【冬のなんかさ春のなんかね 第6話】「好きな人の好きな人」が刺さりすぎる…亮介の弾き語りと衝撃のラストを徹底考察

「好きになってしまったことで、会いたい人にもう会えなくなるの嫌なんだ」

第6話のこのセリフ一本で、このドラマが何を描こうとしているのかが、ぜんぶわかった気がしました。

恋愛って、ただ好きでいるだけで人を傷つけてしまう。傷つけられていると思っていたら、自分こそが加害者だったと気づく。そんな恋の複雑さと痛みを、これでもかというほど丁寧に積み上げてきたのが第6話です。

文菜が過去に亮介へ送った長文メールの音読、小太郎が静かに打ち明けた「めちゃくちゃ特別な時間」の告白、そして亮介が語る片想いの全貌——。SNSでも「正座で見てた」「自分を見てるみたいで最悪」という声が続出した、シリーズ最大の共感回でした。

そして、最後の一行。ただただ、すべての記憶が吹っ飛びます。

目次

『冬のなんかさ、春のなんかね』第6話 あらすじ

美容師のゆきおに髪を切ってもらいながら、他愛のない会話をする文菜。その数日後、文菜は先輩小説家の山田線と、ホテルで向き合っていました。昔、恋人になれなかったミュージシャン・田端亮介へ送った”病的で暴力的”な長文メールを山田に音読してもらいながら、過去の自分と向き合う文菜。2年前、小太郎の制止を振り切って亮介の家を訪ねようとした夜のことも、少しずつ明らかになっていきます。亮介はその夜、自分の核心——幼馴染のアイドル・マイコへの片想いと、彼女が別の人を好きだと気づいた瞬間の話——を文菜に打ち明けます。そして話は現在へ。山田との静かな対話の末、二人の携帯が同時に鳴り、そこには衝撃的な知らせが届いていました。

【第6話の核心】「被害者と加害者は同居する」——文菜の苦悶と長文メールの音読

第6話の冒頭は、恋人ゆきおの美容室で髪を切ってもらう文菜のシーンから始まります。「店の前の通りの向かいの建物の壁の色、可愛くない?」と何でもない一言をさらっと言う文菜と、「そういうのよく気づくよな」と返すゆきお。二人の間に流れる穏やかな空気は、この後に描かれる過去の嵐のような恋愛と、鮮やかなコントラストをなしています。

そしてシーンは変わり、文菜は先輩小説家・山田線と、ホテルの一室で向き合います。手元にあるのは、過去に恋人になれなかったミュージシャン・田端亮介に送った長文メール。「自分の思考を整理していたら、あまりにも病的で、暴力的で、とても怖くなってしまって」と語る文菜は、そのメールを山田に読んでもらうことを提案します。

「こういうの、あんまり人に見せちゃダメだと思うけど」と山田が静かに言うと、「いや、見せないですよ、他の人には」と文菜。

「じゃあ俺にも見せない方が」と山田が返すと、文菜はしばらく黙って、「うん。ま、そうなんですけど」と答えます。

このやりとりだけで、二人の関係の深さと微妙な距離感が伝わってくる。そして山田が音読を始めた瞬間、文菜の表情がじわじわと曇っていきます。

「メールを送ること、お許しください」——過去の文菜が書いた言葉の重さ

山田が読み上げた長文メールは、こんな書き出しから始まります。

「田端亮介様。また連絡してしまってごめんなさい。返事が来ないのはわかっています。こうして連絡すること自体が負担だっていうのもわかっています。でも、メールを送ること、お許しください」

「重っ。もう既に重いな」と文菜自身がつぶやきます。山田が「でもメールを送ること、お許しくださいって、なんかすごいね」と言えば、「メールするとか連絡するでいいもんね」と文菜も苦笑い。

しかしメールはさらに続きます。

「亮介がどれだけ遊んでいようが、いろんな人と寝ていようが、私はあなたの行動を否定しません。(中略)寝たら終わっちゃうから、二人の関係が。終わってもいい人としか寝ないんだ、と言ってくれて。好きな人のそういう人になれたこと、嬉しかったです。」

「特別でいたいけど、対等ではいられない」——このメールが体現する感情は、恋の煮詰まりそのものです。SNSでは「この病的で攻撃的な亮介へのラブレターでわかる。やっぱり文菜は文才がある」という声が上がっていましたが、まさにそうで、文菜の痛みが言葉として結晶化されたような文章に圧倒されます。

「永遠に縁が切れずに、たまに会えて、何でも話が聞ける人でいるよりも、縁が切れてもいいから触れたくなってしまった。寝ることで、触れることで、関係性が終わってしまったとしても、そっちの方が羨ましいと思ってしまった」

そしてメールはこう続きます。

「あいつとモーニングを食べたと聞いた時、キスしたと聞くよりも苦しかった。セックスしないで朝までホテルでずっとバカ話してたと聞いた時、私もそれがしたいと思った。寝顔とか見たかったな」

