2025年1月14日放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」第73話では、永見の不器用すぎる暴露シーンが視聴者の笑いを誘い、SNSで大きな話題となりました。連日の引っ越し祝い客対応に疲れたヘブンが、錦織との「建前」で逃避行を図るも、車夫の永見がトキにうっかり真実を漏らしてしまう展開に。江藤知事の「娘の分も幸せに」という複雑な一言や、ヘブンの体調を心配する声も相まって、感動とユーモアが交錯する回となりました。今回は視聴者の反応を交えながら、第73話の見どころを徹底解説します。
「ばけばけ」第15週第73話 あらすじ
引っ越し祝いの訪問客が連日押し寄せる松野家。江藤知事も訪問し、美しい正座で迎えるヘブンに感銘を受け、庭には立派なシャチホコのプレゼントが。「娘の分も幸せに」と告げる知事の表情には複雑な感情が滲みます。慣れない箸や連日の対応で疲弊するヘブンは、ある日錦織との「教育論議」を口実に遅い帰宅を続けるように。しかし実際には山橋薬舗へ向かっていたことを、不器用な車夫・永見がトキにポロリと暴露してしまいます。「不器用ですけん、黙ることしかできません」と言いながら全てを話してしまう永見の姿に、視聴者は爆笑。ヘブンの「建前」という名の嘘と、それを知ったトキの冷たい視線が印象的な回でした。
永見の「不器用すぎる」暴露劇が視聴者の心を鷲掴み!
第73話最大の見せ場は、なんといっても車夫・永見のうっかり暴露シーンでした。ヘブンが錦織と「教育論議」という建前で遅い帰宅を続けていることを、トキが不審に思って永見に声をかける場面です。
シャチホコを拭いていたトキが、フミと「私らは何もあげんでええんかね」と相談。その後買い物に出かけていたトキがちょうど通りかかった永見の車を発見します。
トキ:「あ、永見さん!」
トキ:「あ、お。買い物で。ヘブン先生は?今日は夜までに錦織さんと中学校ですよね」
ここで永見が言ってしまうのです。
永見:「わしは不器用ですけん。黙ることしかできません」
トキ:「黙る?」
永見:「学校は建前で、本当は山橋薬舗にいらっしゃるなどとは」
トキ:「山橋薬舗」
永見:「不器用ですけど」
トキ:「ありがとうございます。」
この一連のやりとりに、SNSでは「不器用すぎるけんw」「黙ることしかできないのに全部バラしてしまったのが愛おしい」と爆笑の声が相次ぎました。
「不器用ですけん、黙ることしかできません」と前置きしながら、結局全てを話してしまう永見のキャラクターが視聴者の心を掴んだのです。あるユーザーは
「今日のNHK朝ドラ『ばけばけ』の最後のシーンは最高でしたね。でもあれは極めて正しい行為だと思います。永見さんは『不器用ですけん』なのでトキに対して上手い嘘をついたり隠し事は出来ないのですよね。ちゃんと筋が通っています」
とコメント。
永見の誠実さが「不器用」という形で表現され、それがコミカルでありながらも愛おしいと受け止められたのです。トキの冷たい視線と「ありがとうございます」という一言が、怒りを抑えた静かな迫力を醸し出していました。
この暴露によって、ヘブンの「建前」がバレてしまうわけですが、永見の純粋さが際立つシーンでもありました。嘘をつけない、隠し事ができない――その誠実な性格が、結果的にヘブンの秘密を暴くことになったのです。
視聴者からは「車屋さん不器用すぎるけんw だまることしかできないのに全部バラしてしまったのが愛おしい」「ヒロイン錦織が暗躍しちょる」「私はたまご不足かと思ったのだけど、ビア不足でしたか?どうなる明日⁉︎」といった反応が続々と寄せられました。
ヘブンが覚えた「建前」という名の日本文化
第73話のもう一つの重要なテーマが、ヘブンが日本の「建前」を学ぶ過程でした。これまで「嘘は嫌い」と公言していたヘブンが、お祝い客対応の疲労から逃れるために、錦織と共謀して「教育論議」という口実を作り上げます。
朝、出かける準備をするヘブンがトキに告げるシーンです。
ヘブン:「あっ、トキさん。今日も熱い熱い話ある。錦織さんと。今日もっともっと遅くなるあります。ですから、夕餉ない」
トキ:「ない?」
ヘブン:「ええ」
フミ:「煮たずに食べてもええいうことかね」
ヘブン:「Yes、待ちない。願います」
この後、車に乗り込んだヘブンに、錦織が意味深な言葉を投げかけます。
錦織:「あの、嘘は嫌いだと言っていましたよね」
ヘブン:「うん、もちろん」
錦織:「では、なぜ?…嘘ではなく、建て前ですかね?」
この会話に対して、ヘブンは少しニヤケたような表情を浮かべます。「嘘は嫌い」だったヘブンが、日本文化の「建前」を学び、それを使いこなすようになった瞬間でした。
SNSでは
