ドラマ「PICU」の第8話が放送されました。
今回は新たな患者さんだけでなく、圭吾の病状悪化や、南ちゃんの状態など気になるシーンがたくさんありました。
その中でもしこちゃん先生と圭吾とのやりとりには感動しましたね。
南ちゃんも息子のお願いを少しは聞いてくれそうです。
では、そんな第8話の注目シーンをあらすじとあわせてみていきましょう。
第8話のあらすじをネタバレで紹介
まずはあらすじをネタバレでご紹介します。
圭吾の状態は悪化する一方で、しこちゃん先生は常に気を配っていました。
そんな時、2人の小児患者が緊急搬送されてきます。
遊んでいる途中に転んでしまった大輝と光、光は心停止で運ばれ、意識を取り戻せずにいました。
大輝はそんな光に対して「脳死になったらどうしよう」と心配でたまりません。
そんな大輝にアドバイスをしたのが圭吾です。
圭吾は「パワーを送ってあげて。僕もそうやっていつも戻してもらってる」といい、大輝も光を励ますようになります。その甲斐あってか、光は目を覚ますことができました。
一方、圭吾の感染症の原因は掴めず、いよいよ終末期の話を両親にすることになります。
しこちゃん先生が「圭吾君にとって何が最適か考えたい」というと、母親は「函館に連れて帰ってあげたい」と言い、圭吾は函館に行くことになります。
しこちゃん先生は家に帰って南と夕食を食べます。
そして東京の病院に行こうと説得し、南もうなづいてくれます。
こちらが第8話のあらすじです。
今回は涙無くしては見れないシーンがいくつもありました。
特に圭吾君、彼の優しさは本当にすごかったです。
隣のベッドで不安に潰されそうな大輝に対して「パワーを送ってあげて」と声をかける様子は暖かく、頼もしくもありました。
でも、そのような言葉をかけられるほど入院生活が長いということ、さらに先生方の頑張りを自分でもわかっているのというのが表れているセリフで、ちょっと切なくもありました。
しこちゃん先生が南に圭吾のことを話した時もそうです。
南は圭吾のことを「多分、そうやってしか生きてこれなかったから、そんなふうに考えられるんだろうね」と言っていました。
厳しい状況ではありますが、圭吾君には1日も長く幸せであってほしいと思っちゃいます。
そして南の病状についても明らかになってきましたね。
しこちゃん先生にとっては辛いことばかりが続いています。
だからこそ、今後のストーリーからも目が離せないですね。
では、第8話の注目シーンについて、もっと詳しくみていきましょう。
しこちゃん先生と圭吾君とのやりとりが泣ける!
まず、今回はしこちゃん先生と圭吾君のやりとりが切なかったですね。
圭吾は光が目を覚まさないことを気にして、しこちゃん先生に言います。
「もし俺がダメだったら俺の体をあの子にあげて。心臓は使えないけど他は使えるから」。
それを聞いたしこちゃん先生は「ゆりちゃんに怒られちゃうよ」と言いますが、「もしの場合、ちゃんとあげてね。俺の命、無駄にされちゃ困る」と圭吾は続けて言います。
まだ小学6年生ですが、自分の状況が掴めているのでしょう。
そんな状況でも誰かのためを思える優しさに泣けてきちゃいます。
しこちゃん先生も「よく休んで。近くにいるから」と、それしか言えませんでした。
この時点で、しこちゃんは子供を励ますためと言えど、まだうまく嘘はつけないようでした。
しかし、圭吾の感染症が全くよくならず、いよいよ終末期を考えるようになってからのしこちゃん先生は違いました。
両親に話した後、しこちゃん先生は圭吾に「函館に帰れるんだよ」と言いますが、この時点で圭吾はその意味を「自分の最期」と感じとります。
その夜、しこちゃん先生に聞きます。
「俺死ぬの?だから函館に帰るんでしょ?本当のこと教えて。先生ちゃんと教えて」と言います。
しこちゃん先生は椅子を持ってきて「圭吾君は今、感染症の治療をしているのはわかってる?それが終われば移植にむけて進められるんだよ」。
「先生、圭吾君に嘘ついたことある?」と笑顔で励ますように言います。
すると圭吾は涙を静かに流しながら「死んじゃうのかって、怖くて」と。
「心配しすぎだって」と笑顔でいうしこちゃん先生でしたが、その後、廊下で1人泣きそうになっていました。
おそらく泣きそうになるのを堪えていたのでしょう。
ここで注目なのが、以前のしこちゃん先生なら本当のことを伝えてしまっていたということです。
PICUにきたばかりの頃、喉に熱傷を負って歌えなくなった少女に、しこちゃん先生は彼女にお願いされて本当のことを話し、自殺未遂を起こしかけたことがありました。
それほど、子供にとって「本当のこと」というのは心に大きなダメージを与える場合があります。
だからこそ、しこちゃん先生は圭吾にはいつまでも健やかな気持ちでいてほしい、少しでも怖いことを考えて欲しくないという気持ちで、優しい嘘をついたのではないでしょうか。
これは医師として成長したということでしょう。
でも、圭吾君は次第に本当のことがわかるでしょう。
その時、しこちゃん先生の言葉をどう思うのか、気になりますね。
しこちゃん先生から南へのお願いとは?
