2月27日(金)放送のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』第21週「カク、ノ、ヒト。」第105話は、笑いと感動と、そして次週への期待が絶妙に重なった15分間でした。ロバートの妻・ラン(蓮佛美沙子)が初登場し、流暢な英語を操る姿にトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)が触発されていく展開。イライザからの手紙でヘブンの執筆が注目を浴びていることが明かされる喜びの一方、「アメリカに戻れば売れっ子になれる」という言葉がさらりと含まれていて、トキがその意味を察するような表情を見せる繊細な演出が視聴者の心をつかみました。そして最後、英語の勉強中にトキが「妙に眠くて」と言い残し寝落ちしてしまうラストシーン──SNSでは「これはご懐妊では!?」という期待の声が一気に広がっています。
「ばけばけ」第21週第105話 あらすじ
ヘブンが学校へ行っている間、リテラリーアシスタントとして、トキはネタ探しに奔走する日々を送っています。そんな中、ヘブンが手紙を代読すると、イライザから「日本滞在記」が重版・大人気との報告と、アメリカ帰国を促す内容が。家族全員で喜ぶ一方、その手紙の含意にトキは複雑な表情を見せます。ヘブンは学校帰りに同僚ロバート(ジョー・トレメイン)から妻のラン(蓮佛美沙子)を紹介され、英語が達者なランの存在に刺激を受けてトキに英語学習の再開を提案。ロバート邸での食事会では、文化の違いを超えた温かい交流が生まれます。しかしその夜、英語の勉強を再開するやいなやトキは「妙に眠くて」と言い、そのまま寝落ち。視聴者の間でご懐妊説が急浮上しています。
「センキョー!」──英語を「なんとなく」で超えていくランさんの貫禄
今日の第105話で、物語に新しい風を吹き込んだのがロバートの妻・ラン(蓮佛美沙子)の登場でした。ヘブンが学校から帰宅する場面、ロバートに連れられてランが姿を現し、こう挨拶します。
「Pleased to meet you, Heaven-sensei. I’m Ran, Robert’s wife.」
流暢な英語でヘブンに話しかけるラン。ヘブンが「英語、できますか?」と問い返すと、
「A little。Thank you for helping my husband.」
と微笑みながら答えます。”A little”と謙遜しているものの、このやり取りだけでもランの英語力の高さは十分伝わってきます。さらにヘブンが「素晴らしい」と称えると、ランはサラリと「これぐらいです」と返す。この自然体な振る舞いが、のちにトキへの大きな刺激となっていきます。
帽子ひとつで英語レッスン、ヘブンの「では、やりましょう」
ランとの出会いに触発されたヘブンは、トキに英語学習の再開を提案します。最初はトキも「こりごり」と渋るのですが、
「リテラリーアシスタントなら英語できた方がええですもんね。」
「……うん。あの、やってみます。またやりたいです。教えてごしなさい。」
と最終的に決意します。「こりごり」と言ったそばから「教えてごしなさい。本当に。」と食いつく、このテンポ感がいかにもおトキちゃんらしくて笑えるんですが、一方でそこにはランさんへの対抗心というより、ヘブンのそばにいたいという純粋な動機が透けて見えます。
そして始まった英語レッスン。ヘブンが帽子を使った実践練習を提案し、
「Have you my hat?」
「Yes, I have your hat.」
「Yes, I have your hat. Yes, I have you おり、はた。」
「センキョー!」
この「センキョー!」の一言に今日のSNSは沸いていました。「Thank you」が「センキョー」になってしまう愛らしい発音に、視聴者から笑いと応援の声が相次いでいます。
ランの「何となく」が突き刺さる──トキの中に芽生えた危機感
ロバート邸での食事会で、ランのある一言が物語の空気を変えます。英語ができるのかと聞かれたランは、
「ああ、まあ、なんとなく。ホントなんとなーくよ、なんとなーく。それで十分だから。なんとなーく。」
