NHK連続テレビ小説『ばけばけ』第19週「ワカレル、シマス。」第94話が2月12日に放送されました。今回の15分間は「まるで映画のよう」とSNSで絶賛される、圧巻の密度でした。ヘブン先生(トミー・バストウ)を松江に引き留めようと外套を特注し、虫籠まで持参する錦織(吉沢亮)の必死の空回り。一方、トキ(髙石あかり)が訪れたタエ(北川景子)の家では、自ら昼餉を作るタエ様、荷下ろしの仕事を始めた三之丞(板垣李光人)と、家族の「自立」が静かに描かれます。そしてヘブンが明かした熊本行きの本当の理由──寒さではなく、トキが松江を恐れなく歩けるように。ラスト、ヘブンとトキの会話を門外で聞いてしまった錦織が、虫籠と本の山を玄関先に置いて去る、SNSは涙の嵐となりました。
「ばけばけ」第19週第94話 あらすじ
錦織はヘブンを松江に残すため、冬用の外套を自費で特注しプレゼントするが、ヘブンは「熊本に行く」と言い出せないまま受け取る。その頃、トキはタエの元を訪れ、自ら料理を作るタエや荷下ろしの仕事を始めた三之丞と再会し、家族の成長を目の当たりにする。三之丞はトキから借りた金を少しずつ返し始め、タエは「自分のために正直に生きて」とトキの背中を押す。さらに勘右衛門は「一緒にいるとまた騒ぎになる」と松江に残る決断を告げる。家族の覚悟に涙するトキに、ヘブンが熊本行きの本当の理由を明かす。「それなし。松江歩くできますか?知らないところ、行きましょう」──すべてはトキを守るためだった。
錦織の後ろ姿と虫の音──ラスト2分に視聴者号泣
門外で立ち聞きしてしまった錦織の絶望
第94話のラスト、視聴者の涙腺を完全に破壊したのは、間違いなく錦織(吉沢亮)の後ろ姿でした。
ヘブンがトキに熊本行きの本当の理由を明かすシーン。「恐れなし。松江歩くできますか?知らないところ、行きましょう。私たちのこと、誰も知らない。熊本行きましょう」──この言葉を、錦織は門の外で聞いてしまいます。
朝ドラにおける「立ち聞き」は定番の演出ですが、今回はそのお約束が残酷なほどに機能していました。ヘブンの熊本行きを全力で阻止しようとしていた錦織にとって、この言葉は「もう手の打ちようがない」という最終通告に等しいものだったはずです。
SNSでは「錦織の後ろ姿……」と、言葉を失うような反応が相次ぎました。「朝ドラヒロインの絶対スキル、立ち聞きを披露する錦織…。間違いなく君がヒロインだよ…」という声もあり、もはや錦織こそが今期の”裏ヒロイン”だという認識が広まっています。
虫籠と本の山を置いて去る背中の演出が「映画のよう」
このラストシーンで特筆すべきは、台詞も表情も一切映さない演出です。
錦織が去った後に映し出されるのは、玄関先にぽつんと置かれた舟形の虫籠と、彼が本屋で収集したであろう虫に関する書籍の山。そこに秋の風が吹き付け、虫の鳴き声だけが響く。
この虫籠は、第91話(月曜放送回)で虫が嫌いな錦織が、ヘブン先生の次の著作の題材のためにわざわざ飼っていたコオロギのものです。嫌いなものをあえて世話し、書物まで集めて準備していた──その善意のすべてが、もう必要なくなった。その事実が、台詞なしで突きつけられるのです。
SNSでは
「演出ってスゴいね。錦織さんの後ろ姿と虫の声、置いて去って行った虫籠とたくさんの本、夕暮れ。これだけでこんな切なさを表現出来るんだもの」
「ばけばけの映像美しすぎて…錦織さんの悲しさ、切なさが虫の鳴き声、後ろ姿で表現されるの美しすぎませんか?」
と、映像表現の見事さを称える声であふれました。
93話・94話と続く「ラスト2分」の演出については
「なんと贅沢な朝ドラか。93話94話各話ともにまるで映画のよう。特にラスト2分、各々の気持ちの逡巡や希求、あるいは決意や悟り、願望と快復、それら全てが細やかな手付きによって織られている、一分の隙もない、素晴らしい」
