ドラマ「silent」9話が放送されました。
今回は想と想の家族の8年間の様子が詳しく描かれていましたね。
難聴を発症して苦しんだのは想だけではなかったようです。
そして実家に帰っていた想に、たまたま実家にいた湊斗があるものを渡していました。
渡したものは一体、なんだったのでしょう?
そんな9話のあらすじと注目シーンをご紹介します。
第9話のあらすじをネタバレでご紹介!
まずは第9話のあらすじをネタバレでご紹介します。
物語は8年前、想が紬と公園で別れたところからスタートします。
紬とこれで最後にすると決めていた想は泣きながら帰り、その後、母に難聴を発症したことを誰にも言わないように口止めします。
大学にはサッカー推薦で入学した想でしたが、病気が進行するにつれ、サッカーもやめて寮からアパートに引っ越すことになります。
母は心配で何度も都内に足を運びますが、その時にたまたま奈々と楽しそうに手話で話す想を見かけます。
そしてとうとう、想に聞こえなくなる日が訪れ、家族で悲しみます。
姉の華は妊娠し、自分の子供も想のように聞こえなくなるのではと心配しますが、検査結果は大丈夫でした。
現在、想が実家にいると、たまたま実家を訪れていた湊斗から「渡したいものがある」と言われ、会うことに。
帰宅後、想は母と最近のことを話します。
難聴になってから気を使い合うばかりで、なかなか話せずにいた2人でしたが、昔のように、むしろそれ以上に話せるようになりました。
都内に戻った想は紬を訪れ、湊斗に渡されたものを見せます。
それは高校時代に紬が想に借りたCDに挟み込み、湊斗が見つけて「捨てた」と言っていたメモでした!
そこには「佐倉くんとは音楽の趣味が合うから嬉しい」と、書かれていました。
恥ずかしそうにする紬は捨ててと言いますが、想は「やだ」と言います。
2人で帰りながら「ずっと」の手話を練習します。
以上が9話のあらすじです。
今まで想の母親を演じる篠原涼子の演技から、難聴になってから色々大変だったんだろうなとは予想していましたが、予想以上でした。
苦しんだのは当人だけでなく、家族全員だったんですね。
でも想のために家族全員で手話を覚えたというのはすごい家族愛ですよね。
今回の過去の話では家族が手話を覚えるようなシーンはないのですが、想と話すために、それだけのために手話を覚えたというのは、大きな愛を感じます。
萌に至ってはお兄ちゃんのことが大好きで、お兄ちゃんのために覚えたという感じがすごく感じられますよね。
心配だけど気を使わせるので直接いけない母に代わって、よく想のアパートを訪れては手話で話をしてますしね。
それに今回のストーリーでは家族の誰よりも想に対して素直で、しかも空気を読んでいるのが感じ取れました。
つまり、想は聞こえなくなって、その辛さを1人で抱えてきたような感じでしたが、実は家族の大きな愛に支えられていたのです。
そして湊斗が想に渡した昔の紬のメモですが、第5話で話していたメモがこんな形で登場するとは思いませんでした!
そんな第9話の注目シーンを見てみましょう。
過去8年前、想はどのようだった?
想は難聴を発症したことにより、高校時代の仲間との縁を全て切ってしまいました。
当時、母親とこのような会話をしていました。
想「ねえ、誰かに聞かれても言わないで」
母「隠さなくても」
想「隠して」
母「親しい人に話したほうが力になってくれるんじゃないかな?」
想「誰がどうやって力になってくれるの?絶対に言わないで」と、言います。
現在は母親の方が気にしているような感じがありましたが、最初に口止めしたのは想だったんですね。
「誰がどうやって力になってくれるの」というのは重いセリフですね。
この時の想は自分1人でしか抱えられない問題と感じていたんでしょうね。
心をだんだんと閉ざしていく様子がわかりました。
そして寮からアパートに移った想を訪れた母親が、耳が聞こえない人でも参加できるサッカーがあると話しだすと、
「耳聞こえないって言わないで・・・それ聞きたくない。まだ聴こえるから」といい、母親は謝っていました。
この頃は母親も心配して、何度も訪れていましたが、どう接していいかわからず、お互いに距離があいていったようですね。
そして思い悩んでいたのは想と母親だけではありませんでした。
姉の華は妊娠しており、自身の子も聞こえなくなるのではという心配を抱えていました。
赤ちゃんグッズを母と買いに行きたかったのに、母は想のことでいっぱいで、なかなか相手をしてくれません。
そのもどかしさから「もしかしたら私の子も聞こえなくなるかも」と華がいうと母は「なんで自分のことばっかりいうの?想のことも考えなさい」と怒ります。
しかし、これに対し、華は「自分の事じゃないよ!自分の子供のことだよ!私だって同じだよ。自分の子供のことが1番心配だよ。私と萌だってお母さんの子供だよ」と言います。
このことに母親はハッとしたようでした。
出産後、華と母親は子供の聴覚検査の結果を聞き、安堵して涙しました。
つまり、この8年は家族にとっても辛いことが多い時間だったのです。
ついに聞こえなくなった瞬間、想は?
