ドラマ「アトムの童」がついに最終回を迎えましたね。
前回、あまりにも色々なことが起こりすぎて、本当にこれで最終回になるのか、ちょっと疑問でしたが、それらが全て片付くストーリーになっていました。
では、問題となっていたSAGASは買収されるのか、ジョンドゥは解散したままなのか、あらすじとあわせてご紹介します。
最終話のあらすじをネタバレでご紹介!
まずは最終話のあらすじをネタバレでご紹介します。
SAGASの株主総会は興津がいないことで怒号が飛び交いましたが、那由他の説得で1時間後になんとか再開することになりました。
その間に海は銀行支店長が怪しいと考え、嘘を吹き込み、裏切り者ということが発覚します。
さらに同時刻、隼人はどこかに向かっていました。
総会は再開し、那由他が開発したゲーム「eパルクール ジャーニー」を紹介します。
世界中を自由自在に回れる内容ということで、これを聞いて株主達は落ち着いた様子でした。
そこに隼人が伊原を連れて登場します。
伊原は質疑応答で那由他にあることを聞きます。
その後、株主の集計結果が発表されました。
那由他は無事に総会を終えたことから、SAGASでの荷物を片付けていました。
そこに興津がやってきて、アトム玩具の特許だったアトムロイドを返します。
後日、那由他と隼人は公哉の墓にきてお参りをします。そこで今後のことを話します。
しばらくして、SAGASの開発したゲームがオリンピック初のeスポーツになることが発表され、隼人はシアトルで海からの電話を受けていました。
那由他はどこかの撮影現場にいるようでした。
ゲームは世界中どこからでもアクセスできる、そのため那由他は場所を選ばずにゲーム開発を続けているようでした。
以上が最終話のあらすじになります。
なんか、全てがうまくまとまった最終話になっていましたね。
伊原と那由他のやりとりを聞いて、ゲームに対する考え方がちょっと変わっちゃいました。
それにしても山崎努演じる伊原、やはり只者ではなかったですね。
彼の発言で全てがひっくり返ったような感じでしたからね。
それでは気になるシーンに注目してみましょう。
SAGASは買収されるのか?鍵を握っている伊原は?
伊原は隼人に連れてこられても、どこか飄々として全く感情が読めない感じでした。
でも現れた瞬間に株主たちがどよめいていましたよね。
車椅子に乗っていても、それほど貫禄とオーラがあるということでしょう。
ゲームについて那由他の説明が終わり、質疑応答をしたときに、ただ1人、伊原だけが挙手します。
「すごいモンらしいけど、だったらゲームなんかより、ためになる使い方があるんではないか?」
担当取締が原稿を見て話そうとすると、伊原をそれを止めて、「自分のお気持ちを聞かせてください。どうぞ」と那由他にいいます。
すると考え込んでいた那由他は
「俺は気の合う奴となら時間を忘れて話せます。でも、あなたとなら30秒ぐらいで終わってしまう気がします」
「でも、ゲームの世界でなら同じ体験をすぐに共有することができます。ゲームの中では生まれてきた環境や性別や年齢は関係なく遊ぶことができます。体のハンデも同じです。線引きしなければいけないこともゲームの世界では全く関係ない」
「今この瞬間だって、戦争をしている国同士の人もゲームの中では遊んでいるかもしれない」
「ゲームになんかじゃない!ゲームにこそ世界を変える力があるんです!」
「技術は技術そのものも大切ですが、誰がどう使うかです。正直、俺は技術は市場開放してもいいと思います。でも実際は楽しくないことにたくさん使われてしまうから・・・」
「皆さんはゲームをやったことありますか?このゲームで世界中を夢中にさせたい!だからSAGASのゲーム事業を残してください」と頭を下げます。
すると伊原は
「正直、あなたの言っていることはよくわからんよ」
「でも、もう一度映像を流してください」
「ガリバーと君の青い思いが見えた気がする。私も一度そのゲームをしてみたかった・・・もうほとんど目が見えないんだよ」といいます。
最初は宮沢ファミリーと同意見なのかなと思うような発言でしたが、おそらく伊原は興津と那由他の気持ちをただ聞きたかっただけなんでしょうね。
目もほとんど見えないということで、ゲームの凄さは正直あまりわからなかったでしょう。
だからこそ、那由他の熱い思いを発言でわざわざ確認し、手を差し伸べるかどうか決めたのではないでしょうか。
車椅子に乗っていながらでも威圧感のある演技、山崎努さん、さすがです!