という投稿が、多くの視聴者の気持ちを代弁していました。
台詞と顔を映さないからこそ際立つ切なさ。これが映像作品の力であり、『ばけばけ』の演出陣が持つ底力を見せつけられた瞬間でした。
ヘブンが明かした熊本行きの”本当の理由”──すべてはトキのため
「恐れなし。松江歩くできますか?」に込められた深い愛
第94話最大のターニングポイントは、ヘブンが熊本行きの真の理由を明かす場面でした。
これまでヘブンは「寒さ」を理由に熊本行きを提案してきました。しかし、勘右衛門(小日向文世)に「ペリー。おぬしは嘘が嫌いなんじゃろ」と諭され、ついに本音を語ります。
「それ(ショール)なし。松江歩くできますか?知らないところ、行きましょう。私たちのこと、誰も知らない。熊本行きましょう」
ヘブンの拙い日本語が、かえって気持ちの純粋さを浮き彫りにします。松江では「ラシャメン」騒動の後遺症が残り、トキはショールで顔を隠さなければ外を歩けません。ヘブンが見ていたのは、寒さでも仕事でもなく、妻が恐怖なく通りを歩ける日常だったのです。
SNSでは「寒さではなくすべてはおトキのためだった熊本行き」と、予想外の真意に驚きと感動の声が殺到。「ヘブン先生から真意を明かされて、熊本行きを承諾するおトキ」という反応にもあるように、この告白がトキの決断を大きく動かすことになりました。
家族の覚悟がトキの背中を押す──タエ様・三之丞・おじじ様の決断
タエ様が昼餉を作る姿に見る「自立」の証
トキがタエの元を訪れたとき、そこにはかつてとは違う光景が広がっていました。
「いいから任せて座っててちょうだい」
「一人でできますから」
「この頃、家のことをするのが楽しくて。ですから。大丈夫よ」
以前は家事に不慣れだったタエ様が、自ら昼餉を作り、「大丈夫」と繰り返す。名家の女性としてのプライドではなく、一人の母として自立していく姿がそこにありました。
タエ様の「大丈夫」は、トキに対する「もう心配しなくていい」というメッセージでもあります。トキにかけた「いいんですよ。自分のために、正直に生きて」という言葉は、トキの背中を押す決定的な一言となりました。
三之丞の荷下ろし仕事と借金返済の約束
三之丞(板垣李光人)の変化も、視聴者の涙を誘いました。
「ただいま帰りました」「ああ、疲れた。もう無理です。もう死んでしまいます」──荷下ろしの仕事から帰ってきた三之丞は、くたくたになりながらも働いています。トキが「もしかして、お仕事?」と驚き、腕を見て「細い」とつぶやくシーンは、かつてのお坊ちゃんが慣れない肉体労働に奮闘している姿を端的に表していました。
さらに三之丞は、かつてトキから毎月10円を借りていた金を返しに来ます。
「まだ10円にも足りないけど、もっともっと働いて、もらった分全部返しに行くから」
この言葉に、トキは「私そげな失礼なこと、ごめんなさい」と頭を下げます。三之丞が働いてお金を返す──それは「もうトキに養ってもらわなくても大丈夫」という、家族の自立宣言でもあるのです。
SNSでは「おタエ様が昼餉を!三之丞は荷下ろしの仕事!!私達は大丈夫だからと…」「大好きなサワだけではなく家族も覚悟を決めてたことに三之丞とタエ様にも涙…」と、家族の成長に対する感動が多数寄せられました。
勘右衛門の「一緒におらん方がええ」という苦渋の決断
家族の覚悟で最も重かったのが、勘右衛門(小日向文世)の決断です。
「せっかくの申し出じゃが、わしらは松江に残ることにした」
一見すると冷たく聞こえるこの言葉の裏にあるのは、深い愛情と冷静な判断でした。
「ペリーがわしらの借金返した。わしら家族はみなペリーから金をもらっちょる。その金で一緒に暮らしちょる。そげなことが明るみに出れば、誰かがまた例の騒ぎのようにお嬢を疑うじゃろう。それは熊本もどこも同じじゃ。だけん、一緒におらん方がええ」