「嘘は嫌いだったヘブン先生、これからの松江と教育論は建前でお祝い合戦からの逃亡」
「ヒロイン錦織が暗躍しちょる。嘘は嫌いじゃなかったの?建前ってやつ?の突っ込みのあんばいもよい感じ。しかしごまかしは不得手の様子。それもかわいい」
といった声が上がりました。
前日、トキが心配してヘブンを探しに出た際にも、ヘブンは錦織との会話を口実にしていました。
ヘブン:「お、遅いだから」
トキ:「あ、はい。心配になって。どげされたんですか?」
ヘブン:「Sorry、に、Nishikoriさん」
トキ:「錦織さん?」
ヘブン:「うん。話しゅ、話し、話しする、話しました」
トキ:「中学校ですか?」
ヘブン:「うん。授業話。教育話。熱い、熱い」
「熱い、熱い」と繰り返すヘブンの様子に、何か隠しているような雰囲気が漂っていました。トキも「なら、よかった」と返しながらも、「立くらみで倒れたんじゃないかと」心配していたのです。
ヘブンの「建前」習得は、日本文化への適応の一環とも言えますが、視聴者からは「なんかこの成長は喜ばしくないな〜!!秘密を共有することになった錦織は嬉しそうだけども」という複雑な反応も見られました。
異文化で生きることの難しさ、そして疲労から逃れるための小さな嘘――それが「建前」という日本独特の概念と結びついた、印象深いシーンでした。
江藤知事の「娘の分も幸せに」に込められた複雑な感情
第73話冒頭、江藤知事が松野家を訪問するシーンは、視聴者の心に深く刻まれました。特に、トキに向けた「娘の分も幸せに」という一言には、多くの考察が寄せられています。
まず、ヘブンが知事の贈り物である下駄を履こうとする場面から始まります。しかし足が痺れて上手く歩けず、転んでしまうヘブン。
トキ:「先生!先生!」
ヘブン:「うわ、はぁ、yes! タチ…クラミ ?」
トキ:「タチクラミ?」
ヘブン:「うん」
トキ:「お医者様を」
ヘブン:「No, no, no, n-no problem at all! I…」
立ち眩みと言い訳するヘブンに、トキは心配の色を浮かべます。その後、知事は立派な鯱を引っ越し祝いとして贈ります。
知事:「あのお鯱は、先生、私からの引っ越し祝ですけん。お城に飾られちゃった大変由緒あるもので、気に入って我が家の庭に置いちょったんですが。ヘブン先生の方がふさわしいと思いましての」
ヘブン:「光栄です。素晴らしいお祝い、大切します」
この後、知事が家を出ようとする際、集まった民衆に向かって演説します。
知事:「では、皆の衆。ハハッ。ヘブン先生はすっかり日本人!松江の! 島根の! いや、日本の宝だわね!」
そしてトキに頭を下げた際、知事は意味深な言葉を告げるのです。
知事:「娘の分も幸せにの」
トキ:「ありがとうございます」
この「娘の分も幸せに」という台詞について、SNSでは様々な解釈が飛び交いました。
「知事の『娘の分も幸せに』敢えていかようにも取れる深い演技だった気がする。心は一色じゃない。複雑。だけど、確かにそこに静かな祝福と激励を感じた」
というコメントや、
「県知事さんがおトキに『娘(おリヨさま)の分までしあわせにな』と声かけたとき『さすが名士』と一瞬思ったけど、その後の微妙な表情(名優佐野史郎)に言葉通りの心情ではなさそうだな…とも思ったり」
という観察が寄せられています。
知事の娘・リヨがヘブンに好意を抱いていたことは、視聴者の記憶に新しいところです。その娘の想いを知りながら、トキとヘブンの結婚を祝福する――その複雑な心境が、佐野史郎さんの微妙な表情から読み取れたのです。
祝福の言葉でありながら、どこか寂しさや複雑さを含んだ表情。それは単なる社交辞令ではなく、娘を思う父親としての心情が滲み出たシーンでもありました。
連日のお祝い客対応で疲弊するヘブンの姿
第73話では、ヘブンが連日のお祝い客対応で疲弊していく様子が丁寧に描かれました。新聞記事の影響で、予想外に多くの人々が引っ越し祝いに駆けつけたのです。
オープニング後、様々な訪問客が次々と訪れるシーンが続きます。
訪問客:「岸一帯を活かそうと、こう、一棟一棟、気持ちを込めて精一杯に作ります」
別の訪問客:「新鮮なものを使っちょって、美味しく食べていただける、母の自慢の手料理ですので」
ヘブンは慣れない箸で魚を食べようとしながら「んー。美味しい。本物だよ。しっかり、しっかりと生魚も食べてる」と応対しています。
帰宅したヘブンを、また別の訪問客が待ち受けます。
訪問客たち:「ヘブン先生だ!」
ヘブン:「Fantastic! Wonderful! ははは。ありがとうございます。Thank you for coming! ただいま帰りました」
トキ:「おかえりなさいませ。今日もご覧の通り」
ヘブン:「あー。ワオ!Thank you for coming!