「好きな人の好きな人に嫉妬する」のではなく、「好きな人と過ごす日常の時間」に嫉妬していた——この表現は、SNSで最も多く引用された箇所のひとつです。

「加害者って自覚はあるんだ」——音読されながら気づく、自分の姿

メールはさらに進みます。

「責めてるみたいでごめんなさい。被害者と加害者って同居するんだなって今思っています。今の私は明確に加害者です」

山田がここまで読み上げると、文菜はぽつりと言います。

「加害者って自覚はあるんだ」

この一言が、今話最大のテーマを象徴しています。ただ好きでいるだけで人は誰かを傷つけてしまう。傷つけられていると思っていた人間が、同時に傷つけていることもある。SNSでも「好きでいることの複雑性」を指摘する声が多く、視聴者の共感を深く呼んでいました。

小太郎の「めちゃくちゃ特別な時間」——報われない恋の、本当のリアル

場面は2年前の夜へと切り替わります。深夜、亮介から連絡が来て出かけようとする文菜(当時は「あやな」と呼ばれていた)のもとに、小太郎が現れます。「俺はね、あやながなんでそんな恋愛してんのか本当にわかんない」と苦々しく言う小太郎に、文菜は逆に問い返します。

「じゃあ小太郎は?小太郎はなんで私と会ってんの?いっつもいっつも雑に扱われて、メールだって返ってこない時も多くて、都合よくなんか、酔っ払った時とか暇な時とかにふらっと連絡してくる私となんで会ってんの?」

それに対して小太郎は、静かに答えます。

「それはだって……好きだから」

文菜はこれを聞いて言います。「もう一緒じゃん。好きだからじゃん。じゃあわかるじゃん。私の気持ち。わかんない?」

「自分見てるみたいで最悪」——文菜が感じた、鏡の痛み

小太郎の言葉はここから本番です。

「俺だって俺じゃダメだってわかってる。そんなの。でもほっとけないんだもん。会いたいって思ってしまうんだもん。頼られたら嬉しいし。でも、俺を呼び出した今この瞬間、あやなの頭の中は彼のことでいっぱいなんだよ。今、この瞬間もさ。あなたにとっては別に大したことない時間かもしれない。でも俺にはめちゃくちゃ特別な時間なんだよ」

そしてこう続けます。

「こんなに辛くて、こんなにきつくても、一緒に過ごせている時間は本当に特別で。きっとまた何度も反芻する時間になるんだよ。あー、可愛らしい服着てたなぁとか。髪乱れてても可愛いなぁとか。どうせまた明日とか明後日とかにさ。大丈夫落ち着いた?とか俺がメールしてもあなたは返さないでしょ。もうその時には必要ないから。で、いつ来るかわからない返事を待ちながら、今日のことを俺は思うんだよ。あなたがそいつを思うようにね」

このセリフ、今話で一番多くの視聴者を「正座」させた場面です。SNSでは「6話があたしを殺しにきていた」「ずっと正座で見てた足しびれた」という声が続出。文菜自身もこの言葉を聞いて、静かに言います。

「なんか。自分見てるみたいで最悪」

亮介に対して同じことをしている自分と、小太郎が重なった瞬間。加害者は常に、どこかで被害者でもある——第6話が一番丁寧に描きたかったテーマがここに凝縮されています。

「巻き込まれたい」——小太郎の最後のお願い

その後、亮介から突然連絡が入り、今から会いに行こうとする文菜。「俺も行く」と言い張る小太郎に対して、「来てどうするの?普通に迷惑なんだけど」と文菜が返すと、「近くにいる。コンビニとかで時間潰してる。終わったら連絡して」と小太郎。

「巻き込みたくない」という文菜に、小太郎はこう返します。

「巻き込まれたい」

そして最後に、「一個だけお願い聞いてくれたらもうすぐに帰る」と言い、こう続けます。「キスしてほしい。今キスしてほしい。そしたら帰る」

文菜は「ちょっとやば。え、ちょ。え?それは何?なんかわざと嫌われようとそういう感じで言ってんの?」と戸惑います。すると小太郎は「いや、全然。うーん、なんの駆け引きもない。もう。ただの欲望として言ってる」。

この「ただの欲望として言ってる」というセリフは静かに刺さります。計算も戦略も脱ぎ捨てた、剥き出しの気持ち。

亮介が語った”核心”——好きな人の好きな人が、女性だったこと

過去のシーンはさらに続き、文菜と亮介が二人で話す場面へ。亮介はここで初めて、文菜に自分の「核」を話します。

「俺さ、なんか何でも話してる感じで、あやなにはたくさん甘えて頼ってきたけど、実は俺の一番核の部分、話はしてないなと思って」

その核とは——今もずっと好きな、たった一人の人のこと。幼馴染で、高校時代に急にアイドルを目指すと言い出したマイコという女性への、片想いでした。

「俺さ、実は、今好きな人がいて。たった一人のことがずっと好きで。だから、この先も当分、誰かを好きになることはないと思うんだ」

文菜から「その好きな人って、どんな人なのか聞いてもいいの?」と問われた亮介は、マイコのことを語り始めます。陸上部で日焼けして真っ黒なのにアイドルになりたいと言い出したこと、何度も落ちながら一年間オーディションを受け続けてついに受かったこと、そして久しぶりに会うたびに緊張するようになり、好きになってしまったこと。