エンディング、しこちゃん先生は自宅で夕食を食べている時に土下座をします。
「お願いします。俺が諦められるだけの時間をくれ」
「俺が母ちゃんと離れるのを覚悟できるだけの時間をくれ」
そして「東京の病院にいこう」と言って、南を説得します。
しこちゃん先生は医師です。
書面や自分の病院で南の診察をしてくれた専門医の話を聞き、完治しないことはわかっているのでしょう。
でも医師としてはわかっていても、息子としては気持ちが追いついていきません。
南は何もしないと言ってはいますが、やはり息子としては何もせずに終わるよりも、できるだけのことをしたいのでしょう。
しこちゃん先生が圭吾の両親に話した時も、母親は治療を諦める決心がつきました。
その様子を見ていた植野も「圭吾君の母親がどうして決心がついたと思います?やれることは全てやったからです。」
「ちゃんと諦めがつけば、看取る覚悟ができるんだと思います」と言っていました。
植野は南のことも知っています。
だからこそ、このような声かけをしたのではないでしょうか。
しこちゃん先生もこれを聞き、南の意見を尊重したくても、自分にも覚悟するだけの時間が欲しいと思ったのではないでしょうか。
南も息子に諦めるだけの時間をあげてもいいと感じ、病院行きをOKしたのではないかと思われます。
もしかしたら、これが息子からの最後のお願いになるかもしれませんから。
今後の展開を考察してみた!
第8話、そして9話の予告から今後の展開を予想してみました。
しこちゃん先生は南を東京の病院に連れていきますが、おそらく手立てとしては痛みを緩和するぐらいしかないのではないでしょうか。
南はそれなら自宅で静かに過ごしたいと考えるはずです。
南は夫、つまり、しこちゃんの父親が亡くなった時のことを思い出すため、入院生活は嫌なはずです。
しこちゃん先生も南がきちんと口にしなくても、それは感じ取るでしょう。
一方、圭吾は函館行きが決まりつつも、状態が悪化して函館に行けなくなるのではないでしょうか。
そして、やはり死が迫っていることに気づきます。
わかってはいても、しこちゃん先生が嘘をついたことに怒り、心を閉ざしてしまうのではないでしょうか。
でも、最後には優しい圭吾のことですから、しこちゃん先生のことを許すと思われます。
どちらも悲しい結末になりそうですが、なるべく幸せな最後になってほしいと思います。
まとめ
ドラマ「PICU」の第8話について、あらすじと注目シーン、そしてこれからの展開予想をまとめました。
- 圭吾の病状は悪化し、終末期を函館で過ごすことになった。
- しこちゃん先生は本当のことを圭吾に言わずに、うまく嘘がつけた。
- 南はしこちゃん先生が諦められるように東京の病院に行くことになった。
今回は涙無くしては見られないシーンがいくつもありましたね。
圭吾も南ちゃんも今後、どうなるのか気になります。
次回は新たな患者も運び込まれるようですし、見逃せませんね。
ドラマ「PICU」は毎週月曜夜9時からフジテレビで放送中です。