司之介:「だいぶ疲れちょるんか?」
トキ:「うん。毎日毎日二十人近くお相手しとるけん」
この会話から、ヘブンがいかに多くの人々を相手にしているかがわかります。司之介が冗談交じりに言います。
司之介:「ほぅ。聖徳太子でも十人じゃったのに」
トキ:「別にいっぺんに聞いたわけではないけん、比べるのはおかしいけど」
それでも家族は、ヘブンが日本のやり方を受け入れてくれることに感謝しています。
司之介:「ほぅ。じゃが、わしらとしては助かるのおん。ヘブンが、引っ越し祝やら近所付き合いやら、日本のやり方を喜んで引き受けてくれるのは」
フミ:「そげだね。これなら大丈夫。家族みんなきっとうまくいくわ」
しかし夕食の場面で、ヘブンの疲労が表面化します。
司之介:「でも、おい、ヘブン。魚はええから。しじみの身を食え。疲れが飛んで、たちまち多幸なるわ」
司之介がしじみを勧めるのは、ヘブンの疲労を察してのことでした。そしてある日、ヘブンが帰宅予定時刻を過ぎても帰ってこない事態が発生します。
フミ:「ヘブンさんがまだ帰ってきとられんで」
フミ:「日が暮れるけん、皆さん帰っていただいちょったの」
司之介:「ほお。おお、どうかしたんじゃろうな」
トキ:「もう全く」
司之介:「よくあるのか、こげなことは」
トキ:「ううん、遅くなるときは必ず教えてくださるんだけど」
司之介:「そげか。まさかまた立ちくらみで倒れてらんとええがの」
家族の心配は尽きません。トキが「たしかに。昨日もだいぶ疲れちょったしね」と同意すると、司之介は提案します。
司之介:「うーん。いやまあ、大丈夫だとは思うが、そろそろもうええんじゃないか。引っ越しの挨拶は断って」
フミ:「そげだね。倒れたら意味ないけん」
結局トキが探しに出かけ、ヘブンを見つけるのですが、その時のヘブンの言い訳が「錦織さんと教育の話をしていた」というものでした。
SNSでは
「みんなでお祝いに来る知事さんや松江の人たちも、鈍感な松野家も、誰も彼も良かれと思ってなのだけど、自分が希望した武家屋敷に帰りたくなくなってしまうヘブン先生。悪い人がいるわけじゃないのにねぇ…」
という指摘も。
善意の訪問客たち、それを喜ぶ松野家、そして疲弊するヘブン――誰も悪くないからこそ、問題が深刻化していく構図が浮き彫りになりました。
まとめ:第73話の見どころと今後の伏線
第73話は、ユーモアと心配が交錯する回でした。視聴者の反応を踏まえ、見どころと今後の展開ポイントをまとめます。
今回の見どころ・伏線
- 永見の「不器用」暴露が最高のコメディシーン:「黙ることしかできません」と言いながら全てを話してしまう誠実さが視聴者の心を掴んだ
- ヘブンの「建前」習得は成長か後退か:日本文化への適応として「建前」を学んだヘブンだが、視聴者からは複雑な反応
- 知事の「娘の分も幸せに」に隠された複雑な感情:佐野史郎さんの名演技が、祝福と寂しさが入り混じった父親の心情を見事に表現
- ヘブンの山橋薬舗行きの真相は:「ビア不足」なのか、体調不良なのか、それとも別の理由があるのか――明日以降の展開に注目
- トキの冷たい視線が示す夫婦の転機:永見の暴露を受けたトキの表情が、今後の夫婦関係にどう影響するか
- 連日の疲労とお祝い文化のギャップ:善意の訪問客と、それに耐えられないヘブンの姿が、文化摩擦の難しさを浮き彫りに
明日74話では、山橋薬舗が舞台になりそうな予感です。ヘブンは何のために山橋薬舗に通っているのか、トキはどう反応するのか――目が離せない展開が続きます。
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