アイドル活動中のマイコから「歌詞を書いたから、曲をつけてほしい」と頼まれた亮介は、曲を作りながら気づいてしまいます。

「好きな人の好きな人ぐらい見てたらわかるから」——弾き語りに込められた意味

「多分、多分これ。『ごめんなさい。あなたとは付き合えない。私には他に好きな人ができました。』ってことなんだって」

マイコが書いた歌詞は、グループの先輩アイドルへの想いを綴ったものでした。そして亮介は文菜に言います。「好きな人の好きな人ぐらい見てたらわかるから」と。

マイコはその後、自分がレズビアンであることを公表して活動しています。亮介はその事実を静かに受け入れながら、こう語ります。

「俺は相手が自分のことを好きだからという理由で人を好きになることはないかな。両想いは結果でさ。そのために人を好きになることはないよ。だから——自分の中の好きが消えるまでは。ずっと一人でいいかな。それがたとえ一生続いたとしてもね」

この言葉を文菜(ナレーション)は「怖い」と受け取ります。亮介の秘密を共有されたことで、文菜の中での亮介はより特別になってしまい、終わらせるまでには少し時間がかかった——そう語る文菜の声は、静かな痛みをたたえていました。

「俺は相手が自分のことを好きだからという理由で人を好きになることはない」

このセリフは、このドラマ全体のテーマに直結しています。「両想いは結果」という価値観——見返りを求めず、ただ一人を思い続けること。それは美しくも、同時に孤独なことでもある。文菜がそこに惹かれてしまったのは、彼女自身の恋愛観と深く共鳴していたからではないでしょうか。

現在の文菜と山田線——「好きになってしまったことで、会いたい人にもう会えなくなる」

過去の回想が終わり、現在の文菜と山田のシーンに戻ります。長文メールを読み終えた山田は「好きだった証拠だ」と言い、文菜は「好きでも許されることと許されないことがありますよ」と静かに返します。

「やっぱ相手を困らせる行為はダメですよ」という文菜の言葉は、過去の自分への反省でありながら、同時に山田との距離感にも重なっています。

「山田さんは私にとって大切な人ではあるので、失いたくはないですね」

「また当たり前に会いたいし」

そして文菜は、今の気持ちを静かに言葉にします。

「なんでもない人同士のままだったら、仲のいい友達のままだったらまた会えたのに。好きになってしまったことで、会いたい人にもう会えなくなるの嫌なんだ」

この一言が、第6話のすべてを包みます。好きになることの喜びと、好きになることで失うものの痛み。文菜は過去のすべての恋愛を経て、今もその問いと向き合っています。

衝撃のラスト「それは小林二胡が亡くなったという知らせだった」——次回への伏線考察

文菜と山田の静かな時間は、突然終わりを迎えます。二人の携帯が同時に鳴り、それは共に担当編集者・多田さんからの一斉メールでした。

「それは小林二胡が亡くなったという知らせだった」

文菜のナレーションがここで終わります。

SNSでは「最後の台詞ですべての記憶が吹っ飛んだ…。なんで、二胡…」という声が飛び交い、このラストは一瞬で話題をさらいました。小林二胡は文菜の「大学前後の恋人」であり、売れっ子小説家。そんな人物がなぜ——何があったのか、次回以降に大きな謎が残ります。

「過去編はいつまで続くのか、というかこれが本編だったのか」という声もSNS上に多く見られましたが、第7話では現在の物語が大きく動く予感があります。文菜がゆきおとの関係をどう整理するのか、そして二胡の死がどのように作用するのか——伏線が一気に広がった第6話でした。

まとめ|第6話の見どころ・伏線まとめ

  • 長文メールの音読:過去の文菜が亮介に送った「病的で暴力的」なメールが山田に音読され、文菜が自分の加害性に気づく——「被害者と加害者は同居する」という今話最大のテーマが結晶化したシーン
  • 小太郎の告白「めちゃくちゃ特別な時間」:自分を好きでない相手を好きであり続けることの痛みを、小太郎が切々と語る。その言葉に「自分見てるみたいで最悪」と感じた文菜の反応が、今話の感情的な核
  • 亮介の弾き語りとマイコへの片想い:亮介の「核心」が初めて明かされる。好きな人の好きな人が女性だったこと、それでも「俺は相手が自分のことを好きだからという理由で人を好きになることはない」という価値観
  • 「ただの欲望として言ってる」——小太郎のキスの告白:計算も駆け引きもなく、ただ真っすぐにぶつけた欲望。小太郎の純粋さと、それが受け入れられない哀しさ
  • 「好きになってしまったことで、会いたい人にもう会えなくなる」:第6話のすべてを包む文菜の言葉。好きであることと失うことが、常に背中合わせであるというドラマのテーマの核心
  • 衝撃のラスト「小林二胡が亡くなったという知らせ」:過去の恋人であり売れっ子作家でもある二胡の訃報が届く。次回の展開への大きな伏線として、視聴者に衝撃を与えたラスト

冬のなんかさ、春のなんかね|第6話|毎週水曜よる10時放送(日本テレビ系)

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