ラシャメン騒動の教訓を踏まえた上での判断です。家族が一緒にいることで、トキがまた攻撃対象になりかねない。だからこそ「離れる」ことが最大の愛情なのだと。
しかし直後に本音がこぼれます。
「寂しい。ずっとお嬢の側におりたい。本当は熊本だろうがアメリカだろうが、共に行きたいぐらいじゃ」
「じゃが、それはお嬢のためにならん」
この台詞にすべてが詰まっていました。行きたい、でも行けない。愛しているからこそ離れる。勘右衛門の「ラストサムライ」としての矜持と、孫への深い愛情が同居する名場面です。
錦織の”哀しき善意の押し売り”──外套・虫籠・No, no, no
自費で外套を特注する錦織の必死さ
第94話の冒頭から、錦織の「空回り」が痛々しいほどに描かれます。
ヘブンに冬用の外套を着せながら、「素晴らしいお似合いですよ。これで松江の冬を乗り切りましょう」と笑顔を見せる錦織。自費で特別にあつらえたこの外套は、「松江にいてほしい」という錦織の願いそのものです。
ところがヘブンが「でも、私、熊本行く──」と切り出した途端、「ノーノー。No, no, no, no, no, no, no, no、これはお代はいりません。プレゼントです」と遮ります。ヘブンが再び「違います。それではなく、熊本──」と言おうとしても、「No, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no」と畳みかける。
司之介が「必死じゃのう」とつぶやく通り、錦織の必死さが切ないほど伝わってきます。SNSでは「錦織さん空回りしとるなー」「哀しき善意の押し売り回」と、視聴者も苦笑いせずにはいられない展開でした。
「おときさんがいる限り松江を離れない」という誤算
さらに錦織は、江藤知事に対して自信を見せます。
「何より夫人のおときさんが熊本行きを猛烈に反対しておりまして」
「おときさんがいる限りは松江を離れることはないかと」
この時点で錦織は、トキが熊本行きに反対していることを自分の「切り札」だと信じています。しかし、この日のうちにトキの気持ちは大きく変わることになります。錦織がラストシーンで味わう絶望の深さは、この「安心」があったからこそ一層際立つのです。
朝ドラヒロインの絶対スキル「立ち聞き」を披露する錦織
SNSでは
「ヘブンを引き留めるために、冬用の外套を自費で特別にあつらえる錦織…。虫籠とおそらく虫の本の山を持ってくる錦織…。朝ドラヒロインの絶対スキル、立ち聞きを披露する錦織…。間違いなく君がヒロインだよ…」
という投稿が大きな共感を呼びました。
外套をプレゼントし、虫籠を持参し、そして立ち聞きまでしてしまう。朝ドラの定番スキルをすべて網羅した錦織は、もはや正真正銘の「もう一人のヒロイン」です。吉沢亮さんの繊細な演技が、脇役のはずの錦織を今期屈指の愛されキャラクターに押し上げています。
脚本の力も見逃せません。SNSでは
「ばけばけの脚本、やっぱり異常にすごい。脇役の吉沢亮を、今期のヒロインに不足ぎみの”美しく抗いがたい悲劇のヒロイン”として成立させてしまう破壊力」
と評する声もありました。八雲(ヘブン)が好きな虫の声をずっと響かせておきながら、実在する舟形の虫籠をこの瞬間に物語へ投入する──練り込まれた伏線回収に、唸らずにはいられません。
「なして、私のすべてを奪おうとするんですか」──トキの慟哭に涙
大好きな松江も家族も失う恐怖
家族の覚悟を次々と突きつけられたトキの反応は、胸が張り裂けるものでした。
ヘブンが「分かりました。我々二人だけ、熊本行くしましょう」と告げた瞬間、トキは叫びます。
「えっ。いや、嫌。ダメ、ダメダメ、ダメダメダメ。というか、なして。なして、私のすべてを奪おうとするんですか。大好きな松江も、大好きな家族も」