伊原と那由他のこのやりとりが株主たちの気持ちを動かしたのでしょう。
SAGASの票が可決となり、宮沢ファミリーは手をひくことになりました。
でも宮沢自身もそれをどこか楽しみにしている感じがありましたね。
どこまでも読めない人ですね。
それにしても那由他のセリフを聞いて、ゲームに対する考え方が変わりました。
確かにゲームの世界では身体的・年齢的ハンデは関係ないですよね。
ちょっと目から鱗でした。
ジョンドゥは解散するのか?
前回、那由他はSAGASに手を貸すことになり、隼人はSAGASを潰すため宮沢ファミリー側について伊原の元を訪れたりしていました。
那由他と隼人の思いが対立しているので、ジョンドゥの解散は決定的かなと思われましたが、違ったようですね。
宮沢ファミリーについたかのように見えていましたが、実はそうではなかったようです。
伊原の元にうかがっていたのも、那由他のプレゼンを直接聞いてほしいということで行き、わざわざ連れてきたようです。
隼人は那由他ならプレゼンで何かをやってくれると思っていたからです。
やはりジョンドゥは強い絆で結ばれていたんですね。
山崎賢人と松下公平の仲良さそうな2ショットを見れて安心しました。
そして総会の後、公哉の墓参りの場で隼人は那由他にいいました。
隼人「で、どうすんの、これから」「数十秒のデモじゃなくて作りたくなったんじゃないのか」
那由他「そうだな」
隼人「じゃお別れだな」
那由他「そうじゃねえよ」「ゲームの世界じゃ日本とシアトルも関係ない」
「ずっとジョンドゥでいよう、世界中の人が喜ぶゲームをずっと作ろう」といいます。
つまり2人は解散せずに、ずっとジョンドゥでやっていくってことですね。
ネットならどこにいても繋がれます。
まさに現代の世界観を表した感じでしたね。
興津は意外にいいやつだった?
興津は株主総会の後に警察を出て、那由他たちの元にやってきます。
那由他と隼人に手を差し出し「2人ともありがとう、アトムの皆さんにも感謝しています」といい、海にアトムロイドの特許を返します。
そして那由多と2人で何気ない会話をします。
那由他「あのさ、俺ずっと馬鹿にしてたんだ、SAGASのゲームは金もうけばっかで中身がないって。でも違った。SAGASのクリエイターの人たちはみんな熱い人たちばっかだったよ。だから一緒に働けて楽しかった」
興津「君のいう通りだよ、技術とは人だ。うちにもクリエイターがいることを忘れてた。大切にしないと」「あと、ぷよぷよ意外に燃えたな」と笑顔でいいます。
このシーンを見て、やっぱり興津は実はいい奴だったんだと実感しました。
「ぷよぷよに燃えた」というあたり、ちょっと興津の素直な面が見えたような気がしました。
信念はありつつも、今まではどこか人を蔑ろにしてしまうところがあり、誤解されやすかったんでしょうね。
秘書の吉崎も興津が警察に連れて行かれても「社長は誤解されやすい人なんです。でも絶対に違います。側で見ていた私がよくわかります」と言っていました。
こんなに信頼してくれる人がいるんですから、そこまで信念があるということですよね。
この一件で変わったのか、オリンピックでeスポーツの発表が行われた時には社長室でみんなで画面を見ていましたよね。
以前の興津なら報告を受けて終わりだったでしょう。
この件は興津の今までの考え方も変えたようですね。
発表を聞いた後の興津の笑顔は爽やかでした。
そしてその後ろで思いっきり叫んでいる吉崎さんも面白かったです。
まとめ
ドラマ「アトムの童」の最終話についてまとめました。
- 伊原が総会に現れて、那由他の正直な意見を聞いて賛同してくれた。
- SAGASは買収されずに済んだ。
- 興津はアトムの特許を返した。
- オリンピック初のeスポーツにSAGASのゲームが決定した。
- 那由他と隼人は世界をまたにかけながらゲーム開発をしているよう。
色々な件が無事に落ち着いたストーリーでしたね。隼人の単独行動にはヒヤヒヤしましたが、那由他のためだったんですね。
そして興津の変わりようも楽しめた回でした。
大御所・山崎努さんの演技力もすごく、見応えがありました。
全ての話がわかると、もう一度じっくり見直したくなっちゃいました。