子も元気に生き延びられますように🙏🏻」

という心配と願いの声が上がっています。

また、

「東京高等芸術学校出身の嵩と健ちゃん、このひと時だけ戦争を忘れ紙芝居作りに没頭。心が温まるいいお話だったわ😌またもや八木上官のアシストで無事採用👏」

という感想からも、視聴者が束の間の平和な時間に癒やされている様子がうかがえます。

戦況悪化で一転!補給断絶による過酷な現実

駐屯地への攻撃と孤立状況

番組の終盤では、それまでの温かい雰囲気から一転して、戦況の悪化が深刻に描かれました。

「戦争激化、日本の敗戦は決定的となっていました」

というナレーションとともに、白黒の映像で戦闘シーンが流れ、駐屯地も攻撃を受けて孤立状況に陥ったことが示されました。

「敵の攻撃により、補給路が断たれてしまった。本日より補給の再開までの間に備え、食料倹約生活の命令である」

という上官の発言は、これまでの比較的平穏な軍隊生活から一変して、生存をかけた過酷な状況へと変化したことを示しています。

この場面について

「キツい時期だ。戦争は馬鹿馬鹿しく辛い」

という率直な感想がSNSで共有されており、視聴者も戦争の現実の厳しさを改めて感じているようです。

空腹との戦いの始まり

「救援隊が来るまで食事は朝晩の2食となる。救援は必ず来る。何としても持ちこたえよ」

という命令により、崇たちには新たな試練が待ち受けています。

「これから先はこんなに薄い粥しかありつけないのでありますか」

という兵士の不安な声からも、状況の深刻さが伝わってきます。

ナレーションの「今日から昼飯を抜き、空腹との戦いが始まったのです」という言葉は、これまでの精神的な苦労に加えて、物理的な苦痛も加わることを予告しています。

視聴者からは

「あんぱんの最もしんどい状況始まってきたな。ここを描かなければアンパンマンはないが…朝からこれは辛すぎるぞ。でも観ないと」

という覚悟を決めた声も聞かれ、物語の重要な転換点であることが感じられます。

Xで話題沸騰!視聴者の感想と注目ポイント

八木上等兵への称賛の声

今回の放送で特に注目を集めたのは、八木上等兵の立ち回りでした。これまでミステリアスな存在として描かれてきた八木上等兵が、崇を陰から支える頼もしい存在であることが明確になり、視聴者からも称賛の声が相次いでいます。

過去の放送から続く八木上等兵への関心について、

「八木上等兵って何者なんだ」

「ミステリアスだな~」

「敵か味方か」

「きっと良い人」

「悟られないようにさり気なく、嵩たちを理不尽な暴力から守っている気がする」

といった推測が飛び交っていましたが、今回の放送でその人物像がより明確になりました。

紙芝居の美しい絵柄に感動の声

やなせたかし氏の画風を再現した紙芝居の絵についても、多くの視聴者が感動を表明しています。

「朝ドラあんぱんの紙芝居、やなせさん風絵柄で豪華すぎた!」

という声に代表されるように、アニメーション制作チームの丁寧な仕事ぶりが高く評価されています。

また、崇と健太郎の友情についても

「嵩と健ちゃんの共同制作ってのもエモい…!この二人の絆、最後まで見届けたいよね」

という温かい感想が寄せられており、戦争という過酷な状況下でも失われない友情の美しさが多くの視聴者の心を打っているようです。

さらに、これから始まる過酷な状況への覚悟を示す声として

「紙芝居が評判になり二人して絵画制作部に移動になるも戦況が厳しくなりまた元の部署に逆戻り。ここから壮絶な飢えとの戦いが…」

「もうすぐ終わるけど泥沼の戦争末期だな…」

といった冷静な分析も見られ、視聴者が物語の展開を真剣に受け止めていることがうかがえます。

第57話は、戦争の現実と人間の温かさ、そして希望と絶望が複雑に入り混じった、非常に印象深い回となりました。八木上等兵の助言、紙芝居に込められた平和への想い、そして戦況悪化による新たな試練の始まりと、多くの要素が詰め込まれた濃密な15分間でした。今後の展開にも注目が集まります。

今回の見どころ・伏線まとめ

  • 八木上等兵の「お前の責任だ」の真意 – 表面的には厳しい言葉だが、実は「生き残れ」という愛情のメッセージ。今後の展開で崇を支える重要な言葉になりそう
  • 父・清の手帳から生まれた「双子の島」 – 戦時中にありながら平和への想いを込めた物語。やなせたかし氏の後の作品に通じる「正義」の原点が描かれている
  • 通訳の意図的な翻訳変更 – 戦争の複雑さを象徴する演出。現地の人々への配慮と軍の方針の間で揺れる人間性が表現されている
  • 岩男とリンの交流シーン – 束の間の平和な時間だが、今後の展開を考えると不安な要素も。視聴者が「生き延びて」と願う理由がここにある
  • 戦況悪化と補給断絶 – ここから「空腹との戦い」が始まる重要な転換点。崇たちの真の試練はこれから始まる
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