「ダメ」を重ねるトキの台詞が、子どもが駄々をこねるようにも、必死の抵抗にも聞こえます。理屈ではなく感情で叫ぶトキの姿に、SNSでは「なんで私の大切なものすべて奪うのと泣きながら父上じじ様の手をとるおトキがかわいそうで号泣」という声が上がりました。
しかし、この「奪う」という言葉は、トキの視点からの真実であると同時に、家族がトキのために「手放す」覚悟を決めた証でもあります。奪われているのではなく、送り出されている──その残酷な優しさに、視聴者も泣かずにはいられませんでした。
嘘が嫌いなヘブンに「本当のこと」を話させた勘右衛門
この場面で見事な役割を果たしたのが勘右衛門です。
「ペリー。本当のことを話せ」
「ペリー。おぬしは嘘が嫌いなんじゃろ」
勘右衛門はヘブンの性格を深く理解しています。嘘をつけないヘブンに「本当の理由」を語らせることで、トキが納得できる土壌を作ったのです。そして最後に一言、「よう言った。お嬢。ペリーと行きなさい」と送り出す。
SNSでは「前来ると思ってたヘブンさんは嘘が嫌いですよねをおじじが言うなんて」という驚きの声もありました。勘右衛門がヘブンを「ペリー」と呼び、家族として受け入れているからこそ言える台詞です。ラストサムライの祖父が、異国の婿に孫娘を託す。その信頼関係が、このわずかなやり取りに凝縮されていました。
まとめ──第94話の見どころとばけばけ95話への展開予想
今回の見どころ・伏線まとめ
- 錦織のラストシーン:虫籠と本を置いて去る後ろ姿。台詞も表情もなく、虫の鳴き声と秋風だけで切なさを表現した「映画のような」演出に視聴者号泣
- ヘブンの熊本行きの真の理由:寒さではなく、トキがショールなしで歩ける場所へ連れていくため。
- 家族の自立と覚悟:タエ様の料理、三之丞の荷下ろし仕事、勘右衛門の「一緒におらん方がええ」。全員がトキのために「離れる」決断を下す
- 錦織の空回り善意:外套の特注、虫籠の持参、そしてNo, no, noの連発。すべてが水泡に帰す構成が残酷かつ見事
- トキの慟哭:「なして、私のすべてを奪おうとするんですか」──奪われているのではなく送り出されていることに気づくまでの感情の揺れが圧巻
- 勘右衛門とヘブンの信頼関係:「おぬしは嘘が嫌いなんじゃろ」から「よう言った」へ。異文化の壁を超えた家族の絆
ばけばけ95話への展開予想
錦織が真実を知った今、次回95話ではどのような反応を見せるのか。SNSでは「全てを知った錦織さんの明日が怖い」という声も多く、錦織自身の立場(ヘブンが松江に残ることが自分の地位に直結する)を考えると、単なる友情の問題では済まない展開が予想されます。松江を去るヘブンと、残される錦織。第19週「ワカレル、シマス。」のタイトルが、いよいよ重みを増してきました。
-
ばけばけ
【ばけばけ第19週第94回あらすじ ネタバレ感想】錦織の後ろ姿に号泣…虫籠と本を置いて去るラストシーンが「映画のよう」と大反響
-
ばけばけ


【ばけばけ第19週第93回あらすじ ネタバレ感想】錦織さんの必死すぎる引き止めと、サワだけが気づいていたトキの本音に視聴者涙腺崩壊
-
ばけばけ


【ばけばけ第19週第92回あらすじ ネタバレ感想】「松江、寒い。それだけ。」に号泣…ヘブンさんが語らない本当の理由に視聴者涙腺崩壊
-
ばけばけ


【ばけばけ第19週第91回あらすじ ネタバレ感想】吉沢亮のデレデレが可愛すぎ!「唯一の親友」にニヤニヤ止まらない錦織と、ヘブンの熊本行き提案にトキ猛反発
-
ばけばけ


【ばけばけ第18週第90回あらすじ ネタバレ感想】フミさんの人柱怪談に涙が止まらない…ヘブンの決断と錦織の20秒予告が切なすぎる
-
ばけばけ


【ばけばけ第18週第89回あらすじ ネタバレ感想】食い逃げ知事でバッシング収束!錦織の不穏フラグにハラハラ…学歴詐称爆弾と弟の複雑な表情