と笑いながら答えます。その「なんとなく」が、英語の壁にぶつかっているトキにとってどれほど眩しく、また遠く感じられたか。セリフがないトキの表情だけで、その距離感が伝わってくる演出でした。
ロバートが「She speaks pretty well.」と英語でランをこっそり評すると、ランが笑いながら「What are you saying?」と返す。英語でコミュニケーションが完結してしまうこの空間で、トキだけがわずかに取り残されている──その「少しの寂しさ」を、視聴者はしっかり受け取っていました。
イライザからの手紙──喜びの裏に潜む「アメリカへ戻れ」という言葉
今日の第105話でもう一つの大きなシーンが、イライザからの手紙でした。手紙の内容が代読されると、
「My dearest Lefkada, I trust that you are well. I wanted you to know that Japan Travel Journal has once again gone to reprint, and the editorial office is awash with requests for your lectures and works. Won’t you consider returning to America? If you were to come now, it would be as a revered author.」
「日本滞在記」が重版されており、講演や執筆の依頼が殺到しているという知らせ。そしてその末尾に添えられた「アメリカに戻らないか?」という問いかけ。
「重版出来!」全員で喜ぶ松野家の温かさ
手紙を聞いた家族の反応は一様に喜び一色でした。
「いいかー!」
「すごい、すごい人気です。そらすごいの。」
「さすがね。」
「おめでとうございます。おめでとうございます。」
この声が重なる場面の賑やかさが、松野家の温かみそのものです。司之介が「いや、あれはええ本だからの」と言えば、フミ(池脇千鶴)が「何言っちゅうのかね。読んでないでしょ、あなた」とすかさずツッコむ、いつもの掛け合いも健在でした。
手紙を聞きながら表情が変わるトキに視聴者が気づいた
ただ、この喜びの場面に一つの影が差しています。手紙が読まれる中で、家族全員が騒ぎながら喜んでいる一方、トキだけはどこか落ち着かない表情を見せていました。手紙の内容を聞きながら表情が微妙に変化するトキ、そして手紙の内容を聞き届けながら何かを考えているようなヘブン──この2人の「言わない感情」が、今日の演出の核心部分でした。
「夫宛てに届いた手紙に何かを感じるトキの表情」が象徴的で、これはセリフでは絶対に語られないBKの「ドラマの旨味」そのものです。イライザの声が「もし帰ってきたらすごいわよ」とヘブンの脳内に響くとき、トキはその声が聞こえているかのような表情をする──国際夫婦の間にいつもうっすらと流れている「どちらの国に住むか」という問いが、この短いシーンに圧縮されていました。
「おイセさんの呪い、今頃来たんかね」──ラストの眠気に視聴者騒然
今日の第105話で最も話題になったのが、ラストシーンです。ロバート邸での食事会から帰宅し、英語レッスンを再開していたトキが突然こう口にします。
「今日はここまででもええですか?あの、なんだか妙に眠くて。ごめんなさい。」
そしてヘブンが「どうぞ」と言うや、トキはすとんと横になり、そのまま寝落ち。それを見たナレーションが「寝ちゃったわよ。春だからかしらね」と笑う中、阿佐ヶ谷姉妹、
「何じゃこりゃ。お伊勢さんの呪い、今頃来たんかね。」
この「おイセさんの呪い」というワードが笑いを誘いつつも、SNSでは「これは呪いじゃなくてご懐妊では!?」という声が一気に広がりました。そもそも序盤で「おイセさんの呪い」として描かれてきた不思議な出来事と絡めて解釈する視聴者も多く、次週への期待値がグッと上がっています。
ロバート邸食事会で見えた2つの夫婦の違い
食事会では、ランが英語でスムーズにコミュニケーションを取る一方で、トキはその会話についていけないもどかしさを感じていました。そんなトキに、ランは自然体でこう声をかけます。
「西洋暮らすできますね。」
この一言がまた面白い。ランは「なんとなーく」で英語を操りながら、日本人としての自分を失わない。それがトキにとって一つのモデルケースになっているようで、食事会の帰りにトキが「ちょっと横に」と寝かせてもらう場面では、