そしてついに想の耳が聞こえなくなる日がやってきます。
お正月、実家にいる時でした。
萌が帰ってきて兄の部屋に行こうとすると、他の家族は「具合悪そうだからやめたら?」と言います。
想に気を遣っているのがよくわかる場面ですね。
でも萌は自分の気持ちに正直で、兄に気を使うのはむしろよくないと感じているようでした。
そんな時、想の部屋から大きな音がして、みんなで行ってみると、部屋にはたくさんのCDが散乱していました。
部屋にうずくまる想に母が話しかけます。
想「なんか壊れたみたいで・・・イヤホン」
母「補聴器どうした?つければ聴こえるよ、大丈夫だからね」
想「こっちが壊れたかな?」といって耳を触ります。
「ねえ、声出てないよね?さっきからずっと喋っているつもりなんだけど、声出てないよね?」と、泣きながら言います。
つまり、自分の声が聞き取れなくなってしまったのです。
それを聞いて、つい母親は目を逸らしてしまいました。
そんな母を父は抱き起こし、下に連れていくように華たちに促します。
父親は息子に静かに寄り添うことしかできませんでした。
この時の想の心情を考えると辛いですね。
いつかくることはわかっていても、それがついにきた時の衝撃はかなり大きいのでしょう。
泣きながらの目黒蓮の演技に引き込まれました。
そしてそれを見て涙する萌、そしてそっと寄り添う父親の姿に感動しました!
今の想は?湊斗から受け取ったのは何?
現在のシーンに戻り、湊斗と会った後の母親と想のシーンにもジーンときました。
母「ごめんね 萌が湊くんに」
想「よかった、また普通に話せるようになったから」「なんで隠してたんだろうって思った。知られたら辛い思いさせるって思ってた。」
「でももっと辛い思いさせてたのがわかった」
「お母さんも同じ。何か話すと心配すると思って、大丈夫って言って逃げてた」
すると母親は「親だからってなんでも話さなきゃダメってことはないよ。親だから言いたくないこともあるだろうし・・・。困った時、相談してくれればいいんだよ」
「でも心配はする。心配されるの嫌なのは知っているけど」と、笑顔で返していました。
そして「想、前より話すようになったね」と、言っていました。
8年間、気を遣っていたばかりの2人に笑顔が戻った瞬間でしたね。
このシーンには本当に感動しました。
母親も心配で心配で仕方なかったのが、すごくよくわかりました。
でも想は湊斗や紬と再会したことで、周りの思いもわかり、家族にも向き合えるようになったのでしょう。
そんな2人のやり取りの前に、想は湊斗からあるものを受け取っていました。
それが高校時代に紬が想に宛てて書いたメモでした。
これを受け取り、想は母親に素直に話すことができたのです。
ある意味、このメモを渡したことで、想も8年前に戻ったように、母親に素直に話せたのではないでしょうか。
メモは現在から8年前に戻る、ある種のチケットみたいだったのかもしれませんね。
8年間色々ありましたが、それを乗り越え、ようやく全てが元に戻ったような感じがしました。
まとめ
ドラマ「silent」の第9話についてあらすじと注目シーンをまとめました。
- 想は8年目に友人と縁を切ったのは心配をかけたくなかったからだった。
- 母親は心配しつつも、息子との距離感に悩んでいた。
- 想の姉・華は妊娠し、自分の子も難聴になったらどうしようと悩んでいた。
- 現在、想はようやく母親と素直に話せるようになった。
想と想の家族の8年間を描いたストーリーは辛いシーンも多くありましたが、なんとか、それを乗り越え、全てがうまく行っているようですね。
今回は恋愛というよりも、家族愛を感じられるストーリーで、泣けました!
次回は現在に戻り、紬と想の関係が描かれるようなので、どうなるのか楽しみです。
ドラマ「 silent」は毎週木曜夜10時からフジテレビで放送中です。