「よその家、疲れるもの。」
「ああ、そうですね。立派な洋館でしたし。」
というやり取りが自然に流れます。「よその家」という感覚は純粋に場の緊張からくるものでもあるのですが、英語でやり取りされる空間でのトキの疲労感と重なって、言葉にできない感情がじんわりと伝わってきます。
寝落ちするトキにご懐妊フラグ?SNSで考察が加速
「妙に眠くて」というトキの言葉に、SNSでは早速「妊娠フラグだ」「おめでとう!?」「次週確定では」という声が続出しました。この眠気シーンが今日の最も話題になった要素として取り上げられています。
さらに「おイセさんの呪い、今頃来たんかね」というユーモラスな一言が、皮肉にも「呪いではなく命の芽生え」という解釈と重なり、視聴者の想像力を最大限に刺激していました。
セリフから読む演出の深さ──言わない優しさが伝える夫婦の絆
今日の第105話は全体を通して、「言葉にしないことで伝わるもの」が演出の核にあったと感じます。
ヘブンはイライザの手紙を受け取りながら、「アメリカへ戻れ」という内容について自分からは何も口にしませんでした。トキもその含意には気づきながら、何も問わない。そして2人でいつもどおり英語レッスンをして、トキが眠ってしまう。
序盤のトキとヘブンが話す場面では、
「警察官の涙いうものを……始めて見ました。あの警察官にも、護送されてきた犯人にも、お子さんがおったのかもしれないなぁと。」
というトキのリテラリーアシスタントとしての感性の豊かさが印象的でした。取材から持ち帰ったこの言葉に、ヘブンが「素晴らしいお考えありがとう。いい話かけてそうで。」と返す。トキが「きっとイライザさんもお喜びになりますね」と添えると、ヘブンがうなずく。
このやり取りにも、2人の間に育ちつつある「創作のパートナーシップ」がにじんでいて、単なる夫婦の日常ではない関係性の深さを感じさせます。
また、食事会後のヘブンの一言が今日の物語を締めくくるような重みを持っていました。
「I don’t write just for money. I want to write and talk.」
お金のために書くわけではない。書いて、語り合いたい。これは「アメリカに戻れば売れっ子になれる」というイライザへの間接的な答えでもあります。ヘブンが日本に残る理由を、セリフ1本で示していた。
6. まとめ──第105話の見どころと次週への伏線
- 「センキョー!」:帽子を使った英語レッスンでのトキの発音ミスが愛らしく、SNSのトレンドワードに浮上。英語という言葉の壁に、笑いを交えながら向き合う夫婦の姿が視聴者の共感を呼んだ。
- ランさん初登場:英語が堪能な日本人妻・ランの登場が、トキに「言葉の壁」を意識させる新たな刺激となった。「なんとなーく」という自然体のスタンスがトキへの手本として描かれた。
- イライザの手紙に漂う「アメリカへ戻れ」という圧力:重版の喜びに混ざった帰国要請を、家族が喜ぶ中でトキとヘブンだけが微妙な表情で受け取る演出が光った。
- 「I don’t write just for money. I want to write and talk.」:お金のためではなく書きたいというヘブンの言葉が、イライザへの間接的な答えとして機能。日本に残る意志をにじませた重要なセリフ。
- 学校存続の知らせ:帝国議会の審議を経て学校の存続が決定。ヘブンが「今夜はよく眠れそうだ」と安堵する場面に、視聴者もひと息ついた。
- 「おイセさんの呪い、今頃来たんかね」→妊娠フラグ浮上:ラストのトキの突然の眠気が次週の出産展開への橋渡しとなり、SNSで「ご懐妊では?」という声が急拡散。次週「アタラシ、ノ、ジンセイ。」への期待が一気に高まっている。
第21週「カク、ノ、ヒト。」最終話となる第105話。笑いあり、涙あり、そして大きな伏線ありの15分でした。来週の第22週「アタラシ、ノ、ジンセイ。」では、いよいよ新しい命の誕生が描かれると予感も。トキとヘブンの夫婦の物語は、また新しいステージへと動き出します。
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